JDAってどんなドローン協会なの?運営する資格や管轄のドローンフィールドを紹介

JDAってどんなドローン協会なの?運営する資格や管轄のドローンフィールドを紹介
農林水産業界やエンターテイメント業界など、幅広い分野でドローンが活用されるようになりました。ビジネスシーンにおいてドローンを導入することで、人件費削減や危険区域の点検が可能になるなど、多くのメリットがあります。

ビジネスにドローンを導入するなら、JDAが運営する資格や管轄しているフィールドはチェックしておきたいですね。この記事では、JDAの特徴やおすすめのドローンフィールドについてわかりやすく紹介します。

JDAとは?

JDAとは、日本ドローン協会のことを指します。JDAは、安全・教育・防災減災・エンタメの4本柱で活動していることが特徴です。操縦士が法制の正確な理解やモラルを伴って安全飛行できるよう、啓蒙活動をすすめています。

安全面においては、安全講習会やセミナーなどを積極的に開催しており、操縦士が正しい知識や高度な技術を習得できるようサポートしています。2022年8月では、毎週金曜~日曜日にかけて、埼玉支部で講習会やZoomによるJDAドローン安全管理者講習などを行っています。

なお、令和4年8月7日に開催される安全管理者講習は、受講料がZoom座学で33,000円(税込)、JDA会員割引価格では27,500円(税込)となっています。講習会は誰でも参加することができ、17歳未満の学生なら学割価格の5,500円(税込)で参加可能です。

教育においては、Scratchとドローンによるプログラミング教室の普及を推進しています。さらに、エンタメでは、ドローンを活用したアートの創造や画期的なドローンレースなどを支援していることが特徴です。

「安全」に関する活動内容

安全に関する活動内容は、以下の通りとなっています。
  • 安全講習会
  • 技能教習会
  • 各種検定・証明書発行
  • セミナー・体験会
ドローンによる事故を防ぐことを目的に、JDAはドローンを安全に飛ばすための知識や操縦訓練などを指導しています。国土交通省の内容に沿った項目をベースに、UAV 3級操縦士技能証明やJDAインストラクター証明などの資格を発行しています。

「教育」に関する活動内容

教育に関する活動内容は、以下の通りとなっています。
  • ドローン空撮
  • 映像プランから編集まで
  • プログラミング教室
  • 特に小学生向けクラス
小学校でプログラミング授業が必修化された流れを受け、Scratchとドローンを掛け合わせたプログラミング教室を実施することに注力しています。お子様がプログラミングしたフライトプランを利用して、ドローンのオートフライトを楽しめるのが魅力です。

「防災減災」に関する活動内容

防災減災に関する活動内容は、以下の通りです。
  • 災害用ドローン(防水、防塵、防火)
  • レスキューライセンス
  • ペット探索・救出・保護
  • ドローンレスキュー隊
災害時の人命救助や災害状況の把握などをするために、ドローンの技術は活用されています。災害時はペットが遭難してしまうケースが多くあるため、ペットの探索や救出、保護などのためにもドローンは活躍しています。今後は、アラート出動が可能なドローンレスキューCar&TEAMを運用する予定となっています。

「エンタメ」に関する活動内容

エンタメに関する活動内容は、以下の通りです。
  • モータースポーツとドローン撮影(ドリフト)
  • ドローンパフォーマンス
  • ドローンレース・サッカー
ドローンを利用したエンタメとして有名なのは、ドローンライトショーやFAI公認ドローンレース、映画撮影などです。エンタメにドローンが導入されることで、若い世代にもドローンが知られるきっかけになることを目指しています。

JDAの会員になるメリット

JDAの会員になるメリットは、以下の通りです。
  • JDAが主催するイベントに会員割引価格で参加できる
  • セミナー・講演会の参加費の割引を受けられる
  • JDA会員限定グッズを購入できる
  • JDAが設置する勉強会・研究会等に参加できる
  • 国交省・総務省の許可申請代行手続きの割引きがある
  • JDA団体保険に加入できる
  • JDAホームページに掲載しリンクを貼れる
JDAの会員になることで、幅広いイベントやセミナーの割引を受けられる点がメリットです。JDAが主催するセミナーや勉強会では、ドローンに関する最新の知識や情報を得られます。そのため、ドローンの情報収集をしたい方にとってメリットが多くあるといえるでしょう。

また、国土交通省や総務省への許可申請代行手続きはJDA公認の行政書士が行います。そのため、許可申請の手続きで不安があるパイロットにとって、心強いサービスだといえます。

JDAが運営する資格は?

JDAドローン資格には、以下のような種類があります。

資格名 資格取得の条件 料金 日数
JDAインストラクター ドローンの高度な知識と技能を習得しており、講師として日本ドローン協会で教えることができる 学科・実技:165,000円(税込) 学科・実技:2日間
UAV1級 ドローンを業務活用するうえでの高度な知識と技能を習得している 実技のみ:88,000円(税込) 実技のみ:1日間
UAV2級 ドローンを業務活用するうえでの基本的な知識と技能を習得している 学科・実技:110,000円(税込)
実技のみ:88,000円(税込)
学科・実技:2日間
実技のみ:1日間
UAV3級 初心者向け、ドローンの基本的な知識と技能を習得している 学科・実技:88,000円(税込) 学科・実技:2日間
JDAドローン安全管理者 空撮業務の安全を管理できる必要な知識・理論を習得している 一般:33,000円(税込)
JDA会員:27,500円(税込)
学生:16,500円(税込)
4時間
アグリドローン ドローンで農薬散布を行う上での知識と技能を習得している 調査中 調査中

基本的には、UAV3級から受講することになります。新型コロナウイルスの影響により、学科はオンライン講座が実施されているケースもあります。

また、上記のほかにも、農薬散布コースや赤外線カメラ活用講座なども用意されています。趣味やビジネスシーンに必要なコースを選択して、資格を取得したいですね。

なお、スペシャリティー(農薬散布コース)は以下のようになっています。
農業散布コース 料金 日数 備考欄
追加でアグリフライヤー 132,000円(税込) 2日間 他のドローン操縦士(農業用)取得済みで、追加でアグリフライヤーを取得したい方
農薬散布のみのコース 264,000円(税込) 4日間 JDA2級以上を保有していて(または他の団体の2級レベルを保有している)、追加で農薬散布コースを受けたい方
2級+農薬散布コース 319,000円(税込) 5日間 JDAの3級を取得していて、2級と農薬散布コースをセットで受けたい方
2級+3級+農薬散布コース 385,000円(税込) 6日間 ドローン初級の方で、基本の3級と2級と農薬散布コースの3つをセットで受けたい方

スペシャリティー(自宅で受講出来るオンラインweb講座)は以下のようになっています。
オンラインweb講座 料金 時間 備考欄
JDAドローン安全管理者講座 一般:33,000円(税込)
JDA会員:27,500円(税込)
学生:16,500円(税込)
4時間 使用するテキスト(簡易版)はPDFで配布、対面講座を希望の場合の料金は44,000円(税込)
赤外線カメラ活用講座 Zoomのみの講座
通常:33,000円(税込)
JDA価格:27,500円(税込)
3時間30分 使用するテキスト(簡易版)はPDFで配布

JDAへの入会の流れ

JDAに入会する際には、以下の流れとなります。
1.入会申し込み
2.会員証の発行
3.講習やイベントのご案内等

まずは、公式サイトの「申し込みボタン」から、会員マイページを開きましょう。会員区分を選択し、ユーザー情報登録を行うと、登録したメールアドレスに本登録確認用メールが送信されます。

なお、会費支払方法の選択をしないと会員として登録されないため、注意しましょう。入会後は自動で更新されるため、退会を希望する場合は1ヵ月前にはJDA本部に連絡する必要があります。

会員登録後は、必要書類と共に会員ピンバッジと会員証が発行されます。登録したメールアドレスに講習やイベントの案内が届くため、参加する際には郵送された会員証または会員バッジを提示しましょう。会員証を提示することで、割引で参加できるケースがあります。

JDA管轄のドローンフィールド

ここでは、JDA管轄のドローンフィールドから代表的な3施設を紹介します。

JDA埼玉支部ドローンフィールド

出典:DroneBase Camp


JDA埼玉支部ドローンフィールドは、JDAの資格取得を目指す人に向いているフィールドです。1ヵ月に3回ずつ学科講習や試験が行われており、仕事で忙しい人でも通いやすいフィールドだといえるでしょう。

カリキュラムは日本ドローン協会が監修しているため、ドローン操縦をする際の確かなスキルを習得できます。埼玉県のドローン練習場としては、関東最大級の施設面積があることが強みです。

子ども向けコースの有無 なし
スクール所在地 〒340-0003 埼玉県草加市稲荷5丁目35-24
問い合わせ先 電話番号 048-934-5975
メール なし

JDA3級コース

はじめてドローン講習を受講したい人におすすめなのは、JDA3級コースです。ドローン操縦の基礎から丁寧に指導することが特徴です。実技を受講する際には、ドローン保険料として別途1,650円(税込)かかります。

主な対象者 はじめて受講する方
費用(税込) 88,000円(税込)
期間 調査中
取得できる資格 JDA3級
取得できる技術 調査中

JDA2級コース

JDA3級レベル相当の実力があるパイロットにおすすめなのは、JDA2級コースです。ドローンを所有していない人でも、5,500円(税込)でレンタルできるため、手ぶらで講習を受講できることがメリットです。

主な対象者 他団体の技能証明取得者(学科受講:技能審査有り)
費用(税込) 110,000円(税込)
期間 調査中
取得できる資格 JDA2級
取得できる技術 調査中

郡山ドローンパーク

出典:郡山ドローンパーク


東京ドーム約1.4個分の飛行可能面積を誇るのは、郡山ドローンパークです。ヘリパットの無料貸し出しやバッテリー無料充電など、サービスが充実していることがメリット。10名程度なら、企業研修として利用することも可能な施設です。

子ども向けコースの有無 なし
スクール所在地 〒963-0713 福島県郡山市中田町高倉字高太郎内144
問い合わせ先 電話番号 03-6260-8790
メール なし

一般・福島ドローンスクール生

一般利用する場合は、半日券・1日券・夜間券の3種類から選べます。午前は9:00~13:00、午後は13:00~17:00となっており、1日券は9:00~17:00まで利用可能です。なお、夜間は毎月数回の開催となっているため、開放日は公式サイトからチェックしましょう。

券の種類 一般 福島ドローンスクール受講生・修了生
半日券 2,000円(税込) 1,000円(税込)
1日券 3,000円(税込) 1,500円(税込)
夜間券 3,000円(税込) 3,000円(税込)

貸し切り

6名以上またはドローン2機以上の場合は、貸し切り利用の対象となります。6名以上の利用では、1人あたり500円の追加料金がかかります。なお、悪天候によるキャンセル料は、支払う必要がありません。

券の種類 貸し切り
半日貸し切り 10,000円(税込)
1日貸し切り 15,000円(税込)
夜間貸し切り 15,000円(税込)

とちぎUAVフィールド

出典:とちぎUAVフィールド


22,000平方メートルの飛行区域を誇るのは、2015年に開業したとちぎUAVフィールドです。無人航空機の研修や試験飛行など、幅広い用途に利用可能。2020年には、山林写真測量に特化したカリキュラムの提供をスタートしたことでも、注目を集めています。

子ども向けコースの有無 なし
スクール所在地 〒327-0306 栃木県佐野市戸室町989
問い合わせ先 電話番号 0284-41-0281
メール uav@koyosvpl.co.jp

一般・会員利用

一般・会員利用をする際には、利用日の7営業日前までにメールで予約しましょう。利用登録と機体登録をすることで、利用登録申請書は2年間有効となります。なお、利用登録費として新規で年間30,000円、継続で年間25,000円かかります。フィールド内には、お子様やペットの同伴は不可となっているため、注意しましょう。

料金 一般利用 会員利用
午前 25,000円 なし
午後 25,000円 なし
半年 なし 150,000円
年間 なし 250,000円

団体利用

11名以上で利用する場合は、新規団体扱いになります。講習会を行う際には、別途利用料を支払う必要があります。なお、連絡がないまま当日にキャンセルとなった場合は、キャンセル料金を支払う必要があります。

人数 料金
10名程度(半日) 50,000円
20名程度(半日) 80,000円
50名程度(半日) 150,000円

まとめ

JDA管轄のドローンフィールドは、ドローン初心者から上級者まで、幅広いスキルを有したパイロットが操縦練習しやすいことが特徴です。ドローンの操縦スキルを上達させたいなら、ドローンフィールドを上手に活用したいですね。
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