今年で16回を迎えるスペースロボットコンテストは、小学生から大人まで全ての年代が同じ課題に挑戦するロボットコンテストです。毎年11 月に行われる全国大会では、地方予選を勝ち抜いた強豪チームが集結して腕を競い合います。
今年は、びわこ湖畔にある県立体育館「ウカルちゃんアリーナ」に開催地を移し、内容を大幅にリニューアル、e-スポーツの要素をふんだんに取り入れた、エンターテインメント性の高い大会を目指します。
JAFSは宇宙開発をコンセプトに、日本のSTEAM教育を長年にわたってリードしてきました。同協会の北原達正代表理事は次のように説明してくれました。
「スペースロボットコンテストは、『宇宙を学びの場にするプロジェクト』の一環として行います。このコンテストの上位者には、翌年の「スペースバルーンプロジェクト」への参加権が与えられます。このプロジェクトでは、宇宙空間に実際に観測気球を飛ばし、子どもたちが制作したロボットで成層圏の塵(ちり)を回収、その分析を行い、国際学会への論文投稿を行います」。
会見には、大津東ロータリークラブから永谷知永子会長らが出席、これから3年にわたって、国際科学教育協会と大津市内の4つのロータリークラブが共同でコンテストを開催することを発表しました。
また、このコンテストは滋賀県が共催し、総務省や文部科学省、地元商工会議所の後援を受けて開催されます。
実行委員会によるとコンテストの他にも、滋賀県内全域でロボットサイエンス体験イベントや継続的な講習会を開催、選手や指導者の育成を行うことによって、地域のICT教育の充実化、産業の活性化を図ります。
e-Sportsに力を入れる総務省は、各地域に拠点を作ろうと構想を練っており、本コンテストは産学官が連携する起爆剤になると注目されています。
会見には、JAFSの選手代表として滋賀県守山市の中学生、神元詞結(かみもとしゅう)君が出席、現在の活動の紹介やプログラマブル・ドローンの実演を行ってくれました。
神元君は、技術者だったおじいさまの背中を追って、独自のアイデアと工夫でロボットを制作し、いろいろなコンテストに出場しているそうです。
JAFSの目指すe-スポーツは従来のスタイルとは異なり、実際のロボットを使って行うという画期的なもの。ロボットは貸し出しも可能ですが、上級者になると宇宙をコンセプトにした課題に向けて、自分で制作したロボットで戦いに挑むそうです。
全国初となる実機型eスポーツ「スペースロボットコンテスト・ジャパンオープン」。はたしてどんな戦いが繰り広げられるのか、ぜひ会場に足を運んで、時代の最先端のコンテストをご覧になってはいかがでしょうか。
お問い合わせ先:一般社団法人「国際科学教育協会」
スペースロボット大会実行委員会 otsuhigashirotaryclub@gmail.com