「農業用ドローンって難しい?」初心者が知りたい価格・補助金・サポートをマゼックスに聞いてみた
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今回お話を伺った方
農業に携わる方の中には、高齢化や人手不足、作業時間の長さなどの課題を抱えている方が少なくないでしょう。
農業用ドローンは、課題解決に結びつく手立ての一つとして、近年注目を浴びています。
しかし、
「初心者には難しそう」
「導入コストが高そう」
「活用できる補助金があるのかわからない」
「そもそも本当に導入するメリットはあるのか」
など、ハードルを感じて導入に至らない方が多いのも事実です。
そこで今回は、株式会社マゼックスのグループ事業推進室室長である中田健嗣さんに詳しくお話を伺いました。

株式会社マゼックス グループ事業推進室室長 中田健嗣さん
ドローンは初心者でも扱えるのか、価格や補助金、メリット・デメリット、サポート体制などについて詳しく本記事で紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも農業用ドローンでは何ができるのか?
ー改めて、御社の事業概要を教えていただけますか?当社は、産業用ドローンの製造・販売を中核に、修理・メンテナンス/操縦指導、および純正・汎用部品の販売まで一貫して提供する国産メーカーです。
「買って終わり」にしない点を重視しており、導入設計から運用・保守までのライフサイクルを自社と販売店ネットワークで支えています。
ー農業用ドローンでは具体的に何ができるのですか?
主に、以下の作業を行えます。
新しい試みにも積極的に取り組んでおり、2025年5月には、新潟県で「コーティング種子」を用いて直播実証実験を行いました。

コーティング種子は、従来、農業用ドローンで直播するとコーティングが取れてしまうのが悩みでした。
しかし、今回の実験では、高度な粒剤装置を搭載した「飛助15」を用いて、安定した直播が行えることを確認しました。
関連記事:新大コシヒカリ×マゼックス新型粒剤装置「VG-A」
直近では、ALLYNAV(アリナビ)とグローバルパートナーシップを締結し、ドローンにとらわれない農業DX(自動操舵・自動走行、データ連携、オペレーション標準化)にも取り組んでいます。
ドローンは初心者でも扱えるようになる!研修や法令対応などのサポートが充実
ードローンというと「操作が難しい」というイメージを抱いている方も多いと思うのですが、初心者でも扱えるのでしょうか?もちろん初心者でも扱えます。
販売代理店にて*、座学(法令・気象・薬剤・安全)と実技(離着陸・散布飛行・清掃・日常点検)を行っており、初心者でも扱えるようにサポートしています。
「ドローンを自分で操作できるのか不安」という方も多くいますが、「実際にやってみたら簡単だった」とのお声を多くいただきます。
法令対応(申請代行サポート)もサポートしているため、手続き関連の難しさに悩む方でも心配いりません。
マゼックス提携の行政書士事務所が、登録・許可・リモートID等を案件に応じて支援を行っております。
ー初期講習はどのくらいの時間を要しますか?
まったくの初心者の場合、座学と実技を合わせて3日間ほどです。
初期講習の中には、飛行申請に必要な最低10時間の飛行経験も含まれています。
もし初期講習で扱い方を習得できない方がいたとしても、その後も継続的な支援を行っています。
ー農業用ドローン機体にも、初心者が扱いやすい秘密があるのでしょうか?
はい、「M+モード」という直進アシスト機能が搭載されており、ドローン初心者にありがちな左右にずれてしまって真っすぐ進めない問題を解消しています。
農薬や粒剤は前後移動時のみ吐出される仕様になっているため、特別な操作をせず均一散布も再現できます。
「飛助15」なら、ほ場のマップを登録して、全自動で飛行させることも可能です。

ーマップの登録は簡単に行えますか?
マップの登録方法は複数ありますが、ドローンの送信機についている液晶でGoogleマップを開いてマップ上にポイントを打つ方法が最も感覚的で簡単に行えると思います。
当社の農業用ドローンは、必要な機能のみが搭載されているのが特徴です。
他社でもっと複雑な機能を搭載している機体もありますが、あえて簡素化し、初心者にも使いやすい仕様かつ低価格を実現しました。
「安かろう悪かろう」ではなく、安全性・操作性・価格のバランスを考えた機体は、国内シェア(自社推計)No.2の支持を得ています。
当社の「飛助」のような4枚プロペラの機体なら、大きなプロペラを搭載できるのでダウンウォッシュが強力になります。これに散布するノズルを前後進で使い分けることで無人ヘリとほぼ同等の散布性能が発揮でき、この構造を特許取得しました。これにより、穀物はもちろん、野菜や果樹などの葉裏や根にまで均一に農薬を散布できるほか、周囲の圃場に薬剤が流れてしまう「ドリフト」の防止にも有効です。
引用:特許取得、農業・林業に特化した国産ドローンで第一次産業の未来を拓く|株式会社マゼックス 松添正征さん
農業の現場にドローンを導入するメリット・デメリット
ー農業の現場にドローンを導入するメリット・デメリットについても改めて教えていただけますか?1番のメリットは、作業時間を大幅に時短できる点だと思います。
現場では、「1時間かかっていた作業が15分で終わるようになった」という声が挙がっています。

「ドローン活用が良すぎてもう元のやり方(手作業)に戻れない」という声も聞きますね。
作業時間だけでなく体力負担も軽減でき、人手不足も補えるようになるでしょう。
特許技術の散布性能を持つ当社の機体なら、簡単に均一散布できるので、農薬や粒剤の無駄使い防止や品質向上も期待できます。
請け負い業者に委託している生産者様の場合は、自分のタイミングで農薬や粒剤を散布できる、スケジュール管理しやすくなるのもメリットでしょう。
単純に「ラクになる」ということですね。
- 作業時間を大幅に時短できる
- 人手不足を補える
- 体力負担を軽減できる
- 均一散布で品質向上が期待できる
- スケジュールを管理しやすくなる
- 初期費用がかかる
- 補助金の手続きが分かりにくい
- 操作に慣れるまでに練習が必要
- 定期的なメンテナンスが必要
- 費用対効果が少ないと感じる可能性がある
ただし、農業用ドローンを導入したからといって、劇的に作物の出来がよくなるわけではありません。
費用対効果だけを見て導入してしまうと、効果を感じにくい可能性があります。
そして、最大のデメリットは、初期費用がかかってしまう点です。
マゼックスでは、導入ハードルを下げるため、「リースプラン」を提案しています。

「リースプラン」は2種類あり、定期的に新しいドローン機体にしたい方には通常型がおすすめです。
収穫の収入がある月だけの支払いや年に1回の支払いなど、ご希望に応じた設定を行いたい方には、マゼックス残価設定型プランを推奨しています。
導入時の初期費用を格段に抑えられる上、各種保険も込みのプランなので、「農業用ドローンを導入したいけど価格がネック」という方にピッタリです。
補助金手続きの分かりにくさや操作の難しさもデメリットとして挙げられますが、補助金申請サポートや初期講習を提供している当社なら、簡単に解消できます。アフターサポート体制も万全です。
「リースプラン」については下記ページで詳しく紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
農業用ドローンを導入する費用・価格|補助金サポートも
ー農業用ドローンを導入する場合の具体的な費用や価格について教えていただけますか?当社では、国産機体・補助金・保険(動産総合保険・賠償責任保険)がセットになった「アグリプラスパッケージ」を提供しています。
導入から運用までを一貫支援する特別パッケージで、生産者様に合わせた最適な提案を行っています。
| 機体名 | 飛助15 | 飛助10 | 飛助mini |
|---|---|---|---|
| 価格 | 260万円(税抜) | 245万円(税抜) | 168万円(税抜) |
| 補助金活用例 | 実質 65万円 (最大3/4補助のケース) |
実質 61.2万円 (最大3/4補助のケース) |
実質 42万円 (最大3/4補助のケース) |
| 同梱 | ・飛助15プロ(液剤/粒剤装置付) ・12S 22,000mAh×4 ・収納金具(22,000mAh用) ・12セル充電器 ・予備プロペラ(1ペア)×2 |
・飛助10プロ(液剤/粒剤装置付) ・TB1高度レーダー ・12S 22,000mAh×4 ・12セル充電器 ・予備プロペラ(1ペア)×2 |
・飛助mini(液剤/粒剤装置付) ・リモートID小型BVRPT ・TB1高度レーダー ・12S 8,000mAh(LEDゲージ付)×4 ・12セル充電器 ・miniアタッシュケース ・予備プロペラ(1ペア)×2 |
| おすすめな人 | ・よりこだわって耕作したい方 ・自動飛行を望まれる方 ・大区画のほ場をお持ちの方 |
・中山間地で使用したい方 ・シンプルでわかりやすい操作性を求めている方 |
・より小回りがきく機体をお探しの方 ・飛び地で作業したい方(小型で持ち運びやすいため) |
上記価格は、アグリプラスパッケージの例です。
他にもさまざまなリースプランや購入プランを用意しています。
条件(作物・面積・外注単価など)をいただければ個別に最適プランやモデルを算定しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
問い合わせは、公式サイトやお電話で受け付けております。
補助金・助成金を活用したドローン購入相談のお申し込みも公式サイトにて受け付け中です。
制度要件の確認、計画書・見積書・写真要件や申請~実績報告まで書式レベルで伴走するため、「補助金・助成金を使えるのか」「使いたいなら実際にどうすればよいのか」を知りたい方は、ぜひご相談ください。
公募開始~納品までタイムライン管理しており、採択後の要件変更・追加資料にも対応します。
気になる方は、下記ボタンから詳細をご覧ください!
また、下記記事では農業用ドローン導入フルサポート「アグリプラスパッケージ」の詳細についてご紹介しています。
散布作業の外注費削減や作業時間短縮を図りたい方は、あわせてチェックしてみてください。
マゼックス × リタテラス× 三井住友海上、農業用ドローン導入フルサポート 『アグリプラスパッケージ』を提供開始
「買って終わり」じゃない!アフターサポートが充実

ー「買って終わりにしない」とおっしゃっていましたが、具体的にはどのようなサポートを提供されているのでしょうか?
当社では、農業用ドローン購入後、以下のサポートを提供しています。
当社では、行政書士と提携し、ドローン購入時に必須となっている国土交通省への許可申請を代行しています。
ドローンの操作方法を学ぶ初期講習を行っているため、ドローン初心者でも心配いりません。

保険にも対応しており、修理や事故への対応も万全です。
定期点検は、年1回を推奨していて、本社に加えて各地域の販売店でも対応しています。
まとめ
マゼックスの今後の展望について、株式会社マゼックス 代表取締役社長の吉野弘晃さんにお話を伺いました。
株式会社マゼックス 代表取締役社長 吉野弘晃さん
マゼックス自体は、ドローン国内メーカーとして、ドローンを専門に事業を展開してきました。
しかし、農業用ドローンだけで農家様の悩みや課題を解決するのは、正直難しいと感じています。
そこで、農業用ドローン以外もスマート農業に必要だと思うものがあれば積極的に取り入れ、推進していきたいと考えています。
その一つがALLYNAV(アリナビ)です。
お手持ちのトラクターや田植え機などに後付けできるGPS自動操舵システムで、導入により、作業の自動化・生産性向上・データ管理などを行えるようになります。
今後も必要なものは随時取り入れたり、提携したりしながら、お客様ファーストで事業を進めていきたいと思っています。
ドローンによる運搬にも力を入れたいと考えており、農業はもちろん、建築業界や物流業界にも活躍の場を広げていく予定です。

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