PHPエンジニアはフリーランスとして稼げる？案件獲得方法も解説

PHPフリーランスのメリット・デメリット

続いて、PHPフリーランスエンジニアになるメリットとデメリットについても見ておきましょう。

まずPHPフリーランスのメリットとして、以下のような点が挙げられます。

• Web開発の需要が高いので幅広い案件獲得を目指せる
• 高単価案件を獲得できる
• リモートワークなど多様な働き方ができる

次に、PHPフリーランスになるデメリットとして、以下のことが挙げられます。

• 案件を獲得できないことがある
• 収入が安定しない場合がある
• 社会的信用を得られないことがある

正社員からフリーランスになったとしても、収入が減る可能性もある点に注意が必要です。
参考：フリーランス案件サイト
参考：フリーランスエンジニアはやめとけ？

PHPの将来性｜フリーランスで活躍できる？

PHPを習得したエンジニアの将来性は、今後も高いと言えます。
調査サイトW3Techsによると、PHPはサーバーサイドプログラミング言語の77.2%のシェアを占めています（2023年8月26日時点）。

下記表からもWeb開発分野では高いシェアを誇る言語であり、需要の高さが伺えます。

引用：調査サイトW3Techs 

また世界19億以上存在するWebサイトのうち、60%以上がWordPressによって作成されています。
WordPressは、PHPを用いて開発されているため、今後もWebサイト開発の分野においては、PHPの需要は継続すると言えるでしょう。

実際に、PHPに関連するフリーランス案件は、フリーランスエージェントやクラウドソーシングサイトなどで多く募集されています。
しっかりとスキルを身に付けていけば、フリーランスエンジニアとして大いに活躍できるでしょう。

フリーランスPHPエンジニアに求められるスキル

フリーランスPHPエンジニアとして活躍するためには、次のようなスキルを備えている必要があるでしょう。

PHPに関する専門的スキル

フリーランスPHPエンジニアとして活躍するためには、当然ながらPHPに関する高度な知識・スキルが不可欠です。
また単にPHPのスキルを身に付けるだけでなく、クライアントの要望通りにWebサイトを作り上げるだけのコーディング能力も必要とされるでしょう。

さらにアプリケーションを開発する際に必要となるフレームワークや、ライブラリを利用できるようになれば、受注できる案件の幅が広がります。

WordPressの知識・スキル

Webサイト作成・運用システムである、WordPressに関する知識やスキルも身に付けておくことをおすすめします。

世界で公開されているWebサイトの多くはWordPressで作成されており、PHPを使ってカスタマイズできます。
近年はWordPressを使用してホームページやサイトを作成している企業・個人も多く、ユーザーの要望に合わせて動的コンテンツを表示できるPHPエンジニアの需要が高まっています。

PHPに加えてWordPressに関する知識・スキルを身に付ければ、フリーランスPHPエンジニアとして受注できる案件を増やすことができるでしょう。

データベースの知識

Web開発の現場においては、一般的にPHPと並行してデータベースを利用します。そのため、データベースに関する知識も必須と言えるでしょう。

有名なデータベースの種類として、以下のようなものが挙げられます。

• PostgreSQL
• Oracle
• MongoDB
• SQL Server
• MySQL

利用するデータベースによって多少の違いはありますが、基本的にすべてにおいて必要となるのがSQLの知識です。SQLとは「Structured Query Language」の略で、リレーショナルデータベース（RDB）を操作する際に必要となるデータベース言語のことを言います。

SQLでデータ操作の方法を習得すれば、PHPエンジニアとしての活躍の場が広がるでしょう。

PHP案件ありのおすすめフリーランスエージェント6選

ここでは、PHPに関連する案件を取り扱っているフリーランスエージェントサービスを紹介します。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、ITエンジニア特化型のエージェントサービスです。
取引社数は10,000社以上にも上り、受注案件の大半が直接案件です。余分な仲介手数料が発生しないため、高単価案件を受注できるエージェントサービスとして評判です。

また、レバテックフリーランス利用者のうち、75%以上がフルリモートで案件に参画しています。
自分の時間を大切にしながら働くことができるため、フリーランスの自由さをより発揮できる働き方が叶うでしょう。

参考：レバテックフリーランスの評判・口コミ

TECH STOCK

TECH STOCKは、好待遇案件やリモート案件に特化しているフリーランスエージェントです。運営会社はコンサルティング事業も手掛けているため、エンジニアにとって魅力的な幅広い分野の案件を有しています。

月額80万円以上の高報酬案件が60％以上、週5日業務可能な案件が90％以上、リモート案件が72%以上となっており、スキルや希望に応じた提案を受けることができます。 「上流工程に関わりたい」「平日はしっかり働きたい」「在宅で働きたい」といった希望のある方におすすめです。


参考：Tech Stockの評判・口コミ

Midworks 

Midworksは、首都圏を中心にフリーランスエンジニア向けの案件を取り扱うエージェントサービスです。
週5案件はもちろん、リモート案件・時短案件など、柔軟な働き方が叶う案件も多数取り揃えています。

そんなMidworksの魅力は、正社員並みの保障の手厚さ。

• 通勤交通費支給（上限3万円）
• スキルアップのための書籍・イベント費用負担 （上限1万円）
• 福利厚生サービスリロクラブ＆クラウド会計ソフトfreee 利用無料

上記のような保障やフリーランス活動への支援の手厚さは、業界随一です。
フリーランス活動に不安を感じている人や手厚い保障・活動支援を求める人にはピッタリのサービスと言えるでしょう。

※週3～週5、フル稼働可能（1日8時間以上）な案件がメインとなっており、実務経験2年以上の方が主な対象となります。
※副業案件はありません。

参考：Midworksの評判・口コミ

フューチャリズム

フューチャリズムは、株式会社ココナラが手掛けるITエンジニア案件に特化したフリーランスエージェントです。
現在の人材需要に焦点を当てた受注単価だけにこだわるのではなく、5年後、10年後を見据えた一人ひとりのキャリアビジョンに最適の案件を提案してもらえます。

他のエージェントサービスと併用しながらでも、長期的にキャリアカウンセリングや支援を受けられるのが魅力。今フリーランスになるべきか迷っている人、現在のスキルで通用するかと悩んでいる人は、無料カウンセリングを受けてみるといいでしょう。

Cocoach

Cocoachは、ハイスキルを持つフリーランス向け案件に特化した、エージェントサービスです。
月収100万円を超える高単価案件を豊富に取り扱って点が特徴であり、年収アップを実現する上流工程案件やキャリアアップを叶えられる案件との出会いを期待できるでしょう。

なお、登録後から僅か2週間程度で参画案件が確定するスピード感も魅力です。
他のサービスで単価や支援のスピード感に不満を感じている人は、ぜひ登録を検討してみてください。

また同サービスでは、代表である岡本氏がキャリア相談や案件相談にも応じてくれるとのこと。業界の成功者から話を聞ける点も他のエージェントサービスにはない魅力。将来のキャリア選択に迷っている人も、代表に話を聞いてもらうことで目指すキャリア軸が定まるのではないでしょうか。


参考：Cocoachの評判・口コミ

ココナラエージェント

ココナラエージェントは、日本最大級のスキルマーケット「ココナラ」の運営会社が手掛ける、ITフリーランスエンジニア特化型のエージェントサービスです。サービス開始は2023年1月と比較的新しいものの、魅力的な高単価案件が多数あり、スキルに見合った案件を紹介してもらえます。

「ココナラ」と連動して使えるため、すでに「ココナラ」の利用実績がある人であれば、これまでの成果や実績をアピールできるのが強みです。「ココナラ」は単発案件、ココナラエージェントは長期案件といった形で使い分けることによって、幅広い案件獲得が可能になるでしょう。

ポテパンフリーランス

ポテパンフリーランスは、フリーランスエンジニアに特化したエージェントサービスです。
案件数自体はそこまで多くないものの、フリーランスエンジニアのキャリア設計・活動サポートが強みです。

フリーランスとして活動するとなると、エンジニア業務以外にも税や保険関連の手続きに多くの時間が割かれてしまいます。その点ポテパンフリーランスであれば、案件紹介だけでなく税や保険に関する手続きを含め、多角的なサポートを受けられます。

フリーランスであってもエンジニア業務を第一に仕事に取り組みたいエンジニアと相性の良いエージェントサービスと言えるでしょう。

PHPフリーランスに関するよくある質問

最後に、PHPフリーランスに関するよくある質問についてまとめておきましょう。

PHPフリーランスはどれくらい稼げる？

PHPフリーランスの単価相場は、平均単価72万円、最高単価は165万円となっています。
参考：単価相場を比較｜レバテックフリーランス

平均単価を年収に単純計算すると、864万円ということになります。日本の平均年収が450万円前後であることを比較すれば、高い収入であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

プログラミングスキルのほかに、より専門的な実績や経験、テックリードやプロジェクトマネージャーのような管理系の職務経験などがあれば、さらに高い年収を獲得することも可能になります。

PHPとJavaはどっちが難しい？

PHPとJavaの難易度を比較すると、難しいのはJava、簡単なのがPHPということになります。

JavaはC言語をベースに開発されたオブジェクト指向型言語であり、C言語やC++ほどではないものの、文法や構文が厳格に定められている難易度の高いプログラミング言語です。一方のPHPは動的型付けによる比較的簡単なプログラミング言語であり、プログラマーは型を特に気にすることなくコードを記述できます。

Javaは高単価案件や大規模案件、基幹システム案件などで利用されており、募集案件にバリエーションが豊富なのはもちろん、近年はゲーム開発やWeb開発などの分野でも活用されています。

Javaを習得すれば、プログラミング言語の基礎の部分をマスターできるため、PHPやそのほかの言語への横展開が容易になります。習得難易度は高いものの、それだけの価値があるハイスペックな言語と言えるでしょう。
参考：Javaフリーランス

PHPとは？歴史・活用事例

まずは、PHPについてどのような言語なのか、また歴史や活用事例などを紹介します。

PHPとはどのような言語？

『PHP』とは、Webページやアプリケーションを動的に作成できるサーバーサイドのスクリプト言語です。
プログラミング言語の中でも比較的簡単な仕様・文法の部類に属するため、プログラミング初学者におすすめの言語とも言われています。

HTMLで記述した静的なWebサイト内に、PHPで動的コンテンツを記述すれば、よりユーザー個人の好みに応じたコンテンツの配信が可能となります。このようにPHPは動的コンテンツが多用されているブログと相性が良いという特徴があります。

そのためクラウドソーシングサービスなどでは、WordPressカスタマイズの案件が多く掲載されています。

PHPの歴史

PHPは、1994年にデンマーク系カナダ人ラスマス・ラードフ氏が開発した言語です。
ラードフ氏は翌1995年にPHPを自由に誰でも開発できるよう、オープンソースライセンスの下で公開。

現在も多くの開発者によって機能の開発・拡充が行われています。

PHPが活用されている事例

PHPは、動的なコンテンツ作成を目的として開発されました。
サイト閲覧者のアクセス時間や状況に合わせて表示内容が変わるWeb系のサービス・アプリ・システムの開発と相性が良い言語です。

具体的には以下のような機能を備えたサービス・システムで利用されています。

• API連携
• SNSサイトの作成
• 検索機能
• ECサイトの作成
• ブログ・掲示板の作成
• 社内管理システムの作成
• データベース連携　など

PHPを学習するメリット・デメリット

幅広い分野で活用されているPHPですが、学習するメリットとデメリットについて見ていきましょう。

まずメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

• 文法が簡単なので学習コストが低い
• WorkPressなどに使われており将来的にも役立つ
• 参考書やドキュメントが豊富に揃っている

またデメリットとして、以下のようなことが挙げられるでしょう。

• 処理速度がやや遅く汎用性が低い
• 大規模開発には不向き
• Web開発以外の分野には不向き

PHPのメリット・デメリットを正しく理解し、効率的にスキル習得を目指しましょう。

フリーランスPHPエンジニアの将来性まとめ

今回は、フリーランスPHPエンジニアの将来性について解説すると共に、おすすめエージェントサービスを紹介しました。

PHPは需要が高く、フリーランスであったとしても活躍できる可能性が大いに拓けている言語と言えるでしょう。
フリーランスエンジニアとして活動を考えている人にとってPHP言語は魅力的なスキルの1つ。

未経験からでも習得を目指せる言語のため、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。