ドローン保険サービスの比較14選。特徴や料金は?|コエテコドローンナビ

ドローン保険サービスの比較14選。特徴や料金は?|コエテコドローンナビ
ドローン保険サービスは、ドローン運用中の損害や賠償責任リスクを低減するための保険です。ドローンの普及に伴い、複数の大手保険会社がさまざまなサービスをラインナップするようになりました。

ドローン保険への加入は、法律で課せられた義務ではありません。とはいえドローンの運用には、常に破損・盗難・対人や対物事故などのリスクが伴います。適切なドローン保険サービスに加入しておくことは、不安のないドローン運用を実現する上で必須です。

本記事では、ドローン保険サービスの概要や選び方、さらにはおすすめの3サービスについて詳しくご紹介します。

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ドローン保険サービスとは?

ドローン保険サービスとは、ドローンの破損やドローンによる賠償責任が生じた際、修理費や賠償費用を補償するサービスです。大別すると「機体保険」「賠償責任保険」の2種類があり、ドローン運用のニーズに合わせて選択できます。

産業用ドローンは数百万円クラスの高価な機体が多く、わずかな破損でも多額の修理費用が必要となるケースが少なくありません。またドローンの落下・衝突により第三者がケガをすれば、運用者が賠償責任を負います。ドローンを事業に使用するのであれば、リスクヘッジとして保険への加入は必須です。

なお現状ドローン保険への加入は、法律で定められた義務ではありません。ただしドローンの承認申請では、保険加入状況を記載する欄があります。「保険未加入」として申請を出しても、高確率で非承認となるのが現状です。

(取材)実質「ほぼ義務化」?注目の『ドローン保険』について東京海上日動に聞いてみた

ドローンを飛ばす上で、どうしてもゼロにできない事故のリスク。そこで求められるのが、「ドローン保険」への加入です。日本ではじめてドローン保険の販売を開始した東京海上日動火災保険株式会社の企業商品業務部企業新種保険グループマネージャー吉村佳佑氏らに、保険の必要性や保障内容、東京海上が目指す「安全安心な社会づくり」への取り組みについてうかがいました。

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ドローン保険サービスでできること

ドローン保険サービスに加入すると、ドローンの飛行に伴う以下のようなリスクに備えられます。

  • 操縦ミスによるドローンの破損
  • 火災・落雷などの自然災害による破損
  • 水濡れ・水没
  • 盗難
  • 機体・カメラ等が落下した際の回収/捜索
  • 代替品レンタル費
  • ドローンの落下・衝突による人身傷害や管財物損害    

2022年の法改正を受け、ドローンは有人地帯上空での目視外飛行(レベル4)が可能となりました。ドローンの活躍の場は確実に増えているといえますが、事故のリスクも無視できません。ドローンの運航に万全を期すなら、保険への加入は必須といえます。

ドローン保険サービスの利用方法

ドローン保険への加入については、保険会社やドローンメーカーに相談できます。Webから手続きできるものも多いので、加入の手間はかかりません。加入手順は、以下のようになります。

  • ドローン保険ページを開く
  • 見積もり用のフォームで必要なプランを選ぶ
  • 保険料や内容を確認後申し込む
  • 申し込み完了
  • 保険証券の発行・郵送

申し込み時には、ドローンの機体情報・本人確認できる書類・クレジットカードまたは銀行口座についての情報が必要です。細かい手順・必要な資料は保険会社によって異なるため、必ず公式HPで確認してください。

なおドローン保険の加入料は、保険によって異なります。以下は、東京海上日動のドローン保険の「機体保険」「賠償責任保険」の保険料です。
出典:機体保険|東京海上日動-ドローン保険

出典:賠償責任保険|東京海上日動-ドローン保険
法人用の場合、賠償責任保険で約7,500円、機体保険で約5,000円から加入できるプランが見つかります。一方で高額な機体に保険をかけたり、補償内容を充実させたりすると保険料は高額になる傾向です。

ドローン保険サービスの選び方

ドローン保険サービスを選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 保険の種類
  • 補償適用範囲
  • 補償金額
  • 免責金額

先述のとおり、ドローン保険には「機体保険」「賠償責任保険」があります。高額な産業用ドローンを運用するなら、両方加入しておくのがおすすめです。

補償適用範囲は、ドローンを使うシーン・リスクに合わせて選択します。火災・落雷などの自然災害や水没・水濡れのリスクがある場合は、あらゆるリスクをカバーできる保険がおすすめです。またドローンは、盗難被害に遭うケースも少なくありません。盗難への補償があるかどうかもチェックしてみてください。

補償金額は、最低でも1億円以上または無制限のプランを選択しましょう。万が一ドローンによって人身事故が発生した場合、多額の賠償を求められるケースがあります。不安のないドローン運用をおこなうなら、補償額は高く設定しておくべきです。

免責金額とは、契約者による自己負担金を指します。保険料の支払いが必要になった場合、保険会社は免責金額を除いた金額を支払います。

免責金額の設定により受け取る保険料は減るものの、「保険会社に支払う保険料が安くなる」のがメリットです。免責金額を設定できる場合は、保険料の予算・許容できるリスクを勘案して免責金額を決めましょう。

ドローン保険おすすめ14選!加入は必須?種類や選び方を紹介

2024年現在、ドローン保険の加入は必須ではありません。しかし、対人や物損などの事故を起こしてしまうと莫大な損害賠償を請求されるリスクがあります。この記事では1日から加入できるドローン保険や、個人向け、法人・事業者向け、農業用ドローン向けの保険などを一覧でわかりやすく比較しました。

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おすすめのドローン保険サービス

ドローン保険サービスは、大手保険会社やドローンメーカーによって提供されています。補償内容や保険料を比較し、自社のドローン運用に最適な保険を選択しましょう。

おすすめのドローン保険サービスを14種類ご紹介します。

東京海上日動 ドローン保険(賠償責任保険)(東京海上日動)


出典:東京海上日動
「株式会社FLIGHTS」との提携によって提供される、ドローンに特化した保険です。加入するためには、株式会社FLIGHTSの無料動画を視聴する必要があります。

賠償責任保険は、ドローン運用の際に発生した、第三者への法律上の損害賠償責任を補償する保険です。「ライトプラン」「スタンダードプラン」「海外プラン」が設定されており、企業のニーズに合わせて選択できます。

補償となるのは「対人」「対物」「人格侵害」です。スタンダードまたは海外プランを選択した場合、ドローンを貸与している人にも同じ補償が適用されます。

ただし農薬散布作業による損害は対象外となるため注意してください。
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DJI 無償付帯賠償責任保険 標準プラン(DJI)

出典:エアロエントリー株式会社
大手ドローンメーカー「DJI」の製品に付帯しているドローン保険です。対象となるドローンを購入すると、第三者への賠償責任保険が1年間無償となります。補償内容は、以下のとおりです。

  • 対人:1事故につき1億円
  • 対物:1事故につき5,000万円
  • 管理財物:1事故につき5,000万円

 保険が適用されるのは、手続きによって補償対象者を確定した後となります。「購入しただけ」では補償が受けられないため、必ずHPから登録をおこなってください。
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三井住友海上dji公認ドローン保険(三井住友海上)

出典:三井住友海上

「DJI」公認のドローン保険です。DJI製品には無償付帯賠償責任保険が付いていますが、本保険に加入することでより広範囲のリスクに備えられます。選択できるプランは、以下の4つです。

  • プランS(スモール):最小限のプラン。管理財物への補償・人格侵害への補償はナシ
  • プランA(スタンダード):海外でのトラブルは対象外
  • プランB(レンタルプランB):貸し出しトラブルにも対応
  • プランC(レンタルプランC);貸し出し・海外トラブルにも対応
支払い限度額は、1億・5億・10億の3種類があります。このほかドローンのサイバーリスクに備えたい場合は、業界唯一となる「サイバー・情報漏えい保険オプション」を追加することも可能です。
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東京海上日動 農業用ドローン保険(東京海上日動)

出典:東京海上日動

ナイルワークスと共同開発された農業用ドローン向けの保険で、同社の農業用ドローン購入者が加入できます。HPには記載されていませんが、産経新聞によると、補償額は対物や対人など1件につき最大3億円まで補償してもらえるようです。ドローン飛行中の事故はもちろん、農薬散布の費用もカバー。 農薬散布後1ヵ月以内の農作物に病気が発生した場合には、散布にかかる農薬代や人件費を30万円まで補償できます。
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ドローン保険(楽天損保)

出典:楽天損保「1日保険シリーズ」

楽天損保のドローン保険の特徴は、当日でも加入が可能で、1日200円から気軽に利用できることです。万が一操作ミスやアクシデントが起きてしまった場合に、最大1億円まで補償されます。スマホ専用のサービスなので、見積もりや申し込みは必ずスマホから行ってください。保険料の支払いはポイント払い(楽天ポイント・楽天キャッシュ)が適用できるので、ポイントを保有している方は、実質負担0円で加入できます。
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農林水産用ドローン総合保険(共栄火災海上保険株式会社)

出典:共栄火災海上保険株式会社

ドローン本体の損害やドローン飛行による損害賠償などを包括的に保障しており、盗難にも対応している保険です。万が一の事態には、ドローンの新価をもとに保険金が支払われます。事故の有無により変動する等級制度が採用されているため、事故がなければ保険料が割安に。3機以上の契約をまとめると保険料が5%引きになったりと、契約内容によってはお得に利用可能です。
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DJI 賠償責任保険 機体保険(DJI)

出典:エアロエントリー株式会社

先に紹介したDIJの無償付帯賠償責任保険よりも手厚い補償を求める方や無償期間が満期を迎えた方には、同社の賠償責任保険と機体保険がおすすめです。賠償責任保険では、対人・対物ともに1事故につき10億円まで補償。プランはS・A・B・Cの4つあり、それぞれオプションでサイバー・情報漏えい保険を付帯できます。

機体保険では、操作ミスによる破損、自然災害、水濡れ、盗難、接触などによる損害の自己負担を軽減可能です。プランA・B・Cがあり、それぞれ補償内容が異なります。
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ドローン保険(業務用)(株式会社グッド保険サービス)

出典:株式会社グッド保険サービス「ドローン保険」

対人・対物・機体の損壊・機体の捜索や回収を包括的に補償する保険です。一般的な産業用ドローンはもちろん、大型ドローン、測量機器搭載のドローン、林業用ドローン、水中ドローンなど、さまざまな機体に適用できます。業務用ドローン限定の保険ですが、法人のみならず、業務使用が目的であれば個人でも利用が可能です。
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付帯保険(賠償責任保険)(KDDIスマートドローン)

出典:KDDIスマートドローン「付帯保険(賠償責任保険)」

KDDIスマートドローンの運行管理システム(4G LTEパッケージ)によるドローン運航中の賠償事故に対応できる保険です。4G LTEパッケージは、巡視、点検、測量、配送などの分野で活用できます。

ドローン遠隔飛行中の事故により損害が発生した場合、限度額1億円まで補償されます。自動付帯ですので、新たに手続きや費用負担をする必要はありません。
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東京海上日動 ドローン保険(機体保険)(東京海上日動)

出典:東京海上日動「機体保険(動産総合保険)」

株式会社FLIGNTSと連携して提供されている保険で、加入するためには同社の無料動画を視聴する必要があります。操縦ミス、火災、落雷、水濡れ、機体の回収や捜索、盗難などによる損害を補償している保険です。ライトプラン・スタンダードプラン・海外プランがあり、それぞれ掛金と内容が異なります。スタンダードプランと海外プランでは、代替品のレンタル費用の補償も可能です。海外プランのみ、国外での破損にも補償が適用されます。
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JULCドローン保険(三井住友海上火災保険、東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン)

出典:JULCドローン保険

のべ25万5,000件の契約実績と3億3,000万円の支払い実績を持つエアロエントリーが、JULC会員向けに提供しているドローン保険です。損害責任保険と機体保険の2種類が用意されており、事業の規模や目的に合わせて加入できます。損害責任保険では、対人・対物の損害を最大10億円まで補償し、人格権侵害などを補償。機体保険では、操作ミスから盗難まで、トータルで機体の損害に備えられます。
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‎SORAPASS Care 賠償補償(損保ジャパン株式会社)

出典:ブルーイノベーション株式会社 SORAPASS事務局

損保ジャパン株式会社が提供するSORAPASS careは、ドローン飛行支援地図サービスと保険がセットになったスマートフォン向けアプリ。同サービスの保険は、SORAPASS care加入者のみ利用でき、業務利用およびホビー利用の補償がセットで年間5,000円です。業務利用・ホビー利用ともに、基本補償額は1事故につき1億円に設定されています。業務利用の場合、人格権侵害補償、事故の原因究明のための費用補償、事故に関わった第三者の医療費用、事故再発防止費用なども支払われます。個人契約のみの扱いなので、法人で契約したい場合は、従業員全員が加入しなければなりません。
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SORAPASS会員のためのドローン保険(東京海上日動火災保険株式会社)

出典:「SORAPASS会員のためのドローン保険」

SORAPASS会員のためのドローン保険は、ドローン本体に加え、付属品も補償対象に追加できるのが特徴です。名前の通りSORAPASS会員であれば誰でも加入できます。機体と賠償責任の補償が用意されていいるため、目的に合わせて加入しましょう。点検・空撮・測量・農業・物流など、さまざまなシーンの損害に備えることができ、オプションで補償を手厚くすることも可能です。

ネットで即日申し込みでき、クレジットカードでお支払の場合、申し込み完了後最短翌日から補償が開始されます。
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ドローン専用保険(損保ジャパン)

出典:損保ジャパン

損保ジャパンのドローン専用保険には、基本補償とオプション補償があります。基本補償は、機体の損壊や第三者に対する賠償責任など、基本的なドローンのリスクに備える補償です。対してオプション補償では、機体の捜索・回収費用やプライバシー侵害に関する費用、業界初となる操縦訓練費用までも補償しています。

参考:損保ジャパン|「ドローン専用保険」の販売開始
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まとめ

ドローン保険サービスとは、ドローンの機体に損害が発生したときや、第三者に損害を与えてしまったときの費用を補償してくれる保険です。保険料や補償内容は保険会社によって異なるため、詳細を確認した上で選定しましょう。

ドローンのレベル4運航が可能となった今、ドローンを活用できるシーンは大幅に増えてきました。一方でドローンによる事故・トラブルのリスクも高くなっており、もしものときのための保険に加入することは必須です。ドローンの運用方法や活用シーンに合わせて、最適なドローン保険を選択してください。

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