CBT試験とは?従来のテストとの違いと受験時の注意点を徹底解説

CBT試験とは?従来のテストとの違いと受験時の注意点を徹底解説

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検定試験や資格試験で『CBT方式での実施』という言葉を目にすることが増えてきました。

『CBTって何だろう?』
『パソコンを使った試験らしいけど、高校や大学受験はどうなるの?』

多くの保護者がこんな不安を感じているのではないでしょうか。そこで今回は、CBTについて詳しくお伝えしていきたいと思います。

CBTとは?簡単にわかりやすく解説!

CBT 試験

CBTとは「Computer Based Testing」の略で、簡単に言えば「コンピュータを使って行うテスト」のことです。従来の紙の問題用紙とマークシートによるテストとは異なり、パソコンの画面に表示される問題に向かって解答を入力していきます。
 
最近では、TOEFL(英語の資格試験)やITパスポート試験などの資格試験で導入されており、今後は大学入学共通テストの一部でもCBT方式の導入が検討されているそうです。さらに、民間の検定試験や就職試験でもCBTの採用が増えてきています。
 
このような流れは、社会全体のデジタル化が進む中で、自然な変化と言えるでしょう。

しかし、突然「CBTで受験」と言われても、戸惑う保護者の方も多いはず。では、CBTのメリットや特徴を見ていきましょう。

CBTのメリット・特徴を知ろう

CBT 試験

続いて、CBTの特徴とメリットを具体的に見ていきましょう。

【CBT】受験時の便利なポイント

  • 決められた期間内であれば受験日時が選べる
  • 全国のテストセンターで受験可能
  • 会場のパソコンを使用(自分のパソコンは不要)
  • その場で採点結果がわかる(試験による)
 
注目したいのが、受験の自由度の高さです。

従来の統一試験では、決められた日時に決められた会場に行く必要がありましたが、CBTでは試験期間中であれば、自分の予定に合わせて日時と会場を選べます。たとえば、部活動の試合と重なっていても、別の日を選択できるのです。
 
また、全国各地にあるテストセンターで受験できるため、遠方に住んでいても、最寄りの会場で受験が可能です。受験のために宿泊を伴う長距離移動をする必要がなくなるかもしれません。

CBTテスト方式ならではの特徴

  • 動画や音声を使った出題が可能
  • 問題の難易度を受験者のレベルに合わせて変更できる
  • 解答の修正が簡単
  • 採点ミスの可能性が非常に低い
 
特に画期的なのは、CBTはマルチメディアを使った出題が可能な点です。たとえば、英語のリスニングテストでは、ひとりひとりがヘッドホンで音声を聞けるため、教室の後ろの席だと聞こえづらい、といった心配がありません。

子どもたちの学びと試験環境はCBTでこう変わる!

CBT 試験

では、実際に子どもたちの学習環境はどのように変わっていくのでしょうか。

デジタル化による変化

学校ではGIGAスクール構想により、一人一台端末の環境が整備されています。教科書やノートもデジタル化が進み、子どもたちは日常的にパソコンやタブレットを使う機会が増えています。その延長線上に、CBTによる試験があると考えれば、それほど心配する必要はないかもしれません。
 
ただし、以下のような点には注意が必要です。
 
  • タイピングスピードの差が解答時間に影響する可能性
  • 画面読解力の必要性
  • 基本的なパソコン操作スキルの重要性
 
CBT 試験

特にタイピングについては、「うちの子はキーボード入力が遅い」と心配される保護者の方も多いでしょう。確かに、キーボード入力に時間がかかると、解答時間が足りなくなる可能性があります。

CBTの導入による機会の公平性について

ここで気になるのが、パソコンの習熟度による不公平さです。家庭でパソコンを日常的に使用している子どもと、そうでない子どもとの間で差が出てしまう可能性があります。
 
しかし、学校現場でもこの課題を認識しており、情報教育の充実や、CBT対策の時間を設けるなどの取り組みが始まっています。また、テストセンターでは、試験開始前に操作方法の説明時間が設けられているケースも多いようです。

家庭でできるCBTのための準備と対策

CBT 試験

「家庭ではCBTを受ける対策とか準備はどうしたらいいの?」という声もありそうですね。ここからは、ご家庭でもできるCBTのための準備と対策を解説します。

基本的な準備のポイント

  • タイピング練習ソフトやウェブサイトの活用
  • オンライン学習サービスの利用
  • CBT形式の模擬テストの体験
  • 学校の端末を使った家庭学習の習慣化
 
特に重要なのは、慌てて対策を始めるのではなく、日常的にパソコンに触れる機会を作ることです。たとえば、調べ物をする時にスマートフォンではなくパソコンを使う、という習慣づけから始めてみてはいかがでしょうか。

学校との連携

学校でどのようなICT教育が行われているのか、担任の先生に確認してみましょう。いきなり電話で問い合わせるのではなく、面談時や保護者会などで質問するのがおすすめです。

家庭でのサポートが必要な部分について、具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。
 
また、他の保護者との情報交換も有効です。「どんな準備をしているの?」「おすすめの練習方法は?」など、同じ立場の保護者との対話から、有益な情報が得られることも多いものです。

将来を見据えた準備の重要性

CBTへの対応は、単なる試験対策以上の意味があります。

社会のデジタル化が進む中、パソコンスキルは、今後ますます重要になってきます。大学でのレポート作成や、将来の仕事においても、パソコンの基本的な操作スキルは必須となるでしょう。
 
その意味で、CBT対策は、将来必要となるスキルを前倒しで習得する良い機会と捉えることもできます。
 
CBT 試験

焦る必要はありませんが、計画的に準備を始めることをお勧めします。まずは、お子さんと一緒にパソコンに向かい、楽しみながら少しずつスキルアップしていく。そんな前向きな姿勢で取り組んでいけたらいいですね。

高校受験や大学受験でCBTはどれくらい導入されているの?

CBT 試験

ところで、入試でのCBT導入状況が気になりますよね。『もしかして、うちの子の受験もCBTなの?』と心配される方も多いのではないでしょうか。
 
現在の状況をお伝えしますと、大学入学共通テストについては、当面はこれまで通りの紙の試験が継続されることになっています。全国で一斉に実施される大規模な試験では、公平な受験環境の確保やトラブル発生時の対応など、まだまだクリアすべき課題が多いためです。
 
ただし、個別の大学の入試では、一部でCBTの導入が始まっています。

たとえば、東京外国語大学では一般選抜の英語スピーキングテストで、京都工芸繊維大学や九州工業大学でも、総合型選抜(いわゆるAO入試)の一部でCBTを活用しています。特に英語の「話す」力を評価する試験では、CBTの特徴を活かした出題が可能なため、導入が進んでいるようです。
 
高校入試については、まだCBTの本格導入には至っていませんが、徐々に準備は進んでいます。

文部科学省では、小・中・高校生を対象としたCBTシステムの開発を進めており、全国学力・学習状況調査(いわゆる全国学力テスト)を2027年度からオンラインで実施する計画があります。この取り組みが、将来的な入試のCBT化につながる可能性があります。
 
ただ、これはあくまでも段階的な変化です。突然すべての入試がCBTに切り替わるわけではありませんので、ご安心ください。

むしろ、今はCBTに慣れるための準備期間と考えるとよいかもしれません。お子さんの受験までにどのような変化があるか、各学校や文部科学省からの情報をチェックしながら、必要に応じて準備を進めていくのがよいでしょう。

参考:令和7年度以降の全国学力・学習状況調査のCBTでの実施について/文部科学省

最後に

CBTという新しい試験形式は、確かに不安を感じる部分もあるかもしれません。しかし、その特徴やメリットを理解し、適切な準備を行えば、従来の試験よりも受験しやすい場合もあります。
 
大切なのは、この変化を前向きに捉え、お子さんと一緒に一歩一歩準備を進めていくこと。このガイドが、そのためのヒントになれば幸いです。
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