第二新卒の転職は難しい？就活は厳しいのかポイントも解説

第二新卒の転職者の成功率は約50〜60％

まず、第二新卒の転職は本当に難しいのかどうかをデータから見てみましょう。

厚生労働省の資料によると、転職希望者のうち実際に転職を経験した人の割合は以下のようになっています。

出典：中途採用に係る現状等について｜厚生労働省職業安定局

上記のデータを見てみると、第二新卒に該当する10代～20代の割合は50～60%となっており、他の世代と比較して高くなっていることが分かります。

第二新卒の転職は「難しい」と言われがちですが、実はデータにおいてそのような事実はなく、むしろ希望の転職を実現できる可能性は決して低くないことがお分かりいただけることでしょう。

第二新卒の転職は難しい？就活が厳しいと言われる4つの理由

まずは、なぜ第二新卒での転職が「難しい」と言われるのか？
その理由を解説します。
参考：既卒就活は厳しい？就活サイトのおすすめも

早期退職した事実がマイナスに捉えられてしまう

第二新卒は、新卒入社した企業を2～3年で退職することになります。
企業や採用担当者によっては、早期退職した事実がマイナスに捉えられてしまうこともあるでしょう。
 
採用担当者に「またすぐに辞められてしまうのではないか」「ストレス耐性が低いのではないか」と思われないようにするためにも、納得できる転職理由や明確な志望動機を用意し、企業にアピールすることが大切です。

経験・スキルが乏しく、応募要件を満たしにくい

企業が中途採用に取り組む大きな目的は、即戦力の採用です。
第二新卒はビジネス経験に乏しく、まだスキルや経験が少ない人が大半です。
企業からすると即戦力とは言えず、改めて再教育や研修が必要なこともあるでしょう。
 
しかし中には、基礎的な社会人マナーを身に付けていればOKという企業もあります。第二新卒が転職活動に取り組む際は、ポテンシャルを重視した採用を行っている企業の求人に注目しましょう。

新卒とは違い最低限のマナーが求められる

第二新卒は、新卒とは異なる扱いを受けることを念頭に置いておきましょう。
就職活動と同じ感覚で転職活動に取り組んでしまうと、「なかなか内定を得られない」なんて事態になりかねません。
 
特にビジネスマンとして必要なマナーは、企業としても最低限求めるところ。
第二新卒として転職活動に臨む際は、育成の第一段階である最低限のビジネスマナーは身に付けているようにしましょう。

ビジネスマナーに不安を感じる人は、ハローワークなどで実施されているマナー研修やビジネスに関するマナー本などで対策・振り返りをしておくことをおすすめします。

やめとけ！第二新卒転職が厳しい人の特徴

続いて、第二新卒転職をおすすめしない人を紹介します。
第二新卒の転職決定数は年々伸びていますが、誰しもが転職を成功させられるとは限りません。
特に次に紹介する特徴に該当する人は、転職するべきか今一度考え直してみましょう。
参考：第二新卒転職はやめとけ？

具体的なキャリアビジョンが描けていない人

具体的なキャリアビジョンが描けていない人は、転職を控えたほうが良いかもしれません。
「どの企業・業界に転職すべきか」「何を目標にして転職活動に取り組むべきか」などが明確になっていないケースが多く、転職軸がブレてしまったり、将来性を見込めない企業・業界に応募してしまう懸念もあるでしょう。
 
転職活動は、長期的なキャリアを見据えた上で進めていかなければなりません。
具体的なキャリアビジョンが描けていない人は、キャリア相談などを利用し、まずは自身の目指すキャリアを考えるところから始めましょう。

転職の目的が「今の会社を辞めること」になっている人

転職の目的が「今の会社を辞めること」になっている人も、転職に踏み切ることをおすすめしません。
 
第三者から見てもブラック・悪質な待遇を受けている場合であれば別ですが「上司や先輩と合わない」「仕事で成果が出ない」など、現状からの逃避が目的になっている場合、新しい転職先でも同じことを繰り返してしまうでしょう。
またネガティブな理由での転職は、選考でも選考官に受け入れてもらえません。
 
友人・知人やキャリアアドバイザーなどのプロに相談し、本当に「今」転職すべきなのか考えてみましょう。

アピールできる強みやスキルがない人

スキルや経験が乏しいと言われがちな第二新卒ですが、中には数年で突出したスキル・経験を身に付けた人もいます。
また第二新卒は、スキルや経験を強みとする転職希望者と同じフィールドで転職活動に臨まなくてはなりません。
 
アピールできる強みやスキルがない人は、思うように転職活動が進められない事態に直面してしまうかもしれません。
強みやスキルに不安がある人は、新しいスキルを身に付ける・自身のスキルを磨くなどの取り組みも必要です。

ビジネスマナーに欠けている人

新卒とは異なり一度は就職した経験を持つ第二新卒は、少なくとも最低限のビジネスマナーを持っているものと見なされます。たとえば挨拶や言葉遣い、身だしなみ、電話の応対、名刺の受け渡しなど、社会人が持つべきマナーに欠けている人にとって、転職活動は厳しいものとなるでしょう。

採用する企業にとっての第二新卒は、「新卒のようにフレッシュで高いマインドを持ちながら、社会人として持つべきビジネスマナーを持っている」点にあります。自分のマナーに自信がないと思うなら、自ら調べて習得するなどの努力が必要です。

第二新卒が転職に有利になる場合もある

冒頭でお伝えしたとおり、第二新卒の約50〜60％が転職に成功していますが、これには理由があります。本項目では、なぜ第二新卒の転職で有利になるのか、その理由について詳しく解説します。

社会人としての最低限のマナーやスキルがあるため教育コストが削減できる

第二新卒は新卒とは異なり、敬語や電話対応など社会人としての最低限のマナーが既に備わっている状態です。
新卒のように1から教育する必要がないため、教育コストを削減できます。
そのため、積極的に第二新卒採用に注力する企業も多く、転職市場おける第二新卒の価値は非常に高まっています。

このような市場背景や現場状況もあり、第二新卒は採用されやすくなっています。その結果多くの人が第二新卒転職を成功させていると考えられるでしょう。

固定概念などが少なく素直な傾向がある

第二新卒は、新卒入社後1年～3年ほどで転職に踏み切る層を指します。30代と比較すると前職の会社に染まっていないため、新しい物事を教育・指導しやすいといった利点があります。

また若さ故に新しい物事への抵抗が少なく、スピード感を持って新しいスキルや技術を習得できるのも第二新卒の強みと言えるでしょう。

このように固定概念が少なく素直さを持つ第二新卒の魅力も、企業として採用したくなる一因になっていると考えられます。

ポテンシャルに期待して採用してもらいやすい

30代以降となると、スキルや管理力が求められるようになるため、ポテンシャルだけではなかなか採用に至りにくいでしょう。

その点、第二新卒はスキルや経験が乏しくてもポテンシャルを見込まれ採用に至ることもあります。スキルや経験ではなく性格やマインドが評価される点は、第二新卒転職特有の事象と言えるでしょう。

第二新卒の強みであるポテンシャルをしっかりとアピールできれば、スキルや経験に不安があっても内定を掴み取ることができます。このように30代以降とは違うアピールができる点も、第二新卒での転職成功者が多い理由と言えるでしょう。

第二新卒で転職した方がよい人の特徴

続いて、第二新卒で転職した方がよい人の特徴を紹介します。

やりたいことが明確な人

新卒で入社した企業でやりたいことでなかった人や、仕事に取り組む中で新しくやりたいことが見つかった人は、第二新卒転職サイトを利用し、自分のやりたい仕事・業務に挑戦できる会社に転職することをおすすめします。

第二新卒であれば、たとえ未経験であったとしてもポテンシャルを期待され、採用に至ることもあるでしょう。また若くからやりたい事に取り組める環境に身を置くことで、目指す自分により早く近づけるようになるでしょう。

30代を越えてしまうと、自分のやりたい事に挑戦できるチャンスが失われてしまいます。可能性の拓けているうちに挑戦することをおすすめします。

長期的なキャリアのイメージがある人

高いキャリアを目指すためには、まず長期的な視点で自らのキャリアをイメージし、足元から着実に実行していくことが大切です。このように長期的なキャリアのイメージをすでに持っているという人は、第二新卒で転職した方がいいかもしれません。

今後のキャリアアップやキャリアチェンジに向けてどのようなスキルや経験が必要になり、どのような道筋で実現していくのか、そのようなキャリアプランを具体的に思い浮かべておけば、転職においても判断がしやすくなるでしょう。

同じ会社で働き続けても自分の理想とする生活や目標が達成できない人

今の会社で働き続けても自分の理想とする生活や目標が達成できない人も、早々に転職に踏み切ったほうが良いでしょう。今のままでは、無意味に時間を浪費してしまうことになってしまうでしょう。

少しでも早く転職に踏み切ることで、理想とする生活や目標を達成できるフィールドに身を置くことができます。日々の仕事が自分の理想とする生活や目標につながっていると思えるようになると、仕事へのモチベーションも自然と高まってくるのではないでしょうか。

第二新卒転職におすすめのエージェント8選

ここでは、第二新卒転職におすすめの転職エージェントサービスを紹介します。
手厚い転職支援を提供してくれるキャリアアドバイザーの存在は、転職活動において頼れる存在となるでしょう。
特に第二新卒は、これからの可能性が大いに拓けている年代です。転職エージェントサービスを活用し、理想の転職を叶えましょう。

Re就活エージェント

Re就活エージェントは、第二新卒・20代に特化したエージェントサービスです。
求人紹介・書類添削・選考対策・年収交渉など、20代転職のプロによる徹底サポートが魅力。

これまで69,000名以上の20代転職を支援してきただけあり、数ある転職エージェントサービスの中でも20代登録者の比率が高いサービスです。
また入社後の定着率は93％と、多くの求職者が転職に満足している様子が伺えます。

既卒・フリーター・ニートなどの就職支援も行っていることから、スキルや経験に不安を感じる第二新卒も理想とする企業に出会えるでしょう。
さらにキャリアアドバイザーの80％は、第二新卒転職・既卒就職の経験者。
同じ目線に立ったサポートや実体験に基づくアドバイスを得られる点も、同サービスの魅力と言えるでしょう。

マイナビAGENT

マイナビAGENTは、第二新卒や20代の転職に詳しい専任のアドバイザーがサポートを行う転職エージェントです。アドバイザーは、さまざまな業界・職種に特化しているため、どんな分野にも対応できます。転職のプロ目線で、多くの選択肢や新たな可能性を提案してもらえるでしょう。

求人数の多さも魅力で、第二新卒歓迎の求人数は10,000件以上。同エージェントだけの求人やサイト上では公開していない非公開求人も約1,500件あります。未経験応募可能な求人もあり、希望に合う求人が見つかりやすいでしょう。

同エージェント独自の強みとしては、企業担当アドバイザーから企業のリアルな情報を得られること。日頃から企業の人事担当者とやり取りしているアドバイザーを通じ、求人票には載っていない情報を知ることができます。
参考：マイナビエージェントの評判

doda

dodaは、パーソルキャリアが運営する、人材紹介サービスの中でも大手に位置する転職エージェントです。
取り扱う案件の数が豊富であることから、第二新卒転職を検討している人も多様な選択肢の中から希望に沿った求人を選択できるでしょう。

またdodaの公式サイトには、第二新卒向けの特集も組まれています。dodaは登録前であっても、公式サイトから公開案件を閲覧できます。
どのような案件があるのか気になる人は、登録前に覗いてみるのもよいでしょう。

さらに、dodaは一度アカウントを作ると、転職サイトとしても利用可能です。
自分の転職ペースに合わせて転職支援の形態を切り替えられるのも魅力の1つ。使い勝手の良さで選ぶなら、ぜひ利用を検討したいサービスです。

ハタラクティブ

ハタラクティブは、フリーター・未経験・既卒・大学中退など、20代の転職サポートに特化した就職・転職支援サービスです。
延べ110,000人に対するカウンセリング実績を誇ることから、多くの求職者に対して転職支援を提供してきた様子が伺えます。また、転職成功率は80％を越えており、本数字からはこれまでの支援ノウハウを存分に活かした手厚い支援を受けられることが分かります。

そんなハタラクティブでは、プロによる適職診断からサポートを開始します。
性格や経歴をマンツーマンで丁寧にヒアリングするため、自分では気が付かなかった強みや魅力の発見につながることもあるでしょう。

また、取り扱い求人の約8割が“未経験OK”を謳う求人です。
ハタラクティブであれば、経験が浅くても自分の持つ強みを活かせる案件やポテンシャルを評価してくれる企業と出会えるでしょう。

ウズキャリ

ウズキャリは、第二新卒・既卒・フリーター・ニートなど20代の転職支援に特化した転職エージェントサービスです。
創業以来5万人を超える転職支援を提供してきただけあり、豊富なノウハウのもと、求職者1人ひとりの強みや長所を生かした案件選定や魅力アピールに尽力してくれるでしょう。

なお、厳しい自社基準を設け、ブラック企業を徹底排除している点も魅力の1つ。
実際に企業に訪問し、労働環境や教育体制などを細かくチェックしたり、過去入社した先輩から、定期的に入社後のフィードバックをもらったりして、優良求人が揃う努力も欠かしません。ポテンシャルを重視し、20代の若手を積極採用している企業やさらなる発展が期待できる注目のベンチャー企業など、20代の可能性を限りなく広げてくれる企業の案件を豊富に取り扱います。

今の仕事に思い悩んでいる人や将来のキャリアに不安を抱えている人は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考：ウズキャリの評判

Worx

Worxは、スキル習得と転職支援を一貫して受けられる、未経験からの異業種転職に特化した転職支援サービス。

高年収を実現できる給与水準の高い業界への転職を目指し、まずはスキル習得からスタートします。
スキル習得に向けては、下記3種のコースから選択できるようになっており、約200時間の独自カリキュラムを通じて異業界でも通用するスキルを身に付けます。

• ノーコードエンジニアコース
• ITコンサルコース
• ソリューションセールスコース

Worxを通じて転職を成功した利用者の多くは年収アップを叶えており、平均で90万円もの年収アップを実現。
専任キャリアパートナーが2名体制で伴走型の支援を提供する他、個人の適正にあわせたオーダーメイドキャリアプランを設計してくれます。

特筆するスキル・経験がないと悩む第二新卒でも、Worxであれば希望に沿った転職を実現できるでしょう。
参考：WorXの評判・口コミ

Green

『転職をカジュアルに。』というコンセプトを掲げるGreenは、20代・30代の若年層採用に取り組む企業の案件を中心に取り扱う転職支援サービスです。IT業界を中心に15,000件以上の求人が掲載されており、直接応募はもちろん企業の担当者から直接スカウトが送られてくることも。

またGreenでは、本格的な応募の前にマッチ度を測るカジュアル面談を実施できるシステムもあります。
「気になる」ボタンを押下すると、企業に興味がある旨をアピールできます。企業とのマッチングが叶えば、カジュアル面談を実施できるというもの。
カジュアル面談を通じて事前に企業理解を深めた上で選考に進めるため、就職後のミスマッチも防ぐことができるでしょう。

なお求人には企業写真が多数掲載されており、社内の雰囲気を感じられる仕様も嬉しいポイント。
募集背景や業務を通じて得られることなども表記されているため、働くイメージを描きやすい点も魅力と言えるでしょう。
参考：Green転職の評判・口コミ

hapeエージェント

hapeエージェントは、営業職に特化した転職エージェントサービスです。

hapeエージェントの強みは、丁寧なカウンセリング＆サポートと豊富な案件数。
初回カウンセリングでは、案件紹介含め120分もの時間を割いて丁寧に行われます。また面接対策も90分の時間を設けて実施されます。
また独自システム『Direct Search』を活用し、常時5000件以上のアクティブな求人案件の閲覧ができます。

営業職転職を目指すにあたり、多くの人が直面する「業種による営業の違いがわからない。」「自分の営業職としての強みがわからない。」などの悩みも、同サービスであれば適切なアドバイス・正しい回答を得ることができるでしょう。

難しい第二新卒転職におすすめのITスクール3選

ここでは、第二新卒転職におすすめのITスクールを紹介します。

DMM WEBCAMP エンジニア転職

DMM WEBCAMP エンジニア転職は、最短3ヶ月でエンジニア転職を目指すプログラミングスクールです。
経験に乏しい第二新卒であっても、人手不足が課題視されているIT業界では、歓迎されることも多々あります。新しいスキルを身に付けることで、より水準の高い転職先を見つけられるでしょう。

なお、ITスキルの習得にあたっては、挫折させない環境と転職を成功に導くサポートが不可欠ですが、DMM WEBCAMP エンジニア転職にはその両方が備わっています。学習環境においては、メンタリング担当とキャリアアドバイザー、メンターの3者が三方向から学習を支援。さらに、転職サポートにおいては、600社以上の提携企業の中から受講生1人ひとりの希望に沿った案件を紹介してくれるとのこと。

スキル習得から転職まで一気通貫のサポートを受けられるため、エンジニア転職への意思が固まっている人は、ぜひ利用を検討してみてください。

LINEヤフーテックアカデミー

LINEヤフーテックアカデミーは、LINEヤフーとテックアカデミーが共同開発・運営するプログラミングスクールです。
受講者数No.1オンラインプログラミングスクール『テックアカデミー』と大手インターネット企業『LINEヤフー』が共同運営しているだけあり、運営基盤の安定性は業界随一と言えるでしょう。

なお、学習用の動画コンテンツでは、LINEヤフーの技術を支える現役社員が講演しており、現場や業界のリアルを知れると評判です。ITエンジニアとして働くイメージを持てるため、第二新卒転職で新しい職種にチャレンジしたいと考える人にもおすすめ。

エンジニア転職を保証する『エンジニア転職保証コース』も用意されており、エンジニア転職を叶えられる環境が揃っています。

RaiseTech

RaiseTechは、業界初の無期限・無制限サポートを提供する実践型オンラインITスクールです。

エンジニアに限らず、WebデザイナーやWebマーケターなど、IT領域に関する職種に必須となるスキルを学べるコースが複数用意されています。
どこコースを受講すべきか迷っている人も、説明会に参加すればIT適職診断を受けられるため、自分の適性を知った上でコースを選択できるでしょう。また「IT業界丸わかりマップ」と呼ばれる職種について解説した冊子も提供されています。本冊子を参考にすれば、業種ごとの特性や特徴の比較もできるでしょう。

そんなRaiseTechではサポート体制の手厚さにも定評があります。中でも第二新卒におすすめのサポートが『代表との個人面談受け放題』。業界の成功者と直接面談できるため、普段見聞できない知見やアドバイスも得られるかもしれません。

第二新卒の転職を成功させるポイント

ここでは、第二新卒の転職を成功させるポイントを紹介します。
第二新卒として転職活動に臨む場合、次に紹介するポイントを意識しましょう。

自己分析・棚卸しに取り組む

まずは自分自身を振り返るため、自己分析や棚卸しに取り組みましょう。
そうすることで自身の強みはもちろん、どのようなキャリアを描きたいのかなど転職活動に取り組む軸が定まってくるでしょう。
 
また自身の強みが明確なれば、志望動機に絡めた強みのアピールも可能になります。
時には友人・知人にアドバイスに求めるのも良いでしょう。
自分では気が付かなかった魅力が見つかるかもしれません。

 求める条件の優先順位を明確にする

転職活動の際には、自身が転職するうえで最も譲れない条件が何かを明確化し、優先順位を付けておくことが大切です。

一度就職活動を経験しているからこそ、転職の際にはさまざまな条件を求めてしまうもの。しかし、あれもこれも求めすぎてしまうと、理想にばかり気を取られてしまい、キャリアアップやスキルアップといった本来の目的を見失ってしまうかもしれません。

求める条件すべてを満たす企業を見つけるのは難しいですが、優先順位を付けることによって、自身の希望に近い条件のところを見つけやすくなるでしょう。第二新卒就活サイトで条件を絞り込んでみることもおすすめです。

企業研究を徹底する

企業によって、文化や風土、ビジョンなどは異なります。それらを適切に情報収集し、理解を深めていく企業研究によって、自身のキャリアプランを実現できる会社かどうかを判断しやすくなります。

企業研究をするうえで大切なのは、まずはじめに一次情報を参考にするということです。Web検索をすればさまざまな情報が入手できますが、第三者によって発信された情報は正確性に欠けているかもしれません。コーポレートサイトや公式SNSなど、企業が直接発信している情報を収集することを基本とし、余裕があれば第三者の情報も参考にするようにしましょう。

転職でアピールできるスキルを身に付ける

先述の通り、転職市場においてスキルや経験は大きな武器となります。
ちょっとしたスキル・経験でも磨き、高めておくことで転職活動を優位に進められることもあるでしょう。
 
転職活動と平行してスキルを磨くとなると大変かもしれませんが、将来的な転職を視野に入れながら早期から自己研磨に励むのもおすすめです。
自身の市場価値が高まることも期待でき、思いがけず好待遇で迎え入れてくれる企業と出会えることもあるでしょう。

前向きな転職理由を考える

たとえネガティブな理由で転職に至ったとしても、選考時に伝える退職理由は前向きな内容に変換しておきましょう。
 
前職の理由を次のステップに向けた足掛かりにすることがポイントです。
「入社後に活用してくれそう」「長く働いてくれそう」と思わせる理由を考えてみましょう。
なかなか良い案が思い浮かばない人は、転職エージェントに登録しキャリアアドバイザーに相談するのも1つ。
 
理由の伝え方次第で好印象を与えることもできるでしょう。

転職理由と志望動機が矛盾しないようにする

一般的に転職理由は、「残業が多い」「転勤が多い」といったようにネガティブな内容になりがちです。一方の志望動機は、将来の展望を加えて考えることから、前向きでポジティブな内容が多い傾向にあります。このため両者を並べると、動機と行動が不一致な人物という印象を与えてしまうかもしれません。

人によって転職する理由はさまざまですが、転職活動の際には転職理由と志望動機に一貫性を持たせるよう心がけ、両者が矛盾しないよう注意しましょう。

転職エージェントのサポートを受ける

第二新卒転職の成功確率を少しでも高めたいと考える人は、 転職エージェントのサポートを受けるのも1つです。

転職エージェントは、ヒアリング内容から求職者の強みを活かせる求人を選定してくれます。さらに応募書類の添削、面接対策など、転職にまつわるあらゆるサポートを提供してくれます。
参考：転職エージェントはやめとけ？

第二新卒の場合、初めて転職に臨む人もいるでしょう。
転職エージェントは、そんな第二新卒にとって心強いパートナーとなってくれるでしょう。

第二新卒向け！自分に合った仕事・職場の選び方

ここでは第二新卒向けに、自分に合った仕事と職場を選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。

働きやすい環境や雰囲気かどうか

一日の多くの時間を過ごす職場だからこそ、働きやすい環境や雰囲気はとても重要なポイントです。転職を検討している企業の職場環境や雰囲気が、自分にとって「働きやすい」と感じられるものかどうかをしっかりと確認しましょう。

現在勤務している企業に対してネガティブな理由で転職を考えている場合、見る企業がどれも働きやすい、素晴らしいと感じられるかもしれません。しかしそこは落ち着いて、冷静かつ客観的な目で判断することが大切です。

将来性がある仕事かどうか

人工知能（AI）の発展が目覚ましい昨今、将来的に労働人口の49％の仕事がAIによって奪われる可能性があるという試算も出ています。このような状況において、仕事に将来性があるかどうかを確認することも重要と言えるでしょう。

現在とくに将来性の高い仕事と言われる職種としては、以下のような種類があります。

• ITエンジニア
  • 参考：ITエンジニア転職エージェント
• Webマーケティング・広告
  • 参考：Webマーケティング転職エージェント
• クリエイター系（Webデザイナー、ライター、動画編集者など）
• コンサルタント
  • 参考：コンサル転職エージェント
• 看護師
• 介護士

人材不足などで需要が高く、AIに代替されにくい分野は、将来性が高いと言われやすいです。自身のキャリアプランを検討し、需要と将来性が高い職種を選択すると良いでしょう。
参考：介護士におすすめの転職エージェント

情熱を注げる仕事かどうか

せっかく努力して転職を成功させても、いざ働き始めたら「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違った」となってしまっては意味がありません。転職活動をする際には、その仕事が本当に情熱を注げるものかどうかを考えて判断しましょう。

どれほど高いキャリアを目指したとしても、働き続けるためには情熱ややりがい、楽しさといったものが必要です。「何となく」で仕事を続けることは難しく、自身が主体的に取り組める仕事を見つけることが転職活動の大切なポイントと言えるでしょう。

第二新卒の転職は難しいのかに関するよくある質問

ここでは、第二新卒の転職に関するよくある質問を紹介します。

第二新卒でも大手に転職できる？

第二新卒を募集している大手企業はたくさんあります。
しかし大手企業の場合、従業員の数が多いことから突出したスキルや経験が求められる可能性が高いでしょう。また名のある企業の求人は応募が殺到することも多く、競争率は通常の求人と比べて高くなる傾向があります。

大手企業を中心に応募するのも良いですが「なぜ大手企業なのか」自分なりに大手企業に絞る筋立てた軸や理由を持っておくようにしましょう。
企業名・企業ブランドに惹かれての応募であれば、説得力ある志望動機を考えることはできません。また無事入社に至ったとしてもミスマッチを生じさせてしまう懸念も考えられるでしょう。
参考：第二新卒で大手は無理？

第二新卒での転職はネガティブな印象を与える？

新卒入社から数年で転職に踏み切る第二新卒は、「ネガティブな印象を与えてしまうのでは？」と心配になる人もいるでしょう。

ネガティブな印象を与えるか否かは、前職を退職した理由・また転職に踏み切った理由によります。
「人間関係」「ノルマがきつい」など現状から逃げるような後ろ向きな理由の場合、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

しかし「一つの目標に向かってチームで団結し、成果を挙げたい」「前職では身に付けられなかったスキルを身に付けたい」など将来性を感じるポジティブな理由であれば、さほどネガティブな印象を与える心配はないでしょう。

第二新卒での転職が難しいと言われる理由まとめ

第二新卒での転職が難しいと言われる理由は、新卒入社した企業を早期離職した事実やスキル・経験不足などが挙げられます。
 
しかし本記事で紹介したポイントのように、退職理由を前向きな内容として伝えられるよう考えたりスキルアップに励むことで、転職活動を軌道に乗せることができるでしょう。
さらに将来のキャリアをしっかり考えた上で転職活動に臨むことで、理想とする企業への転職を実現できるはずです。