この記事では、動画撮影を学べるスクールを選ぶ際のコツやおすすめの動画撮影スクールをわかりやすく紹介します。
動画撮影スクールで学べる内容
スクールの主旨や形態にもよりますが、多くの動画撮影スクールは「実践」を重視したカリキュラムを組んでいます。スクールに入学することで、独学ではリーチできない情報や現場で役立つ知識・技術を身に付けることが可能です。動画撮影スクールで学べる内容について詳しく紹介します。
動画を撮影する基礎から編集まで学べる
動画撮影の基礎とは、各種機材の取り扱い方や撮影方法・構図の決め方の考え方などです。思い通りの動画撮影を実現するためには、対象にマッチした機材を選択することや機材ごとのセッティング方法・扱い方を熟知しておくことが必須です。動画撮影スクールに入学すれば、ごく一般的な機材から特別なシーンで活用するプロフェッショナルな機材まで、幅広く必要な知識を習得できます。
また動画の印象を大きく左右するのが、カメラワーク(カメラの動かし方)です。スクールでは、カメラワークの基礎知識や被写体の構図を決めるフレーミングについて実践的な講義を受けられますす。
動画撮影において、カメラワークやフレーミングは制作者のセンス・腕の見せどころと言っても過言ではありません。実践に基づく具体的な指導を受けることで、未経験者でも短期間で動画撮影のカンやコツを身に付けられます。
このほかカリキュラムに動画編集まで含まれている場合は、Adobe Premiere Pro・Photoshopといった、主要な動画編集ソフトも学習の対象です。授業では、撮影した動画のトリミング方法やエフェクトの追加方法・色調補正の方法なども学ぶこととなります。
プログラミングなどのWebスキルを高められるスキルなど学べる(スクールによる)
一部のプログラミングスクールでは、動画制作とWeb周りのスキルを合わせて習得できるコースを設けているところもあります。選択するコース次第では、動画撮影の基礎に加えてWebデザインやモーショングラフィックスのスキルも習得できます。Webデザインやモーショングラフィックスと動画制作を併せて学ぶメリットは、表現手法の幅が広がる点です。撮影した動画に多彩なアレンジを加えやすく、自由度の高い動画制作を実現できます。
Web周りのスキルを併せて習得することで、単なる動画制作クリエイターではなく、より高いレベルの映像クリエイターとして活躍できるかもしれません。
動画撮影スクールに通うメリット
動画の撮影について独学で学んだとしても、限界を感じることもあるでしょう。動画撮影スクールに通うと、以下のようなメリットがあります。就職や転職を見据えた高いスキルを習得できる
動画の撮影を仕事にしていきたい人は、現場で通用するスキルを身に付けたいと考えるでしょう。動画撮影スクールでは、現場で活躍するプロの講師が直接指導を行うことがメリット。動画撮影が未経験だったとしても、就職・転職時に有利になるスキルを習得できます。学習につまづいても講師に相談できる
動画を撮影する際には、動画の構成や使用するカメラ、パンやズームの方法について迷う人もいるでしょう。動画撮影スクールに通っていれば、疑問点をすぐに講師に相談できることがメリットです。動画撮影スクールに通うデメリット
「動画撮影スクールで学ぶメリットは大きい」とはいえ、デメリットがゼロというわけではありません。入学を検討している人は、「コスト」「時間」の面で気になる点があることも理解しておきましょう。動画撮影スクールについて、デメリットと思われがちなポイントを紹介します。
入会金や月学費など高額な費用が必要となる
動画撮影スクールに入学すれば、入会金や月額費が必要です。独学のケースと比較すると、コスト面の負担が大きくなるのはデメリットといえます。「それなら安価なスクールを探せばよいのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかしスクールの質は、金額に比例するケースが多々あります。特に動画撮影初心者の場合、高額でも基礎から丁寧に教えてくれる動画撮影スクールの方が、後々のメリットは大きいでしょう。
入会金や月々に必要な費用は、スクールによって異なります。さまざまなスクールを比較して、「動画撮影に必要なスキルが身に付くか」「不当な料金設定ではないか」を精査してください。
スクールの期間はプライベートな時間が削られる
スクールで動画撮影の基礎を身に付けるためには、それなりの学習時間を確保しなければなりません。必然的に、自由に使えるプライベートな時間は少なくなります。学習時間の確保が難しい人は、オンデマンド式のオンラインのスクールを選択するのも1つの方法です。オンラインなら通学の必要がない上、視聴時間の制限もありません。すき間時間を活用して学習できるため、忙しい人でも学習の負担が少なくなります。
「スクールのためにプライベートな時間がなくなる」ということは、逆に考えれば「確実に学習時間を確保できる」ということです。本気で動画撮影を学びたいと考える人には、むしろメリットといえるかもしれません。
動画撮影は独学でも学べる?
近年では動画撮影を学べるYouTubeチャンネル、書籍などもあるため、独学でも学ぶことは可能です。動画撮影スクールであれば5~60万円前後の受講料がかかりますが、独学なら編集ソフト代など最低限のこと以外費用はかかりません。ただ、独学だとひとつひとつの技術を調べながら行う必要があるため、スクールで学ぶよりも時間がかかる恐れがあります。さらに動画撮影の技術を取得して就職を検討しているなら、スクールが受注した仕事を提供しているような動画編集スクールに通っておくと有利に就職活動を進められます。
もし仕事しながら学習を検討しているのであれば、効率よく学べるオンラインの動画撮影スクールなどに通うのが望ましいです。
近年動画コンテンツの需要が高まっており、動画編集を仕事にしたいという方や趣味で行いたいという方も増えています。今回は動画編集を学ぶ際の独学とスクールの違いについて解説します。動画編集を学べるおすすめスクールも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
この記事をcoeteco.jp で読む >動画撮影スクールの選び方
動画撮影スクールを選ぶ際には、以下のようなポイントに気をつけて選びましょう。通学かオンライン授業か
初心者が動画撮影の基礎から学びたい場合には、通学スタイルのスクールを選びたいですね。動画撮影のコツをプロの講師からその場で指導してもらえることが、通学スタイルのメリットです。地方に住んでいる人や仕事が忙しい人の場合は、時間や場所を選ばないオンライン授業が向いています。動画撮影から編集まで一連の作業を学べるか
動画撮影スクールのなかには、YouTube動画制作に特化したカリキュラムを用意した動画撮影スクールもあります。そのようなスクールの場合は、動画撮影から編集、配信の方法など動画制作に関する幅広いスキルを習得できます。カメラだけではなく、照明機材や音声機材の扱い方も知りたい場合には、カリキュラムの内容を入学前に確認しておくことが重要です。動画撮影を勉強できるスクールおすすめ8選
ここでは、動画撮影を勉強できる動画編集スクールを紹介します。デジハク
動画を仕事にしたい人から選ばれているのは、デジハクです。300本以上の講座がオンラインで受講できるため、働いている人でも学びやすいことが特徴。動画撮影のほかにも、グラフィック講座やリテラシー講座など、カリキュラムの内容も充実しています。
プロの動画クリエイターがサポートするため、講座や案件の相談なども気軽にできることが魅力です。運営会社はクリエイティブ制作を行なっている会社のため、安心できると言えるでしょう。
studio US
動画制作のプロとしてのスキルが身につくのは、studio USです。完全オンライン学習で、700を超える動画教材のなかから必要な講座だけを受講できることが可能です。
studio USでは、就職や転職時にアピールできるポートフォリオも作成可能です。卒業後には、スクールが提携している企業の案件を受注することもできます。そのため、案件取得に不安を感じる人でも、手厚いサポートが受けられるスクールだといえるでしょう。
ヒューマンアカデミー
未経験者でも動画撮影の高いスキルを習得しやすいのは、ヒューマンアカデミーです。Web動画クリエイター総合コースを選択すれば、教育訓練給付制度を利用でき受講料の20%が支給されることが特徴です。そのため、費用を抑えて勉強したい人に向いているスクールだといえるでしょう。映像講義は現役動画クリエイターが監修しており、何度も繰り返し映像を見ることが可能です。オンラインか通学かを自身で選ぶことができ、Adobe Premiere ProやIllustratorなどのスキルを習得できます。
MOOCRES(ムークリ)
MOOCRESは、フリーランス特化の超実践型授業を行っている動画制作スクールです。現役クリエイターが講師を務めており、現場で役立つ知識・スキルを学べます。最大6名の超少人数クラスなので、丁寧にサポートしてもらいたい方におすすめです。受講中にサポートを受けながら案件獲得から納品完了まで体験できるのも、MOOCRESの魅力。1件の案件受注を保証しているため、確実に副業やフリーランスになってからの業務を体験できます。
初期コストが実質無料なのも、MOOCRES独自のメリット。受講期間中はPCが実質無料でレンタルでき、動画編集ツールが3ヶ月分無償で利用できます。
オンラインでもオフラインでも授業を受けられ、受講料は374,000円(税込)です。
デジタルハリウッド STUDIO by LIG
デジタルハリウッド STUDIO by LIGは、Webデザイナー・動画クリエイター養成スクールです。
動画クリエイターを目指す人向けのカリキュラムが提供される中、2023年7月には動画撮影に特化した実践的な学びが得られる『動画撮影スキル実践講座』が開講しました。
動画撮影スキル実践講座では、撮影機材の知識・インタビュー撮影・カメラワークなど、実践を交えて総合的な撮影技術を学ぶことができます。
また1ヶ月で完結するカリキュラムのため、忙しい社会人でも学習に取り組みやすいでしょう。
受講料金は77,000円(税込)であり、他コースとセットで受講される場合は、5,000円割引を受けることができます。
デジハリONLINE
短期間で確かなスキルが身につくのは、デジハリONLINEです。企画やマーケティング、Adobe After EffectsやAdobe Premiere Proなど、動画に関する幅広い知識が習得できるスクールです。表現の幅を広げたい人は、モーショングラフィック講座などを受講したいですね。現役のビデオグラファーから動画撮影方法や動画編集のコツなどを直接学べることが、デジタルハリウッドスクールのメリット。幅広い企業から注目が集まる、YouTube動画の広告などの知識も学ぶことが可能です。
バンタンクリエイターアカデミーキャリアカレッジ
バンタンクリエイターアカデミーキャリアカレッジは、総合エンターテインメント事業を運営するKADOKAWAが提供する動画撮影・編集技術を学べるスクールです。動画クリエイター・マネジャーを養成する専門学校を運営しているだけあり、指導・教育の水準はハイレベル。通学型にこだわる同スクールでは、教室に本格的な機材と動画撮影環境が用意されているため、机上では得られない学びを習得できるでしょう。
また最新の流行や技術の移り変わりが早い動画業界の中で常に最新のスキルを伝えられるよう、毎年最新の業界トレンドに合わせたカリキュラムを作成しています。
さらに現役クリエイターが直接指導するため、キャリアアップに必要な情報も得られるでしょう。仕事につながるネットワークのきっかけとなる業界の最新情報も見聞できるため、フリーランスや副業で稼ぎたい方にもおすすめのスクールです。
動画クリエイターズGYM
動画撮影の基礎から学びたい人に向いているのは、通学制の動画クリエイターズGYMです。一眼レフやスマートフォンを使用して、実際に撮影のコツを指導してもらえるカリキュラムとなっています。チケット制だから、受けたい講座だけを受講できることが特徴です。ストップモーションやグリーンバックなど、撮影のさまざまな手法を指導してもらえることが動画クリエイターズGYMの魅力。必要な場合には、企画や編集などの講座を受講することも可能です。
動画撮影スクールに関するよくある質問
動画撮影スクールを調べていると、「これはどういうことだろう?」と疑問に感じることが出てくるかもしれません。動画撮影スクールに関して、気になるあれこれを紹介します。
映像クリエイターと動画クリエイターの違いは何ですか?
映像も動画も、「動く画像」を意味する点では同じです。映像クリエイターと動画クリエイターを分ける明確な基準はありません。ただし一般的には、映画館・テレビなどで流れる画像を「映像」、スマホやタブレットといったデジタルデバイスで視聴する画像を「動画」とする考え方が基本です。
上記の基準に則れば、映像クリエイターは「テレビ・映画に流れる動画を作る人」、動画クリエイターは「デジタルデバイスで視聴される動画コンテンツを制作する人」と区別できます。
動画クリエイターとは私たちが日々目にする動画を作る仕事です。仕事内容は幅広く、働き方の種類もあるため、同じ動画クリエイターでも全く異なる仕事をしているケースもあります。具体的にどのような仕事スタイルがあるのでしょうか?動画クリエイター向きの人の特徴や、仕事にするために必要なスキルの身に付け方も紹介します。
この記事をcoeteco.jp で読む >動画撮影には何が必要?
動画撮影で準備したいのは、以下のアイテムです。- カメラ
- 三脚
- ジンバル
- ライト
- マイク
- 動画編集ソフト
三脚は、安定した動画撮影を実現する上で必要です。特に屋外での固定撮影を考えている人には、必須のアイテムとなります。一方カメラを手に持って撮影する人は、ジンバルを用意してください。
ジンバルとは、スマホやデジカメ撮影中の手ブレを防止する機材です。直接手に持つ「ハンドヘルド型」、体に付けて使う「ボディマウント型」、肩に背負う「ショルダーマウント型」があるので、撮影したいシーンや動画の種類に合わせて選択しましょう。
このほか撮影対象をよりくっきりと見せるための「ライト」や、クリアな音声を拾うための「マイク」も準備しておくと安心です。
なお動画編集ソフトは、撮影した動画をイメージに合わせてカスタマイズする上で必要となります。編集ソフトを使うことにより、「不要なシーンのカット」「エフェクトの追加」「音楽や音声・テロップの追加」などが可能です。
人気が高いのは「Adobe Premiere」「Final Cut Pro」「Power Director」などですが、OSやパソコンのスペックによって利用できるソフトは異なります。
初心者は、パソコンにデフォルトで入っている動画編集ソフトから始めてもよいかもしれません。