無人航空機操縦技能認証(IAU)は、どんな資格?取得のメリットや対象年齢を紹介

無人航空機操縦技能認証(IAU)は、どんな資格?取得のメリットや対象年齢を紹介
無人航空機操縦技能認証は、世界最先端のAIドローンの開発や講習づくりを行っているIAU(国際無人航空機協議会)によるドローンの民間資格です。IAUの認定するスクールで、定められた科目を修了した操縦者に交付されます。

近年ドローンは、趣味に仕事にと、広く活用されています。仕事で頻繁にドローンを使う方や、安全に飛行させられる知識・スキルを身に着けたい方は、無人航空機操縦技能認証の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
当記事では、無人航空機操縦技能認証について紹介します。

無人航空機操縦技能認証(IAU)とは?

無人航空機操縦技能認証は、IAU(国際無人航空機協議会)が認定する民間資格です。国土交通省が認定するドローン資格でもあり、IAUの認定スクールで定められた科目を修了し、申請することにより認定・交付されます。

無人航空機操縦技能認証を取得することにより”無人航空機を安全に飛行させるための知識と操縦技能を有している者”と証明できます。

なお、資格の取得後は更新が必要です。初回は1年。それ以降は2年毎にオンライン講義を受講した上で更新手続きをします。失効しないように注意しましょう。

参考:IAU(国際無人航空機協議会)「IAU(国際無人航空機協議会)認定資格について IAU認定資格」

無人航空機操縦技能認証(IAU)を取得するメリットは?

無人航空機操縦技能認証を取得すると、ドローンの飛行許可の申請を簡略化できます

ドローンを飛ばすには、必ずしも資格がいるわけではありません。しかし、法律や地域の条例等の様々なルールに従いながら飛行を実施することが求められます。

例えば人口が集中している場所や空港、高さ150m以上等の空域や、夜間飛行、目視外での飛行等の条件でドローンを飛ばす場合には、国土交通省に必要書類を記入・提出をして、申請が必要です。

画像引用:国土交通省「無人航空機の飛行許可・承認手続き」

無人航空機操縦技能認証を取得することにより、飛行許可に必要な申請書類の一部が省略できるようになります。仕事等でドローンを飛行させる機会が多い方は、書類準備の手間を減らせるため、効率を上げられますね

また、無人航空機操縦技能認証の講習を受けることにより、上記のような飛行ルール等の航空法の知識や、安全に飛行させるための技術を学べます。知らずに飛ばしてしまうと、気づかないうちに法律に違反していたり、事故を起こしてしまったりすることもあるでしょう。ドローンを正しく安全に飛行する知識・技術が身につけられるのも、大きなメリットです。

参考:国土交通省「航空局ホームページに掲載する無人航空機の操縦者に対する技能認証等を実施する団体等の確認手続きについて」

無人航空機操縦技能認証(IAU)の運営会社は?

無人航空機操縦技能認証を運営しているのは、IAUです。IAUは国際無人航空機協議会(International Association of UAV)の略称で、2019年11月に設立した団体です。最新の宇宙工学と豊富な経験に基づいて最先端の国産AIドローンや講習プランの開発、無人航空機操縦技能認証等の資格認定を行っています。

他にもドローン関連アプリケーションの開発や、産業用ドローンコンサルティング、会員相互の交流等を事業目的として活動しています。

無人航空機操縦技能認証(IAU)の対象年齢は?

無人航空機操縦技能認証の対象年齢は16歳以上です。
ただし満20歳未満の方は親権者同意書と、親権者との続柄が記載された住民票が必要となります。

年齢に合わせて、必要書類を揃えて申込みましょう。

無人航空機操縦技能認証(IAU)に必要な技能・知識は?

無人航空機操縦技能認証には、IAU認定スクールで定められた科目を修了しなければいけません。IAU認定スクールは、安全を確保した上で、実践的に活用できる知識・技能を身につけることを目的としているスクールです。

例えば、IAU認定スクールのNBドローンスクールのビジネスコースの内容は、以下のとおりです。
  • 航空法の解説
  • 機体構造及び技術の解説
  • 天候の解説
  • 実際の飛行に関する説明
  • フライト練習
NBドローンスクールではオンライン座学と実技フライト(2日間)の両方を経て試験を実施し、基準に達すると技能認証が発行されることとなっています。

参考:NBドローンスクール「コース内容の詳細」

無人航空機操縦技能認証(IAU)の受講費用は?

IAUの認定スクールであるNBスクールのビジネスコース(免許発行コース)は一括払いで248,000円。分割は21,000円×12回払いとなっていて、資格の年間更新料が別途かかります。

ただし、スクールによっては費用が異なる可能性もあります。受講を希望するスクールに事前に確認してみましょう。

参考:NBドローンスクール「受講コース・料金」

無人航空機操縦技能認証(IAU)の講座はどこで受けられる?

IAU公式ページでは、以下7校のドローンスクールが紹介されています。
  • メトロドローンスクール(京都)
  • S.P.C.ドローンスクール(愛知)
  • ディーナゲッツスポーツドローンアカデミー(沖縄)
  • IAUドローンスクール(東京)
  • CYPORT DRONEPORT(三重)
  • NBドローンスクール(愛知)
  • ダイコロ ドローンアカデミー(大阪)
東京のIAUドローンスクールは出張型ドローンスクールで、企業からの依頼に応じて全国で出張講習を行っています。
またNBドローンスクールでは、ヘリコプターの国家資格を有している講師から学べるのが特徴です。受講後の試験で再試験となった場合にも、スクールの基準となる技能レベルに達するまで、追加費用なく教わることができます。

なお、IAUの認定スクールは、上記以外にも全国で19法人が認定されており、フランチャイズを入れると全国で25校以上の規模に拡大しています。受講を希望する方は、お住まいの地域で講座が受けられるかどうか、問い合わせてみましょう。

まとめ:無人航空機操縦技能認証(IAU)に挑戦してみよう!

ドローンは、空撮等の趣味目的だけでなく、測量や農薬散布などの産業分野などでも活躍しており、ビジネスの需要も高まっています。IAUの無人航空機操縦技能認証があると、飛行許可申請が簡略化できるほか、取得のための受講によってドローンに関する法律や安全に飛行させるための知識やスキルが身につけられます。

ドローンを飛ばしたい方や、ドローンの資格が気になっている方は、無人航空機操縦技能認証の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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