そこでこの記事では「映像制作×副業」というテーマで、「稼げるまでどれくらいかかる?」「どんな案件がある?」「実際副業収入はいくらくらい?」といった気になる情報を一挙解説していきます。
映像制作の副業で稼げるようになるまでどれくらいかかる?
動画や映像の制作を副業にできるまでにかかる期間としては、大体3か月〜6か月程度が目安と言えるでしょう。動画・映像制作の各種スクールの受講期間を見ても、90日(3か月)くらいになっていることがほとんどです。映像制作の副業をするにあたって身につけなければいけないスキルとしては、主に以下のようなものが挙げられます。
- 動画編集ソフトの取り扱い
- 素材となる映像の撮影技術
- シナリオを組み立てる構成力
- 個人で働くためのリテラシー
- 案件獲得のための営業方法 etc…
最低限必要となるのは、当然ながら各種動画編集ソフトの技術。定番のPremiere ProやAfter Effectsはぜひ使いこなせるようになりたいところです。これだけで習得に数か月かかることもあるでしょう。
そして副業で稼ぐためには、自分を売り込んで案件を獲得していかなければいけません。編集スキルを保有しているだけでは不十分で、副業に関する知識・ITリテラシー・営業方法等々、個人で活動するうえで身につけておきたいスキルは多数あります。未経験からこれらを全て習得していくと考えると、やはり半年はかかると見ておいた方が無難です。
映像制作の副業案件の例
ここでは、動画・映像制作の副業には実際どんな案件があるのかを見ていきましょう。一口に「映像制作」といってもその業務は多種多様で、それぞれで異なるスキルが求められ、人によって向き不向きも生じます。どんな案件なら自分でも取り組めそうか、ここで見定めてみてください。- YouTube動画の編集代行
- TikTokの動画編集代行
- 企業の商品・サービスPR動画の制作
- 結婚式等のイベントムービーの撮影・編集
- ストック動画素材の販売
YouTube動画の編集代行
動画・映像制作の副業案件として定番なのは、やはり「YouTube動画の編集代行」です。YouTuberや企業が運営するチャンネルの動画編集作業を請け負い、完成した動画を納品することで対価として報酬がもらえるビジネスモデル。今やYouTubeは、LINEに次いで日本で二番目に利用者が多いメディアとなっています。このことから副業案件サイト等を見てもYouTubeの仕事は圧倒的に多く、映像制作を副業とするならYouTube動画編集のスキルは備えておいて損はないでしょう。
参考:副業で動画編集
TikTokの動画編集代行
短尺の動画が楽しめるアプリとして、主に若者に人気を博している「TIkTok(ティックトック)」。少し前まではダンス系の動画が中心になっている印象が強くありましたが、今はおすすめ商品の紹介やハウツー系の動画など利用の幅を広げており、それに伴ってTIkTok映像の編集案件も増加しています。先述したYouTube動画と比べると一本当たりの時間が短いため単価は低めの傾向にありますが、一つ一つあまり長い時間をかけずにどんどんこなしていける点はメリットと言えるでしょう。
参考:SNS運用代行副業
企業の商品・サービスPR動画の制作
ある企業が売り出したい商品やサービスについて、PR動画を代行制作する副業案件もあります。動画・映像コンテンツの需要は高まっている一方で、まだ社内で完結できるほど人材の育成が進んでおらず、外部に委託する企業が多く存在しているからです。元から素材があってそこに編集を加えていく「YouTube」や「TikTok」とは違い、企業PR動画では基本「構成〜撮影〜編集」まですべて自分でこなしていくことになります。その分高単価が期待できますが、魅力的な映像に仕上げるための構成力・撮影技術や、クライアントとの打合せを円滑に進めるためのコミュニケーション能力等、ワンランク上のレベルが求められるでしょう。
結婚式の各種ムービーの撮影・編集
一本当たりの単価を重視したい人には、結婚式で流す各種ムービーの制作業務もおすすめの副業案件です。結婚式のムービーには、主に以下の3種類があります。-
オープニングムービー
披露宴の始まりを告げる映像。新郎新婦の入場を盛り上げる -
プロフィールムービー
新郎新婦の生い立ちや馴れ初めなどを詳しく紹介する映像。 -
エンドロールムービー
参加者への感謝の気持ちをこめて、新老親府が退場後に上映する映像
いずれも3〜5分程度の短い映像でありながら、一本当たり数万円で請け負うことも可能。ただし「モーショングラフィックス」「アニメーション」等の高度な編集技術が求められることから、YouTube動画の編集等と比べるとハードルはやや高めです。エンドロールムービーに関しては当日撮って出しの映像を流すことも多く、その場合にはスピーディーな編集技術も求められます。
参考:動画撮影スクール
ストック動画素材の販売
映像制作の副業の中でも少し特殊な例ですが、ストック動画を販売するという方法もあります。ストック動画とはいわば編集用素材のことで、購入することで権利の範囲内なら好きなように活用できるのが魅力。映像撮影や編集の手間を削減したい個人や企業に広く活用されています。動画のクオリティや解像度等に左右されるものの、一本あたりの単価は大体3,000〜5,000円程度。決して高いわけではありませんが、ストック動画の魅力は資産性にあります。一本納品したら終わりではなく、そのストックサービスが存在し続ける間は残り続けるため、複数回売れる可能性も大いにあるのです。
トレンドを掴んだり季節性を考慮したりと、売れるためには考えなければいけない点が多数あることは確か。それでも、自分から案件を獲りにいかなくてもいい副業として、ストック動画を始めてみる価値は十分にあります。
映像制作の副業は月収いくら?
動画や映像の制作案件を副業としたとき、月収としてどれくらい稼げるのかは気になるところでしょう。国内最大級のクラウドソーシングサイトとして知られる「クラウドワークス」に主な単価相場が掲載されていますので、こちらを元に解説します。結論として、どんな案件を請け負うかによって、月収も大きく変わってくるのが実情です。映像制作の副業として最もオーソドックスな「YouTube動画編集」の場合、1本あたりの単価は8,000円~。納期は5日程度と想定されていますので、仮に5日で1本のペースで進めた場合、月6本ほど納品できる計算になり、月収は「8,000円×6=48,000円」となります。
一方、企業を紹介するムービーの編集・制作案件については、納期30日前後で1本あたり120,000円~。副業月収10万円を超えることも十分可能です。自分がどの程度の映像制作スキルを有しているのか、どんな案件に携わっていきたいのか等を明確にしたうえで、営業に取り組んでいくといいでしょう。
参考:フリーランス動画編集者で稼ぐのは厳しい?稼げるようになるまでは?
映像制作副業スキルが身につくおすすめスクール3選
映像制作の副業に必要なスキルを身につけるには、動画編集スクールを活用すると効率的です。ここではおすすめのスクールを紹介します。デジハク
短期間で映像制作の副業で稼げるようになりたいと考えているならデジハクがおすすめです。動画編集スキルを効率的に学べるよう設計されているのはもちろん、稼ぎために必要なビジネススキルや行動力も身につく内容になっています。目標に合わせて学習を進められるよう、オンライン面談によるサポートが行われるのも特徴。現役でフリーランスとして活躍する講師からのアドバイスを受けながら、実力を高めていけます。
プロによる添削を受けられるのもポイントです。作品に対するフィードバックを受けることで、映像制作のプロとして稼ぐために必要な視点が身につきます。
MOOCRES
オンライン・オフラインともに6人までの少人数クラスで学べるのはMOOCRESです。現役クリエイターの講師から、実践的な内容をじっくり学べます。カリキュラムではAdobe After Effectsを重点的に学ぶのも特徴。高単価案件の多いWebCMでよく使われるソフトのため、副業で稼ぎやすいのもポイントです。受講期間である4ヶ月の間には、希望すれば1件の案件受注を保証しています。案件獲得から納品までを体験することで、副業で映像制作に携わるイメージを描きやすくなるでしょう。
また受講期間中は動画編集に必要なパソコンを実質無料でレンタルできますし、動画編集ツールも3ヶ月分が無償です。初期コストをかけずに始められるメリットがあります。
studio US
studio USなら未経験から2ヶ月で、映像制作の副業で稼げるようになることを目指せます。900を超える動画教材は、Adobeソフトの使い方や、画像加工・映像編集・ディレクションなどのスキルを学べる内容です。これらの教材は全て受講し放題。理解度に合わせて素早く進めていくことも、じっくり取り組むこともできます。毎月新しい動画教材がアップされるため、最新の知識を学べるのもポイントです。
また動画教材を受講しても分からない部分があるときには、プロ講師への質問が可能。安心して学習に取り組めます。
まとめ
当記事では「映像制作の副業をしたい!」と考えている人に向けて、稼げるようになるまでの期間や実際の案件の例、気になる月収周りの情報についてまで、詳細に解説してきました。映像コンテンツの需要は年々右肩上がりで成長しており、それに伴って映像制作者・編集者の市場価値も高まっている状況。案件数も豊富なので、スキルさえ習得することができれば映像制作の副業で稼ぐことも十分可能でしょう。
副業案件で実務経験を積んでおけば、将来映像制作業界に転職したり、独立してフリーランスになったりすることも選択肢として出てきます。キャリアの幅を広げるという意味でも、映像制作の副業はおすすめです。