「やりたい仕事がない」と悩む人の原因と適職の探し方を詳しく紹介

やりたい仕事がない理由とは？

やりたい仕事がない、分からない、と悩む原因は何が理由になっているのでしょうか。
主な理由をまとめてみました。

自分の得意分野を理解できていない

これまで仕事をする中で「自分の長所や強みが把握できていない」「何か突出した得意分野を見つけられていない」ことが理由の1つとして挙げられます。どんな業務でもそれなりにこなせてしまう、“器用貧乏”なタイプの人に多い傾向があります。

何でもそつなくこなせてしまうため、自分の本当に得意なことや好きなことを見つけられず、ある程度できると飽きてしまったり、満足してしまったりということもあるかもしれません。

業界や業種の知識が乏しい

世の中には自分が思っている以上に様々な職種や業種があるはずです。
しかし日常の狭い世界で生活をしていると、それを知るチャンスは少ないですよね。

自分の知っている職種・業種の中だけで興味のある仕事を見つけようと思ってしまうと、なかなかしっくりくる仕事が見つからないこともあります。
実際に調べてみると、自分にぴったりの仕事を新たに見つけられるかもしれません。

新たなチャレンジに不安を抱えている

転職という新たなチャレンジに不安を覚える慎重派の人は、「失敗したくない」という気持ちが強すぎるのかもしれません。それ故にやりたい仕事、という視点で考えられず、結果やりたい仕事がないといった事態に陥ってしまいます。

失敗を恐れて行動する前にあきらめていては、いつまでたってもやりたい仕事は見つからないのではないでしょうか。
まずは漠然とした不安を捨て、心に余裕を持って広い視野で色々な情報を集めてみることから始めてみましょう。

自分に自信を持てない

自分に自信を持てない人は、選択肢を自分で狭めてしまう傾向です。求人に目を通すものの「自分にはできない」「多分採用されない」とすぐに諦めてしまうため、「やりたい仕事がない」「どんな仕事がいいか分からない」という状態になってしまいます。
 
自分に自信を持てない人の中には、完璧主義だったり白黒思考だったりする人が少なくありません。小さなミスも許容できない・物事を極端に考え過ぎてしまうといった「思考のクセ」が、求人の選択肢を減らしてしまいます。

やりたい仕事を見つけるには、完璧を求め過ぎないこと・自分のスキルや実績を正しく評価することが必要です。

求人の条件ばかり見てしまう

「給与○○円以上」「土日休み」「休日出勤ナシ」……、求人の内容ではなく条件ばかりを見てしまう人も、「やりたい仕事がない」という状況に陥りやすくなります。
 
仕事の条件を厳しく設定し過ぎると、求人探しの選択肢が狭まります。業務内容・就業条件ともに満足できる求人を探すのは難しく、どれほどたくさんの求人を見てもピンとくるものに出会えません。
 
このタイプの人は、条件への固執を止めることが必要です。希望条件には優先順位を付け、絶対に譲れない条件以外は妥協することも考えましょう。

柔軟な思考で求人をチェックしていくことで、新しいキャリアパス・やりがいを感じられそうなポジションとマッチしやすくなります。

将来のキャリアビジョンがない

理想や目標とするキャリアを描けていない場合、転職の方向性が定まりません。仕事を選ぶ基準が明確化されず、どの求人を見ても「決め手に欠ける」と感じやすくなります。
 
キャリアビジョンがない状態で転職活動を行うと、転職迷子になるのは必至です。たとえ内定を得られたとしても、本人の適性に合っていなかったり、本来の希望とは全く異なっていたりする仕事に就いてしまう可能性があります。
 
転職のミスマッチが起これば定着は難しく、すぐにまた次の仕事を探す羽目になるかもしれません。まずは自己分析を徹底し、「なりたい自分」を見つけることが必要です。

転職活動をしたくない

「やりたい仕事がない」という言葉を、転職活動を避けるための免罪符としている人もいます。
 
転職活動を始めると、書類の準備や自己分析などといった準備が必要です。在職中の人には負担が大きく、モチベーションが上がらないことがあります。
 
また実際に求人に応募すると、書類審査で落とされたり面接でうまく話せなかったりといった経験をすることもあるでしょう。なかなか内定が出ない状態は精神的な負担が大きく、「できれば避けたい」と思う人がいるのも当然です。
 
特に「学歴に自信がない」「人と話すのが苦手」などの人は、転職活動を始める前からネガティブな思考に陥りがち。転職活動を避けたいあまり、「やりたい仕事がない」と口にしてしまいます。

やりたい仕事や適職を見つけるためのヒント

では、実際に自分のやりたい仕事を見つけるには具体的にどうすればよいのでしょうか。
ここでは、いくつかヒントをご紹介します。

なぜ転職したいのかを振り返る

転職したい理由を振り返ることは、転職の軸を決める上で有益です。自分の内面ときちんと向き合うことで、目指したいキャリアやポジションが見えてきます。
 
転職したい理由を振り返るときのポイントは、具体的なエピソードを思い浮かべながら書き出していくことです。

「この業務のこんなところが楽しかった」「こんなところが合わなかった」などと列挙していくと、自分が楽しいと思える仕事・やってみたいと思える仕事をイメージしやすくなります。
 
また上司や顧客から言われてうれしかった言葉・印象に残っている言葉があれば、全て書き出してみましょう。仕事のモチベーションを上げてくれた言葉を分析してみることで、どのような仕事が向いているのか・どのような仕事なら苦にならないのかが明確化することがあります。

スキル、興味、価値観の洗い出しをしてみる

自分の得意分野や強みを分かっていない人は、自分のスキルや興味、価値観などを洗い出してみることをおすすめします。

なかなか思いつかない人は、もっと具体的に、仕事をする上で楽しかったこと・嬉しかった言葉・達成感を感じた時などのエピソードを思い出してみましょう。
その中に共通するキーワードや要素があるはずです。

それを見つけられれば、自分に向いている職種や仕事内容に一歩近づくことができるのではないでしょうか。
参考：転職したいけどスキルがない20代はどうする？
参考：転職したいけどスキルがない30代はどうする？

自己分析テストや職業診断を受けてみる

自分の強みや性格を知るためには、自己分析テストや適職診断を受けてみるのも良いでしょう。
転職エージェントをはじめ、様々なWEBサイトなどで無料診断できます。

自己分析テストは、心理学に基づいた質問などに回答することで自分の性格や傾向などを客観的に診断するもの、また適職診断はその名の通り自分の性格や適性に合った職種をざっくりと判定してくれるものです。

1つだけではピンと来ないかもしれません。しかしいくつか選んでチャレンジしてみると自分の指向や価値観を示すキーワードや、適職の傾向などが見つかるかもしれません。

数年後「どうなりたいか」をイメージする

理想とする数年後のキャリアを想像し、逆算して転職先を探すのも有益です。理想のキャリアにたどり着くために、どのようなスキルや経験が必要かを考えてみましょう。キャリアの方向性がはっきりするれば、応募すべき求人がある程度絞られてくるはずです。
 
数年後のイメージが湧かない人は、憧れの上司や楽しそうに働いている上席をお手本としてみてはいかがでしょうか。「自分が彼らのようになるにはどうすべきか」を考えることが、将来のキャリアパスを明確化することにつながります。

業界・職種について情報収集する

さまざまな業界・職種について情報を集めると、求人を探す範囲が広がります。潜在的に興味のある仕事・実は相性のよい仕事を見つけやすく、本当にやりたい仕事が見つかるかもしれません。

また業界・職種について理解を深めることは、転職活動を効率化する上でも有益です。

業界・職種を研究すれば、その業種・職種においてどのようなスキルや経験が求められるのかが分かります。応募書類や面接で求人企業に刺さるアピールを展開しやすく、書類審査通・内定獲得の可能性をアップすることが可能です。

新しい勉強に挑戦してみる

新たなチャレンジを恐れている人や自分に自信がない人は、一旦そこから離れて新しい勉強に挑戦してみるのも1つ。
新しい勉強に挑戦してみることで、やりたいことや挑戦したいことが見つかるかもしれません。

また、資格を取るなどの目に見える成果を上げることで自信につながること、勉強することで視野が広がることなども期待できるでしょう。

キャリアコーチング・キャリアカウンセラーを利用してみる

キャリアコーチングとは、1対1で自己分析やそれに基づいたキャリア設計などをサポートしてくれるサービスです。
また転職エージェントにもキャリアカウンセラーが在籍しており、無料でカウンセリングをしてくれます。

転職やキャリアについての専門家であるキャリアコーチング・キャリアカウンセリングに相談することで、より寄り添ったアドバイスを期待できるでしょう。

【年代別】やりたい仕事がない人の転職活動のポイント

「やりたい仕事がない」と感じている人が転職活動を成功させるには、成功のポイントを理解しておくことが大切です。ここからは、転職活動のポイントを年代別にご紹介します。

【20代】理想のキャリアをイメージする

「やりたい仕事がない」と感じている20代は、理想のキャリアを明確化することから始めましょう。将来なりたい姿から逆算して求人を探すことで、マッチ度の高い転職を実現できます。
 
20代はポテンシャルで採用されるケースが多く、未経験可の求人も豊富です。これまでの実績にこだわり過ぎる必要はなく、「相性のよさ」「やりがい」を重視した方がほんとうにやりたい仕事に出会えます。

【30代】実績やスキルとマッチする仕事を探す

30代の転職希望者には、即戦力を求める企業がほとんどです。これまでの実績やスキルとのマッチ度が高い仕事を探すと、転職活動がスムーズに進みます。
 
30代が転職活動を始める際は、キャリアの棚卸しと徹底した自己分析が必須です。業界・職種の研究と情報収集もしっかりと行い、これまでのキャリアや能力・スキルを活かせる仕事を探してください。
 
30代でも未経験業界にチャレンジすることはできますが、採用率は20代に劣ります。やりたい仕事を求めて異業種に転職する場合は、職種だけでも現職に近いものを選ぶのがおすすめです。

【40代】広い視野で仕事を探す

40代が求人を探すときは、条件や働き方にこだわり過ぎないことが大切です。「今よりもよいところを探そう」「最低でも今と同じレベル」などと考えると、応募できる求人が少なくなります。
 
40代からの転職は、スキルや実績がマッチしないと「やりがい」と「条件」の両立が難しいのが現実です。未経験業界への転職も不可能ではありませんが、労働条件が悪くなるかもしれない・年収が下がるかも知れないという覚悟は必要となります。

やりたい仕事がないと悩む人向けキャリアコーチング

やりたい仕事が見つからなくて悩んでいる人におすすめのキャリアコーチングサービス。
料金はかかるものの、心ゆくまでしっかりと悩みを相談でき親身になったアドバイスを受けられるため、きっと自信を持って次のステップに踏み出すきっかけになってくれるでしょう。

ただし、キャリアコーチング専門サービスにも、キャリアアップしたい人向け、年収を上げたい人向け、など得意分野があるので、選び方には要注意。初回無料キャリア相談を設けている会社も多いので、ぜひ実際に試して決めることをおすすめします。

ここからはおすすめのキャリアコーチングサービスについてご紹介します。

ポジウィルキャリア

理想の未来像から逆算してキャリアプランを立てるキャリアコーチングを提供している「ポジウィルキャリア」。

採用率1％という狭き門を潜り抜けた優秀なキャリアアドバイザーが揃っているため、サービスの質の高さや実績については申し分ないでしょう。
仕事だけではなく「どう生きるか」に焦点を当ててコーチングしてくれるので、身をゆだねてゼロからのキャリアコーチングを希望する人にはぴったりです。

マジキャリ

転職エージェントサービスを運営するアクシス株式会社が提供するキャリアコーチングサービス「マジキャリ」。
マジキャリでは、自己分背益をすることで強みを発見し、自己実現するためのキャリアを明確にすることができるとして高い評価を得ているキャリアコーチングサービスです。

転職やキャリアについての豊富な知識を持つ専門のアドバイザーから二人三脚のサポートを最後まで受けられます。
やりたい仕事が見つからないと悩んでいる人でも、アドバイザーが話の中で自分の持つ強みややりがいを引き出してくれるため、きっとキャリアの方向性を明確にできるでしょう。

キャリート

出典：キャリート
 
キャリートは、株式会社ルメスが運営するキャリアコーチングサービスです。国家資格またはプロコーチ資格を保有した質の高いキャリアコンサルタントが、「やりたい仕事がない」と悩む人のキャリア設計を支援します。
 
選択できるプランは、「キャリア設計コース」「転職サポートコース」「フルサポートコース」の3つです。いずれのコースにもキャリア設計と自己分析の支援が含まれているため、本当にやりたい仕事・自分にマッチした仕事を探せます。
 
なおすぐに転職活動に入りたい人は、「転職サポートコース」「フルサポートコース」のいずれかを選択しましょう。コースには職務経歴書の添削や面接対策が含まれており、書類審査通過率・内定獲得率の向上を期待できます。
 

coachee

出典：coachee

coacheeは、キャリア相談をしたい人とコーチングのプロとを結び付けるマッチングプラットフォームです。やりたい仕事がない人は、プラットフォーム上でコーチを探し、アドバイスや提案を受けられます。
 
キャリアコーチを探したい人は、「プランを探す」「コーチを探す」という機能でコーチの検索が可能です。検索は相談テーマや業種・職種での絞り込みにも対応しているため、ニーズや希望にマッチしたキャリアコーチと出会えます。
 
またキャリアコーチからの提案を公募したいときに使えるのが、「公開相談をする」という機能です。相談内容を登録しておけば、支援可能なキャリアコーチがアプローチしてくれます。
 
費用は1回につき1,000円からであるため、コーチングサービスとしては非常にリーズナブル。「キャリアコーチに依頼したいけれど、コストの負担が大きい」とためらっている人には特におすすめのサービスです。

ミートキャリア

出典：ミートキャリア

ミートキャリアは、適性やキャリアの方向性に悩む人のキャリア形成を支援するキャリアコーチングサービスです。国家資格保有者やエージェント・人事経験者が、キャリアコーチとしてユーザー1人ひとりに最適なキャリアサポートを提案します。
 
ミートキャリアのコーチングは、個々の状況やニーズに合わせて細かくカスタマイズできるのが魅力です。自己分析や転職活動に役立つコンテンツは20種類以上あり、選択肢は豊富。ユーザーは必要なコンテンツをピックアップし、キャリアの悩みを解決していくシステムです。
 
例えば「やりたい仕事がない」という人は、自己分析や強み発見、特性・価値観発見などのプログラムを組み合わせるのがおすすめ。理論と実践を組み合わせた独自カリキュラムを受講することにより、「やりたい」と思える最適なキャリアを選択できるようになります。

やりたい仕事がない時にはどうしたらいいのかまとめ

やりたい仕事がない人が自分の適性や方向性を見定めより良い転職をするための、ヒントとアドバイスをご紹介しました。
悩んで足踏みをしているだけではもったいないと思いませんか？

貴重な時間を無駄にしないためにも、ぜひ勇気をもってはじめの一歩を踏み出してみましょう。