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そこでこの記事では「介護士の資格の取り方」というテーマで、数ある介護資格の中でも特に主要なものをピックアップし、それぞれの取得方法を徹底解説していきます。「条件があるのはどれ?」「どのくらい勉強したらいい?」等の悩みがある方はぜひチェックしてみてください。
介護士の資格の取り方は「講座受講」と「試験合格」
介護士としてのキャリアに役立つ資格は多数あるものの、そのほとんどは「講座受講」もしくは「試験合格」によって取得することができます。それぞれをもう少し詳しく解説すると以下の通り。-
講座受講
スクールや通信講座で所定のカリキュラムを修了することで付与されるタイプ。ものによっては最後に修了試験がある場合も。 -
試験合格
一般的な資格同様、試験に合格することで取得できるタイプ。上位資格の場合は受験するための要件が設けられていることもある
介護資格は一見すると「どうやって取ればいいの…?」と迷ってしまうような複雑なものが多いですが、基本は上記2つのいずれかの方法を取ればOKです。介護経験が浅い人は「講座受講」タイプで実績を付けることから始めたり、キャリアアップを図りたい人は「試験合格」タイプでスキルを伸ばしたりと、用途に合わせて選択していくといいでしょう。
参考:資格なしで介護士になれる?
参考:介護事務資格が取れる通信講座
介護士の資格の取り方解説【受講要件・費用・学習期間】
ここからは、主要な介護資格の具体的な取り方を一つ一つ解説していきます。 資格補助がある介護士転職エージェントや介護士転職サイトもあるため、チェックしてみるといいでしょう。認知症介護基礎研修
「認知症介護基礎研修」は、厚生労働省の介護報酬改定に伴い、2021年より取得が義務化された資格です。3年間の経過措置期間を経て、2024年より無資格で介護に携わる方は全員が受講必須となりました。動画講義を見ながら学ぶeラーニング形式で、おおよそ150時間程度で修了可能です。介護関係の資格未所持の状態で働いているのであれば、まずはここから始めていきましょう。
受講要件 | 無資格で介護職に携わる職員であること ※実務経験等の要件は特になし |
費用 | 3,000円 |
学習期間 | 150時間程度 ※その他確認テストやワークあり |
関連サイト:認知症介護基礎研修 eラーニングのご案内
介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)
「介護職員初任者研修」は、ホームヘルパー2級の後継にあたる資格です。介護職員として働くうえで必要となる知識や技術を、基礎からしっかり学ぶことができます。ロールプレイング形式の実技講習もあるため、現場で即活用できるスキルが身につくのがポイント。介護職員初任者研修を修了することで、施設内での介護だけでなく、利用者の自宅に赴いて業務を行う「訪問介護」の対応が可能に。介護を本格的に仕事にするのであれば迷わず取っておきたい資格です。
受講要件 | 特になし |
費用 | 約4~10万円 ※受講する講座等により異なる |
学習期間 | 1~4か月程度 ※受講する講座等により異なる ※修了試験あり |
介護福祉士実務者研修
「介護福祉士実務者研修」は、介護職員としてより多くの業務に携われるようになりたい人におすすめの資格です。先述の初任者研修では学べない、たんの吸引や経管栄養のような「医療的ケア」の分野もカリキュラムに含まれており、一歩踏み込んだ支援を提供できるようになります。訪問介護事業所で配置が義務付けられている「サービス提供責任者」になる権利も獲得でき、キャリアアップにも◎。初任者研修と比べて科目数が約2倍に増えることから、腰を据えてじっくりと学ぶ必要があるでしょう。ただし修了試験は特に用意されていないため、落ち着いて受講さえすれば資格取得自体は難しくありません。
受講要件 | 特になし |
費用 | 約5~20万円 ※受講する講座等により異なる ※初任者研修合格者は割引がある場合も |
学習期間 | 4~6か月程度 ※受講する講座等により異なる |
介護福祉士
「介護福祉士」は、数ある介護関連資格の中で唯一の国家資格であり、信頼性の高さが魅力です。実務者研修修了者と同じように「サービス提供責任者」になれることはもちろん、ほかの介護職員へ指導・教育を行うリーダーとしてのキャリアを構築することもできます。できることがグンと増えるうえ、給与・待遇面の向上も期待できる重要な資格です。介護職としてキャリアアップを図っていきたいのであれば、介護福祉士の取得を一つの目標として進めてみるといいかもしれません。
受講要件 | ①介護現場での3年以上の実務経験 ②介護福祉士実務者研修を修了 ※養成施設や福祉系高校に通う方法もあり |
費用 | 約8~20万円 ※受講する講座等により異なる ※初任者研修合格者は割引がある場合も |
学習期間 | 250時間程度 ※個人差あり |
ケアマネージャー(介護支援専門員)
「ケアマネージャー(介護支援専門員)」は、先述した介護福祉士の次に目指すキャリアパスとして人気のある資格です。ケアマネージャーは基本的に直接介護にあたることはなく、利用者が快適に生活できるように「ケアプラン」と呼ばれる介護の計画書を作成するのが主な業務内容。利用者の家族の相談に乗ったりすることもあります。少なくとも5年以上の実務経験を積まなければ受験すら出来ないことから、介護業務に慣れてきた経験者向けの資格と言えるでしょう。国家資格ではないものの、都道府県認定の公的資格であり知名度も高く、取得すれば仕事の幅も大きく広がるはずです。
受講要件 | 以下いずれかの実務経験5年以上(かつ900日以上) ・介護福祉士等の特定の国家資格に基づく業務 ・相談援助業務 |
費用 | 1万円前後 ※都道府県により異なる |
学習期間 | 100~200時間程度 ※個人差あり |
参考:ケアマネジャーにおすすめの転職エージェント
認定介護福祉士
「認定介護福祉士」は民間資格ではあるものの、介護福祉士の実質的な上位資格にあたります。介護福祉士としてさらなるスキルの向上を図れるだけでなく、その経験の豊富さから事業所の中心的存在として活躍可能。他職種の人とかかわる機会が増える等、業務範囲の拡大も見込めます。受講要件が厳しいうえに全600時間程度にも及ぶ研修をこなす必要がある等、取得にはかなりの時間がかかることでしょう。幸い試験に合格する必要はありませんので、介護福祉士としてスキルアップしていきたいのであれば、じっくりと経験を積んだうえで本資格を取得してみてください。
受講要件 | ①介護福祉士の資格を有していること ②介護福祉士資格取得後の実務経験5年以上 ③介護職員を対象とした現任研修の100時間以上の研修歴を有していること ④研修実施団体の課すレポート課題または受講試験において一定の水準の成績を修めていること(免除の場合有) ※「介護福祉士基本研修」「ファーストステップ研修」の受講が求められることも |
費用 | 30~60万円程度 ※実施団体によって異なる |
学習期間 | 600時間程度 ※養成研修のカリキュラム受講にかかる時間 |
関連サイト:認定介護福祉士認証・認定機構
介護士の資格を働きながら取る方法
介護士の資格は働きながらでも取得可能です。本章では、介護士の資格を働きながら取る方法を紹介します。
週に1度のペースでスクールに通う
働きながら介護士の資格取得を目指すのであれば、週に1度のペースでスクールに通う方法があります。中には、土曜日(日曜日)コースが用意されているスクールもあり、仕事の休日を利用して週1回スクールに通うことができます。この場合、3~4ヶ月程度で資格を取得できます。
学習ペースや期間的にも無理なく資格取得を目指せるでしょう。
中には週2回通うコースが用意されているスクールもあり、2ヶ月程度で資格を取得できます。ただし、ややハードになる側面がるため、ライフスタイルや仕事の状況に応じて適したコースを選択しましょう。
参考:介護職員初任者研修はどこがいい?
スキマ時間で通信講座を受講する
仕事が忙しく、スクールに通えない場合は、通信講座を活用するのも1つの方法です。受講期間は2~6ヶ月と講座によって異なります。また、受講にかかる費用も幅があるほか、教育訓練給付金制度の対象になっている講座もあり、受講費を抑えられるケースもあります。
サポート内容やオプションも各通信講座によって異なるため、カリキュラムやサポート、オプションなどを比較しながら自分にあった教材を選択しましょう。
参考:介護事務通信講座
介護士の資格を取るメリット
介護士の資格を取ることで得られるメリットは、次の通りです。介護に関する専門知識を身につけられる
介護士の資格を取ることで、資格勉強の過程で介護に関する専門知識を身につけられます。専門的な知識は、利用者の身体的および精神的な状態に応じた適切なケアを提供するために不可欠であり、確かな知識を有していることでより質の高い介護サービスを提供できるようになるでしょう。
介護の現場において役立つ知識はもちろん、家庭内に応用できる知識も身につきます。
資格手当によって給料アップにつながる
介護士の資格を持つことで、資格手当が付き、給料がアップすることもあります。介護職唯一の国家資格である『介護福祉士』の資格を取得すれば、年収に大きな違いが表れると言われています。
さらに、日本では「介護職員処遇改善加算」と呼ばれる制度が定められています。介護職員処遇改善加算とは、事業所が特定の要件を満たした場合に介護職員の賃金が加算される制度であり、介護業界で働く人材の賃金改善を目的に施行されています。
介護職員処遇改善加算の認定を受けている事業所で勤務している場合、介護士の資格を取得すると手当が付き給料アップすることもあります。
就職・転職時に有利に働く
介護士の資格は、就職や転職時に大きなアドバンテージになることもあるでしょう。というのも、介護業界は常に人手不足に悩まされており、現場の即戦力になる人材は非常に重宝されます。
特に介護福祉士は国家資格であり、介護に関する高度な知識と技術を持つ旨を対外的に証明できる資格でもあります。そのため、就職・転職活動時には、即戦力として評価されるでしょう。
役職のキャリアアップを目指せる
介護士の資格を持っていると、キャリアアップにつながることもあります。資格を保有していれば、仕事の幅が広がるため、自ずと役職へのキャリアアップの道が拓けてくるでしょう。
特に介護福祉士は、取得してから5年以上の実務経験を積むと、ケアマネージャーなどの上位職種への挑戦も可能になります。サービスの見直しや他の介護職員への指導など、上位職の仕事やポジションに挑戦したいと考える人は、ぜひ資格取得を目指しましょう。
介護士資格の取り方でよくある質問
ここでは、介護士資格の取り方でよくある質問を紹介します。介護士資格の取得を検討している人は、ぜひ各質問に目を通しておきましょう。
介護士資格は順番に取るべき?
介護士資格の取得の順場は、特定のルールが定められているわけではありません。ただし、資格取得の順番によってキャリアに差が出ることもあります。介護士として効率的にキャリアを築きたいと考えているのであれば、まずは介護職員初任者研修を受講から始めましょう。
次に、実務者研修を受け、介護福祉士として3年以上の実務経験を積みます。3年の実務経験を経た後、認定介護福祉士やケアマネージャーなどの上位資格を目指すルートが一般的です。
介護の資格は無料で取得できる?
無料で取得できる介護資格もあります。介護職員初任者研修など、一部の介護資格は、地域によっては自治体が資格取得費用を補助する制度を用意しているケースがあります。また、ハローワークでは職業訓練として無料で介護職員初任者研修を提供している場合があります。
さらに事業所によっては、資格取得制度を用意しており、介護士資格を取るにあたって発生する講座受講費や試験の費用を負担してくれることも。
無料で介護資格を取得する方法は色々あるため、住まいの自治体やハローワークの制度、務めている事業所の支援を調べてみましょう。
介護士の資格の取り方を理解して学習を進めよう
当記事では、介護士に関連する資格の中で主要かつ重要度の高いものを中心に、受講要件や学習期間をはじめとする取得方法の詳細について、一つ一つ解説してきました。介護関連資格は多数ありますが、信頼性の高い国家資格に該当するものは現状「介護福祉士」しかありません。介護職員としてキャリアを積んでいくのであれば、まずは「初任者研修→実務者研修→介護福祉士」の流れで取得していくのがおすすめです。
講座を受けるだけで取得できるものも少なくない一方で、介護士は資格の有無で評価が大きく変わります。できる仕事が増えたり、待遇が良くなったりとメリット豊富なので、ぜひ難易度の低いものからチャレンジしてみてください。