一方で、インターネット上に投稿されている口コミや、現役のセキュリティエンジニアからは「ツライ」「しんどい」「やめとけ」という声がしばしば聞かれるのも事実。
そのため、セキュリティエンジニアに興味を抱いているものの、転職や転身に踏み切れない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由を紹介します。
またセキュリティエンジニアになり「きつい」「つらい」とならないようにするためのポイントも併せてお伝えします。
セキュリティエンジニアとは
セキュリティエンジニアとは、組織や企業のネットワークやシステムを外部のIT攻撃から守る役割を担う仕事です。具体的にはシステムの脆弱性を特定し、課題に対応したセキュリティ機器の導入やサイバー攻撃・ウイルス感染などを未然に防ぐ対策を行います。また内部からの情報漏洩を防止することも役割の一つです。
このように組織や企業の大切なデータや情報を外部からの攻撃もしくは内部漏洩から確実に守るのがセキュリティエンジニアです。
「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由
ここでは「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由を紹介します。迅速な対応が求められるため、勤務時間が不規則になりがち
セキュリティエンジニアは、常にITに関わる脅威に対処する必要があります。当然、IT脅威は24時間いつ発生するか分かりません。
情報漏洩やサイバー攻撃が発生した場合、原因究明や問題解決策の立案・対応を迅速に行われなければなりません。
場合によっては、深夜や休日にも対応しなければならないこともあるでしょう。
そのため時には、家族との時間やプライベートとの両立が難しいと感じられることもあるかもしれません。また定期的なアップデートやメンテナンス作業も、普段情報を扱う人がデータにアクセスしない時間帯に行われることが多いため、深夜や早朝時間帯に作業に入らなければならない時もあります。
このように職業性質上、突発的な対応や労働時間が不規則になってしまうことがあり、負担に感じられてしまう人もいます。
業務責任が重く、ストレスに感じられることもある
セキュリティエンジニアは、企業や組織の情報セキュリティを保護する重要な役割を担っています。重大なセキュリティトラブルが発生した場合、社会的な影響や企業の評価にも関わるため、セキュリティエンジニア個人にもプレッシャーがかかります。必然的に業務上の責任も重くなるため、人によってはストレスに感じられてしまうこともあるようです。
常に最新の情報や技術を習得する必要がある
IT業界の技術進歩は目まぐるしく、サイバー攻撃の技術も常に進歩しています。セキュリティエンジニアは新たな脅威を検知し対応するため、常に新しい情報や技術にアップデートしていかなければなりません。研修や勉強会に参加し、プロフェッショナルとして成長し続けることが求められます。
このように常に最新の情報や技術の習得が必要な点も「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由の1つとして考えられるでしょう。
セキュリティエンジニアになり「きつい」「つらい」とならないようにするためには?
ここでは、セキュリティエンジニアになり「きつい」「つらい」とならないようにするためのポイントを紹介します。セキュリティエンジニアのデメリット面も理解しておく
セキュリティエンジニアを目指す際は、デメリット面も十分に理解しておきましょう。セキュリティエンジニアは業務幅が広く、業務量も多いため個人の負担が大きいと感じやすい仕事でもあります。緊急事態が発生したり大規模プロジェクトが進行したりする際には、勤務時間帯が不規則になることもあるでしょう。
また1つの失敗が大きな損失や影響を与えることもあり、精神的に辛いと感じる人もいるかもしれません。
これらのデメリット面を理解し、適切なマインドを準備しておくことで、納得した上で仕事に取り組むことができるでしょう。
就職・転職したい企業の口コミ・評判を確認しておく
セキュリティエンジニアとして満足度高く働くためには、職場環境や労働環境に注目することも大切です。就職や転職を検討する際は、エントリー企業の口コミや評判を確認しておくことをおすすめします。
現在働いている従業員や過去に働いていた人からの情報を参考に、自分に合った企業を見つけ長期的なキャリアを築くための基盤を整えましょう。
参考:ITエンジニア転職エージェント
多重下請け企業に就職・転職しないように気を付ける
多重下請け企業とは、供給チェーンが複数層重なった状態にある企業のことを指します。安価で案件を請け負っていることも珍しくありません。業務量の変動や資金運営に対応しきれず企業の収益が減少し、働く社員の給与や雇用の安定性、将来のキャリアにも大きな影響を及ぼす可能性が考えられます。
セキュリティエンジニアとして転職を考えている人は、リスクの高い多重下請け企業を避けるために十分な情報収集と検討を行うようにしましょう。
セキュリティエンジニア転職におすすめのエージェント
ここでは、セキュリティエンジニア転職におすすめのエージェントをご紹介します。マイナビIT AGENT
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,f_auto,q_auto,w_1400/v1/cs-product/froala/d2qpTpRmU1JY4r3X6Cxi8w.png)
情報制御システムのセキュリティ方針の策定、セキュリティ対策の立案・設計・実装、ネットワーク機器の要件定義から設計・構築、インフラ運用を通したお客さまのコンサルティングなど、豊富なセキュリティエンジニア求人があるので、希望条件に沿った転職を実現できるでしょう。
レバテックキャリア
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,f_auto,q_auto,w_1400/v1/cs-product/froala/rMSzbl0ZwTPu2BhAjNOabA.png)
セキュリティエンジニアの求人案件としては、ミドルから入レイヤー求人、サイバーセキュリティの検討やアーキテクチャのレビュー、セキュリティリスクの分析、プライバシーマーク、ISMS運用・管理など幅広いものがあります。レバテックキャリアの独自情報があるので、アドバイザーと相談しながら理想の企業探しが可能になるでしょう。
社内SE転職ナビ
![](https://static.coeteco.jp/coeteco/image/upload/c_limit,f_auto,q_auto,w_1400/v1/cs-product/froala/S0IxUD1QBKYJCwvep4EkOg.png)
セキュリティエンジニア向けの求人案件としては、自社プロダクトのセキュリティマネジメント案件、社内セキュリティの強化案件、コンプライアンス情報セキュリティ管理案件、情報セキュリティコンサルタント案件などがあります。
セキュリティエンジニアの将来性
IT技術の発達やインターネットの普及に伴い、サイバーセキュリティの重要性はますます高くなっています。そのような世情背景もあり、企業のITセキュリティを担うセキュリティエンジニアは、今後も需要が高まると言えるでしょう。また、セキュリティエンジニアは業界問わず幅広い分野で活躍が可能であり、IT業界のみならず多様な業界で求められていくようになるでしょう。
ただし、セキュリティエンジニアに求められるスキルは常に変化します。さらに企業のITインフラや情報資産の保護に責任を持つ重要なポジションでもあるため、絶えず自己研磨やスキルアップに取り組む努力や姿勢を怠らないよう心掛ける必要があります。
「セキュリティエンジニアはやめとけ」と言われる理由 まとめ
セキュリティエンジニアはやめとけと言われる理由にはいくつか理由があります。しかしその理由を理解し、適切な職場選択やスキルアップに努めることで、自分らしい働き方・描くキャリアを叶えることができるでしょう。
本記事がセキュリティエンジニアを目指す人の最初の一歩となる一助になれば幸いです。