DeNA主催のKids VALLEYイベント「プログラミングサマーキャンプ2019」レポート

DeNA主催のKids VALLEYイベント「プログラミングサマーキャンプ2019」レポート
今年6月に「プログラミング教育事業に関する協定」の締結が発表され、具体的な活動の一環としていよいよスタートした「Kids VALLEY未来の学びプロジェクト」のイベント「プログラミングサマーキャンプ2019」。

子ども達の夏休み期間である8月上旬、プロジェクト参加企業が、各社オフィスやビル内のスペースを会場に連日イベントを実施。

今回は8月5日、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が、渋谷ヒカリエで実施したイベントの様子をレポートします。

イベントには、渋谷区の約30名の小学生たちが参加


会場となったのは、渋谷ヒカリエ8階のイベントスペース「COURT」。

13時の開会に合わせて、参加する子ども達と保護者が次々と来場。受付を終えると、子ども達はDeNAの無料アプリで渋谷区モデルに採用されている「プログラミングゼミ」オリジナルキャラクターのそらもんと一緒に記念撮影し、各テーブルに着席。

今日イベントに参加するのは、渋谷区内の約30名の小学生の男女。プログラミング初心者の子から、興味があって少しふれたことのある子どもまで、さまざまな小学生たちが集まりました。

開会式がスタート

開会式ではイベントの概要説明の他、DeNAの会社を紹介


貸出用や自前のパソコン機器をセッティングし、いよいよ開会式がスタート。

約3時間を要する本イベントでは、子ども達はプログラミングのイロハを学ぶとともに、ワークショップを通じて実際にプログラミングを体験します。


開会式後、まずは常務執行役員 兼CTOシステム本部長の小林篤氏が、身近で使われているものの例を出して「プログラミングとは何か?」を子ども達に説明。

また、プログラミングを使って暮らしを便利にし、みんなが幸せになる世界を作ることができるのがプログラマーであるとして、プログラマーという職業の役割や重要性に関する話もありました。

「未来はどんな世界になるか?」という質問に、「空飛ぶ車がある」など発想力豊かな回答をする子ども達


エンジニアがライブコーディングを実演

続いて行われたのは、ソフトウェアエンジニアの緒方文俊氏によるライブコーディング。

目の前で初めて見るコーディング画面とプロのコーディング技術に子ども達も興味深々。

緒方氏は、次から次に出てくる子ども達の意見を取り入れながら、即興でBGMつきの恐竜のアクションゲームを作成。完成したゲームを数名の子ども達が体験し、会場は大盛り上がり。


選ばれし2名の男子がゲームにチャレンジ


ゲーム観戦する子ども達からは笑い声や応援する声があがります

ワークショップ①:「プログラミングゼミ」を使い、プログラミングを体験

「プログラミングゼミ」の開発者である末廣章介氏によるワークショップ


プログラミングの面白さが分かったら、今後は自分でやってみようということで、渋谷区内の一部の公教育機関でもすでに使われているDeNAオリジナルの開発アプリ「プログラミングゼミ」を使い、子ども達がプログラミングを体験するワークショップがスタート。

ワークショップでは、子ども達は自分の手描きキャラクターを使って渋谷をイメージしたアニメーション制作に取り組みます。


参加者の中にはプログラミング初心者も多数おり、開始早々、アプリ立ち上げから苦戦する子の姿も。

分からないことがあれば、近くにいるスタッフやお友達がやさしくサポートしてくれます。


まず、子ども達は、キャラクターの動きを指示するブロックを使ってキャラクター「ソラモン君」を動かすことに挑戦。

キャラクターをいつ、どのように動かしていくか、プログラミングの基礎を学びます。スタッフからの説明を受けながら着々とキャラクターを動かし、全員が課題をクリア。



ワークショップ②:渋谷を舞台にしたアニメーション作り


続いて、ワークショップのメインとなるアニメーション制作に取りかかります。

アニメーションに登場させるキャラクターのイラストをパソコンに取り込む練習をした後は、各自、イラストを描いてキャラクター作りに専念。

ついさっきまで騒いでいた子も、真剣な表情で黙々と絵を描き、できあがったイラストやあらかじめ用意された背景写真を写真に撮って、パソコンに次々に取り込んでいきます。

子ども達の個性が光るキャラクターが次々と誕生


ほぼ話すことなく、夢中でキャラクターの絵を描く子ども達



取り込んだイラストは画面上できれいにトリミング


作業が進むごとに、集中力もどんどん高まってきた子ども達。

その熱が伝わったのか、近くの席で見守っていた保護者の方達もいつの間にか我が子の横に立ち、「分からないことがあったら、聞いてごらん」などの声をかけます。


ワークショップの合間にDeNA本社を見学

ワークショップの作業中、いくつかのグループに分かれて、ビルの上階に所在するDeNA本社の社内見学を実施。

見学グループは、11階の総合受付を通り、エレベーターで21階へ移動。

ロビーに到着すると、真っ先に景色を見ようと窓際に駆け出す子ども達と保護者


フロアに到着してまず全員が驚いたのが、21階の窓からの眺望。

都内の主要ビルが見渡せる絶景に、子どもも大人も釘付けです。こちらの社会見学、有名企業のオフィスが見られる貴重な体験ということで、実は子ども達だけではなく保護者の中でも楽しみにしていた方が多かった様子。

親子で一緒に目を輝かせながら室内を歩く姿が印象的でした。


今年で創業20周年を迎えるDeNAの歴史が分かる展示パネル



また、会議室では、DeNAの代表取締役会長南陽智子氏のインタビュー動画を視聴。

「自分の“したい”という気持ちをコンピューターに伝えるために、プログラミングが必要であること」、そして「答えが一つではないことを知って、他の人との違いを楽しみながら、自分らしい活躍をしてほしい」という南陽氏の言葉に、子どもも大人も静かに耳を傾けていました。



作品完成へ向けてラストスパート!

社内見学を終えて席に戻ると、中断していた作業を再開。

取り込んだキャラクターをプログラミングを駆使して動かし、アニメーション作品を完成に近づけます。

思ったようにキャラクターを動かせない状況に苦戦しつつも、積極的にスタッフに聞いたり、ガイドブックを読み直したり、それぞれが試行錯誤をしながら作品を作り上げていきました。

ガイドブックとすり合わせて、どこが間違っているのかを確認


スタッフも総動員で子ども達をサポート


でき上がったアニメーションを再生させて、満足気な様子でお父さんやお母さん、スタッフに披露する子ども達。

ワークショップを通して会場には笑顔がたくさん生まれました。

「動いた!」と自分の作品を見て喜ぶ子ども達




内容盛りだくさんのイベントが終了


完成した作品に名前をつけてバックアップをとり、ワークショップが終了。

約3時間の長丁場でも、子ども達の集中力は切れることなく、「楽しかった人は?」というスタッフの問いかけに、疲れた様子を見せることなく、全員が元気に手を挙げていました。


最後は、今日取り組んだことを振り返りをしながら、プログラミングというものを改めて認識した子ども達。

スタッフの末廣氏と緒方氏の締めの挨拶をもって、イベントは終了。

帰り際、子ども達からは、「自分で作品を作れて楽しかった」「また来たい」といった声が聞かれました。

また、保護者の方からも「子どもがプログラミング初心者なので、取っ掛かりとして良いかと思って今回参加しましたが、楽しそうにしていてよかったです」といった参加を楽しんだというコメントもありました。

まずは、プログラミングを知り、楽しさを体験してもらう

最後に、ワークショップで使用したアプリ「プログラミングゼミ」の開発者であり、プログラミング教育事業の担当者である末廣章介氏に今日のイベントについてお話を伺いました。


―今日のイベントの主旨を教えてください。

イベントの内容としては、まずは子ども達にプログラミングに親しんでもらうというのが目標でした。

限られた時間の中で、子ども達にプログラミングでどういう動きができるかを学んでもらい、「動いた!やった!」という体験をしてもらった後に、少しずつ自分なりのアレンジを加えて作品を作ってもらうというという所を目指しました。

―参加した子ども達の様子は、いかがでしたか。

みんな、楽しんでくれていましたね。

大人ですと、プログラミングは大変なものと思いがちなのですが、こうやって小さい頃から「プログラミングは楽しいもの」と感じてもらい、コンピューターとお友達になってくれればいいなと思います。

―プログラミングを子ども達に教える上で、大切にしていることは何でしょうか。

ただ単に楽しいと思ってもらうだけではなくて、身近な生活にも役立っているということを伝えるようにしています。

―イベントを通して、子ども達に学んでもらいたいことは?

普段使っているプログラミングでできているソフトウェアなどを使うことが多いと思いますが、使うだけではなくて、創れるんだよということをまずは知ってもらいたいですね。

創れるようになると、物事を見る時に、「これはこういう仕組みで動くんだな」という発想が出てくるので、そういった発想を大事にしてもらいたいなと思います。

それから、プログラミングは“楽しい”ということが一番大事なので、楽しいという感覚を持ち続けてもらいたいなと思います。


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