この記事では、介護事務の資格が取れる通信講座の中から、特におすすめ度の高いものをピックアップしました。「通信講座の利用を検討しているけれど、どれを選んだらいいか…」と迷っているのであれば、ぜひこの記事で自分に合ったものを見つけてみてください。
介護事務通信講座の失敗しない選び方
ここでは、介護事務通信講座の失敗しない選び方をご紹介します。予算内で通いやすい費用か
一般的な相場としては、通信講座で35,000円から47,300円程度が多い傾向にあります。費用を考える際には、受講料だけでなく試験の受験料も考慮する必要があるでしょう。より費用を抑えたい方は、割引制度や教育訓練給付制度などを活用できるかも要チェックです。支払方法は講座ごとに異なるため、受講前に必ずチェックしておきましょう。サポート内容は充実しているか
介護事務通信講座を選ぶ際には、サポート内容の充実度も重要な要素です。特に通信講座の場合、自宅で学習するため孤独になりがちですが、適切なサポートがあれば安心して学習を進められます。よくある学習支援は、振替授業や受講期間の延長、質問への対応などです。自分が何を求めるのかを考え、合う講座を選ぶことが大切です。同じようなサービスでも講座によってサービス内容が異なるため、内容についても確認するといいでしょう。
介護事務資格が取れるおすすめの通信講座
コエテコがおすすめする、介護事務の資格が取れる通信講座は以下の通りです。ユーキャン
数々の通信教育を手掛ける教育事業の大手「ユーキャン」の介護事務講座は、2018〜2022年までの5年間で30,000人以上が受講した実績を保持。多くの介護職希望者に選ばれている人気講座です。標準学習期間は3か月と、他サービスと比較しても短期間で必要なスキルを習得できるようになっているのもポイント。
最終的には、介護事務の有用資格「介護事務認定実務者(R)」まで取得することができます。講座受講後に在宅での受験も可能なので、仕事はもちろん家事や育児で忙しい人も、安心してやり遂げることができるでしょう。
サービス名 | ユーキャン|介護事務講座 |
価格 | 一括払い:39,000円 分割払い:3,300円×12回 (12ヵ月) |
取得できる資格 | 介護事務認定実務者(R) |
関連サイト:ユーキャン|介護事務講座
ニチイ
「ニチイ」は全国に約1,900ものトータル介護サービスを展開する、医療・介護分野専門の老舗。その経験・ノウハウをいかんなく発揮したカリキュラムが魅力で、未経験からでも即戦力で活躍できるスキルが身につきます。介護系の講座で120万人以上の修了生を輩出しており、実績も十分。
ニチイの介護事務講座では、数ある介護事務系資格の中でもとりわけ信頼性の高い「ケアクラーク技能認定試験」の取得を目指します。老人ホームやデイサービスをはじめ、さまざまな現場で活躍が期待できる資格。「これから介護職に挑戦してみたい」という方はもちろん、現役介護職のステップアップにもおすすめの講座です。
サービス名 | ニチイ|介護事務講座 |
価格 | 一括払い:40,333円 |
取得できる資格 | ケアクラーク |
関連サイト:ニチイ|介護事務講座
ヒューマンアカデミー
「ヒューマンアカデミー」の介護保険請求事務講座は、DVDを利用して映像で学んでいけるのが魅力。テキストだけで進める他社講座よりも取っ掛かりやすく、初心者でも理解を深めやすくなっています。
介護保険請求事務に欠かせないパソコン学習も、ヒューマンアカデミーならバッチリ対応。介護事務コンピュータ教育ソフト「快悟郎II」もセットになっているので、基本の操作方法から実践的なスキルまで、自宅のパソコンで思う存分身につけられます。修了時には「介護事務士」も取得可能です。
サービス名 | ヒューマンアカデミー|介護保険請求事務講座 |
価格 | 一括払い:44,000円 |
取得できる資格 | 介護事務士 |
関連サイト:ヒューマンアカデミー|介護保険請求事務講座
キャリカレ
短期間で効率よく介護事務としてのキャリアをスタートさせたい人には「キャリカレ」の介護事務資格取得講座もおすすめ。知識ゼロからでも標準3か月、最短2か月というスピードで、現場で欠かせないスキルがしっかり身につきます。加えてキャリカレは、メンタルヘルスケアの分野まで対応している数少ないサービス。
1日当たりの学習時間もわずか30分と、気張ることなく取り組みやすいのも大きな魅力。現職で忙しい人、子どもが小さくなかなか時間がとりづらい人も、隙間時間で効率よく学んでいけるはずです。日本能力開発推進協会(JADP)認定の介護事務資格取得後は、就・転職に向けたキャリアサポートまで受けられますよ。
サービス名 | キャリカレ|介護事務資格取得講座 |
価格 | 一括払い:52,800円 |
取得できる資格 | JADP認定 介護事務資格 |
関連サイト:キャリカレ|介護事務資格取得講座
日本医療事務協会
「日本医療事務協会」の介護事務講座は、自分のペースでゆっくり学習を進めたい人にうってつけ。受講期間最長1年とゆとりがあるため、「日々忙しくてカリキュラムについていける自信がない…」という人も心配がいりません。もちろん、余裕がある人は標準3か月で修了することも可能です。質問回数に制限もなく、分からない点が生じた際には担当講師へ気軽に相談できるのも嬉しいところ。メール・FAX・郵送と、幅広い質問方法が揃っています。スクール一体の「就職支援部」からサポートを受ければ、受講中から就活を始めていくことも。介護報酬請求事務技能検定も取得していけますよ。
サービス名 | 日本医療事務協会|介護事務講座 |
価格 | 一括払い:47,300円 |
取得できる資格 | 介護報酬請求事務技能検定 |
関連サイト:日本医療事務協会|介護事務講座
介護事務資格を取得するメリット
ここでは、介護事務資格を取得するメリットについて解説します。年齢に左右されず働ける
介護事務の仕事は主にデスクワークであり、身体的な負担が少なく、年齢に関係なく長く働き続けることが可能です。介護報酬請求業務や窓口対応などの事務作業がメインであり、体力を必要としないことから、高齢になっても続けやすい職種といえます。長く勤められる仕事のため、キャリアを長く築くことができ、安定した働き方を実現できるでしょう。一つの職場で長く働き続けたい人にとって、年齢に左右されず働けるのは大きなメリットといえます。
将来性が高く需要のある仕事に就ける
日本は高齢化が進んでおり、介護業界全体の需要が増加しています。そのため、介護事務の職種も今後ますます需要が高まることが予想されており、将来性が高い仕事といえるでしょう。将来性が高い仕事では、生活が安定しやすく、人生設計を考えやすいというメリットを得られます。業界内で専門性を高めたいと考えている人にも最適です。
場所を問わず働ける
介護事務の資格を持つことで、日本全国どこでも働くことができます。高齢化社会に伴い、福祉施設や在宅介護支援センターなどの施設数が全国的に増加しているため、場所が変わっても働き先の選択肢は多いでしょう。職種によっては、引っ越しにより働き先の選択肢が狭まることも珍しくありません。しかし、介護施設は、高齢化が深刻な地方はもちろん、都市部でも需要が高まっており、場所が変わってもそれほど影響を受けないで済みます。さらに、テレワークなどの柔軟な働き方も可能になりつつあり、家庭の事情やライフスタイルに合わせて働く場所を選べる点も魅力です。
介護事務の資格は誰でも取得できる?
介護事務に関連する資格・検定にはさまざまな種類がありますが、そのほとんどが民間の団体が運営しているもの。そのため、基本的に受験資格はなく、誰でも挑戦することが可能です。一部条件があるものの例としては、以下が挙げられます。資格名 | 条件 |
---|---|
介護保険実務士 | ①つしま医療福祉研究財団が指定する学校で「介護保険実務士養成講座」を修了 ②介護保険実務士認定試験に合格 |
介護保険事務管理士 | ①日本病院管理教育協会が指定する学校に通学 ②検定試験に合格し、認定申請を行う |
介護報酬請求事務技能検定 | 日本医療事務協会認定の講座を修了した人のみ受験可能 |
一方で、受験が可能だからといって全員が合格できるかと言われたら、決してそんなことはありません。どの資格も合格率はおおよそ70%前後で、10人に3人は不合格となってしまっています。テキストを見ながら受験できるものが多いこともあり難易度は高くないものの、しっかりと対策をしたうえで受験する必要があるでしょう。
参考:介護士の資格の取り方
参考:資格なしで介護職になれる?
介護事務資格は「意味ない」って本当?
介護事務資格が「意味ない」と言われる背景には、介護事務資格は国家資格ではなく民間資格であるため、価値や信頼性が疑問視されることが挙げられます。さらに、介護事務の仕事自体が無資格でも行えることから、資格を持っていなくても業務に従事できる点も、「意味ない」と言われる一因です。とはいえ、介護報酬請求業務などの専門的な知識を身につけることで業務の効率化や正確性を向上させることができるため、「意味ない」とは一概に言えません。さらに、資格を持っていることは就職活動時の大きなアピールポイントとなり得ます。資格の保有に加えて介護施設での勤務経験があれば、多くの施設で即戦力として歓迎されるでしょう。
介護事務資格通信講座まとめ
当記事では「介護事務職について新たなキャリアを築きたい」と考えている人に向けて、介護事務の資格取得が可能なおすすめ通信講座を厳選してご紹介してきました。本格的に転職を考えている方は介護職転職エージェントや介護職転職サイトを利用するといいでしょう。介護事務の需要が高まっていることもあり、資格取得を応援する通信講座は多数展開されています。各社それぞれ特徴がありますので「価格」「実績」「受講期間」「サポート」といった諸々の点を十分比較検討したうえで、自分に合った講座を見つけてみてください。
介護事務の資格はそこまで高難易度ではない一方で、取得すれば活躍の幅がグッと広がります。今後も安定して働ける職種であることは間違いないので、ぜひ本記事で紹介した講座も参考に、スキル習得に励んでみてください。