そんな人におすすめなのは、DPA認定のスクールです。ドローン事業の発展を促進するDPAは、スクールの運営だけではなく、さまざまな事業を行っていることでも知られています。
ここでは、DPAの特徴や代表的なスクールについてわかりやすく紹介します。
DPAとは?
出典:DPA名称 | 一般社団法人 ドローン操縦士協会 |
所在地 | 〒150-6031 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー31階 |
設立日 | 2016年6月15日 |
目的 | ドローン操縦士の技術、技量の健全な発展を図り、航空の安全確保につとめ当該技術、知識の普及と諸般の調査研究を行う |
DPAはDrone Pilot Associationの略称であり、2016年6月に設立しました。ドローン航空の安全文化を構築し、環境・人命救助などの分野との融合・調和を図ることを目的としています。ドローンに関連した問題を解決するために認定ライセンス制度を構築するなど、ドローン市場に大きな影響を与えている協会としても知られています。
具体的には、DPAは以下のような事業を行っています。
- ドローン操縦士の技術認定ライセンスの発行
- ドローン操縦技術向上のための研修・教育
- 各国へのドローン操縦士の派遣及び各国からの研修受け入れ
- 刊行物の発行等の広報活動
- 会員相互の交流・親睦の発展
なお、DPAでは会員を募集しており、正会員(法人)と賛助会員(法人・個人)の2種類があります。会員になることで、DPAフォーラムへの参加やセミナー・講演会等の選考案内や参加費の割引提供などのメリットがあります。
正会員(法人)とは
正会員とは、DPAが小型無人機の飛行レベルのレベル1、2(目視内飛行対応し、ともに首相官邸の定義)に対応するライセンスの認定校として、DPAの目的に賛同し入会した法人を指します。正会員には、以下のような会員特典があります。
- DPA認定校に指定
- 広報・PR支援
- DPA-HPとのリンク、認定校トピックス掲載
- イベントの共同開催
- DPAフォーラムへの参加
- セミナー・講演会等の先行案内・参加費の割引提供
- 提携媒体のDPA会員特別価格提供、会報誌の提供
- DPAの正会員(認定校)であることを、名刺・印刷物等に表示可能
賛助会員(法人・公人)とは
賛助会員とは、DPAの事業を賛助、協賛した法人及び個人を指します。賛助会員の会員特典は、以下の通りです。
- DPAフォーラムへの参加
- セミナー・講演会等の先行案内・参加費の割引提供
- 提携媒体のDPA会員特別価格提供、会報誌の提供
- DPAの賛助会員であることを、名刺・印刷物等に表示可能
DPAをおすすめする理由
DPAをおすすめする理由は、以下の通りです。- 高い操縦技能を習得できるDPA独自のカリキュラム
- 厳しいインストラクター試験に合格した講師から指導してもらえる
- 全校に屋内施設を完備している
- ライセンス取得と同時に保険加入できる
高い操縦技能を習得できるDPA独自のカリキュラム
ドローンの産業利用を前提に組まれたカリキュラムをこなせば、高い操縦技能を習得可能です。カリキュラムは、ドローン操縦士回転翼マスターインストラクターを含むカリキュラム策定委員会の厳しい審査のもと、国交省の管理団体認定基準を順守して作りあげられています。厳しいインストラクター試験に合格した講師から指導してもらえる
バック円形飛行(反時計周り)などの高度な技能取得を含めた訓練を、最低5日間以上受けたうえで試験をクリアした人のみがインストラクターになれます。厳しいインストラクター試験に合格した講師は、全国に100人以上。優れた操縦技術を持ったインストラクターに指導してもらえるということは、高い操縦技術をより実践的に学べるということです。トレーナーコードを活用した少人数での技能講習を受けることで、操縦技術の向上を図れます。トレーナーコードとは、インストラクター側のコントロール操作で受講者側のコントロール操作を上書きできる仕組みです。全校に屋内施設を完備している
DPA認定スクールは、全国に屋内施設が常設完備されています。施設内に10m×10m、天井高5mのコートを2面完備することが、スクール開校の基本条件です。屋内施設が完備されていることで、天候に関係なくカリキュラムを受けられます。ライセンス取得と同時に保険加入できる
DPAライセンスを取得すると同時に、ドローン総合保険が付帯されます。保険加入を実現できているのは、東京海上日動火災保険と連携し、DPAドローン総合保険制度を創設したからです。保険は、ドローン飛行時に事故が発生した場合の被害者の救済を目的としています。対人だけではなく、対物事故にも適用可能です。より充実した補償を求める方向けに、任意付帯保険制度も用意されています。DPAが運営する資格は?
DPAでは、2017年6月よりドローン業界の先駆けとして資格認定事業をスタートしています。認定資格には、操縦士資格の「ドローン操縦士回転翼3級」とインストラクター資格の「ドローン操縦士回転翼3級インストラクター」の2種類があります。内容 | ドローン操縦士回転翼3級 | ドローン操縦士回転翼3級 インストラクター |
対象 | ドローン操縦初心者 | ドローン操縦上級者 |
適性要件 | 15歳以上、視力、色覚、身体要件あり | 18歳以上、視力、色覚、身体要件あり |
認定内容 | ・小型無人航空機を安全に飛行させるために必要な基礎知識 ・小型無人航空機を安全に操縦する基本技能 |
・ドローン操縦士回転翼3級の実地を講習するための技能 ・ドローン操縦士回転翼3級の座学、実地を講習する際に必要な基礎知識 |
認定証発行機関 | 一般社団法人ドローン操縦士協会 | 一般社団法人ドローン操縦士協会 |
有効期間・更新 | 2年間(更新の際には更新料が必要です) | 2年間(更新の際には更新料が必要です) |
なお、「バック円形飛行(反時計回り)」のような高度な技能を習得でき、試験を通過した人のみがインストラクターの資格を得られます。また、DPAのライセンスは、ドローン総合保険自動付帯となっています。そのため、自分でドローン保険の手続きを行う必要がありません。
ドローン操縦士回転翼3級
ドローン操縦士回転翼3級は、最短2日間で取得できる資格で、DPAスクールの「回転翼3級コース」を受講し、必要な条件を満たせば取得できます。資格を取得すると、国土交通省から飛行許可の承認を得やすくなるでしょう。通常、飛行してはいけない区域でドローンを飛行させたい場合、国土交通省に飛行申請書を提出し、飛行許可をもらわなければなりません。しかし、ドローン操縦士回転翼3級を取得している証明書を添付すれば、提出書類を省略できます。ドローン操縦士回転翼3級を取得していることはドローンの操縦技術があるという証明になり、依頼者や土地所有者、警察署など、各所への説明もスムーズに行えるでしょう。あらゆる産業においてドローンの需要が高まっていることから、資格取得を目指している人もいるでしょう。ドローン操縦士回転翼3級は、ドローン初心者の人にもおすすめの資格です。この記事では、ドローン操縦士回転翼3級について詳しく解説します。
2022/10/14 13:36
ドローン操縦士回転翼3級 インストラクター
ドローン操縦士回転翼3級インストラクターとは、回転翼航空機の実地を講習するための技能と、座学や実地を講習するために必要となる基礎知識を認める資格です。資格を持っていれば、ドローンのインストラクターになれるだけではなく、難易度が高い空撮、農薬塗布、インフラ点検などを行えるようになります。受験できるのはドローン操縦上級者のみなので、インストラクターとしての能力以外に、ドローンの操縦技術も必要です。1級や2級になると、外壁点検、荷物の配送、被災状況の調査など、より難易度の高いドローン業務を担当できるようになります。「ドローン操縦士回転翼3級インストラクター」は、ドローンをビジネスで活用したい人におすすめの資格です。資格受験を検討しているなら、資格の特徴や受験方法について正しく理解しておきましょう。この記事では、「ドローン操縦士回転翼3級インストラクター」について詳しく解説します。
2023/05/23 18:31
DPAとJUIDAの違い
DPAとJUIDAが認定する資格は、大きく3つの違いがあります。1つは、技術認定に含まれている飛行形態の内容です。国土交通省航空局が定めている技術認定は全部で9項目あります。DPAの資格が9つすべて当てはまるのに対し、JUIDAが当てはまるのは6つです。9つの項目は、以下の通り。- 人又は家屋の密集している地域の上空
- 人又は物件と30mの距離が確保できない飛行
- 進入表面等の上空の空域
- 地表又は水面から150m以上の高さの空域
- 夜間飛行
- 催し場所上空の飛行
- 危険物の輸送
- 物件投下
重点をおく点も異なっており、DPAは実技中心のカリキュラムなのに対し、JUIDAは座学中心のカリキュラムが組まれています。DPAは、個別指導が多く、実践にもとづいたカリキュラムが魅力です。JUIDAでは、座学中心のカリキュラムでさまざまな法的知識を学べます。
3つめの違いは、料金形態です。DPAは一律なのに対し、JUIDAは認定スクールによって料金が異なるようです。
DPAの認定資格の取得までの流れ
DPAの認定資格を取得するためには、DPA資格認定校のカリキュラムを受講する必要があります。たとえば、ドローン操縦士回転翼3級を取得する場合は、学科や実技などのカリキュラムを修了した後に試験を受けます。試験に合格すると、受験者にドローン操縦士回転翼3級に合格した旨が通知されます。その後、認定校が発行した操縦士IDを用いて、DPAマイページに会員登録を行いましょう。会員登録を行う際には、顔写真等を登録する必要があります。
初年度はDPA会員費用として25,000円支払う必要があり、2年ごとの更新の際には、更新料として12,000円を支払います。なお、ライセンスには自動的に保険が付与されるため、ドローンによる衝突などのリスクが心配なパイロットにとってメリットがある資格だといえるでしょう。
その後、ライセンスカード・認定証が発行され、受講者に郵送されます。なお、ドローン操縦士回転翼3級を取得するための受講費は20万円前後となっており、スクールによって受講費に大きな差がないことが特徴です。
DPAの代表的な認定スクール
DPAの認定スクールでは、産業利用を前提としたカリキュラムを採用しているコースがあることが特徴です。ドローンをビジネスに活用したいなら、入会を検討したいですね。ここでは、DPAの認定スクールから代表的な3校を紹介します。ドローンビジネススクール東京校
出典:ドローンビジネススクール東京校・ドローンの認定資格が最短2日間で取得可能
・完全マンツーマンだから、効率よくドローンの飛行技能を学べる
広さ150坪で都内最大級の練習場を誇るのは、ドローンビジネススクール東京校です。測量やエンタメ動画撮影、農業など、幅広いビジネスシーンにドローンを活用できるよう、コースが用意されていることが特徴です。
国土交通省認証のカリキュラムを採用していることで、資格取得後は飛行申請を簡略化できることがメリット。ドローン練習場は、土日祝日も利用できるため、忙しい学生や社会人でも講習に参加しやすいでしょう。卒業後はアフターサポートとして、練習場コートの無料貸し出しや赤外線ドローン勉強会、バーベキュー交流会などに参加することも可能です。
子ども向けコースの有無 | なし(15歳以上) | |
スクール所在地 | 東京都江戸川区松江5-7-13 | |
問い合わせ先 | 電話番号 | 0120-330-164 |
メール | なし |
オープンコース
ドローン操縦が未経験の人でも参加しやすいのは、初心者向けのオープンコースです。ドローン操縦経験が10時間未満の人を対象にしているため、ドローンの扱い方の基礎から学ぶことができます。授業では、円移動や四角移動など、基礎的なドローンの技能をじっくりと学習することが可能。2日間の講座でドローンの技能が習得できない場合は、後日にスキルアップコースで習得することもできます。
主な対象者 | ドローン操縦の未経験者・初心者 |
費用(税込) | 132,000円(税込) |
期間 | 2日間 |
取得できる資格 | なし |
取得できる技術 | ドローンの基礎操縦、ドローン操縦士に必要な25種類の技能 |
アドバンスコース
オープンコースを修了した人を対象としているのは、より実践的なドローンの操縦方法を学べるアドバンスコースです。産業用や測量など、ビジネスとして本格的にドローン操縦を学びたい人が受講している傾向があります。授業のなかでは、斜め下降や水平旋回など、難易度が高い技能を学べることが特徴です。
主な対象者 | ドローン操縦経験10時間以上の方 |
費用(税込) | 220,000円(税込) |
期間 | 2日間 |
取得できる資格 | ドローン操縦士回転翼3級 |
取得できる技術 | カメラ付きドローンでの撮影、産業用ドローン操縦士に必要な20種類の技能 |
スカイテックドローンアカデミー北海道校
出典:スカイテックドローンスクール・30年以上に渡り、北海道で無人航空機利用の普及を行ってきた実績があり
・「農業コース」や「酪農大コース」など、土地柄に合わせたコースを用意
1980年からドローンの普及に携わってきたのは、スカイテックドローンスクール北海道校です。初心者から事業目的の人まで、あらゆる人がドローンに親しみやすいスクールとして人気を得ています。道内では唯一のDPA認定校であるため、資格取得を目指すなら受講を検討したいですね。
講師を務めるのは、長年にわたって無人航空機のフライトに携わってきたプロです。そのため、ドローン操縦に不安がある人でも、安心して受講しやすいことが特徴です。
子ども向けコースの有無 | 要問合せ | |
スクール所在地 | 〒061-1102 北海道北広島市西の里308-1 | |
問い合わせ先 | 電話番号 | 011-555-2688 |
メール | なし |
スカイチャレンジコース
初心者向けのコースは、スカイチャレンジコースです。90分間のコースであるため、忙しい人でも受講しやすいことがメリット。授業では、シュミレーター体験や実機操縦を通して、ドローン操縦の基礎を学べます。主な対象者 | ドローン操縦の初心者 |
費用(税込) | 11,000円(税込) |
期間 | 1日 |
取得できる資格 | なし |
取得できる技術 | ドローンについての基礎知識 |
ビジネスコース
基礎から応用まで、幅広い操縦技術が身に付けられるのはビジネスコースです。なお、3日間連続で受講する必要があるため、まとまった時間を確保したうえで受講するようにしましょう。授業では、上空からの斜め下方移動や8の字飛行など、難易度が高い操縦技術を習得できます。主な対象者 | ドローン操縦中級者 |
費用(税込) | 一般:220,000円(税込) 学生:99,000円(税込) |
期間 | 3日間 |
取得できる資格 | ドローン操縦士回転翼3級 |
取得できる技術 | ドローンの応用的操縦 |
ドローンスクールお台場
出典:ドローンスクールお台場・日本初となる大型商業施設内のドローンスクール
・年中無休で、自分のタイミングで受講しやすい
屋内の広々としたドローン専用コートを完備していることで人気を得ているのは、ドローンスクールお台場です。VRをドローン操縦訓練に採用したのは、ドローンスクールのなかでも初の試み。ドローンは無料貸し出しを行っているため、手ぶらで気軽に受講できることも魅力の1つです。
インストラクターは、DPA認定マスターインストラクターなどのプロが務めます。なお、卒業生は、国土交通省の申請手続きのサポートを行ってもらえる点も嬉しいポイント。勉強会や懇親会、空撮合宿なども盛んに催されており、ドローン仲間を作りやすいスクールだといえるでしょう。
子ども向けコースの有無 | 有り(ドローンプログラミング教室) | |
スクール所在地 | 〒135-8707 東京都港区台場1-7-1 アクアシティお台場3階 | |
問い合わせ先 | 電話番号 | 0120-955-023 |
メール | なし |
回転翼3級コース
回転翼3級コースでは、ドローンのF450と呼ばれる機体を無料で貸し出してもらえることが特徴です。最大同時受講人数は2名だから、講師に質問しやすい環境だといえるでしょう。座学ではドローン概論や法規などを学ぶことができ、実技では4方向ホバリングや水平旋回、八の字飛行などを習得できます。主な対象者 | 業務でドローンを活用したい個人・法人向け |
費用(税込) | 275,000円(税込) |
期間 | 3日間 |
取得できる資格 | ドローン操縦士回転翼3級 |
取得できる技術 | ドローンの基本的な操縦技能 |
空撮コース
趣味や観光PRなどを目的として空撮したい人におすすめなのは、空撮コースです。対象は、「回転翼3級コース修了者」が条件となっているため、注意しましょう。空撮に必要なスキルとともに、ドローン飛行におけるリスクなども学べるコースとなっています。主な対象者 | 空撮業務を実施するために必要な操縦技量を取得したい人 |
費用(税込) | 132,000円(税込) |
期間 | 2日間 |
取得できる資格 | なし |
取得できる技術 | 基礎的な空撮スキル |
DPAの情報まとめ
「どこのドローンスクールを選べば良いのかわからない」という人は、DPAの認定校となっているスクールを選択したいですね。DPAの認定校でドローンの飛行技術を学習することで、スムーズに資格を取得しやすいことが強みです。スクールによっては3日間連続で受講する必要があるなど、条件が設けられているため、公式サイトから確認しておきたいですね。