名鉄ドローンアカデミー:法人で受講するならここ!専門的な測量も学べるドローンスクール

法人におすすめ! 専門的な測量を学べる トイドローンのおみやげ付きの体験コースも  名古屋鉄道運営のドローンスクール 名鉄ドローンアカデミー
名鉄ドローンアカデミー(MDA)は、日本で唯一鉄道会社が直接運営するドローンスクールです。法人の受講が大半を占めるという同校では、国家ライセンスを取得できるだけでなく、公共測量・i-Constructionに関連する測量で即活用できる実践的なスキルも習得可能。トイドローンのおみやげ付きの体験コースも人気で、初心者〜法人研修まで幅広いニーズに応えています。

学科(eラーニング)では、国内有数のドローンメーカーであるプロドローン社と共同制作したオリジナル教材を活用。同社とはあいちモビリティイノベーションプロジェクトでの協働のほか、数多くの実証実験や機体・アプリ開発にも取り組んできたといいます。

開校以来、地域貢献を念頭にドローンの利活用を力強く推進してきた同社。この記事では、名古屋鉄道株式会社事業創造部 事業創造担当の加地秀さんと名鉄ドローンアカデミーの田村和大さんに、名古屋鉄道の取り組みとスクールの魅力についてお話を伺いました。

(左)加地秀さん、(右)田村和大さん

ドローンは「地域を支える新たなサービス」

——まずは、名鉄ドローンアカデミー開校の経緯について教えてください。

加地:
私たち名鉄ドローンアカデミーは、2018年6月に愛知県名古屋市で開校したドローンスクールです。運営母体は名古屋鉄道で、全国でも珍しく、鉄道会社が直接運営する体制を取っています。

ドローン事業を手掛け始めたのは、ドローンの産業活用が次第に進むなかで、「いずれ操縦士が大幅に不足する」という予測を受けてのことでした。当社のグループ会社には飛行機・ヘリコプターの総合航空会社である中日本航空も含まれていますので、ドローンを新たに組み込むことでビジネスの幅も広がるのではという期待もありました。

鉄道会社である当社の使命は、地域のお客様の毎日を支えるサービスを提供することです。物流や点検など、ドローンの活用範囲は広がり続けています。早い段階でノウハウを蓄積し、優秀なパイロットを育成することで、いずれやってくる未来においても地域に新たな価値を提供したい。そう考え、日々スクール事業に取り組んでおります。


評価は平均4.85、テキストはAmazonランキング1位に

——そんな名鉄ドローンアカデミーの魅力は?

田村:
当校は2018年の開校以来、早くも6年の歴史を重ねてきました。そんな当校の講師陣は飛行経験が長い方が多く、個々に合った正しい操縦方法や、安全・安心
に飛行するための指導をご提供できます。ただ知識を伝えるだけでなく、学んだことを実務で活かすところまでしっかりサポートできるのが当校の魅力です。


加地:
鉄道と同じく、ドローンの運航にも安全・安心の姿勢は欠かせませんからね。講師陣にもこうした精神のもと、気を引き締めて指導に当たるようお願いしており、お客様の満足度アンケートでは5段階で平均4.85という評価をいただいております。

田村:
コンテンツにもこだわっています。座学のeラーニングはすべて、国内有数のドローンメーカーであるプロドローン社と共同制作したオリジナル教材で、分かりやすい動画+テキスト解説で確かな知識を身につけられます。

加地:
このコンテンツは出版社様からもご評価いただき、この5月、国家ライセンスの学科試験対策本として「ドローン操縦士資格試験対策テキスト」を出版いたしました。CBT模擬試験付きで大変便利なこともあり、Amazonランキングでも1位を獲得していますので、ぜひご覧いただければ幸いです。


——そのほか、受講生がうれしいポイントはありますか?

加地:
鉄道会社が母体なこともあり、通いやすさにも自信があります。教室は名鉄須ケ口駅に直結のビル内にあり、名古屋駅からは最短7分です。駅近くにはコインパーキングが多数あるため、お車でのお越しも大変便利です。

教室内には天候に左右されない屋内練習場を完備しており、一部の講習以外はこちらで完結します。こちらの練習場は、名鉄ドローンアカデミーの会員であれば卒業後もおトクに利用いただけますので、ライセンス取得後の自己研鑽にもご活用ください。

受講者は法人が8割超、リタイア後の趣味づくりにも

——受講生には、どのような方が多いのでしょうか?

田村:
今のところは、法人様が8〜9割を占めています。すでにドローンを使った業務を始められていたり、新規事業として構想されていたりする企業様が多いですね。業種としては点検、測量、物流など、産業用途が中心です。

受講者層は男性がほとんどですが、女性もときどきお越しいただきます。年齢層としては、30代〜50代の現役世代が中心ですね。ただ、60歳を超えて新しい仕事を始めたい、人生の楽しみを見つけたい、と受講される方もいらっしゃいますよ。


初心者向け〜測量のプロ向けまで幅広くコースを展開

スクール名 名鉄ドローンアカデミー
取得可能な資格
  • 国家資格(一等・二等)
  • 民間資格(名鉄ドローンアカデミー)
開講中のコース
  • 国家資格取得コース(一等・二等)
  • プロフェッショナルコース
  • 体験コース
  • eラーニングコース
  • スタンダードコース
  • アドバンスコース
初期費用
(入会金やドローンの購入費用等)
-
受講料 国家資格取得コース 二等
初学者
396,000円(税込)
経験者
132,000円(税込)

国家資格取得コース 一等
初学者
要問い合わせ
経験者
462,000円(税込)
プロフェッショナルコース
360,800円(税込)
体験コース 11,000円(税込)
eラーニングコース 一等無人航空機 操縦士対応編
38,500円(税込)
二等無人航空機 操縦士対応編
33,000円(税込)
スタンダードコース 132,000円(税込)
アドバンスコース 330,000円(税込)

セット受講
385,000円(税込)
運営会社 名古屋鉄道株式会社


——御校では現在、どのようなコースを展開されていますか。

田村:
当校では受講生様のニーズに応じて数多くのコースを展開しています。以降で詳しくご紹介いたします。

国家資格対応コース

田村:
当校のメインとなるのは国家資格対応コースです。二等無人航空機操縦士コースでは初学者/経験者対応の2コースを展開しておりますが、一等無人航空機操縦士コースは原則として経験者のみの受け入れとなっております。つまり、まったくの初心者であれば、二等・初学者 → 一等・経験者へと進んでいただく想定です。

なお、国家資格対応コースはいずれも目視外への限定変更を含んでおりますので、空撮などを楽しまれる方にもぴったりです。(※夜間飛行への限定変更はオプションです)

スタンダードコース・アドバンスコース

田村:
「国家資格までは必要ない」という方には、民間資格取得を目的としたスタンダードコース、アドバンスコースもご提供しています。こちらは2018年の開講以来、総修了者数200人を超える当校の独自プログラムです。

主に趣味目的の方で、とりあえず最低限のスキルを身につけたいという方はスタンダードコースがおすすめです。国家資格対応コースと迷われている場合は、ご相談に応じておすすめコースをご提案いたしますので、お気軽にご連絡ください。

プロフェッショナルコース

田村:
さらに専門性の高いパイロットを目指す方には、プロフェッショナルコースもご提供しています。こちらは国家資格または民間資格を取得された方を対象としたコースで、ドローンにレーザー測距装置を搭載し、測量を行うスキルを身につけます。

国土地理院が発行した「UAV搭載型レーザスキャナを用いた公共測量マニュアル(案)」に基づいた講習となっているので、公共測量i-Constructionに関連する測量で即活用できる実践的な内容が学べます。建設現場での生産性向上に大きく貢献してくれるはずです。

ドローン体験コース

田村:
ハイレベルなコースだけでなく、90分 1万1000円で学べるドローン体験コースも提供しています。

このコースでは操縦体験ができるだけでなく、練習用のトイドローンをプレゼントとしてお持ち帰りいただけます。この“おみやげ”が大人気で、ときには関東からお申し込みいただくこともあります。

趣味やお仕事でドローンに触れてみたいけれども、まずは気軽に、という方におすすめのコースです。

eラーニングコース

田村:
企業研修用途としては、パイロットの管理を行う方に向けて、ドローンに関する知識を身につけるeラーニングコースをご提供しています。

内容は無人航空機操縦士コースの学科講習と同様ですので、ご自身はドローンを飛行させないけれども、きちんとした知識を持っておきたいという方におすすめです。

「manaca」として使える名鉄ドローンアカデミー技能認定証

田村:
なお、当校の各コースを修了されますと、名鉄ドローンアカデミーが発行する技能認定証が取得できます。こちらをお持ちの方は、名鉄ドローンアカデミーの会員として、有効期限内でさまざまな会員特典が受けられます。

この認定証は、交通系ICカード「manaca」としてチャージ利用ができます。通勤やレジャーのお供として、ぜひ毎日お持ち歩きください。

機体開発協力や実証実験など、社会実装に向けて努力


——運営母体である名古屋鉄道では、さまざまな実証実験を行われているそうですね。

加地:
はい。当社では2019年度から毎年度、主に行政からの委託事業として各種の実証実験を実施しています。分野は物流や点検など多岐にわたり、直近では愛知県の幸田町にて、特産品である柿をドローンで運び、自動運転車に載せ替えて目的地まで運ぶ実験を行いました。そのほか、山間地での災害時対応や、鉄道の災害時の初動点検にドローンを活用する実証実験も行っています。

社内でもドローンを活用する人材を育成し、すでに橋梁の点検などに導入しています。愛知県は工業が盛んで、ドローンに対する熱も高いですから、今後も社内外にて積極的に利活用の方法を探っていきたいですね。


——社外とのコラボレーションについてはいかがでしょうか?

加地:
社外との取り組みでは、eラーニングを共同制作させていただいたプロドローン社(名古屋市天白区)とは開校当初から二人三脚でドローンの社会実装・ビジネス化に取り組んできました。具体的には、プロドローン社の開発機体を弊社で操縦したり、現在開発中のログ解析アプリを共同で制作したりしています。

ドローンを社会実装するには、オペレーション側の知見だけでは足りません。プロドローン社のような機体開発の専門家とタッグを組みながら運用を洗練させていける環境は我々にとって非常にありがたいものです。一方プロドローン社にとっても、実運用のデータを採取できるなどメリットは大きいようです。今後もお互いの強みを持ち寄って協力し、ドローンの本格的な利活用につなげていきたいと考えています。


——最近のお取り組みで、主要なものを教えてください。

加地:
プロドローン社との業務提携の話題にも関連するのですが、今進行中のプロジェクトとして「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル2030』」があります。

これは、ドローンや空飛ぶクルマ、自動運転車などが社会実装され、広くサービスとして使われるような新しいモビリティ社会を愛知県発信で作っていこうという取り組みで、プロドローン社が企画・提案したものです。当社はコアメンバーとして参加しており、さまざまな実証実験や新しい取り組みを進めています。今後もさらに面白い実績を残していけたらと考えておりますので、ぜひご注目ください。

いよいよ国家ライセンスが活躍のとき。最新の学びなら名鉄ドローンアカデミー

——最後に、現在受講を検討している法人・個人のお客様に向けて、メッセージをお願いいたします。

加地:
当社ではドローンの社会実装に向けたプロジェクトが進行中であり、愛知県発信でドローンの安全・安心・便利な活用を目指すために全力を尽くしております。今後も地域の皆様やお客様により良いサービスを提供していきますので、ドローンにご関心をお持ちの方はぜひ当社までご相談ください。

田村:
早ければ来年、再来年から国家資格の有効期限(3年)更新が必要な時期になります。

それに向けて航空法などのルールも激しく変遷するのではと危惧されますが、どのような状況になろうとも、名鉄ドローンアカデミーでは安心して学び直しができる環境をご提供いたします。

常に最新の学びやきちんとした操縦技術を指導することで、初心者はもちろん、中級者の方々にもご満足いただけるよう引き続き研鑽していきますので、ドローンパイロットを目指す方はぜひ当校へお越しください。講師一同、お待ちしております!


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