そこでこの記事では「そもそもキャリアプランとは?」という前提を解説したうえで、ITエンジニアのキャリアパスの考え方や、具体的なキャリアパス例について徹底解説していきます。
そもそもキャリアプランとは?ITエンジニアにはなぜ重要?
キャリアプランとは「今後どんなスキルを習得してどのようなポジションを目指すか」「いずれどんな働き方をしていきたいか」という転職・独立も視野に入れた将来設計のことです。似た言葉に「キャリアパス」がありますが、こちらは現職で出世するまでの道標となるもので、未来に向けた行動計画という面では同様です。これらが定まっていないと「何のために働くのかわからない」「仕事にやりがいを感じられない」といった事態に陥ってしまいます。ITエンジニアにキャリアプランが重要と言われる主な理由は以下の通り。
- キャリアの選択肢が多いため、やりたいことが決まっていないとミスマッチが生じやすい
- 技術の進歩が著しいため、意欲的に動かないと新しい世代にすぐ追い越されてしまう
ITエンジニアは商流によって「システムエンジニア」「ネットワークエンジニア」等さまざまな職種があります。それぞれで求められるスキルは異なるため、日々何となく業務にあたっているだけでキャリアアップを実現することは困難です。また技術の発展著しいIT業界では、意欲的に行動できないと情報のキャッチアップが出来ず、どんどん遅れをとってしまいます。そうなると、新しく入ってきた若い世代に追い越されるのも時間の問題でしょう。
キャリアプランを明確にしていれば「今自分がしなければいけないこと」がわかり、意味のある行動を積み重ねていくことができます。効率的にスキルアップを図るためにも、ITエンジニアはまず具体的なキャリアプランを立てることから始めてみてください。
キャリアパス(プラン)がわからないITエンジニア向けに考え方を解説
キャリアパス(プラン)を明確にすることが大切だとは理解していても「実際、どう計画を立てたらいいかわからない…」と悩んでいるITエンジニアもいることでしょう。キャリアプラン設計で行き詰まったら、以下の3ステップで進めてみることをおすすめします。- 1.自分の性格、仕事に対する考え方などを徹底的に自己分析する
- 2.エンジニアにはどんな選択肢があるかを理解し、将来やりたいことを決める
- 3.目指す自分(職業)になるために足りていない能力を身につける
まずは何よりも先に、自分のことをしっかりと理解してあげることが最重要です。どんなことに興味があるのか、得意なこと・苦手なことは何か、どんな働き方をしたいのか等…一度冷静に自己分析をしておくと、ミスマッチの少ない正確なキャリアプランを設計しやすくなります。
自己分析後は、エンジニアのキャリアの選択肢にどのようなものがあるかを把握し、自分に向いていそうなもの、心から「やりたい!」と思えるものを見つけていきましょう。目標が見つかったら、後は現状の自分と理想の自分とのギャップを埋めていくだけ。学ぶべきスキルや知識をリストアップし、重要度をもとに優先順位を決めていけば、十分活用できるキャリアプランが出来上がるはずです。
ITエンジニア転職におすすめのエージェント3選
続いて、ITエンジニア転職におすすめのエージェントを紹介します。いずれも多くのITエンジニアに選ばれている転職支援サービスです。いずれもキャリア設計の支援やアドバイスも提供しているため、ITエンジニアのキャリアプラン設計に悩む人はぜひチェックしてみてください。
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、IT業界への転職支援に特化した転職エージェントサービスです。
業界実績10年を誇るだけあり、IT業界に属する企業とのパイプの強さが魅力。企業がどんな人材を求めているのかもしっかり把握しているため、個社ごとに面接対策を立てられる他、入社後にミスマッチが生じる心配もないでしょう。
また、在籍しているキャリアアドバイザーは、IT業界や職種に精通しており、開発文化やキャリア事例、スキルスタックに関しても十分に理解した受け答えができます。エンジニアが気になる細かな点に対しても的確に回答してくれるため、条件や募集背景に納得した上で案件に応募できるでしょう。
面談では、自身の市場価値も把握できます。
ITエンジニアとしてのキャリアプランを再設計したい人は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考:レバテックキャリアの評判
年代:30代女性 職業:無職・求職中 業界:デザイン 職種:デザイナー 実務経験:10年以上
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
- ハイクラスにおすすめ
高収入・有名企業の会社さんが多く記載されていたので、探しているときはワクワクしていましたが、求められている求人像が高すぎたので実力不足を感じました…。 デザイナー系を探していた私にはあまりマッチしませんでした。 ...続きを読む
自分の価値が分かることが一番勉強になりました。 業界がどういった人物を求めているかだいたい分かります。自分の技術・経験不足が分かったので、苦しい反面もっと力をつけねばと感じました。
投稿日:2024/07/03(水) 11:14
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:5~10年
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
- 第二新卒におすすめ
レバテックはITに特化しており、専門性の高いエンジニアやクリエイター向けの求人が多かったです。 面接前に企業の傾向と対策を行ってくれるので、面接に自信がない方にもおすすめですので、機会があれば一度利用してみてください。 ■レバテックの利用背景 IT業界でSESで10年近く働いておりできることが増えた反面、責任も増えていくが下請けの下流工程メインの会社だったので毎年の昇給少なく給料への不満、将来への不安が生まれたため転職を決意した。 そこで給料UPだけでなくキャリアアップも視野に入れていたため、IT企業を中心とした転職エージェントを利用した方が自分に合った仕事がもらえる可能性が高いと思い利用を開始した。 初めての転職だったので自分が調査した内容と実際との乖離が起きることに不安を感じたため、興味がある企業の実態を転職エージェントに確認する道を選んだ。 ・サポート体制(メールやチャットサポート)が充実してる →迅速なレスポンスで、丁寧なサポートが受けられる。(メールやチャットでの対応が早く、質問や相談に対して適切な回答が得られる。) ...続きを読む
初めてキャリアサービスを利用する多くの人は転職活動で具体的に何をすべきかよくわからないという不安を少しでも解消するために始めるのではないかと思ってます。 なので転職活動についての考え方等、壁打ち相手としてエージェントに思ったことをぶつけ、第三者の視点から物事を言って下さるので今の自分を客観視することができます。 それによって転職活動における行動指針(この場合はAをすべき/この場合は何をしないべきという基準)を決めたうえで行動し振り返りができるのでダメなことを継続せず良い結果を出すための行動に集中できるきっかけを作れるのがメリットだと感じました。 ・検索機能が使いやすい →ユーザーが自分に合った求人を簡単に見つけられるように設計されているため、スキル/職種/勤務地などの細かい条件で求人を絞り込むことができる。 ・エージェントサービスの質がITに特化していて良い →IT業界に精通したエージェントが多いため、的確なアドバイスを提供できる専門知識を持ったエージェントが多く、キャリア相談や面接対策が充実している。
投稿日:2024/08/05(月) 15:34
マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTは、株式会社マイナビが運営するIT職種に特化した転職エージェントです。
在籍しているアドバイザーはIT職種に精通しているため、経験やスキルにマッチする案件を紹介してもらえるでしょう。
また、業界大手マイナビが運営していることもあり、大手企業からスタートアップ企業まで多様な求人を取り揃えている点も魅力。
ITエンジニアとして収入アップを目指す人はもちろん、「ワークライフバランスを充実させたい」「最新の技術に触れられる開発をしている企業に就職したい」といった希望もマイナビIT AGENTであれば叶えてくれるでしょう。
“転職すべきか”といった相談から受け付けているため、ITエンジニアとして将来を考え始めている人は、ぜひ利用してみてください。
参考:マイナビITエージェントの評判
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:1~3年
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
- 経験者(実務経験あり)におすすめ
色々な転職サイトと並行して使うのであればありなのではないかと感じた。 ...続きを読む
投稿日:2024/07/11(木) 21:28
Geekly
Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界への転職支援に特化した転職エージェントです。
IT職種を熟知した専門アドバイザーが在籍しており、求職者のITスキルを棚卸して明確にした上で理想のキャリア形成をサポートしてくれます。まさに、キャリアプラン設計に悩む人にピッタリのサービスと言えるでしょう。
なお、希望のIT職種への転職成功割合は95%にも上り、多くのITエンジニアが就きたい職種への転職を実現している様子が伺えます。また、全体の8割以上の利用者が年収アップを叶えているとのこと。今の仕事や年収に不満や悩みを抱えている人は、Geeklyを利用することで理想の収入や働き方を手にできるかもしれません。
参考:ギークリーの評判
年代:20代女性 職業:会社員(正社員) 業界:小売・卸 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:3~5年
サービス利用証明済み- 経験者(実務経験あり)におすすめ
多方面の角度から色々な業界の情報システム部門を紹介いただいた。しかし、大手企業の案件は少ないように感じた。 ...続きを読む
自分の見えていない業界、企業で自分のキャリアプランにあった会社を紹介してくれるので、内定をとるためにキャリアサービスを遣うのではなく、情報収集のために遣うものだの感じた
投稿日:2024/06/04(火) 11:53
年代:30代男性 職業:会社員(正社員) 業界:IT・メディア 職種:エンジニア・プログラマー 実務経験:3~5年
サービス利用証明済み- 未経験におすすめ
大手に関しては問題ないように思えるが、中小になると事前にどのような企業なのかを把握していない印象がついた。具体的にはサポートするとは自負しているが実際に助けを求めても事実確認のみで対応が終わってしまった ...続きを読む
自分のキャリアとマッチする企業を探すのにとても便利なものだと思います。
投稿日:2024/07/29(月) 10:41
未経験からITエンジニアを目指す人におすすめスクール3選
ここでは、未経験からITエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクールをご紹介します。DMM WEBCAMP エンジニア転職
DMM WEBCAMP エンジニア転職は、短期集中でエンジニアを目指したい人におすすめのプログラミングスクールです。3000回以上の改善を積み重ねて作られた未経験者に特化した独自の学習カリキュラムによって、近年のトレンドや必要とされている技術をいち早く習得でき、実践的なスキルが身に付くでしょう。転職成功率98.8%という驚きの実績を生み出す秘訣は、3つのサポートにあります。技術指導を行うメンターに加え、キャリアアドバイザーによる手厚い転職サポート、メンタリング担当者による相談サポートによって、学習に関連する不安や悩みを幅広く解消してくれるのです。
またメンターは通過率10%の難関を突破した高いスキルを持つ現役エンジニア。分からないことがあれば無制限で質問ができ、さらに24時間利用できる学習補助ツール「AI質問アプリ」もあるので、効率的に学習を進めることができます。
COACHTECH
COACHTECHは、スキルと開発実績を身に付け即戦力のフリーランスエンジニアを目指す人におすすめのプログラミングスクールです。完全未経験からでも現場に即したレベルのスキルを身に付けられる独自カリキュラムによって、技術だけでなく、エンジニアに必要な「自走力」「自己解決力」も習得できます。未経験からでも分かりやすいと定評のある独自カリキュラムは、アウトプット学習を中心とした基礎学習タームと、実際のWebアプリ開発を行える実践学習タームで構成されているのが特徴。要件定義から納品までの案件開発の一連の流れを行えることで、より開発現場に近い形で学習を進められ、エンジニアとしての自信を身に付けられるでしょう。
さらにCOACHTECHでは、卒業後の案件保証を受けられるCOACHTECH Proが提供されているのも魅力です。実績形成やキャリア形成において強い武器となり、フリーランスエンジニアとしての着実な第一歩を踏み出せます。
LINEヤフーテックアカデミー
LINEヤフーテックアカデミーは、汎用プログラミング言語JavaによるWebアプリケーション開発を学べるプログラミングスクール。Yahoo! JAPANやLINEを運営するLINEヤフーと、受講実績3万人を超えるプログラミングスクール「テックアカデミー」を運営するキラメックスが合同で運営しているため、確かな基盤で実践的なスキルや知識を習得したい人におすすめです。コースは「エンジニア転職保証コース」と「はじめてのWebアプリ開発コース」に分かれており、転職ニーズに応じて選択できます。
未経験からでも安心して学べる理由は、万全のサポート体制にあります。パーソナルメンターとのメンタリングやチャットサポートに加え、バーチャル空間を活用してオンライン自習室の利用も可能。さらにエンジニア転職保証コースでは、希望にマッチした転職先の紹介などの手厚い転職サポートを受けられ、内定が出ない場合には受講料の全額返金保証を受けられます。
ITエンジニアのキャリアパス(プラン)の例
ここからは、ITエンジニアが目指せるキャリアパス・キャリアプランの一例を紹介していきます。やりたいことを決めるためには、まずどんな選択肢があるのかを知ることが先決。将来像を明確にしていきましょう。- 特定分野に特化したスペシャリストを目指す
- マネージャーとしてプロジェクトを牽引する
- フリーランスになって個人で案件を請け負う
特定分野に特化したスペシャリストを目指す
ある一つの分野に特化した「スペシャリスト」を目指すことは、多くのITエンジニアにとって魅力的なパスと言えるでしょう。自分の興味のある分野を追求できるためやりがいが大きく、誰よりも深い知識を保有することができるためエンジニアとしての市場価値も高まります。スペシャリストを目指すのにおすすめの分野としては、昨今特に注目されているAIやデータサイエンス等。今後の技術の進歩に合わせてさらなる需要が生まれることはまず間違いないので、今スキルアップしておけばあらゆる現場で求められる人材になれるでしょう。スペシャリストは自分の専門分野の需要がなくなることが懸念なので、なるべく高需要な分野を狙えるといいですね。
マネージャーとしてプロジェクトを牽引する
ITエンジニアとして経験を積んだ後、マネージャー(PM)としてプロジェクトを牽引する道もあります。技術的な知識だけでなく、チームをまとめるリーダーシップやコミュニケーション能力など種々のマネジメントスキルが求められますが、自分の采配がプロジェクトの成否をも左右する、やりがいも大きいキャリアパスです。一エンジニアとして開発しているだけでは携われない、より大きなプロジェクトに参画できる機会が増える点も魅力。人の先頭に立って物事を進めるのが得意な人、ヒアリング能力に長けている人等は、プロジェクトマネージャーとしての適性があると言えます。一方で、強い責任感が求められる仕事であることは十分留意しておきましょう。
フリーランスになって個人で案件を請け負う
会社員エンジニアとして培ったスキルを活かし、思い切ってフリーランスエンジニアとして独立するのも一つの選択肢です。フリーランスになれば働く場所や時間が自由になるので、自分のペースで仕事を進めたり、興味・関心に合ったプロジェクトを中心に取り組んだりすることもできるようになります。ワークライフバランスも充実させやすいでしょう。ただし、一個人が企業から案件を獲得していくためには、高い専門性や確かな実績、さらには信頼性が求められる点には十分注意が必要です。独立したての頃はなかなか案件が取れず、経済的に困窮してしまう可能性も考えられます。闇雲に会社を辞めるのではなく、しっかりと計画を立ててから行動するようにしたいところです。
まとめ
当記事では、キャリアプラン・キャリアパスに悩んでいるITエンジニアに向けて、そもそもの定義や具体的な設計方法をはじめ、おすすめのキャリアパス(プラン)例についてまで、詳細に解説してきました。仕事にやりがいを見出し、日々着実に成長していくためにもキャリアプランは非常に重要です。とりわけITエンジニアは将来の選択肢が豊富にあるので、やりたいことが見えなくなってしまわないよう、具体的なキャリアプランを設計して計画的に行動していきたいところ。
キャリアプランやキャリアパスを立てる際には、自分の価値観を尊重することを忘れないようにしてください。「周りがこうだから」「上司に言われたから」といった他責思考でいても、良い将来計画は生まれません。「今後自分はどうなりたいか」を常に念頭に置き、納得のいくプランを設計してみてください。