水中ドローンをはじめて選ぶなら、特徴や選び方をチェックしておきたいですね。この記事では、水中ドローンの選び方やおすすめの水中ドローンについてわかりやすく紹介します。
水中ドローンの特徴
水中ドローンは、潜水・潜航が可能な小型無人機を指します。遠隔操作によって、水中のなかでもドローンを操作することが可能です。空中で飛ばすドローンとは異なり、水中のドローンはケーブルでつながれていることが一般的。人が潜らずに、魚の群れの観察や点検などを行えることが水中ドローンを利用するメリットです。水中ドローンの機体には、ジャイロコンパスや圧力センサー、推進器などが搭載されています。機体情報をリアルタイムで確認しながら、LEDカメラなどで水中の映像を受信することができます。
参考:日本水中ドローン協会
水中ドローンに関する資格
水中ドローンに関する資格では、「水中ドローン安全潜航操縦士」があります。水中ドローン安全運航操縦士の資格を取得するためには、水中ドローン協会認定のスクールでカリキュラムを受講する必要があります。ドローンスクールでは、水中ドローンの操作方法だけではなく法令や安全に関する知識などを学習できることが特徴。一般的には、カリキュラムは1日間となっており、座学とプールでの実技によって水中ドローンに関して学びます。
受講費用は77,000円前後が一般的となっていますが、スクールによっては料金に幅がある可能性があります。気になる場合は、スクールに問い合わせてみましょう。
水中ドローンの活用方法
ここでは、水中ドローンの4つの活用方法について解説します。インフラ設備点検
水中ドローンは、濁りが強いダムや河川、漁港などで活用されています。上向きで操作が可能な水中ドローンの場合は、桟橋の下や海岸設備なども容易に点検できます。インフラ設備点検に水中ドローンを活用することで、潜水士が潜らずに検査することが可能になりました。水産業
漁業や水族館など、さまざまな水産業でも水中ドローンは利用されています。漁業においては、定置網や養殖網の点検、漁獲量の予測などを目的として使用されています。水中ドローンを活用することで、人的・金銭的コストを最小限に抑えて漁業で使用する網の破損部を発見できるようになりました。エンタメ
水中ドローンは、メディアや報道での水中映像撮影に広く活用されています。個人で楽しむレジャーでは、ダイビングの際に水中ドローンを利用する人もいます。エンタメで利用する場合は、美しい映像を撮影できる4K対応のカメラを搭載した水中ドローンを選びたいですね。救助・安全管理
水難救助活動の現場においても、水中ドローンは活躍しています。これまでは潜水士が捜索救助を行っていましたが、二次災害に巻き込まれるリスクがありました。水中ドローンが遭難者の捜索を行うことで、救助のみを潜水士が行うといった連係プレーを行えるのがメリットです。水中ドローンの選び方
個人で楽しむなら、5万円前後のコンパクトな水中ドローンがおすすめ。漁業のような商業目的で利用する際には、高性能な魚群探知機能が搭載されている水中ドローンを選びたいですね。水中撮影を目的としているなら、4K撮影できるカメラを搭載した水中ドローンを選びましょう。調査や測量で利用する場合は、最大駆動時間が4~6時間ある機体を選ぶと安心です。水中ドローンのなかにはロボットアームが取り付けられる機体もあるため、目的や用途に合わせて機体を選びたいですね。
また、水中ドローンを選ぶときには水深可能距離もチェックしておきたいポイントの1つ。レジャーや釣りに利用するなら水深可能距離は30m前後、調査や点検で利用する場合は100m前後の水深可能距離となっている水中ドローンを選びましょう。
水中ドローンを使用するときの注意点
水中ドローンには防水性能が採用されていますが、安全確認が不十分な場合は故障の原因となることも。適切に管理することで、劣化を抑えながら水中ドローンを使用できます。一般的な水中ドローンは海水や淡水に対応しているため、過度な泥や砂が滞留している環境では破損する可能性が少なくありません。水中ドローンを使用する前に、以下の項目をチェックしましょう。
- バッテリーを正確に取り付けたうえでロックをかけたか
- SDカードスロットの防水キャップを閉めたか
- 起動時は水平な場所に置いているか
- バッテリー残量は十分か
- ライトは点灯するか
上記の項目を確認したうえで、着水時は静かに水面に浮かべるようにしましょう。また、水中ドローン使用後は、海水や淡水の使用に関わらず真水で洗って十分に乾かすことが大切です。使用後のクリーニングを行わなければ、劣化の進みやサビの原因となる可能性もあります。
おすすめの水中ドローン
ここでは、コエテコが厳選するおすすめの水中ドローンを紹介します。サブマリナーカメラ
出典:amazon赤外線コントロールによって水中撮影できるのは、サブマリナーカメラです。サブマリナーカメラの全長は112mmであるため、狭い場所でも使いやすいことがメリット。使用可能温度は50度未満となっているため、水温に注意したうえで利用する必要があります。
機体前方には、2つのLEDライトとカメラが搭載されています。機体後部と底部にはスクリューが搭載されており、スムーズな方向転換を可能にしています。動画撮影時間は約5分であるため、水中ドローンをはじめて扱う人に向いている機体だといえるでしょう。
ミニマリアナ潜水艦
出典:amazon小型潜水艦のキャッチーな見た目で人気を得ているのは、マリアナ潜水艦です。全長256mmのコンパクトな機体ですが、高輝度LED赤外線ライトや赤外線暗視ライトなどが搭載されています。操縦は、スマートフォンアプリから簡単に行えることが特徴。
機体後部には金属リングが設置されているため、金属ワイヤーを結び付けておくことで、充電切れの機体を簡単に回収できます。
BIKI 水中ドローン
出典:価格.com水深約60mまで使用可能なのは、BIKI 水中ドローンです。操縦にはアプリを利用し、アプリで描いた水中ルートを泳がせることができます。赤外線を搭載していることで、機体から30cm以内の障害物を自動で避けることも可能です。
片手に乗るコンパクトなサイズ感ながら、4K撮影が可能であるため気軽に水中撮影を楽しめます。尾ひれの形状の部分を動かしながら進む可愛らしい動きで、お子様がいるご家庭からも選ばれています。
おすすめ水中ドローンまとめ
水中ドローンは、ご家庭で気軽に利用できるサイズ感・価格帯の機体が豊富に販売されています。ダイビングや釣りを趣味としている場合は、水中ドローンを上手に活用したいですね。水中ドローンを利用した際には、こまめにメンテナンスすることも重要です。水中ドローンの破損や故障を招かないためにも、利用前の安全確認や利用後のメンテナンスを習慣づけたいですね。水中ドローンをビジネスシーンなどで活用したい場合は、ドローンスクールで正しい操縦方法を学ぶことをおすすめします。