50代向け転職サイトおすすめ10選！男性・女性どちらも解説

転職サイトを活用すべき50代は？

では、上記サービスの内「転職サイト」を活用すべき人はどのような人なのでしょうか？
転職サイトを利用することで、転職活動を上手に進められる人の特徴は次の通りです。
 

• 自分のペースで転職活動を進めたい人
• 自己分析がしっかりできている人
• 希望条件や進みたい方向性が明確である人
• まずはどんな求人情報があるか見てみたい人

 
転職サイトは、会員登録すればすぐに使用できます。手軽に求人検索でき、気になる情報があれば自分の好きなタイミングで応募することも可能です。
自己分析がしっかりできており、自分の強みや生かせるスキルを理解している方や希望条件が明確で迷いがない方は、転職サイトを利用することでより効率的に転職活動を進めることができるでしょう。

また最近では希望条件や経歴を登録すると企業やヘッドハンターからスカウトが届く、スカウト型転職サイトもあります。特に管理職への転職や専門的な技術スキルを持つ方は、スカウト型転職サイトへの登録もおすすめです。

50代向け転職サイトのおすすめの選び方

50代が転職サイトを選ぶときのポイントはこちらです。

• 50代向けの求人が豊富にあるか
• 50代の利用者や実績があるか
• 自分に合った業界や業種に強いか

50代向けの求人が豊富にあるか

50代向けの求人が豊富な転職サイトを利用すべきです。

50代向けの求人は若者向けの求人に比べて少ないですが、中にはミドル・シニア世代向けの求人や中途採用の求人を豊富に揃えている場合もあります。転職サイトによって方向性が異なるので、50代向けの求人が豊富かどうかを事前にチェックしておきましょう。

50代の利用者や実績があるか

50代の利用者や実績があるかどうかを確認しましょう。

実績が多い転職サイトであれば、50代の転職活動において必要な準備や備えるべきスキルといった傾向・対策を把握しやすくなります。シニア層の転職活動ノウハウが豊富な転職サイトであれば、内定率もグッと高まります。

自分に合った業界や業種に強いか

自分に合った業界や業種に強い転職サイトを調べておきましょう。

50代の転職では自分が在籍していた分野や実務レベルのスキルを活かすことが多いので、特定の業界に特化した転職サイトを利用することで内定率が高まります。

転職エージェント機能を持っているか

50代の転職は年齢がネックになり、思うように活動が進まないこともあります。
一方でこれまで培ってきた経験やスキルを武器にできる年代でもあります。
しかしせっかく強みを持っていたとしても、企業に上手にアピールできなければ、自身の魅力は伝わりません。

転職を成功させるためには、企業の特徴や風土、さらには求める人材の特徴を踏まえた上で適切にアピールしていく必要があるでしょう。
1人で取り組むには限界がありますが、エージェント機能があれば書類添削や面接対策などのサポートを受けることができます。

転職サイトを選ぶ際は、エージェント機能が備わっている50代向け転職エージェントにも注目してみましょう。
参考：転職エージェントはやめとけ？

50代転職におすすめの転職サイト10選

それでは、最後に50代の転職におすすめの転職サイトをご紹介します。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは管理職や技術職、専門職への転職に特化した転職サイトです。各業界に特化したコンサルタントが転職市場の最新動向を把握しており、年収1000万円以上のハイクラス求人や上場企業の求人、化学業界の研究・開発職といった幅広い求人を紹介しています。

国内12か所に拠点を設置し、地元での転職に強いのもポイント。地域に根付く地場企業や日系大手企業など、各地の経営者ともコンタクトを取って転職活動の提案を行います。
参考：JACリクルートメントの評判

doda

人材派遣・総合自在サービスを運用する「パーソルキャリア株式会社」の転職エージェントサービスです。求人の保有数は全国最大級を謳っており、非公開案件を含め20万件以上あります。50代以上でも、条件を絞って求人を探すことが可能です。

2022年の実績によると、dodaエージェントサービスを利用して転職した人の平均年齢は32.2歳でした。コアユーザーは25～29歳ですが、40歳以上の転職が13.9%を占めています。転職成功者の中では3番目に多い数値であり、50代だからと転職をあきらめる必要はありません。

サービスに登録すると、転職活動の全てのフェーズをキャリアアドバイザーが伴走してくれます。自分の強みやアピールポイントが分からない人も、豊富な紹介実績を持つキャリアアドバイザーに相談すれば、自分の強みを生かした転職を実現することが可能です。
参考：dodaの評判

ランスタッド

1960年にオランダで設立されたランスタッドは、国内のみならず世界39の国と地域で4,400以上の拠点を展開。世界最大級の転職エージェントとして、世界中で年間約20万人もの転職に携わっています。世界規模で転職をサポートしてきたノウハウを活かし、正社員や紹介予定派遣、派遣などのさまざまな働き方を提案してもらうことが可能です。

20代〜50代が対象で、年収1,000万円以上の求人が常時2,500件以上あるため、年収アップも期待できます。年収3,000万円以上のハイクラス求人や非公開求人も多数用意されており、好条件の求人が豊富です。

グローバルでのコネクションを活かしたランスタッドだけの独占求人もあり、コンサルタントが相応しい求人を紹介してくれます。コンサルタントは各業界に精通しており、経験も豊富。長期的な視野で専門性のアドバイスをもらえるでしょう。
参考：ランスタッドの評判

enミドルの転職

『enミドルの転職』は、30代以上の「ミドル世代」向け求人情報を取り扱う転職サイトです。
大手から地域特化型まで約400社の転職エージェントが保有する求人の中から、ミドル層が応募可能な求人情報を集約しています。

複数の転職エージェントに登録しなくても一括して検索できるのは大きなメリットです。
さらに年収1,000万円を超える管理職・専門職求人も多く、ハイクラス向け転職サイトの側面も持ち合わせています。

FROM40

『FROM40』はその名の通り、40代以降のミドル・シニアに特化した転職サイトです。
非常にシンプルで使いやすい検索画面が特徴です。
「医療・福祉・保育系」や「技術系」など職種・業界にやや偏りがあるため、専門知識やスキルを求める求人が多いサイトです。

マイナビミドルシニア

『マイナビミドルシニア』は、40代～60代のミドル・シニア対象の転職サイトです。
全国の都道府県ごとのページがあり、地方にも強いのが特徴です。

「ミドルの転職成功ガイド」というお役立ちコンテンツがあり、転職に関して悩んだり困った時に参考にしたい専門家の解説を見ることが出来るのもポイントの1つ。
また「ノック機能」と呼ばれる簡易応募機能においては、気になる企業に匿名で年齢性別など簡単な情報を送ることで、採用対象かどうか事前に確認することができます。

ビズリーチ

ビズリーチは、優良企業や一流ヘッドハンターから直接スカウトを受け取り、キャリアの選択肢を広げられるハイクラス転職サイト。即戦力スキルが必要ではありますが、自分の市場価値を把握するきっかけにもなります。

求人の3分の1以上が年収1,000万円以上で、経営幹部や管理職などのプロフェッショナル人材向け案件も多数紹介しています。「9月入社」「事業の立ち上げ」「フルフレックス」といった条件も豊富なので、さまざまな働き方から選びたい人にもおすすめです。

リクルートダイレクトスカウト

転職業界大手「株式会社リクルート」が運営しているリクルートダイレクトスカウト。ハイクラス向け転職スカウトサービスで、匿名レジュメを見た企業やヘッドハンターからスカウトを受け取れます。

ハイクラス求人や非公開求人を多数扱っているので、年収800万〜2000万円といった高年収企業への転職を目指したい人にもピッタリです。

パソナキャリア

株式会社パソナが運営するパソナキャリアでは、親身なカウンセリングや専任コンサルタントによる専門性の高いフォローで自己実現をサポート。年収アップ率は61.7%という実績で、内定獲得に必要な情報や合格に直結する面接情報、年収交渉といった手厚さから顧客満足度の高さも魅力の一つです。

求人のうち1,700件以上はパソナキャリアが独占している求人で、ここでしか見つからない意外な出会いもあるでしょう。

type女性の転職エージェント

女性専門の転職エージェントサービスです。女性向けサービスならではの細やかな配慮があり、面接時のメイクや服装などについても丁寧なアドバイスを受けられます。

紹介実績は25年と長く、type女性の転職エージェントにしかない求人もたくさん。2022年は年間1万人以上のキャリアカウンセリングを行い、数千人以上の女性の転職をサポートしました。

サービスに登録すると、まずはキャリアアドバイザーとの面談からスタートする仕組みです。経歴やスキルの詳細や、転職で重視する条件は、このとき伝えてください。年齢についての気になることも、面談でクリアにしておきましょう。

ただし面談は対面のみで、オンラインには対応していません。求人も首都圏に集中しているため、一都三県（東京・神奈川・千葉・埼玉）在住の方におすすめのサービスです。

リクルートエージェント

人材分野を幅広く手掛ける、「株式会社リクルート」の転職エージェントサービスです。コアユーザー層は25〜35歳ですが、40歳以上の求人もさまざまあります。保有求人数は多数あり、約10万件が非公開案件です。

サービスの魅力は、転職支援専用システム「Personal Desktop」を活用できること。システムを使えば画面上で応募・面接の状況を把握でき、進捗管理が容易です。

また付属している「職務経歴書エディター」機能を利用すれば、誰でも簡単に職務経歴書を作成できます。

転職活動はキャリアアドバイザーによってサポートされるため、転職活動が初めての人も不安はありません。面接力を高めたい人は、定期的に開催される「面接力向上セミナー」への参加がおすすめです。

50代からの転職活動が不安な人向けキャリア相談サービス 

転職するかどうか迷っている方にはキャリアコーチングの利用もおすすめです。

ライフシフトラボ

「年齢が高くなるほど、転職活動は不利になる」そんな話を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際に50代転職は、スキルやマネジメント経験が求められます。さらに、現職よりも好待遇で迎え入れてくる企業は少なく、希望に沿う求人を見つけることは非常に難しいと言われています。

そのため50代はキャリア的自立ができるよう、自身の強みを整理し新しいキャリアを形成できる土台を築いておくことが肝要です。しかしキャリア自立に向けて、何から取り組むべきか分からない人が大半ではないでしょうか。
そのような人には『ライフシフトラボ』でのキャリア相談をおすすめします。

ライフシフトラボは、複業・起業のパーソナルトレーニングを受けられる45歳以上に特化したキャリア支援サービスです。
生涯年収＋3,000万円を生み出すことを目標に掲げ、“行動ファースト”のマンツーマンプログラムを受けながら最短経路で複業・起業デビューを目指します。複業・起業のみならず、「社内での一層の活躍を目指す人」や「転職するか、このまま残るかを迷っている人」にとっても今後のキャリアの糧となる学びを得られるでしょう。

転職意思の有無にかかわらず、キャリアに迷っている人は、受講を検討してみてはいかがでしょうか。

ポジウィルキャリア

キャリアに特化したパーソナル・トレーニングを提供するのは、ポジウィルキャリア。
ポジウィルキャリアでは、「一人ひとりがキャリアを含めた理想の人生を歩んでいける」ことを目標に掲げ、パーソナルトレーニングを実施してくれます。

50代に差し掛かり、「将来への不安がある」「そもそも何に悩んでいるかわからない」という漠然とした不安を抱えている人も、ポジウィルキャリアであれば、頭の中のモヤモヤが言語化され、「すべきこと」「やりたいこと」が明確になるでしょう。

なお、ポジウィルは転職エージェントではありません。
受講生1人ひとりの状況から客観的に判断し、フラットなアドバイスを提供してくれるため、転職以外の選択肢も提示してくれるでしょう。50代となると、転職へのハードルも高くなり、さらには現職でのキャリアもそれなりに築かれている年齢です。転職以外の選択肢も示してくれるため、今まで築いてきたキャリアが無駄になることもないでしょう。

またポジウィルキャリアでは、初回のみ45分間の無料カウンセリングを提供しています。
キャリアについての悩みを抱えているのであれば、初回相談だけでも受けてみてはいかがでしょうか。
参考：ポジウィルキャリアの評判

50代が転職を成功させるポイント

50代が転職を成功させるなら、スキルや専門性のアピールが重要です。以下3つのポイントを抑えておきましょう。

複数の転職サイトを活用する

複数の転職サイトを活用して、求人の選択肢を増やしましょう。転職サイトによってはサイト独占求人や非公開求人が多数掲載されていることもあり、複数の転職サイトを利用することで意外な求人が見つかるかもしれせん。転職サイトによっては「待つだけでスカウトされる」「カウンセリングが親身」「40～50代転職に強い」などサポートの特色も異なるので、自分に合った転職サイトを見つけることでスムーズに転職できるでしょう。

専門性をアピールする

50代の転職活動では専門性を期待される可能性が高いため、積極的に経験値や技術をアピールしましょう。プロフェッショナル人材の中には高年収求人も多く、年収アップを目指すなら専門性のアピールは必須と言えます。

実績や経験を棚卸ししてわかりやすく伝える

実績や経験を整理して、わかりやすく伝えられるよう準備しておくことが大切です。職歴はもちろん取得している資格や過去の業績など、誰が見てもわかるよう書類などにまとめておきましょう。転職サイトを利用すれば、50代の転職に特化した準備や対策までサポートしてくれる場合があるので、事前に相談しておくのもおすすめです。

スカウトサイトもうまく活用する

スカウトサイトとは、企業の採用担当やヘッドハンターから直接スカウトを受けられるサイトです。自分の職務経歴や実績・強み・資格などを詳細に記載しておけば、興味・関心を持ってくれた企業からメールやチャットなどで連絡が入ります。

スカウトサイトに登録するメリットは、自分から企業に対しアプローチする必要がないことです。転職活動はプロフィールを登録するだけで終わるため、貴重なリソースを割く必要がありません。場合によっては求人が出ていない企業からスカウトがくることもあり、50代からの転職チャンスが広がります。

転職エージェントとスカウトサイトを並行して利用することで、条件や好みにマッチした転職先を見つけやすくなるでしょう。
参考：転職スカウト

転職サイト以外で50代が転職活動する方法

ここでは、50代が転職サイト以外で転職活動を進める方法を紹介します。
転職サイト以外にも次に紹介するサービスがあるため、1つのサービスに固執せず自分に合ったサービスを利用しましょう。

ハローワーク

厚生労働省のホームページによると、ハローワークは次のような機関と紹介されています。

ハローワーク（公共職業安定所）は、仕事をお探しの方や求人事業主の方に対して、さまざまなサービスを無償で提供する、国（厚生労働省）が運営する総合的雇用サービス機関です。

引用：厚生労働省『ハローワーク』

全国に約500か所点在し、職業紹介の他、面接対策・書類添削・転職に役立つセミナーの開催など、転職や就職にまつわるあらゆる支援を提供しています。地域に密着した企業の案件や未経験者歓迎の案件も多いため、プライベート重視の働き方にシフトチェンジしたい人や未経験から新しい業界・業種ジョブチェンジしたい人にピッタリです。

一方でハイクラス転職やエグゼクティブ職を目指している人には、ミスマッチかもしれません。

紹介

50代ともなると、これまでのビジネスの付き合いから引き抜きや紹介を受けることもあるでしょう。

しかし紹介だからといって、選考が優位に進んだり好待遇を受けられるわけではないことを理解しておきましょう。
また紹介経由で面接を受ける場合、紹介者の好意を無駄にしないような振る舞いが求められます。

待遇についても、紹介だからといって必要以上に遠慮する必要はありません。もし条件が合わないと感じたら、選考が進む前に早めに断る姿勢も必要です。
“紹介だから”と話をすぐに受けることは避け、紹介を受けるかじっくりと吟味・検討しましょう。

SNS経由の応募

最近では、SNSを活用した採用活動も盛んになっています。
普段SNSを利用しない人も、転職ツールの1つとして活用してみるのも良いかもしれません。

SNSでは各社が積極的に自社の魅力や普段の働き方、企業理念やビジョンを発信しています。
そのためSNS経由の応募は、企業の風土や雰囲気を理解しやすいメリットがあります。

またLinkedInなどのSNSでは、SNSながらもエグゼクティブやハイクラス採用を実施している企業も少なくありません。
すぐに応募に至るわけではなく、事前に面談を設けてくれるケースもあります。
納得してから応募できる点も、SNS経由で応募する利点と言えるでしょう。

50代におすすめの転職サイトに関するよくある質問

続いて、50代におすすめの転職サイトに関するよくある質問

転職は何歳まで可能か？

転職に年齢の制限はありません。
業務遂行における安全上、年齢の制限を設けている求人はあります。しかし年齢制限が設けられていない求人の場合、採用の可能性はゼロではないでしょう。
とは言え、やみくもに応募を繰り返していたのでは、転職の成功は掴めません。

50代から転職活動に取り組むのであれば、年齢とこれまで培ってきた経験・スキルを強みにできる相応の求人を探す必要があります。
転職サイトなどをはじめとする転職支援サービスを上手に活用しながら、転職活動に取り組んでいきましょう。

50代の転職活動期間の目安は？

一般的に年齢が高くなるほど、転職活動期間も長期化する傾向があります。
50代転職の場合、半年程度かかる場合が多いようです。

しかし中には、1～2ヶ月程度で内定を勝ち取り転職に至る人もいます。
これまでの実績や経験を強みにできる人や人脈がありリファラル採用などを期待できる人は、比較的転職活動期間が短いようです。

反対にスキルや経験に乏しい人や紹介を受けられるような人との繋がりがない人は、転職活動が長期化してしまう傾向にあるようです。

50代は転職エージェントの利用を断られる？

転職エージェントに登録するだけなら、断られることはありません。ただし50代の転職は、「スキルや経験が企業のニーズとマッチするか」「年収や待遇条件が合うか」などがネックとなります。転職エージェントに登録できたとしても、転職活動は難航するかもしれません。

転職エージェントが所有する求人の多くは、20～30代がボリュームゾーンです。50代向けの求人自体が少なく、希望に合う求人を見つけにくい傾向があります。案件保有数が少ないエージェントに登録してしまうと、スキルや実績のある人でも転職は困難です。

50代から効率よく転職活動を進めたい場合は、複数の転職エージェントに登録しましょう。転職エージェントを並行して活用すれば、相性のよいサービス・悪いサービスが見えてきます。紹介される求人の条件・給与を比較しながら検討することで、条件に合う転職先を見つけやすくなります。

50代から未経験転職は可能？

50代から未経験での転職は、非常に難しいのが実情です。

50代を求める多くの企業は、50代だからこそ持ち得る実績やスキル・マネジメント能力などを期待しています。未経験の50代を雇うなら、ポテンシャルを期待できる20代・30代を選びたいと考えるでしょう。

ただし近年は若年人口の減少・人材の流動性の高まりなどにより、慢性的な人手不足に陥っている業界があります。「ネコの手も借りたい」という状況の企業であれば、未経験の50代でも転職は可能です。

50代未経験からでも転職しやすい業界には、以下のものがあります。

• 介護
• 飲食
• 警備
• 運送
• 宿泊
• タクシー・バス運転手　など

いずれの業界も年齢・経験を不問とする求人が多く、50代未経験からでも挑戦できます。

なおどうしても経験や実績が必要な職に転職したい場合は、関連する資格を取得するのも有効です。難易度の高い国家資格・公的資格を取得できれば、50代未経験でも業務をこなせるスキル・知識があることをアピールできます。

50代転職は厳しい！？リアルな転職事情

50代の転職は、なぜ難しいと言われているのでしょうか。
本項目では「50代の転職が難しい」と言われる背景にある、リアルな転職事情をお伝えします。

定年が近い

日本の多くの企業は、60歳から65歳を定年と定めています。
そのため、向こう10年の内に定年を迎えてしまう50代よりも、30年～40年働ける若年層を求めるのは自然なことです。 

コストパフォーマンスが悪い

年功序列の給与体系を採用している企業では、50代は若年層と比較して給与が高く人件費がかかる傾向にあります。
技術や新しい知識のキャッチアップやマネジメントのしやすさを鑑みると、若手と比べコストパフォーマンスが悪いと思われてしまうことも。

扱いづらいイメージがある

50代は社会人歴が長く、当然それなりの実績やキャリアを重ねているでしょう。

上司が年下というケースの場合、人生経験・社会人歴豊富な50代は長いキャリアを持つ反面、「なかなか指示に従ってもらえないのではないか？」「前職のカラーが強く残り、新しい企業に馴染みにくいのではないか？」 という懸念があります。

そのため採用も慎重になりがちです。

希望条件が厳しい

求職者側の希望条件が高いために該当する求人が少ないことも、50代転職が難しいと言われる理由の1つです。
50代転職希望者は、現職である程度の地位についていることも珍しくありません。また給与ランクも決して悪くないケースが大半です。転職先企業に望む条件が同等またはそれ以上の場合、なかなか見合う求人が見つからないこともあるでしょう。
 
以上のような点から、50代の転職は思っているよりも難しいと感じる方も少なくありません。
50代の転職においては、現状を理解すると共に希望条件を見直してみることも大切です。

ただし、マイナス点ばかりではなく50代の豊富な経験を生かして即戦力として活躍してほしいと、歓迎姿勢を見せる企業があるのも事実です。
転職活動をする上では、長年培った人生経験やキャリアを歓迎してくれる企業を見つけることが肝要です。
そのためにも若年層に比べ求人数が少ない50代の転職活動では、いかに有益な情報を集めるかが転職成功の鍵を握ります。
効率的にかつ確かな情報を得るためには、転職サイトの活用をおすすめします。

50代以上の転職は右肩上がり

50代以上の転職は難しい……とはいえ、実際には50代以上で転職する人は増えています。

「株式会社リクルート」が2022年に行った調査によると、2017年度を「1」としたミドル・シニア（50～64歳）の転職決定数推移は、2020年で3.21、2021年で5.67と飛躍的な伸びです。

出典：ミドル・シニア（50歳以上）の転職動向｜株式会社リクルート

50代以上の転職活動が活発化している原因については、以下の事由が関係しているのではと推察されます。

• 慢性的な人手不足
• 能力や経験を重視した人材採用
• 多様な働き方を認める意識が社会に浸透

職業選択の自由が高まっている昨今、求職者が集まる業界・集まらない業界の差は顕著です。求職者が集まらない業界は慢性的な人手不足に陥っており「働く意欲のある50代なら積極的に採用する」という企業は少なくありません。

また年功序列制度が崩壊した昨今、企業は成果主義にシフトしています。50代以上でもスキルや実績を示せれば、転職先を見つけることは可能です。

2025年4月からは、すべての企業で65歳を定年とすることが義務化されます。「50歳なら定年までは15年ある」と考えれば、50歳以上からの転職も不利になるとは限りません。

参考：高年齢者雇用安定法改正の概要｜厚生労働省

転職サイトと転職エージェントの違い

転職活動と言えば「転職サイト」「転職エージェント」など、転職を支援サービスしてくれるサービスもあります。しかし両者の違いについてよく分からない方も多いのではないでしょうか。
それぞれのサービス内容の違いについては、次の通りです。
 
『転職サイト』は、企業の求人情報を集めたサイトのことを言います。求職者自身が求人情報を検索し、希望条件に合った求人に直接応募することができます。
『転職エージェント』は、キャリアアドバイザーの存在が大きな特徴です。希望条件に合った求人の選定・キャリア相談・面接対策など、キャリアアドバイザーからの転職支援を受けられます。
 

50代おすすめ転職サイトまとめ

50代の転職については、20代・30代とは異なる難しさがあります。しかしミドル・シニア層の転職希望者は年々増えており、それに伴いミドル・シニア向けの情報や特化型サービスも増加の一途を辿っています。

50代転職では自身のこれまでのキャリアを振り返り、しっかりと自己分析をした上で出来るだけ幅広に条件を広げて転職活動に臨むことがポイントです。
また転職サイトを活用し、より多くの求人情報に触れることで希望条件を満たす求人に巡り合える確率が高まります。
本記事を参考に、ぜひ50代転職を成功させてください。