DRONE STAR TRAINING|ドローン国家試験一等・二等の練習に最適!注目の全機能に迫る

DRONE STAR TRAINING 2024年7月17日 新発売 自宅で飛ばせる小型ドローン
株式会社ORSOは、国家ライセンス取得に向けた練習に適した新製品「DRONE STAR TRAINING」を発売しました。

DRONE STAR TRAINING|ドローン国家資格向け"お家で練習できる" 新・練習機セット

新機体「DRONE STAR TRAINING」は、改正航空法に基づくドローンの実地講習および無人航空機操縦者技能証明の実地試験に必要なドローンの機能を踏まえ、「ビジョンセンサーON/OFF」機能を新たに搭載し、練習用に特化して開発を行いました。

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同製品はビジョンセンサーがON/OFFできる小型の機体で、プロペラガード付きのため安全性も確保されています。コントローラーは国家試験に必要な繊細なスティック操作ができるよう設計され、自宅でも手軽に練習が可能です。


設計にあたっては、デジタルハリウッドロボティクスアカデミーの主幹講師であり、株式会社Dron é motionの代表取締役である田口厚さんが「国家ライセンスに対応すべく、いろいろと無茶なことをお願いした」そう。現場のニーズに徹底的に寄り添った結果、リサイクル処分も簡単なバッテリーなど、かゆいところに手が届く工夫が散りばめられています。

この記事では、株式会社ORSO DRONE STAR事業部の高宮悠太郎さんと、ゲストに田口厚さんを迎え、「DRONE STAR TRAINING」の魅力と特徴について詳しくお話を伺います。

(右)式会社ORSO DRONE STAR事業部 高宮悠太郎さん
(左)デジタルハリウッドロボティクスアカデミー 主幹講師/株式会社Dron é motion 代表取締役 田口厚さん

10年の蓄積のもと、待望の新型練習機「DRONE STAR TRAINING」を発売

——まずは御社のこれまでの歩みについて教えてください。

高宮:
ORSOという会社は、今年20期目を迎えました。メイン事業としてはスマホ向けのゲームやエンタメのコンテンツ制作を中心に行うほか、アプリやWebサービスのBtoBの開発も手掛けています。ドローン事業については、2014年から立ち上げており、これまでに様々な展開をしてきました。

ことの起こりは、弊社の代表がドローンに目をつけたことでした。当時はまだ首相官邸にドローンが墜落する前で、航空法も整備されておらず、どこでも飛ばせる状況ではありました。しかしながら弊社では当初より、土地の所有者はもちろん自治体などの関係者にも連絡のうえで撮影許可を得るように心がけていました。

そうして全国各地で空撮を行っているうちに、民間のドローンスクール第1号であるデジタルハリウッドロボティクスアカデミーより、「ぜひ講師としてレクチャーしてもらえないか」と声がかかりました。操縦技術はもちろん、撮影マナーや申請への対応といった実践的な知見を有する会社として評価されるようになったんです。


その後は世間の需要に応えるように、ドローン事業を拡大していきました。2017年には自宅での飛行練習に使える18gのカメラ付き屋内専用ドローン「DRONE STAR 01」を発売。翌年にはプログラミング教育市場のニーズに応え、プログラミングでドローンを飛ばして学ぶ「DRONE STAR プログラミング」を発売し、子ども達がドローンに触れる機会を創出してきました。

直近(6月6日)では最大4人で楽しめるパーティゲーム「DRONE STAR PARTY」も発売し、楽しみながら学ぶ新しいコミュニケーションを提案しています。



——今回発売された「DRONE STAR TRAINING」は、どのような製品なのでしょうか?

高宮:
「DRONE STAR TRAINING」は、ビジョンセンサーがON/OFFできる新・練習機セットです。ご自宅でも飛ばせるように比較的小型の機体となっているほか、プロペラガードもついているため、人や壁を傷つける危険性もありません。コントローラーにもこだわっており、国家試験の練習に求められる繊細なスティック操作を反映できるように設計いたしました。

練習に必要なものが1セットで完結している「DRONE STAR TRAINING」


本日は「DRONE STAR TRAINING」の魅力について、設計にご協力いただいた田口さんにもご協力いただきながら、詳しくご紹介させていただきます。

高感度のプロポ、ビジョンセンサーON/OFF…こだわりの数々

ビジョンセンサーのON/OFF機能/人気の空撮機を意識した高精度スティック

高宮:
まずはビジョンセンサーのON/OFF機能です。国家ライセンスの試験においては、二等では「異常事態における飛行」、一等ではすべての項目についてビジョンセンサーをOFFにした状態での操縦が求められます。これは相当に難易度が高く、充分な練習が必要です。

しかしながら田口さんによれば、生徒のみなさんはなかなか練習量を確保するのが難しいそうで、「DRONE STAR TRAINING」へも熱烈なラブコールをいただきました。

田口:
その通りです。一般にドローンスクールには初学者向け/経験者向けのコースが開講されています。ところがこの「経験者向け」という言葉がくせもので、実際には二等ライセンス相当の実力を求めているにも関わらず、民間ライセンスを所持していれば経験者扱いになってしまうんです。このようなズレから、一等に合格するには相当な練習を要する生徒さんが多く……。自宅で練習できるドローンには、強いニーズがありました。


というのも、一般に販売されているトイドローンはスティックの遊びが大きすぎるんです。シビアな操作を求めるよりも、大雑把な操作で楽しめるように設計されているんですね。一方で試験に使う空撮機のプロポは非常に高精度で、トイドローンの入力に慣れてしまうと正確な操作ができません。

このズレを解消していただければ、実際の試験に対応した練習ができる。加えてビジョンセンサーのON/OFFがあれば言うことなし、とリクエストしました。

自主練の質を高めるメトロノーム機能/録画機能

高宮:
田口さんからは、ドローンの練習に関してもう一つ重要なリクエストをいただきました。それがメトロノーム機能です。

この機能では1秒に1回音が鳴るので、「8秒かけて1周する」というふうに、ドローンのスピードをコントロールする目安になります。高度な操縦が要求される「8の字飛行」の練習にも適した機能ですね。

田口:
メトロノーム機能を使用した練習は、臨機応変な対応の訓練にも効果的です。

1人でホバリング練習をしていると、苦手な操作に時間をかけるなどつい甘えが出てしまうんですよね。メトロノーム機能を使えば、「8秒に1回方向を変える」など、外部の条件にすぐさま対応する練習ができます。自宅練習にありがちな「単調になり飽きてしまう」問題もクリアしやすく、充分な訓練を積む助けになってくれるでしょう。

高宮:
自宅練習に適した機能でいくと、ドローンのカメラ映像をリアルタイムで見ながら練習できるだけでなく、録画して後で振り返れるところもポイントです。録画エリアにはグリッドが表示されるため、練習コースをきちんと通過できているか、簡単にセルフチェックできますよ。

バッテリーの処分も簡単、プロペラはガードつきで安心

高宮:
ハードの設計にもこだわっています。まずは、交換が容易で処分しやすいバッテリーです。普段、モバイルバッテリーなどを購入すると、処分に困ることがよくありますよね。ドローンの練習ではたくさんのバッテリーを買い、交換しながら飛ばすことが一般的ですので、処分のしやすさは重要な課題でした。「DRONE STAR TRAINING」のバッテリーはリサイクルマークを取得していますので、お近くの家電量販店で簡単に処分できます。

それから、プロペラガードです。2017年に発売した「DRONE STAR 01」は、18gと小型だったこともあってプロペラガードがなく、「髪の毛に引っかかった」「壁に傷がついた」というお言葉も多少ではありますが届いていました。それを受けて、今回の「DRONE STAR TRAINING」には機体と一体型のプロペラガードを採用。プロペラの欠けも防止できるようになり、商品の耐久性も上がりました。

田口:
プロポのスティックにもリクエストをしましたね。一般的なトイドローンのスティックはゲームパッドっぽいキノコ型が多いのですが、人気の空撮機に合わせてギザギザのあるスティック型に。感度調整も含めていろいろと無茶なことをお願いしましたが(笑)、見事に実現してくださいました。

ポップなカラーリングでワクワク感を演出

高宮:
製品のデザインにも注目してほしいですね。白を基調とし、プロペラの黄色が差し色になっているデザインは、ドローンを飛ばすワクワク感を掻き立ててくれます。ちなみに、「DRONE STAR PARTY」ではさらにポップな色使いを意識しています。このあたりは、スマホ向けのクリエイティブの経験が生かされています。

ちなみに製作にあたっては、工場とのやりとりでなかなか苦しい経験をしました(笑)。こだわりの設計を実現するために何度もサンプルを作り直しましたし、いざサンプルを送ってもらうと、ロゴマークが思い切り変形していたなんてこともあります。「これでは展示会に間に合わないぞ!」と、超特急で修正を進めました。そのくらいこだわって作られた製品ですので、ぜひお手にとって品質を実感してほしいですね。

トイドローンとは思えない動きで国家ライセンス取得に最適

——たいへん魅力的な「DRONE STAR TRAINING」ですが、完成機を操縦した感触は?

田口:
ファーストインプレッションは非常にポジティブでした。まるでトイドローンではないかのように滑らかで、感度も良好でした。

とくに驚いたのは、8の字の練習において、速度を一定に保つ必要があるときの操作感です。低速での練習なので、指の動きが非常に微妙で、ほんの少しの動きでも速度に影響してしまうんです。このフィーリングを覚えることが重要なのですが、まさかトイドローンでそれが実現できるとは思っていなかったため、大変満足しています。

——国家ライセンスの取得をめざす生徒さんたちに期待することは。

田口:
冒頭でもお伝えしたように、国家ライセンスにチャレンジする生徒さんたちにとっては、いかに質の高い練習時間を確保するかが喫緊の課題です。「DRONE STAR TRAINING」なら、ご自宅で効率的に練習できますので、試験や実務にも活かせる実力が身につくでしょう。

生徒さんたちがこのドローンを使って、より質の高い練習を積み重ね、技術を向上させていくのを楽しみにしています。

(余談)編集部・高橋が「DRONE STAR TRAINING」を体験!

取材終了後、国家ライセンス二等保持者でもあるコエテコ編集部・高橋も「DRONE STAR TRAINING」を体験させていただきました!


(高橋の国家資格取得レポートはこちら)

(ドローン国家資格取得レポート)コエテコ編集部・高橋が体験!DroneSafetyLicense千葉流山IC校で「二等無人航空機操縦士」を取

これまでトイドローンからスタートし、JUIDA認定資格、無線資格など、ドローンを飛ばすために必要な資格を体当たりで取得してきたコエテコドローン担当の高橋が、今回は「二等無人航空機操縦士」の国家資格取得に挑戦! この記事では、皆さんに指定登録機関での修了審査の様子をレポート。体験してわかった試験のポイントをまとめてお伝えいたします。

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コエテコ編集部・高橋
コエテコ編集部・高橋

スティックの感触や、モードを切り替えた際の不安定な機体の動きが、スクールで使用した空撮機に似ていて大変感動しました!

これだけ小さなサイズ感と軽さなのに、屋外でドローン操縦をしたときの不安定感が忠実に再現されているのは驚きです。

田口さんが機能面にこだわってたくさんリクエストされたことと、それを実現しようとORSOの皆さんが尽力されたことが、強く伝わってきました!

二等無人航空機操縦士の試験項目である「8の字飛行」もやってみましたが、昨年スクールで受講した時の感覚を思い出すのに時間がかかり、とても苦戦しました。

これから免許を取得する方はもちろん、すでに免許を取得したものの、なかなか外でドローンを飛ばす機会のない方が感覚を忘れないように自宅で利用するのも良さそうです。

「DRONE STAR TRAINING」販売は本日から!

——最後に、今後の展望などを教えてください。

高宮:
「DRONE STAR TRAINING」では今後、試験飛行のミニチュア版のようなマットを作りたいと考えています。これにより、さらに本番を意識した練習ができ、短い時間で合格を目指せるようになるでしょう。さらには実際のイメージが湧くことで、「これなら私もできるかもしれない」と思った方がドローンの免許に興味を持ってくれたら嬉しいですね。

現在、開発が進む練習用マット


「DRONE STAR TRAINING」は2024年7月17日に発売開始しました。今日お話した内容の詳細は、公式ホームページにまとまっています。問い合わせ窓口も設けていますので、ぜひご覧ください。皆様のドローン技術向上にお役立ていただければ幸いです。
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