(取材)ハミングバード代表・鈴木 伸彦氏|都内完結の国家資格講習!パイロット育成で業界を牽引するドローンスクール東京

ハミングバード代表・鈴木 伸彦氏|都内完結の国家資格講習!パイロット育成で業界を牽引するドローンスクール東京
災害支援やインフラ点検などの社会貢献性の高いドローン。パイロット育成を目的として活動し、これまでに累計5,000人を超えるドローンパイロットを輩出してきたのが、ドローンスクール東京です。

都心を中心に直営校を4校、FC(フランチャイズ)校を4校展開しており、どの校舎も駅から5分以内とアクセス良好。冷暖房など快適な環境も整っているため、訓練にもしっかりと集中できます。民間資格/国家資格どちらにも対応している他、専門性の高いコースもあり、趣味からビジネスまで一人ひとりの目的に合わせて学べます。

今回は、そんなドローンスクール東京を運営する株式会社ハミングバードの代表取締役社長の鈴木 伸彦氏に、開校に至った経緯やスクールの魅力について、詳しくお話を伺いました。

株式会社ハミングバード 代表取締役社長 鈴木 伸彦氏

ドローン人材の育成で社会貢献!ドローンスクール東京


—ドローンスクール東京は2016年に開校されたそうですが、創業においてはどのようなビジョンがあったのでしょうか?

僕はもともと広告業界やIT業界で仕事をしていたのですが、携わっていた事業が飽和状態となり、今後の事業プランを検討するタイミングがありました。そんなときに出会ったのが、「ドローンの会社を大きくしていきたい」と話す方でした。

その方からドローンの話を聞くうちに、ドローンは災害時に役立ったりインフラ点検に使えたりと、人々の暮らしを便利にできて命を救うこともできる、社会貢献性の高いビジネスだと感じました。

とりわけパイロットの育成は、ドローンの社会実装には欠かせません。これは大変意義のある仕事ではないかと考え、ドローンスクールを立ち上げました。


—ドローンに大きな可能性を感じて、ドローンスクールを開校されたのですね。当時のドローンスクール業界に感じていた課題についても教えていただけますか?

多数ありましたが、ドローン自体の認知が広まっていないことがもっとも大きな課題でした。創業した2016年当時は、「ドローン」の存在こそ知っていても、自分で飛ばそうとか、何か事業に活用しようとする方はほとんどいなかったので、生徒募集にはかなり苦労しました。

ただこれは、ドローン事業に携わる企業側の問題であったとも考えています。ドローンの認知を広げ、パイロット育成のあるべき姿を考えられる企業がそれほど多くなかったことも、認知の遅れにつながった面があるでしょう。

なおかつ、そもそもドローンの機体が高額だったことや、制度がわかりにくかったこともありますね。当時のドローンは今よりもスペックが低かったにもかかわらず、高価格でした。そのうえ、ドローンを飛ばそうにも規制が多くてわかりにくい。このような状況でしたから、一般の方々はなかなか手が出せなかったのだと思いますね。

—そこで鈴木さんが、前職のマーケティングの知識を生かして、ドローンスクールの認知を広められたということですね。

手前味噌ですが、そう考えています。とくに、「受講生様にとってどのような学習環境がベストか?」を考え、実現できた点は、当スクールの大きな強みです。

というのも、スクールの開校を考えたとき、多くの企業は「とにかく場所が広く、低コストで運営ができる場所」を探してしまいます。そうなると必然的に、アクセスが良くなく、夏は暑くて冬は寒い、トイレの設備が整っていない、まわりに買い物できる場所がない……というように、不便なところになってしまうんですよ。

でも、受講者様は決して安くはない受講料を払って来てくださるわけですよね。それならば、便利で快適な環境で学びを提供したい。ドローンスクールの授業が終わったあとに、買い物や食事などを楽しめる場所のほうが喜んでいただけるのではと考えて、施設選びにより一層こだわるようになったんです。

アクアシティお台場内にあるお台場本校


こうして、潮見の運送会社の一部スペースから2018年11月にお台場のヴィーナスフォートに移転しました。楽しみながら快適に学んでもらうという、現在の当校の体制はここで確立できたと考えています。

お台場本校・新宿・渋谷・横浜、いずれも駅から徒歩5分以内!

幅広いコース展開で、趣味からビジネス目的まで対応可能


—ドローンスクール東京では、幅広いコースを展開されていますね。

はい。当スクールでは民間ライセンスであるDPAの回転翼3級のほか、国家ライセンス一等・二等に対応しています。これだけでなく、目視外/夜間/高高度飛行のオプションコースや、空撮/外壁調査/屋外点検の専門コースもあり、大変充実しています。

といっても初心者の方だと、どのコースを受講すれば良いのか迷ってしまいますよね。とくに、民間資格と国家資格の違いなどは、ご自身で調べただけでは分かりづらいものです。そこで当校では、受講者様のご要望をお伺いしたうえで目的に合うコースをご提案しています。

【初学者】DPA 回転翼三級コース(民間資格) 275,000円(税込)
【初学者】国家ライセンス二等資格講習 300,000円(税込)
【経験者】国家ライセンス二等資格講習 80,000円(税込)
【経験者】国家ライセンス一等資格講習 400,000円(税込)
二等資格限定変更(追加講習) 目視外飛行:35,000円(税込)
夜間飛行:35,000円(税込)
一等資格限定変更(追加講習) 目視外飛行:75,000円(税込)
夜間飛行:35,000円(税込)
【回転翼3級または国家資格講習修了者】外壁調査コース 165,000円(税込)
【回転翼3級または国家資格講習修了者】屋外点検コース 132,000円(税込)
【回転翼3級または国家資格講習修了者】空撮コース 132,000円(税込)

ただ、2022年12月に国家資格制度がスタートしてからは、できれば国家資格を取ることが望ましい状況になってきました。いまのところはいわば移行期間のため、民間資格でも困りませんが、2年〜3年後には各種制度の対象外になってしまう可能性もあります。そのため、長期的にドローンを飛ばしていきたい方には、国家資格取得をおすすめしています。

—民間資格/国家資格以外のオプションコースでは、どのコースがとくに人気でしょうか?

とくに人気なのは空撮コースですね。空撮の技術は趣味だけでなく、仕事で使えるためです。たとえば点検業務などでは、空撮のスキルが生きてきます。

目視外飛行と夜間飛行の講習を組み合わせる方も多いです。資格取得に来られた方のうち、半分以上の方が受講されます。

というのも、点検業務や空撮は夕方や明け方近くに飛ばすことが多いのですが、日の出前/日没後は「夜間飛行」の扱いとなるんです。なおかつ、ドローン本体ではなく、モニターを見ながら操縦することが多いので、「目視外飛行」の練習もしなければいけません。このような事情から、目視外飛行/夜間飛行を両方受講される方が多くなっています。


—受講生様には、どのような方が多いですか?

本当に幅広く、様々な方にお越しいただいています。最も多いのは40代〜50代ぐらいの男性で、次に多いのは、会社や自治体から促され、仕事として受講される方です。

女性の受講者様も多く、最近ですと2割〜3割を占めるようになりました。当校には女性のインストラクターがいることと、施設がきれいで通いやすいところが、選んでいただける理由ではないかと考えています。

—外壁調査、屋外点検、空撮と専門性の高いコースも提供されていますが、お仕事目的の方が多いですか?

ビジネス目的の方は多いですが、半数ほどは「今後ビジネスにしていきたい」という展望を持つものの、明確にビジョンが定まっていない方です。

こうした方とは、雑談まじりにお話をしながら、一緒に新規ビジネスを考えることもあります。実際にこうした会話のなかから、当校の提携校となるドローンスクールが生まれたこともあるんですよ。

外壁点検の様子

都内完結の国家資格講習!無料体験説明会も毎日実施


—ここまでのお話でも充分に御校の魅力が伝わってきましたが、改めて、ドローンスクール東京の特徴を教えてください。

一部繰り返しになりますが、当校の強みは以下の5つです。

  • ① 便利でアクセスの良い場所にスクールがある
  • ② 快適な環境で練習できる
  • ③ 経験豊富なインストラクターが揃っている
  • ④ 卒業後のサポートが整っている
  • ⑤ 国家資格を都内完結で取得できる

まず、①便利でアクセスの良い場所にスクールがあること、②快適な環境で練習できることは、やはり大きな強みです。

特にアクアシティにあるお台場本校は人気ですね。多くの方の目に触れやすいためか、官公庁のイベントやセミナーのスピーカーとして呼んでいただけたり、メディアで取り上げていただけたりと、当校の人気に一役買ってくれています。

アクアシティは観光地ということもあって、お子さんのご来場も非常に多いんです。ドローンを見たことのないお子さんに、ドローンを知ってもらえるきっかけにもなっています。

お台場本校


それから、③経験豊富なインストラクターが揃っていることも当校の特徴です。インストラクターは、空撮・映像制作や外壁調査、屋内点検といった現場業務も担っていて、飛行経験も豊富です。ドローンを飛ばすための知識・技術だけではなく、受講者様が知りたい現場ならではの話もフィードバックできます。

ちなみに、当校のインストラクターは、当校の卒業生が多いんですよ。受講を経て「講師になりたい」と入ってきてくださった方々ですから、本当にやる気もあって勉強熱心な方ばかりです。

体制としても非常に手厚く、インストラクター1名につき、受講者様は2名まで。個人差もありますが、それぐらい飛行時間を確保し、みっちり指導しなければ、技術はなかなか身につきません。また、一人の講師と接する時間が長くなることで、受講者様にもご安心いただけるのではと考え、このような体制としています。

空撮コースの様子。インストラクターがしっかりサポート


④卒業後のサポートも大変こだわっているところです。例えば飛行許可の申請や、飛ばせる場所など、卒業後にわからないことがたくさん出てきますので、趣味でもビジネスでも、いつでも相談できる環境を整えました。

その一環として、新規事業の立ち上げもサポートしています。これまでに、例えば建築後の点検調査をドローンで行うようになった方や、パイロットとして請負事業をされるようになった方もいました。ここまで手厚くサポートできるスクールは、他にはなかなかないはずです。

最後は、⑤都内で国家資格講習を完結できることです。都内で試験会場の広さを確保できるスクールはそう多くありませんので、ここも強みだと考えています。講習〜試験はアクアシティの屋上で実施しますが、天候不良時も車で10分ほどの距離にある屋内練習場で試験を受けていただけますので、いずれにせよ非常に便利です。


—どれも大変魅力的なポイントです。他にも御校ならではの特徴はありますか?

お台場・新宿・横浜で、説明会/体験会を毎日3回実施しているのも、大きな特徴です。

当校では毎日11時、14時、17時、日によっては19時から実施することもありますので、お仕事帰りに来ていただくことも可能です。ドローンは法律に関するところなど、ややこしいところが多いので、「わからない」と感じたらまずは足を運んでいただければと思います。

ちなみに、飛び込みでのご参加もOKです。何事も「やりたい」と思ったタイミングでチャレンジしていただくのが一番ですから、お買い物帰りにいらっしゃるのも大歓迎です。

—災害時支援にも力を入れていると拝見しましたが、お話を伺えますか?

僕たちはドローンスクール=地域ビジネスと捉え、地域に根ざし、その地域の方々と一緒に歩みを進めていく感覚で運営しています。そのうえで、「その地域が有事となったとき、何ができるのか」を考えると、やはりドローンを使ってお役に立つことが一番だと思うのですね。そこで、各自治体と協定を結び、災害時に対する取り組みをしております。

足立区 消防訓練


取り組みのなかでは人命救助の訓練を行うほか、一等資格によってレベル4飛行(有人地帯上空での目視外飛行)もできるようになりましたので、今後はドローンを使って孤立地域に緊急物資を運ぶ取り組みもしていきたいと考えています。

レベル4飛行の実現でドローンの可能性が広がる!ドローンパイロット育成で業界を牽引


—最後に、今後の展望をお聞かせください。

2022年12月から、国家資格制度がスタートしました。その中でも期待されているのが有人地帯で目視外飛行ができる一等資格です。これによって、様々なドローンの可能性が広がっていくと言われています。

都心部の有人地帯での目視外飛行をカリキュラムとして作り、それを実行できる当校のようなスクールは、国内でも数少ないでしょう。みなさんにドローンを使ってもらうために、業界を牽引し、ドローンパイロットを育成していきたいと考えています。

また、今後はスクール規模を全国に広めていくことも検討中です。現在は東西併せて直営校が4校・FC校が4校ですが、これを全国の主要都市に広め、直営校・FC校合わせて15校を目指したい。そして2025年の万博までにレベル4飛行の実現をして、全国の僕たちの仲間のネットワークで、ドローンを飛ばせる世界を作っていきたいと思っています。
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