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そこでコエテコでは、多くの人材をIT業界へ送り出しているtype転職エージェントの中島太志(なかじまたいし)さんにインタビュー。転職活動の実態をズバリ教えていただきました!
この企画では、転職エージェントの本音に迫り、良い面も悪い面も含めて「転職活動」を多方面から見ていきます。スクール在学中から転職に向けて準備しておくべきこと、どんな人が採用されやすいか、さらには「こんな転職エージェントは避けるべき」まで、リアルな情報をお届けします。
コロナ禍で問われる企業の姿勢と、転職ブーム

type転職エージェント 課長 中島太志(なかじまたいし)さん
——エンジニアになろうと学んでいる人にとって、もっとも関心があるのが「本当に自分はエンジニアとして転職できるのか?」「良い条件の仕事を得られるのか?」です。というわけで今回は、転職についていろいろとホンネで教えてください。
分かりました。どうぞよろしくお願いいたします!
——では最初に、type転職エージェントのターゲット層と、得意とする業種について教えていただけますか?
弊社ではITやWeb関連の他、メーカーや金融、販売サービスなどの業種まで、さまざまな求人をご紹介しております。現在の対応エリアは首都圏に特化しており、基本的に一都三県が中心ですね。
弊社ではそれぞれの業種ごとにセクションが分かれておりまして、担当のアドバイザーがそれぞれのチームとユニットを組んで運営しております。ご登録いただいた方の希望職種に応じて、該当するセクションのアドバイザーが転職支援をさせていただく形ですね。

type転職エージェントはIT/Webをはじめ、複数の業種に強いエージェントサービスだそうです
——「転職エージェントに行ってみたけれど、自分の職種について詳しくない人が担当で話が通じにくかった」なんて聞くこともありますが、業種ごとに分かれて担当者がいらっしゃるなら安心ですね。登録者の年齢層はいかがでしょうか?
年齢層は幅広いのですが、ボリュームゾーンは20代後半から30代、40代前半です。もちろん40代後半の方もおられますが、若い方とは少し方向性が違い、「(同じ業種で)より良い待遇・ポジションを求めて」という方が多いですね。
第二新卒の方や若い年代の方ですと、仕事が合わないからキャリアチェンジしたいとか、もっと違う企業で働いてみたいという希望が多いです。また40代ですと、年収ですとか待遇ですとか、たとえば自分がもっと裁量を持って仕事がしたいといったご要望からの転職が多いですね。
——転職でキャリアチェンジを希望する方も少なくないのですね。キャリアチェンジ、あるいは転職したいと考える“きっかけ”はどのようなことが多いのでしょう?
やはり、コロナ禍の影響が大きいと感じます。
ステイホームで時間ができたことで、立ち止まって働き方を見直して「もっと違う仕事や働き方があるんじゃないのか」と転職について考えるケースが非常に増えたように思います。
また、コロナ禍により、勤務先の会社の姿勢があらわになって不満を感じるようになった、という意見も目立ちます。
たとえば、世の中ではリモートワークが進んでいるのに自分の会社はいっこうに変わらないとか、通勤の時間を計算してみると、ずいぶん無駄な時間を過ごしているなと感じたとか。こうした課題を解消したいものの、会社が変わってくれるように思えず、転職を考えたという話をよく聞きます。

コロナ禍により、現在の勤務先に不安を感じ、転職意欲が高まった人も多いそうです
実際に、転職での希望をお伺いしてみると「リモートワークは可能ですか」とか、「リモートワーク手当はでますか」といったことを聞かれることが非常に増えました。
——リモートワークは節約になりそうなイメージがありますが、実際には電気代など、意外とお金がかかりますもんね。コロナ禍により、企業側も働き方の改善などが問われているわけですね……。
転職サイトと転職エージェント、どっちがおすすめ?
——転職を考えるときには、①転職サイトに登録し、自分で求人を探す ②転職エージェントに依頼する の2択で迷うことになりそうです。御社の転職エージェントサービスを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。弊社のアンケートによると、やはり多いのは「自分ひとりでは見つけられなかった仕事に就けた」とか、「ひとりで転職活動をしていたら内定はとれなかったと思う。面接のアドバイスなどもくれる点で、エージェントを利用してよかった」といった言葉で、とてもうれしく思います。
そして、何よりうれしいのは、転職した後に新しい勤務先で活躍しているお話を聞いたときです。“転職できた”はゴールではありません。転職して、応募者さまの希望にあった働き方が実現し、充実した日々を過ごしていることが私どもにとって一番うれしいことです。
——確かに転職は、転職後に納得のいく働き方ができているかが重要ですよね。ちなみに、「自分ひとりでは見つけられなかった仕事」というのは、具体的にはどのようなお仕事でしょうか。
たとえば、BtoC(企業→消費者)の会社は知名度もあり、皆さんご存知なのですが、BtoB(企業→企業)の会社様については、意外とご存知ないことが多いのです。
業界的にはトップクラスであっても、名前さえ知らないので求人サイトでも見逃してしまう。業務内容もわからないため、なんとなくスルーしてしまう。これってすごくもったいないことだと思うんです。その点、転職エージェントをご利用いただければ、そういった企業様についても「どんな会社で、どれくらい売上があって」とご説明できるので、「へえ、良さそうな会社だな。自分に合っているかも」と気づいていただくきっかけに。
自分だけなら見逃していたかもしれない、「実は好条件の仕事」を見つけられるのが、転職エージェントを利用するメリットと言えます。

会社間の取引をメインに行うBtoBの会社は、toCと比べて知名度は低いものの、良質な求人も多いそうです
——納得感のある話です。しかし、求人をたくさん見られ、自分で選べる点では、やはり求人サイトも便利だなと思うのですが、どうでしょう?
その点に関しては、転職サイトと転職エージェントの両方をうまく使い分けていただきたいと思っています。
おっしゃる通りで、求人サイトは多くの情報を見て、条件を絞ってマッチングする求人を見られますし、手軽に応募できるのがメリットです。
いっぽうで転職エージェントは、面接対策とか書類などの書き方についても全面的にサポートいたします。ひとりでは挫折してしまいそうな時期があっても、担当者が一緒に考え、転職活動を支えていきます。また、外には出てこない非公開求人もご紹介できます。
もちろん、弊社のエージェントとご縁があれば一番うれしいですけども(笑)、特徴を知った上で、それぞれの良さを上手に利用していただければよいのではないでしょうか。それで希望の企業とご縁ができれば、何よりですから。
——お話を伺っていて、転職サイトはマッチングアプリ、転職エージェントは結婚相談所に似ているのかなと感じました(笑)。どうでしょう、近い感覚でしょうか?
はい(笑)。分かりやすいたとえだと思います。どちらも、人生に関わることですしね。マッチングアプリ(転職サイト)にも、結婚相談所(転職エージェント)にもメリットはありますので、それぞれを知っていただいた上で、上手に使い分けるのがおすすめなんです。
そもそも、「非公開求人」ってなんなの?
——転職エージェントを使うメリットとして、「非公開求人を紹介できる」を挙げていただきましたが、そもそも、「非公開求人」ってどのような求人なのでしょうか。企業が求人をわざわざ非公開にする理由とは?企業様の求めるスキルに一定の希望があって、限定的な募集であり、しかも待遇などの条件が良い求人が多いです。こうした求人は、転職サイト上で広く公開してしまうと、そこまで興味がない方や、スキルや実績が見合っていない方も含めて大勢が応募してきてしまうため、人事担当者のスクリーニングコストが高くなってしまいます。そこで、あえて求人を非公開にし、エージェントにお任せいただいている、という事情です。
私どもエージェントを利用していただければ、企業様の求める人材をある程度絞り込んだ上で、双方のミスマッチがないよう調整し、ご紹介、という流れになりますので、応募者様、企業様ともにメリットがあるのです。
——なるほど。さすがは転職のプロフェッショナルですね。応募者としても、「この仕事がピッタリだと思いますよ!」と第三者視点で教えてもらえるのは貴重な機会になりそうです。
とはいえ、転職エージェントも人ですから、どうしても相性が合わず、うまくいかなかったという話も時々耳にします。御社の場合には、担当者との兼ね合いが今ひとつ……なときに、どのような対応をしているのでしょうか?
はい、相性の問題はどうしても発生しますよね。弊社では、担当者と相性が合わない場合の対応もシステム化していますので、ご安心ください。
具体的には、面談後、一定の期間が経っても転職のステップが進んでいないと、直接の担当者ではなく、担当者の上司から、応募者様に直接メールがいくようになっています。
そこでご状況をヒアリングし、もしも「担当者と相性がよくない」とおっしゃった場合は、担当者を交代させる仕組みとなっています。どうしても担当者本人には言いづらいでしょうから、別の者からご連絡するわけです。「ちょっと合わないな」と感じたら、遠慮なくご相談いただければ幸いです。
——なるほど。それなら相談しやすいですね!

エージェントとはいえ一人の人間。合わないなと感じたら、気軽に相談しましょう
本音で語る「こういう人が転職できる!転職できない!」

——ではいよいよ、エンジニアの転職について、さらに踏み込んでお伺いしたいと思います。
エンジニアになりたい人はとても増えているものの、「初心者〜中級者クラスは余っている。一方で、ハイレベルな人材は不足している」と言われます。就・転職を考える方には初心者エンジニアが多いかと思うのですが、初心者であっても“こういう人は転職できる!”という特徴を教えて下さい。

初心者でもエンジニア転職を成功させる方には、2つの特徴があります。
ひとつめの特徴は、自走できる方、ということ。
上からの指示を待つだけでなく、自分で課題を設定して動ける人は強いです。上からおりてきた指示を着実に実行するのはもちろん、そこに課題を見つけたり、足りないものがあれば自ら学んだり、粘り強く対応していく姿勢が求められると言えるでしょう。
もうひとつは期待に対して答えようとする方ですね。
私は、営業からエンジニアに転向した方を担当したことがあります。その方は、営業の仕事でも、常に求められる期待に対して役割を果たそうと努力してきた方でした。こういう姿勢はエンジニア業界でも評価され、「この人なら期待に応えてくれそう」と判断してもらえることが多い。実際にこの方は、スムーズに転職が決まられ、現在も活躍していらっしゃいます。
企業様は、その方が初心者であることはあらかじめ分かった上で面接の場を設けておられます。ですので、経験の有無だけでなく、仕事に対する向き合い方とか、前向きな姿勢をアピールできると採用につながりやすいでしょう。
——逆に、こういうタイプはちょっと転職が難しい……というのは、どういった方でしょう?

そうですね、こちらも2つありまして……ひとつは他責思考の方。なんでも人のせいにしてしまう方は、転職に限らず、活躍が難しいと思います。
いろいろと不満があるからこそ転職を考えるわけですから、会社に対してマイナスの感情を持っているのは当然です。
しかし、全部、自分は悪くない、他が悪いのだと思うくせがあると、転職してもまた同じことになるのではないか?と感じます。
——確かに。「会社の対応には疑問があるけれど、自分ももう少し、このように動けばよかったかな」などと考えられるようになっておいたほうが、転職もスムーズに行きそうですよね。
そうなんです。そして、ふたつめは、エージェントにすべてお任せ、と、大切な選択も丸投げしてしまう方です。
もちろんエージェントは支援するのが仕事ですから、可能な範囲で全面的にサポートいたします。ただ、中には本当に何もかも、エージェント任せという方がいらっしゃるんですね。
でも、実際に転職をするのも、その後、転職先で仕事をするのもご本人です。
ご本人の人生なので、「エージェントさんが全部やってね、言うとおりにするから」はやはり危険なのかなと。自分なりの考えがないと、面接で思いがけない質問をされたときに受け答えがうまくいかなかったり、人任せにしてしまうくせがにじみ出たりして、転職活動がうまくいかない……そんなトラブルが予想できます。
——エージェントさんが用意した答えを丸暗記して答えても、のちのちほころびが出ますよね。背伸びしすぎても、仕事が始まったら「なんだ、できないのか」となってしまいますから。
エンジニアを目指す方には、たとえばAスクールに行き、Bスクールに変え、さらにCスクール、と、次々とスクールを変えて渡り歩く方も時折いらっしゃるのですが、転職エージェントでもありますか?
いわゆる「ドクターショッピング」のようなことはあまりないと思いますが、相談ベースの段階で複数のエージェントを比べる方はいらっしゃいます。転職エージェントも、たとえば総合系の大手転職エージェントさんをはじめ、色々あります。そのため、「皆さんを吟味して、一番いいところをメインにします」とおっしゃる方もいますよ。
——おお、堂々と宣言される方もいるんですね。担当者としてはどうでしょう?悪い印象につながったりするのでは。
いえいえ。個人的にはあまり悪い印象ではありません。だったら、ぜひ弊社を選んでもらおう!と燃えます(笑)。他にはない“気づき”を見つけてご提案しよう!と考えますね。
——すごい!中島さんに担当していただければ心強いですね。
こんなエージェントは避けるべき!
——では、エージェントを選ぶ段階で、こういうエージェントはやめたほうがいいというのはありますか?うーん、そうですね……。
IT業界は特に人手不足で、求人数も多い状況です。ですから、はばからずに言えば、「どこでもいいから」という姿勢でいれば、内定が取りやすい時勢なんです。
実際に、悪質なエージェントの中には、内定を取りたいがために(=転職の実績を積み上げるために)、ご本人の希望を無視した形で無理やり面接を受けさせる担当者もいるとか。そうなると、気の弱い方はそのまま仕事に就いてしまうかもしれません。

エージェントにとっては、転職成功の数が実績に。そのため、相談者の意向を無視して成約させてしまう悪質なエージェントもいると言います
転職は、ご本人の希望や条件と、企業側が求めているものとが一致して、双方が納得するのがベストな形です。そのために支援するのがエージェントの仕事だと思うのですが、残念なことに、悪質なエージェントもいるので……。充分に注意は必要かなと思います。
——求人数が豊富でありがたい一方、悪質なエージェントに当たると、いわゆるブラック企業を紹介される可能性もあるわけですね。気を引き締める必要がありそうです。
転職活動でのトラブル事例と対策

——先ほど、「転職は婚活に似ている」なんて話が出ましたが、婚活と同様、やはり転職活動中にモチベーションがダウンするタイミングはあると思います。代表的なトラブルや、モチベがダウンする出来事はどのようなものでしょうか?
やはり、不採用が何社も続くとモチベーションがダウンしてしまいますよね。たとえば、10社連続でお見送り、と聞くと、「そんなのつらすぎる!」と思うかもしれません。しかし、そのくらい採用につながらない時期は実際にあります。
私の場合、そんな時には、「切り替えていきましょう」とお声をかけています。会社とは相性みたいなものもありますし、面接でうまくいかなかったことは改善して、あとは気持ちを切り替えていきましょう、と。
——連続して不採用になることはけっこうあるのでしょうか?
転職活動というのは長期戦にもなりえます。
1ヶ月でパッと決まる方もいらっしゃいますが、半年とか1年くらいご支援させていただいて、やっと転職先が決まるケースも中にはあります。
そこで意気消沈してしまうと、「自分は求められていないんだ」という気持ちになり、現在の職場でも仕事に身が入らない……など、悪い影響があちこちに出てしまうことも。そんなときは思い切ってリフレッシュしたり、いったん転職活動をお休みするなど、気持ちを切り替えられるようにお声がけをしています。
——他にはどのようなトラブルがありますか。
滅多にないことですが、面接でかなりひどいことを言われてしまったとか、性別など、本人にはどうにもならないことを原因として、心ないコメントをもらった、などでしょうか。ほとんど聞きませんが、もしもそのような出来事があれば、もちろん応募者様のフォローをしっかり行います。
いっぽうで弊社としては、企業担当者に「このような発言があったようだけど」と伝えます。我々にとっては取引されている会社も大事なパートナー様ですから、採用活動を改善していただき、いいご縁を結んで欲しいのです。
——これも、「婚活あるある」ですが、いろいろと嫌になってしまい、転職活動をやめる!という方もいらっしゃるのですか?
いらっしゃいますね。転職活動をして、逆に今の仕事は悪くないんじゃないか、と気づくケースもありますし。体感の数字としては、2〜3割の方が転職活動をやめる決断をされます。
ただ、今は転職活動がしやすい風潮があるようで、転職活動をしている人自体は増えている感覚です。
——転職活動がしやすい、ですか?
はい。具体的には、コロナ禍で残業が減っており転職活動の時間を捻出しやすいとか、オンライン面接が普及したことで、面接のハードルが低くなった、とかですね。
コロナ前は、周囲に気兼ねしながら定時の少し前に上がり、どこかでスーツに着替えて面接に行く、という方がけっこうおられましたが、そのあたりの負担が軽減された印象です。
——なるほど。周囲に知られないように転職活動ができる上、移動の手間や交通費もかからないのは大きなメリットですね。ちなみに、IT業界でも面接にスーツは必須なんでしょうか?
他の業界と比較すると、IT業界やエンジニアは服装自由だったり、カジュアルな傾向があります。ただ、わたしがアドバイスするときには、原則としてジャケットスタイルをおすすめします。
これは「減点されないように」という考え方で、ジャケットを着用していてマイナスになる会社は少ないためです。一方で、Tシャツのスタイルを見て(面接なのに)と気にする方がいないとも限りません。面接時の服装で加点されることはなくても、減点のイメージを与えるのはもったいないことです。
そのため、わたしは「ジャケットを着用しておけば、ひとまず安心」という意味でおすすめしています。
IT業界・エンジニア転職の実態とは

——次に、IT業界全体の傾向についてお伺いします。よく、「エンジニアは実力主義、年齢が高くても、実力があれば働ける」と言われますが、実態はどうでしょうか。
他業種と比べると、ある程度は事実だと思います。たとえば、販売サービス業で40代以上になりますと、そもそもポストがあまりないのです。「40代後半向け、部長候補」などの求人は数が少なく、高いスキルが求められますから。
その点で、エンジニアは手に職の世界ですから、40代後半でも、スキルや実績があれば年齢がハードルになることは少ないと思います。
ただ、やはり20代の若い方は、キャリアチェンジの敷居が低くなる傾向があります。実際に、他の業種からエンジニアになる方も多い印象です。業界全体が人手不足なため、他業種と比べて転職しやすいのは事実かと思います。
——女性の働きやすさについてはどうでしょうか。
やはりIT業界ではリモートワークが進んでいますから、子育てとの両立などもしやすい面はあると思います。会社によりますが、中には「入社日からリモートワークOK」というところもあります。
——コエテコの読者からは、「転職に学歴は関係するのでしょうか」と質問されることが多いのですが、そのあたりは実際、どうでしょう?
基本的には実力主義ですけれど、たとえば大学の情報系とか、システム情報学部卒となればアドバンテージはあります。基礎知識を学んでいますから、有利だとは思います。
——最近はワーケーションや、地方に在住しながら東京の企業で働くスタイルにも注目が集まっていますが、そのあたりはどうでしょう?
二拠点ワークや地方でのリモートワークという働き方は、まだ過度期かなと思っています。
正直に申し上げて、これまではかなり難しかったと思うんですね。たとえば東北に住んでいて、東京の企業に就職してリモートでエンジニアとして働くというのは、なかなか難しかったはずです。しかし、最近は、一部ですけれども「実力があるなら遠方でも構わない」という企業様もございます。
とはいえ、まだまだ今のところは首都圏在住、あるいは、半日以内に東京まで駆けつけられるような関東一帯という辺りが一般的です。
やはり社員の安全管理などの面もありますし、リモートワークであっても、何かあったときに会社まで来られる、という条件を重視されることが多いんです。今後はもう少し幅が広がると思いますが、今のところはやはり、関東一帯に在住しているほうが有利なのかな、と感じます。
未経験からエンジニアへ!年収の実態は

——より現実的なところで、年収についてお伺いしたいと思います。IT業界は華々しいイメージがあり、「年収1,000万なんて、すぐに稼げますよ!」とうたっているサイトなどもありますが、実際のボリュームゾーンはズバリ、どうなんでしょうか?
経験者向けオファーの金額で申し上げると、450万円から600万円くらいが多いでしょうか。1000万円以上というのは、やはり多くはありませんね。
ただ、スキルや実績のある方でしたら、転職を機に150万〜200万近く年収がアップするケースも少なくありません。とにかくエンジニア不足ですから、多少年収をアップしてでも採用したいとおっしゃる企業様が多く、エージェントが交渉した結果、提示していた年収から50万〜100万アップするケースもよくあります。これもエージェントを利用するメリットのひとつかなと思いますね。
また、ITコンサルティング領域になりますと、必要なスキルも年収もケタ違いになりますので、年収1,000万以上を得ている方も多いのかもしれません。
——では、「プログラミングはほぼ未経験で、スクールを卒業したばかり」という人の年収ゾーンについてはいかがですか?
未経験ですと、やはり提示金額が1段階下がってしまいますね。おそらくは300〜350万、実力次第で400万程度からスタートするケースが多いのかなと思います。
とはいえ、未経験で年収300万〜400万というのは、決して低い金額とは思いませんし、エンジニアはホップ・ステップ・ジャンプの幅が大きいですから、将来には期待できます。
たとえば、未経験から2~3年かけてアプリケーションの基本設計などができるようになれば、次の転職で50万〜100万円アップも普通にありえる業界ですから。
IT業界は転職も普通!?
——IT業界のハイクラス層を見ていると、数年で次々と転職する方も少なくない印象です。他業種だと、転職回数がネガティブなイメージにつながることもあると聞きますが、IT業界はどうでしょうか?確かに、IT業界は転職回数が多い傾向にあり、即座にネガティブなイメージ、とはなりづらいですね。むしろ、転職をステップアップと見なし、ポジティブに捉える企業も多いのではないでしょうか。
なぜかというと、エンジニアのキャリアはステップアップが見えやすいんです。この会社でスキルを磨き、新しい領域の知識も得た。だから次は、この経験をもとに御社の仕事をしたい、という理由が明確に見えているので、企業側も納得した上で転職をポジティブに受け止めていると思います。
——なるほど!非常にわかりやすいです。
転職を考え始めたら「するべきこと」「やっておくとよいこと」

——転職を考え始めたら、はじめにどのような準備をしたらよいでしょう?
まずは、自分の経験の棚卸しをするのがおすすめです。
というのも、転職活動で最初につまずくのが、職務経歴書の記入なんです。私自身、転職経験があるのでわかりますが、けっこう大変なんですよね。ですから、転職を意識したら、これまでの職歴を振り返って書き出してみるといいと思います。
書き出して整理していくことで、自分は何に興味があるのかや、自分なりの武器、強みが見えてきます。その中には、たとえ他業種でも生かせるものがあるはずです。
たとえば、販売サービスからエンジニアにキャリアチェンジする場合を考えてみましょう。まったく業界が違うように思えますが、販売管理や店長の経験があれば、スケジュール管理や接客で培ったコミュニケーション能力が、関係各所とのやり取りで発揮されるかもしれません。こうした強みをうまくアピールできれば、エンジニアとしては経験が浅くても、メリットを感じる企業様はあるはずです。
これまでのスキルが活かされる場所や場面もきっとあると思うので、時間のあるときにしっかり自分の強み、弱み、実績、技術レベルといったものを整理してください。
自分を見つめ直すことで、年収や勤務地だけでない、本当に自分にマッチする企業を探しやすくなります。たとえば、自分のスキルを活用できたり、好印象を与えられそうだったりする企業ですね。求人を見る際の解像度が上がることで、より満足度の高い転職活動になると思います。
——なるほど!たいへん具体的でわかりやすいアドバイスです。
あとは、自分が大事にしている価値観を整理するのもおすすめです。
たとえば、今の会社でいいこと・悪いことを書き出してみるといいですね。「社風は合わないが、福利厚生には満足している」とか、「年収は良いが、人間関係が嫌だ」とか。書き出してみると、だんだん自分が仕事に対して何を重視しているかが見えてきます。
すると、「転職先に何を求めるか」が明らかになりますし、いざ内定をいただいたときに、「本当にこの会社でよいのか」と迷わずにもすみます。たとえば、2つ内定をいただけたとして、年収はA社のほうが50万円高いけれども、B社のアットホームな環境のほうが自分には合っている、などと冷静に判断できるイメージです。
条件や希望をやみくもに出すのではなく、もっとも重要なポイントを把握していれば、無駄な時間を過ごすことなく転職活動ができるのです。
——では、今のところはまだ転職は考えていないけど、未来はどうかな、くらいの方に向けてもアドバイスを頂けますでしょうか。
その段階なら、いろいろな転職サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
たとえ直近で転職を考えていなかったとしても、自分の市場価値を知ることはとても大切です。たとえば、現在エンジニアで、将来はこんなことをしたいというイメージがあれば、その類の求人を片っ端から見てみる。
すると「これくらいの年収が多いな」と目安がつきますし、歓迎されるスキルや資格を見れば「これから何を学んでおくと転職の際に有利になるか」などがわかり、今しておくべきことが明確になるのではと思います。
——確かにそうですね。本当にたくさん、ためになるお話を聞かせて頂きました。
——では最後に、御社の転職エージェントサービスを使ってみようかな、と考えている方に向けて応援のメッセージを頂ければと思います。
誤解されがちなのですが、転職エージェントに登録したら、必ず転職しなくてはならないわけではありません。たとえ転職するかはわからなくても、キャリアについての悩みや、働き方への迷いをカジュアルにお話してくださったら、いろいろなアドバイスができると思います。
もちろんそれで転職したいと思ったら、全力でサポートさせていただきますので、ぜひお気軽に登録してみてくださいね。
——転職エージェントは、転職する!と決める前段階から相談してもいいんですね。今日は、本当にいろいろと勉強になりました。ありがとうございました!
取材しました!type転職エージェントとは?

type転職エージェントは、IT/Web業界にも強い転職エージェントサービスです。
この記事でもご紹介した通り、転職エージェントを利用した転職にはメリットがたくさん!
- 登録は無料。一切、費用はかからない
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