転職すべきか迷った時はどうする？判断基準や取るべき行動を解説！

転職すべきか迷った時に取るべき行動

転職すべきかどうか迷った時には、まずどのように行動すれば良いのでしょうか。
具体的にご紹介します。

「転職すべきか」と考え始めた理由を考えてみる

漠然と「転職したい」と思っている時点で実際に動き出すのは、時期尚早です。
まずはなぜ転職を考え始めたのか、そのきっかけや不満に思っている点などをじっくり考え洗い出すことが大切です。

例えば「仕事内容が合わない」「人間関係の問題」「労働環境や給与面の不満」など、引っかかっている事柄は何なのかという視点で考えてみましょう。自分が悩んでいるポイントを見極めることで、現在の会社で解決できることなのか、転職しなければ解決しないことなのかが見えてくるはずです。

人間関係

人間関係の悩みから転職を迷われている方は、一旦落ち着いて「誰の」「どのような行動」に悩んでいるのか考えてみましょう。自分がどのような気持ちになったのか、なぜそんな気持ちになったのかも併せて考えてみることが大切です。「なぜそんな気持ちになったのか」がわかれば、自分が悩んだり傷づいたりするポイントがわかります。相手は変えられませんが自分の気持ちや行動は変えられるため、自分次第で悩みを改善できるかもしれません。

大切なのは、人間関係の悩みを整理し「どうしたら改善できるか」と考えること。整理する方法として、紙に書きだしたり家族や友人に思いを吐き出したりする方法がおすすめです。

自分の行動や捉え方を変えても人間関係の悩みが解決されない場合は、転職を視野に入れた方がいいかもしれません。

働き方・労働環境への不満

働き方・労働環境への不満を抱えている方は、どんなことに不満を感じているのか、できるだけ具体的に考えてみてください。具体的に何が問題かを理解することで、解決策も見つけやすくなります。例えば「求められる業務レベルが高い」とお悩みなら、上司や同僚に相談することで解消されるかもしれません。知識を補うことで解決する方法もあるでしょう。

とはいえ「職種自体がいや」「労働時間が不満」などの自力や会社では解決できなそうな問題でお悩みであれば、迷わず転職を検討しましょう。

やりがいを感じない

やりがいを感じられないとお悩みの方は、自分が「どうすればやりがいを感じられるのか」を考えてみてください。例えば「簡単な雑務しか任されなくて不満」であれば、どうしたら責任のある仕事を任せてもらえるのか考えてみるなどです。上司に仕事内容を相談したり、雑務を効率よくこなして余力があることをアピールしたりしてみると、不満を解消できるかもしれません。

上司や同僚にお手本となる人がいる場合は、どうすればいいのか聞いてみるのもいいでしょう。

「人の役に立っている実感を得る」ことにやりがいを感じるのに、人と関わりがない業務内容の場合は、そもそも今の職場が合っていないのかもしれません。

適切に評価されていない

「適切に評価されていない」と感じる方は、努力する方向性を間違えていたり上司へのアピールが足りていなかったりするかもしれません。評価の明確な規定があるはずなので、自分が評価制度に合った努力をしているのかを確認してみましょう。評価されるべきことが評価されていない場合は、上司が把握していない可能性もあります。

中には、上司との関係が悪く不当な評価しか得られない場合も。上司に相談しても適切に評価してもらえないようであれば、部署異動の希望をだすか転職を視野に入れてみてもいいでしょう。

将来のキャリアビジョンが見えない

キャリアビジョンとは、仕事において理想とする将来像のことです。「将来のキャリアビジョンが見えない」という方の場合、キャリアの選択肢が少なかったり、見本となるロールモデルがいなかったりすることが考えられます。

転職せずに問題を解消する方法として、先輩社員にキャリアビジョンについて質問してみるのがおすすめです。先輩社員に質問することで、自分にはなかった視点や考え方を得られるかもしれません。

転職のプロに相談してみる

１人で自分自身について深堀りしていると、どんどん深みにはまってしまい結論が出ない事態に陥ってしまうこともあります。そのような場合は、他者の力を借りるのも1つの手。
転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。

転職を考えている人の多くが利用する転職エージェントでは、無料でキャリアカウンセリングを受けたりアドバイザーに相談したりできます。
転職のプロからのアドバイスを受けられることはもちろん、人に話をすることで現状や気持ちも整理されるでしょう。
参考：転職エージェントおすすめ

キャリアコーチングサービスを利用してみる

転職エージェントのキャリアアドバイザーへの相談は何といっても無料という点が魅力。しかし一方で“転職ありきのアドバイスになる”という欠点があります。“転職するべきかどうか” という点について、フラットな視点でアドバイスが欲しい時には、専門のキャリアコーチングサービスの利用を検討してみましょう。

キャリアコーチングサービスは有料ですが、有料だからこそ徹底したマンツーマンコーチングやキャリアを考えるサポートを受けられます。
転職ありきではなく、自己分析をベースに転職するべきかどうかはもちろん、10年後・20年後まで見据えたキャリア形成をサポートしてくれます。そのため転職を迷っている人には、有効な手段と言えるでしょう。

転職市場をチェックしてみる

転職についてのイメージが具体化していない場合、転職サイトなどに登録して求人情報や転職コラムなど、転職にまつわる情報に触れてみるのも良いでしょう。思いがけず魅力的な求人を発見できたり、逆に現職の条件が良いことに気づいたりするケースもあるでしょう。

また、転職サイトの中にあるコラムでは最新の市場情報や転職にまつわる悩み相談などを紹介しています。そのような情報に目を通すだけでも、転職へのヒントや発見が得られるかもしれません。

「転職すべきか」を判断するとき理解しておくべきポイント

転職すべきかどうか悩んでいる方は、以下3つのポイントを理解しておきましょう。

• 年収が下がる可能性がある
• 理想の働き方が実現するとは限らない
• 新しい悩みや不満が出てくる可能性がある

転職のリスクやデメリットを踏まえたうえで、転職すべきか判断することが大切です。

年収が下がる可能性がある

現職の年収が高い方や未経験職に転職する方の場合は、転職により年収が下がる可能性があります。給与自体はアップしていても、福利厚生も含めるとトータルでダウンしていることも。

転職すべきか判断する際は、転職しても「望む生活水準を維持できるか」「年収が下がっても働きたいと思える魅力があるか」などを考えてみることおすすめします。

年収が下がるのは一時的で、後々年収アップを図れる可能性があるのなら、そこまで気にする必要はありません。

理想の働き方が実現するとは限らない

「転職すればすべてうまくいく」と考えている方もいるかもしれませんが、そうとは限りません。「転職しても理想の働き方が実現するとは限らない」ということを、理解しておきましょう。

エン転職が転職リスクの調査を12,538名に行ったところ、転職するリスク1位は「思っていた仕事内容と違う」ことでした。リスクを軽減するためには、応募前に条件をしっかりと確認したり、転職後のビジョンを明確にしたりすることが大切です。

参考：エン転職「アンケート集計結果」

新しい悩み・不満が出てくる可能性がある

転職して現職の悩み・不満を解消できたとしても、新たな職場で悩み・不満が出てくる可能性があります。

例えばAさんは、収入が上がらないことに悩み、昇給が見込める企業に転職しました。しかし転職先は、人間関係が悪く、居心地の悪い雰囲気だったそうです。Aさんの「収入を上げたい」という希望は叶いましたが、新しい悩みを抱える結果となりました。

転職先でも悩み・不満が生まれる可能性があることを考慮し、さまざまな面から考えて転職すべきかを判断しましょう。

転職すべきか迷っている人におすすめのエージェント7選

ここでは、転職すべきか迷っている人におすすめの転職エージェントを紹介します。

マイナビAGENT

豊富な求人数を誇るマイナビAGENTは、転職に迷う人にピッタリの転職エージェントです。
アドバイザーの質が非常に高く、寄り添ったサポートを提供してくれることから、転職に迷っている人に対しても長年蓄積したノウハウを活かした確かなアドバイスを提供してくれるでしょう。

また業界大手である株式会社マイナビが運営しているだけあり、全国に拠点を構えているのも嬉しいポイント。地方在住であっても直接キャリアアドバイザーと対談しながら、自身のキャリアについての方向性を固めていくことができるでしょう。

なお、取り扱い求人は中小企業が中心です。
地域に根付く企業の案件も多く、仕事を通じて地域貢献できる企業の案件が見つかるかもしれません。また「管理職としての採用」「年次に関係なく裁量権を持って働ける社風」を謳う企業の案件も多いため、自分の能力を試したい人にとっても魅力的な案件が見つかるでしょう。

Re就活エージェント

Re就活エージェントは、第二新卒・既卒・フリーターなど、若年層を対象とした転職エージェントです。
未経験や若手向けに特化した求人もしくは、教育制度が充実した企業の案件を中心に取り扱っているため、転職が初めての人でも自身の強みを活かせる企業・業界への転職が実現するでしょう。

なお、Re就活エージェントではキャリアアドバイザーの手厚いサポートに定評があり、寄り添った支援が魅力です。
転職すべきか迷っている人も、キャリアアドバイザーとのコミュニケーションを通じて自身のキャリアの在り方を明確にしていくことができるのではないでしょうか。

ただ、「案件数が少なめ」という声も聞かれます。
案件数に不安を感じるようであれば、他のエージェントサービスと併用しながら、双方の利点をうまく活用していきましょう。

ワークポート

ワークポートは、転職支援実績20年を誇る転職エージェントです。
リクナビNEXT『GOOD AGENT RANKING ～2023年度下半期～』において、『転職決定人数部門　第1位』を受賞しただけあり、優れた提案力・サポートを期待できるでしょう。

またワークポートでは、キャリアコンサルタントを”転職コンシェルジュ”と位置づけています。「転職活動にまつわる様々なご要望にお応えする」という”コンシェルジュ”マインドを掲げている点が特徴であり、求職者に寄り添った支援を提供しているとのこと。
ユーザーの口コミからもキャリアコンサルタントの質の良さが伺えます。

「まずは話を聞いてみたい」といった人の相談も受け付けているため、転職すべきか迷っている人は、まずは無料相談から受けてみてはいかがでしょうか。
参考：ワークポートの評判

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、ITエンジニア専門の転職エージェントです。5人に4人が転職により年収アップを実現しており、希望企業への転職成功率も96％という高い数字を記録しています。

ミスマッチが少ない理由は、やりたい仕事や働きたい企業を明確にしてから提案をしているから。業界を熟知したアドバイザーがついてくれるため、プロ目線でのアドバイスももらえます。IT求人業界最大級規模の24,000件の中から、適した求人を探してもらえるのも嬉しいポイントです。独自の非公開求人も多数用意されています。

サービスは、「今すぐ転職したい方」はもちろん、「今はまだ情報収集中の方」でも利用可能です。今すぐ転職を考えていない場合は、キャリア相談のパートナーとして活用することをおすすめします。

JACリクルートメント

ハイクラス・ミドルクラス転職を実現したい20代後半〜50代前半の人には、JACリクルートメントがおすすめです。オリコン顧客満足度調査において、ハイクラス・ミドルクラス転職部門で6年連続No.1を獲得。管理職・技術/専門職転職のエキスパートとして、これまでに約43万人もの転職を支援してきました。

さまざまな業界・職種に詳しく専門性に優れたコンサルタントが1,400名以上在籍しており、一人ひとりのスキルと経験を活かせる求人を紹介しています。ロンドン発祥の日経転職エージェントであるJACリクルートメントは、グローバルネットワークを有している背景から、国内だけでなく、外資系企業や海外進出企業への転職実績も多数です。

doda

求人数の多さで選ぶのであれば、dodaがおすすめ。10万件以上の求人があり、休日や働き方、職場の雰囲気や待遇など、希望の条件に合わせて求人を探せます。求人数が多いということは、それだけ選択肢も広げられるということです。

転職市場に精通した専門スタッフが在籍しており、求人の紹介はもちろん、応募書類の添削や面接対策、転職活動の手続き代行など、一貫してサポートしてくれます。登録は無料で、登録すれば、非公開求人を見たりスカウトサービスを利用したりすることが可能です。スカウトサービスを利用することで、企業から直接オファーを受けられるようになります。

登録後なら、年収査定・合格診断・自己PR発掘診断・転職タイプ診断なども無料で受けられるため、気になる人はぜひ試してみてください。

Green

Greenは、IT・Web系企業の求人を中心に掲示する転職支援サービスです。

企業の担当者から直接スカウトが届く他、自分で求人検索・閲覧もできます。そのため転職に迷っている人は、まずどんな求人があるのか情報を集めるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
また企業から届くスカウトの内容から自身の市場価値を図ることもできるでしょう。スカウトから見えてくる市場価値から、「転職すべき」と判断できるようであれば、ぜひ転職活動に取り組んでみてください。

なお、Greenではスカウト機能の他に面接の前にカジュアル面談を実施できる機能もあります。
相互のマッチングが叶えば、応募前に企業の担当者や責任者と面談できるため、納得した上でエントリーできる点も魅力。
機能を上手に活用すれば、効率的で無駄のない転職活動をバックアップしてくれるツールにもなるでしょう。

転職すべき人の特徴

転職を悩んでいる人の中でも、おおむね転職するべきと判断できる人は存在します。
ここでは、転職すべき人の特徴を紹介します。
転職すべきか迷っている方にはキャリア相談がおすすめです。

転職後のビジョンが明確な人

転職の目的がはっきりしている人や将来のビジョンが明確な人は、転職先に求める条件もおのずと明確になるため、転職活動もスムーズに進むでしょう。
面接の場においても自信を持って自分の言葉で転職動機を伝えられるため、転職も成功に導くことができるでしょう。

現職でキャリアアップを望めない人

自分の希望するキャリアアップの方向性が今の職場では望めないことがはっきりしている場合も、転職をするべきと言えるでしょう。
この場合、不満を抱えながら現職に留まっても身になるものがありません。なるべく早めに転職することをおすすめします。
参考：転職で向いている仕事がわからない

精神的・肉体的に追い詰められている人

残業が多いにもかかわらず収入が平均や相場より低いなど明らかにブラック企業と判断できる場合や、職場でのハラスメントで精神的に追い詰められているなど、心身ともに追い詰められているケースは、間違いなく転職すべきでしょう。

世の中にはたくさんの企業があり、きっと今よりも健全で働きやすい職場が見つかるはずです。

転職すべきでない人の特徴

では、逆に転職をするのを思いとどまったほうが良いと判断できる人の特徴は、どうでしょうか。
ここでは、転職すべきではない人の特徴を紹介します。

転職理由があいまいな人

転職する理由や転職によって叶えたい希望が明確ではなく、ただ「転職したい」と転職自体が目的になっている人、なんとなく転職に憧れている人は、安易に動き始めるのは危険です。

転職するにあたっての目的や目標、将来のビジョンなどの明確化が足りない状態では、転職に失敗する可能性も高まってしまいます。
まずは自己分析をして、現在の不満の理由や転職したい理由、転職で叶えたい目標などを明確にしましょう。

スキルや実績がない人

現職と同職種での転職や、関連職種でキャリアアップを希望している場合は、当然経験者として評価されるスキルや資格、成果が求められます。
そのため自分の武器としてアピールできるスキルや成果がない状態での転職は、控えたほうが良いかもしれません。
参考：転職したいけどスキルがない20代
参考：転職したいけどスキルがない30代

悩み・問題が改善できそうな人

転職をしたい理由が現職場での人間関係や業務内容などの場合、まずは職場で相談するなどのアクションを起こしましょう。
意外にすんなり配置換えや担当変更などによって問題が解決できるかもしれません。

ある程度人間関係が構築され、業務の流れも把握できている現職場で悩みがなくなれば、それがベストなのではないでしょうか。

転職すべきか迷う人の判断基準と転職成功のポイントまとめ

今回は、今転職すべきか悩んでいる人に向けて、判断基準や行動に移す前にしておくべきことなどについて紹介しました。

転職は人生のターニングポイントにもなり得る大きな転機であるだけに、一度考え始めると何が正しいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。そんな時は転職エージェントやキャリアコーチングなどのサービスを頼るのも1つです。
人に話すことで自身の考えや気持ちの整理ができるとともに、プロのサポートでより良い転職への道が拓けてくるでしょう。