結論として、資金0でも起業することは可能です。この記事では「お金はないけど起業したい!」と考えている人におすすめのビジネスや、資金0で起業するリスク等について詳しく解説します。
お金はないけど起業したい!0円企業はOK?
起業というと、個人で活動を始める「個人事業主」と、会社を立ち上げる「法人」の大まかに2つが考えられます。このうち、個人事業主は完全に資金0でも問題なく起業が可能です。日本政策金融公庫がまとめた「ゆるやかな起業家※」に関する実態調査を見ても、「起業費用はかからなかった」と答えている人が全体の約3割もいることが分かっています。※「ゆるやかな起業家」の定義また法人に関しても、2006年に「新会社法」が施行されて以降は、資本金として最低1円あれば設立できるようになっています。
仕事の収入の多い少ないにこだわらず、仕事の目的として「自分の好きなことを自分でやること」を重視する開業者のこと。
このように「資金(ほぼ)0でも起業することは不可能ではない」ということがデータでも示されているので、お金がないという理由で起業を諦める必要はないのです。
自己資金0円で起業できるビジネスの例
「お金がなくても起業することは可能」ということがわかったところで、ここからは自己資金0円で起業できるビジネスの例をいくつか紹介していきます。どんな事業でも0円で始められるわけではないのでそこを理解しつつ、0円ビジネスの中でならどれが自分に向いていそうか、よく考えてみてください。- フリマ・ネットショップ
- Webデザイナー
- Webライター
フリマ・ネットショップ
自宅にある不要な品物を使って始めるフリーマーケットやネットショップは、在庫を必要とせず、最初の出資金が0円で済むおすすめのビジネスです。商品撮影や出品作業を自身で行い、あとは購入者が見つかれば販売が成立するという単純明快な仕組み。昨今は「メルカリ」「ラクマ」等の無料アプリも充実しているので、スマートフォンさえあれば気軽に始められる点で注目を集めています。また、中には「ドロップシッピング」と呼ばれる商品の在庫を持つ必要がないビジネスモデルも。これにより費用をさらに圧縮しつつ、ビジネスを拡大していくことができます。
参考:ECやネットショップ運営が学べるスクール
Webデザイナー
デザイン関連のスキルを備えているのであれば、Webデザイナーとして開業することも低予算起業としておすすめの選択肢です。オンライン上で案件の受注活動を行い、お手持ちのコンピュータやデザインソフトを使用して作業を進めれば、事務所を構える必要もなく資金0円で事業を展開できます。デザインスキルを高めたり、案件をこなしてポートフォリオを充実させたりすることで、徐々に案件の規模拡大や報酬UPが期待できるでしょう。
参考:フリーランスWebデザイナーは稼げる?
Webライター
Web上のさまざまな文章を執筆するWebライターも、資金0でも問題なく起業できるビジネスです。最低限文章を執筆できるパソコンとネット環境さえあれば活動可能なので、起業に際して特別な資金を必要としません。「クラウドワークス」や「ランサーズ」をはじめとするクラウドソーシングサイトのほか、各種SNSにもライター募集は数多く存在するため、営業費用がかからないのも嬉しいところ。最初から大きく稼ぐことは難しいですが、数をこなしたり専門知識を身につけたりすることで需要が高まり、安定した収入も十分狙っていけるようになるはず。
参考:Webライティングスクール
資金0で起業するリスク
資金0円からの起業は夢が広がる一方で、いくつかのリスクも伴います。資金不足によって事業拡大のチャンスを逃してしまったり、顧客へのサービス品質が低下してしまったり、突然の出費に対応できなかったり…挙げればキリがないでしょう。あくまで「起業」という行為自体が0円で出来るだけであって、事業を継続していくためには当然お金(運転資金)が必要不可欠です。先述した3つの0円ビジネスにも、運営するうえで発生しうる費用は以下のように多々あります。
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フリーマーケット・ネットショップ
販売する商品の調達費用、商品を発送するために梱包材料など -
Webデザイナー
デザインソフトのサブスクリプション代、デザイン関連の参考書籍代など -
Webライター
文章校正に使うソフトの使用料金、その他クラウドサービス利用料など
もちろん、生活していくためには家賃や光熱費・通信費などの固定費も忘れてはいけません。いくら0円でも起業できるからといって、完全に貯金0の状態から独立するのはかなりリスキーであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
立ち上げた事業が軌道に乗って収益が上がるまでには時間がかかるため、起業初期は生計を立てるための他の収入源等も検討した方がいいかもしれません。
起業に必要なスキルも学べるおすすめスクール
起業に必要なスキルも学べるおすすめスクールを紹介します。COACHTECH
COACHTECHは、在学中にクライアントワークに取り組めるプログラミングスクールです。
『COACHTECH Pro』と呼ばれる組織が存在し、運営から掲載可能なWebアプリ開発案件の紹介を受けられます。もちろん1人で着手するのではなく、適宜現役エンジニアがサポートに入ってくれるため、フォローを受けながら実務に取り組むことができるでしょう。
受講生の中には、卒業後もCOACHTECH Proを通じて得た案件から受注を継続しているケースもあるとか。
また案件の種類を高単価を期待できるWebアプリ開発のみに限定しているため、安定した収入を得られるフリーランスを目指すことができます。
資金0の人でも、安定した収入を得られる環境を早くから築けるでしょう。
WEBMARKS
WEBMARKSは、SEOに特化したWebマーケティングスキルを学べるスクールです。
卒業生の案件獲得率は93%にも及び、多くの受講生が活躍している様子が伺えます。また在学中は、現場で必要とされるスキルを実践形式で習得できるとのこと。そのため、SEOに関する知識を全く持たない人でも、卒業時には即戦力として活躍できるでしょう。
さらに動画講座以外にも現役プロマーケターによるオンライン講座も随時開講しています。本講座では、毎週課題添削を行うため、スキルの底上げを図ることもできるでしょう。
卒業後も継続したサポートを提供してくれるため、卒業と同時にフリーランス活動を開始しようと検討している人でも安心して挑戦できる環境があります。
DMM WEBCAMP 副業・フリーランスコース
DMM WEBCAMP 副業・フリーランスコースは、継続的な副業成功を支援するプログラミングスクールです。
副業ノウハウが詰まったカリキュラムと徹底した副業サポートが魅力であり、まさにフリーランスとしての活動を視野に入れている人におすすめ。
特に制作スキルだけではなく、案件獲得ノウハウや継続的に稼ぐスキルを学べる点は魅力と言えるでしょう。
プランが合わなくてもサービス提供開始より8日以内に申請を行うことで無条件で返金してもらえます。また早く学習を終えた場合、未利用期間は返金を受けられるため、無駄なく自分に合ったスキルを学ぶことができるでしょう。
卒業後も寺子屋と呼ばれる現役技術者に質問できる相談会に参加できたり、メンタリングの提供を受けたりもできるため、卒業後の活動に不安を感じる方も、安心して挑戦できるのではないでしょうか。
起業におすすめのサービス
続いて、起業におすすめのサービスを紹介します。ライフシフトラボ
ライフシフトラボは、シニア世代を対象とした実践型を謳う複業・起業スクールです。
これまで積み上げてきた経験やキャリアを武器にできる起業の在り方を共に模索し、実践までサポートに徹してくれる点が特徴であり、今後のキャリアの在り方や収入に不安を抱く人にピッタリのサービス。
「複業の武器になる強みがわからない」「どのように収益化すればいいの?」などの悩みを抱える人であっても、採用率3%のトレーナーがマンツーマンで伴走してくれます。さらに90日間のプログラム期間中に複業や起業のデビューまで達成することから、学んで終わりといった事態も防げるでしょう。
具体的なアドバイスを受けながら、最短経路で複業・起業デビューできるため、キャリアに対して漠然とした不安を抱く人やキャリアへの頭打ちを感じている人は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
ワタシドキ
ワタシドキは、『今の生活を維持したまま、収入をアドオンできる起業』を目指す、女性向けに特化した独立起業支援サービスです。
主なサポートは、起業に必要な知識・情報の提供や他の独立・起業を目指す女性たちとの交流機会の提供、資金調達のサポートなど。受講生が起業した業態は多岐に渡り、学習塾の開校やホームクリーニングサービス事業、ブロガーなど、多くのユーザーが自分の強みや得意を活かして起業に成功しています。
また女性に特化したサービスであることから、起業に向けてネックになりがちだった家事や育児との両立についても的確なアドバイスを受けられるでしょう。さらに起業に至るまでの過程で直面する疑問や課題に対しても個別にコンサルティングを受けられるため、自分のビジネスに合った具体的な解決策を素早く見つけられるでしょう。
新しいことに挑戦したい、自立した働き方を実現したいと考えている人は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
資金0なら融資・補助金・助成金などを積極的に活用しよう
資金0から起業する際には、少しでも事業を安定させるためにも「融資」や「補助金」、「助成金」などの制度を積極的に活用するのがおすすめです。昨今は国も起業家やスタートアップの支援に力を入れていることもあり、有用な制度が多数存在します。一例を挙げると以下の通り。- 新規開業資金(日本政策金融公庫)
- 女性、若者/シニア起業家支援資金(日本政策金融公庫)
- 新創業融資制度(日本政策金融公庫)
- 小規模事業者持続化補助金(全国商工会連合会)
- IT導入補助金(経済産業省 中小企業庁) etc…
これらの支援は、資金不足に頭を抱える起業家にとって貴重な資金源となること間違いありません。資金調達の難易度を下げたり、事業を円滑に回したりする際の大きな助けとなってくれるはずです。申請や採択には一定の要件があるものの、個人事業・法人問わず活用できる制度が揃っているので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
当記事では「起業したいけど金銭面が不安…」と悩んでいる人に向けて、資金0でも起業することは十分に可能だということを解説してきました。おすすめの0円ビジネスの例や、資金0で始めるリスクなどについても触れてきたので、起業をよりリアルに想像できるようになったのではないでしょうか。個人事業主も法人も、起業自体はほぼ0円で実現できますし、中には初期投資がほとんどかからないビジネスもあります。しかし、事業を安定的に運営していくため・来るべきタイミングで事業を拡大していくためには、少なからず運転資金が必要になることは確かです。
「0円でもできるから」と行き当たりばったりで行動することなく、国や地方自治体からの支援制度も活用しながら、適切な資金計画を立てて起業に臨むようにしてくださいね。余裕が少しでもあるならば、人脈も作れる起業スクールもおすすめです。