ソラリスドローンサービス卒業生インタビュー|映像・メタバース制作にドローンを活用!業務を見据えたマンツーマン指導が魅力
クリエイティブワークにドローンを活用するため、国家資格の取得を目指す方も増えてきました。
株式会社FANTASTIC MOTION(ファンタスティックモーション)の齋藤雄介さんと八木沢侑さんは、「ソラリスドローンサービス」で一等無人航空機操縦士の資格を取得。映像制作やデジタルツイン開発などの業務でドローンの活用を進めています。
今回はお二人に、国家資格取得の経緯やスクール選びのポイント、クリエイターの視点から見たドローン活用の未来についてお話を伺いました。
クリエイティブとDXの融合をめざす会社で働く二人

左から、齋藤 雄介様、八木沢 侑様、ソラリスドローンサービスの三品講師
――お二人の自己紹介と、現在の担当業務について教えてください。
齋藤さん: 株式会社FANTASTIC MOTIONの齋藤と申します。私が担当している業務としては、映像の撮影のほか、アプリやメタバース、デジタルツインといったDX系のコンテンツ制作をメインでやらせていただいています。
八木沢さん: 八木沢と申します。業務内容は齋藤とほぼ同じですが、映像撮影やコンテンツ制作に加えて、システム部分の開発なども行っています。
――FANTASTIC MOTIONの事業内容について教えていただけますか?
齋藤さん: 元々は映像会社で、ミュージシャンのミュージックビデオや企業のCM、県内のプロスポーツチームの会場映像などを制作してきました。近年は、メタバースやデジタルツインといったデジタルコンテンツ、VR・ARアプリの開発にも領域を広げています。
代表的な事例としては、関西医科大学と共同で「Emo-link」という小児がん患者さんのためのメタバースプロジェクトを進行中で、現在クラウドファンディングも実施しています。また、久留米工業大学の校舎を完全メタバースで再現したデジタルツインは、大学のDX活用として高く評価していただいています。
ドローン活用の新たな可能性を見出す

――御社がドローンを活用しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
齋藤さん: 元々ドローン自体は映像制作の中で活用していました。映像素材として、ダイナミックで綺麗な映像を意識してドローンを使っていましたが、今取り組んでいるメタバースやデジタルツインでは、現実の建物や空間をスキャンしてバーチャル空間に落とし込むため、精密で計画的な操縦が必要です。
これまでも3Dスキャンは活用していましたが、ドローンを使うことでより精密に、効率的に測量できます。建物の上部や通常は入れない場所なども測量が可能です。精度の高い測量データを加えることで、デジタルツインの完成度が格段に上がるのです。そこで、より高品質な成果物を提供するために、本格的なドローンの操作と国家資格の取得が必要だと考えました。
私たちは学校や自治体からの相談が多いので、きちんとした資格を持って対応したいと思ったのも、きっかけのひとつですね。
――そういった背景から、今回会社の派遣でドローン免許を取得されたのですね。スクール選びで特にソラリスドローンサービスを選んだ理由はありますか?
齋藤さん: うちは社員数が少ない会社なので、日程調整など融通の利くところがいいなと思いました。他のスクールもあたってみましたが、『スケジュール変更はできない』『個別の要望通りに行えない可能性が高い』と言われることがほとんどで、それだと実際に仕事をしながら通うのは難しいわけです。
一等免許を取りたかったこともあり、料金面も含めて総合的に検討しました。ソラリスさんは良心的な価格設定だったのも大きな決め手でしたね。いろいろ比較した結果、「もうソラリスさんしかない」という結論になりました。日程調整も柔軟に対応していただけたので、会社で働きながら資格を取るという私たちのような状況では、非常にありがたかったです。
――お二人は同時に免許を取得されたんですか?
齋藤さん: はい、二人一緒に同じ時間帯で講習を受けて、同じ日にテストを受けました。
八木沢さん: お互いにプレッシャーはありましたね。自分だけ落ちるわけにはいかないという(笑)。
資格取得による変化とソラリスドローンサービスの魅力

――実際にドローンの免許を取得して、仕事にどのような変化がありましたか?
齋藤さん: 免許証が届いたばかりなので、まだ実務として一等資格を使って何かをしたことはないんです。
ただ、元々ドローン事業に力を入れていこうという動きは会社としてあったので、それが本格的に動き始めるきっかけになりました。現在、ドローンを使った事業展開の計画を進めているところです。
八木沢さん: 1、2年前に会社の業務で自治体の入札関係を担当していたことがあります。その時、ドローン関連の業務では免許保持が条件になっていることが多いと感じました。ドローンの国家資格があると、今後、自治体関係などの入札案件に挑戦する際に大きなアドバンテージになると思います。まだ具体的に動き出しているわけではないですが、新たな事業展開への可能性が広がったと感じています。
――ソラリスドローンサービスの講習を受けて良かったと思う点を教えてください。

齋藤さん: スクールは廃校舎をリノベーションした施設で、懐かしい気持ちになりました。普段とは違ったシチュエーションで、休憩室もおしゃれな空間にリノベーションされていて、雰囲気が良かったです。
指導はマンツーマンなので、非常にしっかりと丁寧に教えていただけたのが良かったです。三品さんをはじめ、講師の先生方は個性豊かで面白く、さまざまなドローンのお話を伺うことができたのも興味深かったですね。
また、ドローンの指導を通じて、新たな繋がりができたと感じています。ドローンをビジネスに活用していく上で、今でも講師の方々に相談することもありますし、今後も一緒にサポートしていただけるという関係性ができたのは、個人的にはとても大きな収穫でした。
八木沢さん: アットホームな環境と楽しい雰囲気もありますが、技術指導は徹底している。その適度な緊張感とリラックスできる時間のバランスが良かったですね。また、私は齋藤より技術面で後れをとっていたのですが、その私のために、講師の方が時間を過ぎても一生懸命指導してくれました。私に合格してほしいという熱い思いを持って指導してくださったのは本当にありがたかったです。
――印象に残っているエピソードはありますか?
齋藤さん: 試験のための訓練だけでなく、実務でドローンを使う際のノウハウも詳しく教えていただきました。たとえば「このドローンならこういう機能をこう使える」といった実践的な内容も、試験対策の時間外や休憩時間に教えてくれました。
ドローンの知識だけでなく、活用方法など私たちがまだ知らない部分もいろいろと教えていただき、とても勉強になりました。
――免許取得後のサポートやフォローアップ体制はいかがですか?
齋藤さん: 今回、免許取得にあたって国のリスキリング助成金を利用したのですが、その書類作成でもサポートしていただきました。助成金を使えば、かなりコストが抑えられるのでぜひ活用したいところですが、手続きがわかりづらいのが難点です。ドローンの指導だけでなく、こうした支援体制もしっかりしているので助かりました。
また、今後ドローンを使っていく上で何かあれば相談してくださいと言っていただきました。卒業して終わりではなく、スクールでの関係性が続いていくのは大きいですね。
八木沢さん: うちは会社の人数が少ないので、こういった出会いからつながった方々と親密になって一緒に事業を進めていくことが多いのです。三品さんたちとつながれたことで、今後一緒に何かできることに期待しています。
――ソラリスドローンサービスを他の方に推薦するとしたら、どの点を一番アピールしたいですか?

齋藤さん: 私個人としては、日程調整などの業務的な部分もありますが、講師の先生方の人柄が素晴らしいと思います。皆さんとても優しくて、訓練中の不安にも親身に寄り添ってくださいました。まるで親のように「絶対大丈夫だよ」と励ましてくれる、そんな雰囲気でした。
八木沢さん: 講師陣の素晴らしさは本当にその通りなのですが、別の観点で言うと、環境や機材の良さも挙げられます。最新のDJI Mavic 3を使った実習ができたり、休憩スペースが快適だったりと、環境面でも全く不満なく講習期間を過ごせました。
どれだけ講師の人柄が素晴らしくても、施設や設備の環境が悪いと学習体験に直接影響するものですが、ソラリスさんではそういった問題が全くなかったのは素晴らしいと思います。
――今日はソラリスドローンサービスの三品さんも同席してくださっています。三品さんからもぜひ、ソラリスドローンサービスの魅力を教えてください。
三品さん: うちのスタッフは皆、人との繋がりを大事にしています。
受講に来られる方は初めての環境で、知らない私たちと数日間を過ごすわけですが、最も意識しているのは受講生の立場に立って考えることです。できない人はできないなりに、上手い人は上手いなりに教えていきますが、そのペースに合わせることを大切にしています。
国家資格なので必ず合格するとは限りませんが、限りなくそこに近づけるために私たちができることを常に考えています。カリキュラム通りに進めるのは当然ですが、そのプラスアルファをどうするかを各インストラクターが考えて指導しています。
デジタルツインと災害対策へ、ドローン資格を活かした未来の展望

――今後、ドローンの国家資格を活かしてどのようなことに挑戦したいですか?
齋藤さん: デジタルツインへの活用がまず一つあります。最新のドローンは小型化が進み、スキャンの精度も向上しているので、それを活用したいですね。デジタルツインとクリエイティブを融合させた領域でも、ドローン活用の可能性は大きいと思います。
また、災害関連の事業も行っているので、そこでの活用も視野に入れています。たとえば、道路の陥没を検査できるドローンシステムなどが海外で出始めているので、災害対策や防災に役立つ事業にも挑戦していきたいと考えています。
――ドローンスクールと映像クリエイターとしての親和性についても教えてください。
齋藤さん: ドローン映像の撮り方にもいろいろなスタイルがあります。スポーツ映像のようなアクロバティックな動きもあれば、地域紹介や観光用の静かで美しい映像もあります。そういった撮影のコツや問題点なども講師の方から教えていただきました。
また、私のマンツーマン指導をしてくれた講師はFPV(ファーストパーソンビュー)ドローン* が得意で、その映像を見せてもらったことで新たな興味も湧きました。FPVドローン自体は知っていましたが操縦が難しいイメージでした。これを機に今後はFPVドローンにも挑戦したいと思っています。
――では最後に、これからドローンの免許取得を考えている方へのアドバイスをお願いします。
齋藤さん: ソラリスさんをおすすめします!普段の仕事とは違った感覚で、高校や大学生のような気分で勉強する期間になりますが、精神的なモチベーションも上げてくれる環境があります。国家資格は簡単に取得できるものではないだけに、カリキュラムはもちろんですが、講師の質が高い、環境が良い、さまざまな視点から納得のいくスクールを選ぶのが大切だと思います。ソラリスさんはその点、本当に満足しています。
八木沢さん: 私はちょっと違う視点でアドバイスします。国家資格を取ろうという思いだけだと空回りしてしまうことがあります。資格取得がゴールではなく、業務での活用や実際の運用を見据えることが大切です。ソラリスさんのような、単に資格取得だけでなく、その先を見据えた講習を行うスクールを選ぶことをおすすめします。
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