【2025年開催】ドロカツとは?ドローンプログラミング競技大会の魅力と教育効果|主催者インタビュー・大会情報まとめ
ドローン×プログラミングで子どもたちが競い合う次世代型STEMイベント「ドロカツ」。
2025年12月開催大会には史上最多となる合計32チームが参加し、西日本大会(神戸電子専門学校)と東日本大会(電気通信大学)で実施されます。

過去に実施された「ドロカツ」全国大会の様子
本記事では、以下の項目について初めての方にもわかりやすくまとめています。
- ドロカツとは何か
- 主催者インタビュー(開催目的・教育的価値・未来の展望)
- 競技内容
- 4〜22歳対象のプログラミング体験会の詳細
なお、大会当日は競技の観戦だけでなく、初心者や親子でも参加できるドローンプログラミング体験会も開催されます。実際にドローンを操作しながら、プログラミングの楽しさを体感できる貴重な機会です。
「まずは体験から参加してみたい」という方は、下記より体験会の詳細をご確認ください。
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ドロカツとは?主催者が語る「ドローンで育つ力」

ドロカツは、教育用ドローン「CoDrone EDU」を使い、プログラミングスキルと操縦スキルの両方を競うSTEM競技大会です。
小学生〜22歳以下が参加し、チームで戦略を立て、課題に挑戦することで、創造性・問題解決力・コミュニケーション能力を育むことを目的としています。
ここでは、ドロカツ主催者へのインタビューをもとに、大会の目的や狙い、見どころなどを掘り下げていきます。
ドロカツ開催の目的とは|自分の力で未来を切り拓ける経験を
――ドロカツを開催する目的と、子どもたちに最も育ってほしい力はなんでしょうか?ドロカツは、子どもたちに自分の力で未来を切り拓ける経験を届けたいという思いから始まりました。
ドローンは、操縦でもプログラミングでも思い通りに飛ばないことが多くあります。だからこそ、うまくいかなかった原因を考え、仲間と作戦を立て直し、成功するまで粘り強く挑戦します。一つひとつのプロセスが、子どもたちにとって大きな価値を持ちます。
ドロカツを通して育っていくのは、考える力や協力する力、そして失敗しても挑戦し続ける力です。そして何より、「挑戦する自分はかっこいい」と実感できる体験こそが、未来を切り拓く力につながると信じています。
――国内大会にとどまらず、ドロカツはその先の挑戦も見据えているそうですね。
ドロカツは今、REC Foundationと連携し、日本から世界大会に挑戦する道を本気で進めています。「ドロカツを子どもたちと世界をつなぐ架け橋にしたい」という思いが活動の原点です。
ドローン×プログラミングが子どもに与える教育効果
――体験会や大会を通じて、どんな変化や波及を期待していますか?体験会では、「最先端のドローンを自分の手で動かせる」という体験そのものが、子どもたちに強い興奮と感動をもたらします。
そして大会では、チームで役割分担をしながらミッションに挑戦していきます。うまくいかずに悔し涙を流していた子が、その場で仲間と話し合い、コードを修正し、再挑戦する姿も少なくありません。
ドロカツは、挑戦の積み重ねを通じて、子どもが変わる瞬間が毎年必ず生まれる場所だと感じています。
子どもたちの変化は、保護者の方にもはっきりと伝わります。「家で前向きな会話が増えた」「自分から課題に取り組むようになった」といった声も多く寄せられており、挑戦する姿を間近で見られること自体が、大きな価値になっていると言えるでしょう。

第2回大会 小中学生部門優勝チーム「ドローン阿倍ンジャーズ」
――子どもだけでなく、教育現場やドローンスクールへの影響も大きそうですね。
ここ数年、ドロカツは既存のドローンスクールとの親和性が非常に高いと感じています。
まず、地域密着型スクールとの相性が非常に良い点は見逃せません。ドロカツは、地域の学校・家庭・企業と自然につながるため、スクールが持つ地域コミュニティとしての役割をさらに広げるきっかけになっています。
また、ドローンにプログラミング要素が加わると、中学校・高校との接点も一気に広がる点も魅力のひとつです。プログラミングは探究学習や情報教育との相性が良く、学校との連携が進みやすくなります。

ドローン×プログラミングで、未来を切り拓く!
さらに、小学生向けの取り組みが広がることで、保護者や教育現場からの信頼や認知が高まり、結果として「大会に出られるスクール」という独自の価値が生まれます。ドロカツは、スクールでの学びに明確な目的と挑戦のステージをつくる存在でもあると考えています。
――スクールだけにとどまらず、地域や教育全体へも広がりが生まれているのですね。
こうした取り組みは、地域全体にも広がりを見せています。たとえば、学校の探究活動との連携や学校間ネットワークの形成、大学や企業との協働などを通じて、STEAM教育の文化が少しずつ根づき始めています。
そして、その先に見据えているのが国際大会への挑戦です。
日本の子どもたちが世界の舞台に立つ姿をつくること。その第一歩が今年のドロカツであり、これからも子どもたちと一緒に未来を切り拓いていきたいと考えています。
今年の大会の新しい見どころ(西日本大会・東日本大会)
――今年実施される「ドロカツ」第3回大会の見どころについて教えてください。吉田さん:今年はとにかく、参加チーム数の広がりと技術レベルの高さがこれまで以上に際立っています。
第3回大会となる今回は、西日本大会に23チーム、東日本大会に9チーム、合計32チーム・94名が参加し、過去最大規模となりました。
全国各地の学校や地域で「ドロカツに参加する文化」が根づき始めており、公式ドローン導入校も80校を超えています。
技術面でも大きな進化が見られます。操縦スキルはもちろん、プログラミングや作戦の組み立て方まで含めて、昨年度とは別物と言えるレベルに成長しました。
同じミッションに挑んでいても、スピードを重視するチーム、安定性を重視するチームなど、戦略の違いが明確に表れている点も今年ならではの見どころです。

チームワークや戦略にも注目が集まる
教育イベントという枠を超え、今年は本気で勝負に挑む競技大会へと進化した一年だと感じています。
ドロカツ2025の開催概要
ここからは、2025年12月に開催される「ドロカツ」第3回大会の概要をお伝えします。本大会は、西日本大会・東日本大会の2会場で実施され、全国から選抜されたチームが集結します。
西日本大会(開催済み)
| 日時 | 2025年12月7日(日)10:00〜16:00 |
| 会場 | 神戸電子専門学校(兵庫県神戸市中央区北野町1-1-8) |
| 特徴 | 校内横断プロジェクトとして学生が多数参加 |
本大会は、神戸電子専門学校の学生と教職員の協力によって運営されます。映像制作学科・グラフィックデザイン学科による演出、声優タレント学科によるMC・ナレーション、音響分野やesportsエンジニア学科によるシステム運営、IT学科教員による技術監修など、学科の枠を超えた連携で大会を支えます。
なお、神戸電子専門学校は県内の主要駅である三宮駅・新神戸駅から徒歩10分ほどの場所に位置し、ITを中心とした専門的な技術や知識を学べる学科が多数設置されている学校です。
プログラミング分野では国家資格取得に対応しているほか、アプリケーションやWebサービス、ゲームソフトの制作など、実践的なカリキュラムも充実しています。一方的に学ぶのではなく、自分で考えたアイデアを形にしていく力を養える点も大きな特徴です。
東日本大会
| 日時 | 2025年12月21日(日)10:00〜16:00 |
| 会場 | 電気通信大学 |
| 特徴 | ドローン研究で著名な山本 嶺 准教授が審査員として参加し、大学ならではの学術的視点が加わる |
本大会では、電気通信大学のキャンパスを会場として開放し、実践的なドローン操作やプログラミングに取り組める環境を提供します。
電気通信大学は、次世代を担う若者たちの挑戦意欲を支える、日本有数の理工系国立大学です。ドローン研究の最前線で活躍し、BSフジ「ガリレオX」でも取り上げられた山本嶺准教授が審査員として参画し、専門的な視点から参加者たちの挑戦を見守ります。
高度な学術研究の現場に触れながら競技に挑戦できる点も、東日本大会ならではの大きな魅力です。
なお、上位チームは2026年5月の全国大会への出場権を獲得できます。
競技内容|2つのスキルを評価

ドロカツでは、ドローンを正確に操縦する「操縦スキルコンテスト」と、プログラミングによって自律飛行を設計する「プログラミングスキルコンテスト」に分かれています。
また、参加者の年齢や習熟度に応じて部門が分かれており、それぞれのレベルに合わせた挑戦ができる点も特徴です。
操縦スキルコンテスト(制限時間2分)

操縦スキルコンテストでは、制限時間2分間の中で、ドローンを手動で正確に操縦して得点を競います。ゴールへの到達やボールの移動、着陸位置など、限られた時間内でどのようなルートと判断を選ぶかが勝敗を左右します。
瞬時の判断力やチーム内の役割分担、安定した操縦技術が求められる競技です。

使用するのは「CoDrone EDU」
プログラミングスキルコンテスト(制限時間60秒)

会場のイメージ
プログラミングスキルコンテストでは、事前に作成したプログラムを用いて、ドローンを60秒間自律飛行させます。競技中はリアルタイム操縦を行わず、プログラムの完成度や戦略設計、環境への対応力が評価されます。
アーチゲートの通過やボールの移動など、正確なコード設計が高得点の鍵です。
プログラミング体験会(4〜22歳)

第1回大会におけるドローンプログラミング体験会の様子
大会当日は、初心者でも安心して参加できるドローンプログラミング体験会を開催します。パソコンを使ってプログラミングを組み、実際にドローンを飛ばす体験ができるため、「ドローンやプログラミングが初めて」というお子さまにもおすすめです。
未就学児の場合は保護者と一緒に参加でき、見学だけでなく操作する体験を通して、ものづくりの楽しさを実感できます。
| 対象年齢 | 4〜22歳 ※未就学児の場合は保護者の方も一緒に参加 |
| 体験時間 | 30分 |
| 定員 | 1枠あたり3名 |
| 参加費 | 1人あたり事前予約1,000円 ※複数名でのご予約は1名様ずつの申し込み ※当日参加は1,500円(予約に空きがある場合のみ) |
* 代表者は、参加するお子様の人数に合わせてチケットをお申込みください。
* キャンセルによる返金対応は、イベント開催日の3日前までとなります。
プログラミング体験会で使用する機体は、教育用ドローン「CoDrone EDU」です。ブロックを組み合わせるビジュアルプログラミングを採用しているため、プログラミングが初めてのお子さまでも参加できます。
スタッフが近くでサポートしながら進行するので、「パソコン操作に慣れていない」「ドローンに触れるのが初めて」という場合でも、ご安心ください。
ドロカツ × ドローンスクールの相乗効果

有名ランドマークや大型イベント会場での体験会も実施
主催者インタビューでも語られていたように、ドロカツは子どもたちの学びの場であると同時に、ドローンスクールにとっても大きな価値を生み出す取り組みです。
ドロカツは、教育用ドローン「CoDrone EDU」を活用し、操縦とプログラミングの両面から学べる大会として設計されています。単なる競技イベントではなく、子どもたちが「学ぶ主体」となり、考え、試し、挑戦するプロセスそのものを重視している点が特徴です。
大会の設計は、地域密着型で子ども向け教育をおこなうドローンスクールとの相性が非常に良く、以下のような相乗効果が生まれています。
- 地域の小学生・保護者と自然につながり、教室運営の土台が強化される
- 小学生向け教育の提供を通じて、教育的な信頼性や認知拡大に繋がる
- プログラミング要素を軸に、高校・大学・自治体との連携が広がる
- 「大会に挑戦できるスクール」という独自の価値が生まれ、ブランド力向上につながる
ドロカツは、教育×地域×ドローンという文脈で、持続的な広がりを生み出すプラットフォームとしての役割も担っています。
ドロカツスポンサー・ボランティア募集

子どもたちの挑戦の裏側には、多くの大人たちのサポートがあります
ドロカツは、ドローンとプログラミングを通じた次世代人材育成を目的とした大会であり、その運営はスポンサー企業や協力団体、ボランティアの支えによって成り立っています。
IT・通信・教育テクノロジー・ドローン関連分野をはじめ、さまざまな企業・団体が本大会の趣旨に賛同し、協賛・協力という形で関わっています。
また、大会当日の運営には、会場設営や受付対応、参加する子どもたちのサポートなどを担うボランティアの存在も欠かせません。こうした多くの関係者の協力によって、大会が開催されています。
大会の取り組みや関わり方について詳しく知りたい方は、公式サイトをご確認ください。
挑戦が、未来につながる「ドロカツ」

2024年12月大会の様子
ドロカツは、子どもたちが自ら考え、試し、仲間と乗り越える力を育てる学びの熱源のような存在です。
プログラミング教育やSTEM学習に関心のあるご家庭にとって、競技に参加するだけでなく、観戦するだけでも多くの気づきや刺激を得られる、未来志向の大会と言えるでしょう。
「学び」が挑戦に変わり、そして次の可能性へとつながっていく瞬間を、ぜひ会場で体感してみてください。
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