インストラクターは全員現役のプロ操縦士で、県内最大級の屋内型講習施設を所有。若手パイロット育成にも力を入れ、地元高等学校と業務提携するなどユニークな取り組みも行っています。
今回はDBS神奈川校の卒業生であり、ドローン操縦士回転翼3級、国家ライセンス二等・一等をすべて取得された塩見誠朗さんに、資格取得の体験談とお仕事・趣味への影響についてお話を伺いました。
ドローンビジネススクール神奈川校は、DPAライセンスを取得できるドローンスクールです。ドローンビジネスをしている会社が運営していて、スクールでも実務経験豊富なインストラクターから指導を受けられます。確かな操縦技術を身につけられるため、コース修了後には安心して飛ばせるようになるでしょう。今回は、ドローンビジネススクール神奈川校所長でインストラクター3名に、スクールの特長やこだわりについて伺いました。
2023/05/13 20:01
神奈川県厚木市にスクールを構えるドローンビジネススクール神奈川校(DBS神奈川校)は、ドローン国家ライセンス一等・二等やDPAライセンスを取得できる完全マンツーマン体制のドローンスクールです。 この記事ではインストラクターの福島朋美さん、平川つばささんに、同校の魅力について伺いました。
2024/07/06 00:00
不動産の仕事をきっかけにドローンの可能性に着目
——まずは塩見さんのご経歴・ご実績を伺えますでしょうか。私は平成元年から不動産業に従事してきました。具体的には、売買の仲介と、買取営業を行っています。
ドローン歴としては、2022年にDPAのドローン操縦士回転翼3級を取得したのち、国家ライセンス(無人航空機操縦士)二等・一等を順に取得。ほかにも第二級陸上特殊無線技士(二陸特)、第三級アマチュア無線技士(3アマ)、赤外線建物診断技能師の資格を保有しています。
——数多くの資格をお持ちですね。ドローンに強い関心を持ったきっかけは?
きっかけは、やはり不動産業という仕事柄ですね。点検や測量など、ドローン活用が進んでいる分野ですし、空撮ができればプロモーションに役立つのではという期待もありました。
そのうえで資格取得を目指したのは、先行者利益を考えてのことです。どんな資格も時間が経つにつれて難しくなる傾向がありますし、細分化もされていきます。早めに取得しておけば、比較的簡単に高位ライセンスの保持者になれると見込みました。
それで試しに始めたら、ズルズルと深みにはまってしまったわけです。今ではどちらが本業か分からないほどです(笑)。
ただ現実的な話をすると、資格を取ったからといって即座に稼げる分野ではないことも分かりました。活躍している方はみなさん、「元々の仕事にプラスしてドローンを活用している」というパターンなので、私もまた、本業とのシナジーを模索しているところです。
「厳しいけれど、本物の実力」でDBS神奈川校へ
——資格取得を目指すにあたり、DBS神奈川校を選んだ理由は?入会当時はまだ国家ライセンス制度のスタート前で、民間資格が乱立している状況でした。目立っていたのはJUIDAとDPAで、DPAは「厳しいけれど、本物の実力がつく」と評価されていました。それならDPAの資格を取ろうと決め、自宅から通いやすかったDBS神奈川校を選びました。
実際にDPAでは、オリジナルの講習専用機体 (ATTI操作)で操縦練習を行います。GPSによる補助がないので、とにかく操縦が難しくて。ちょっとスティックを入れすぎるだけでも機体が不安定になりますし、風にも煽られるので、訓練中はかなり苦労しました。しかし、だからこそ本物の操縦技術が身につき、国家ライセンスを取得する際の土台になったとも感じます。
——操縦練習をされるなかで、とくに苦労されたのは?
機体の向きが変わった際の操縦ですね。頭で理解していても、どうしてもスティックを逆に入れてしまうことがありました。
困っていると、インストラクターさんから「体の向きを機体を揃えて練習してみましょう」とアドバイスをいただき、徐々に克服することができました。
——座学についてはいかがでしたか?
DBS神奈川校の座学はeラーニングでしたので、移動中や仕事の合間にも学習を続けることができ、非常に効率的でした。説明も分かりやすかったですし、不明なところは繰り返し確認できるので、対面よりもむしろ学習しやすかったと感じます。
試験は緊張しましたが、なんとか一発合格することができました。指導には全体的に満足していたので、のちに国家ライセンスが整備された際にも迷わずDBS神奈川校を選びました。
——民間ライセンス取得後は、どのようにドローンを活用されていましたか?
DJIのAir 2Sという機体を購入し、仕事に活かしていました。たとえば現場を空撮し、販売会社にプロモーション素材として提供するなどですね。勤め先は用地開発を行っているため、自社の敷地内で空撮の経験を積めたのはラッキーでした。
閉鎖された空間での撮影に慣れてきたら、外で飛ばすための準備も進めていきました。関係各所に問い合わせながら手続きを進め、住宅地で初めてドローンを飛ばしたときは心臓バクバクでした(笑)。
厳しい指導で、国家資格へのステップアップも楽々
——翌年には国家ライセンスを取得されたそうですが、民間/国家ライセンスでどのような差を感じましたか?
座学に関しては、民間/国家ライセンスで大きな差はなかったです。eラーニングでしっかり学んでおけば、それほど難しく感じないでしょう。
一方で操縦技術は、やはり屋外での操縦になるのが難しいポイントでした。たとえGPSモードであっても、風が吹けば多少は煽られますし、試験となれば緊張もします。そんななかで高難度の「8の字飛行」などを成功させるには、それなりの練習が必要でした。
——練習にはどのように取り組まれたのでしょうか。
休みの日を利用して、一日に2〜3時間集中して練習することが多かったです。スクールの屋外練習場を借りられれば良かったのですが、試験場に使われていることもあって難しく、外部の練習場を借りました。
——二等から一等へステップアップするにあたり、苦労したのは?
座学の計算問題です。「本当に受検しちゃって良かったのかな」と不安になるほどで、複雑な公式もたくさん覚えました。
ただ面白かったのが、「どうすれば良いですか」とインストラクターさんに泣きついたところ、「ChatGPTでサンプル問題を作ってもらい、解く練習をすると良いですよ」とアドバイスしてもらったことです。実際にChatGPTを使ってみると、ちょうどいい問題をたくさん出してくれたんですよ。これは便利だということで、大いに助かりました。
試験当日は運良く晴れてくれたので、実技もなんとか乗り切れました。やはり緊張しましたが、合格できて嬉しかったですね。
——スクールの施設等は便利でしたか?
施設については本当に便利で助けられましたね。屋内練習場なので雨の日でも練習できますし、スクール受講中はもちろん、卒業後も施設を利用できる点も非常にありがたかったです。
インストラクターさんが常駐しているので、必要に応じてアドバイスを求めながら練習することができました。みなさんフレンドリーな方で、楽しく取り組めました。
ビッグな空撮プロジェクトにも参加、可能性は無限大
——国家ライセンス取得後は、どのようにドローンを活用されていますか。現在私は、仕事でのドローン活用に加え、DRONE47にて空撮に携わっています。団体として活動することで、通常であれば許可の取りづらいエリアを撮影する機会もいただけるので非常にやりがいがありますね。神戸港やみなとみらいなどの空撮にも携わり、貴重な経験をさせていただきました。まだ詳細は話せませんが、次なるビッグなプロジェクトの予定もあり、今から楽しみです。
活動を通して交友関係も広がりました。撮影も編集も、上手い人はやっぱり上手いんですよね。そうした人々から技術を学びつつ、SNSを通じて活動の方向性を話し合ったり、収益化の方法を検討したりして、日々充実しています。
DRONE47はまだ見たことのない観光スポットをドローン映像を通して発信。日本の魅力をドローン映像を通して世界へ発信しています。
https://drone-47.com/ >
——ドローンに興味はあるものの、自分にできるかどうか不安…という方に向けて、アドバイスはありますか?
冒頭でもお話ししたとおり、今のところドローンは、資格を持っているだけで仕事になるような甘い世界ではありません。
しかし、ドローンを飛ばす楽しみは本物です。だからこそドローンに興味を持っている方がいれば、「まずは資格」と考えるのではなく、とにかくドローンに触るところから始めることをおすすめしたいですね。室内でトイドローンを飛ばすだけでも、雰囲気をつかむには充分だと思います。そのうえで外でも飛ばしたくなれば、航空法をはじめとした知識を身につけるために、資格を取れば良いのです。
仕事でも趣味でも、ドローンは新たな世界を広げてくれました。少しでも興味があれば、ぜひチャレンジしてみることをおすすめします!
DBS神奈川校では、機体のレンタル(有料)に加えてシミュレーター設備をご提供するなど、国家ライセンス取得に向けたサポートを多数提供しています。
自主練習や卒業後の練習も大歓迎ですので、技術の向上にぜひお役立てください!
またDBS神奈川校では、“ドローン仲間”を増やすための交流会も随時開催中です。インタビューに登場してくださった塩見さんをはじめ、頼りになる先輩たちと交流するチャンスですので、ぜひこちらもご参加ください♪