これまで蓄積してきた自社のノウハウと教育用ビジュアルプログラミング言語「Viscuit(ビスケット)」を掛け合わせ、「デジタルアート」「ブロック造形」「ロボットプログラミング」「サイエンス工作」の4分野のカリキュラムを学ぶことができる、対象年齢4歳以上の幼児向けSTEAM型学習教室です。
今回は、4月の全国展開に先駆けて開講されている授業の様子をレポートします。
(カリキュラムを監修された「Viscuit」開発者・原田先生へのインタビュー記事はこちら)
「Viscuit(ビスケット)」開発者・原田康徳先生 | アーテック「first STEAM」監修
株式会社アーテックが4歳から学べるSTEAM教育スクール「first STEAM(ファーストスティーム)」を新規開講します。今回は「デジタルアート」のカリキュラムを完全監修された「Viscuit(ビスケット)」開発者・原田 康徳先生にお話を伺いました。
この記事をcoeteco.jp で読む >早速、授業を見学!
授業スタート!まずは前回までの学習の振り返りから
現在、教室に通っているのは、年長3名、年中2名の計5名の子ども達。教室では2年間で全24回のコースが実施されますが、こちらの5名はデジタルアート5回、ブロック造形4回、ロボットプログラミング3回、サイエンス工作3回の授業を終えているそう。
今日の授業では「Viscuit」を使い、絵本作りの課題に挑戦します。授業時間は、17時30分から18時15分の45分間。開始10分前になると、続々と生徒たちが入室してきます。
「では、今日の授業を始めます」
「おねがいしまーす!」
担当講師・大橋先生の授業開始の挨拶と子ども達の元気な返事で、授業がスタート。まず行われたのは、前回までの学習内容の振り返り。各自がタブレットを使い、画面上のオブジェクトを動かす課題に取り組みます。
「ちょうちょを動かして、チューリップにとまらせてあげてください」
「できたー!」
「じゃあ、たんぽぽにとめてください」
「先生、できたー」
慣れた様子でタブレットを扱い、次々と課題をクリアしていく生徒たち。授業が始まると、活発におしゃべりしながらも目線はぶらさず、手元は止めず、課題に集中しています。
「おばけを動かしてください」
「おばけは、どう動かすんだっけ?」
「うえ、した、うえ、した」
「次のページ行っていい?」
分からないことがあれば、ためらうことなく先生に質問。子ども達の積極性が、いたるところで垣間見られます。
Viscuitで絵本を作ろう!
前回までに習ったことを振り返り、記憶と動作のウォーミングアップを終えると、いよいよ今日の本題である「絵本を作る」課題に取り組みます。絵本のタイトルは、『くいしんぼうのコロちゃん』。まずは大橋先生が、どんな絵本を作るのか課題の概要を説明します。絵を描いて食べ物を作り、コロちゃんの口に運び、食べさせてあげるというストーリーを子ども達が「Viscuit」を使って作り上げます。
説明を聞き終えて、さっそく絵本作りに夢中になる子ども達。思い思いに食べ物を作り、コロちゃんに食べさせます。
「食べさせるの、どうやってやればいいの?」
「めちゃくちゃ食べるよ」
「次、なに食べさせようかな?」
「お弁当作らなきゃ、意味ない!」
絵本づくりに取り組みながら、会話が止まらない子ども達。
「こんなでかくしちゃった」と言う子に対して、「コロちゃんは、食いしん坊でいっぱい食べるから、いっぱいあげよう」と答える大橋先生。
会話のやり取りを聞いていると、子ども達の作ったものや言葉をしっかり受け止め、彼らの創作意欲をさらに引き出し、発想の幅を広げようと試みる教室の指導姿勢が感じられます。
どんな絵本ができたかな?作った作品をお互いに見せ合いっこ
作品完成後、「みんなで作った絵本をみんなで一緒に見ていきましょう」ということで、みんなで各自の作品をお互いにチェック。「これは何だと思う?」
「いちごとメロン」
「なぞなぞごはん」
「何ジュースだと思う?」
「ソーダ?」
発想力豊かな個性ある作品を見せ合いながら、それぞれに感想や質問を自由に言い合います。思いもよらないユニークな発想に笑いや驚きが飛び交い、会話が弾みます。
全員の作品を見終え、「ということで、今日の授業はこれで終わりです!」大橋先生の終わりの言葉に、「ありがとうございました!」とみんなで挨拶し、授業が終了。
授業後は、お母さんが迎えに来るまで、みんなでゲーム。自由に感想を言い合える和気あいあいとした雰囲気は、こうした普段のやり取りからも育まれているのかもしれません。
授業見学を終えて
今回、「アーテック first STEAM」の授業を見学する中で一番印象的だったのは、子ども達一人ひとりが自分の思ったことや感じたことを躊躇することなく自然に、自由に発信している様子。自分の存在が受け入れられている安心感、創作することの楽しさや面白さに対する充実感、作り上げることで得られる達成感。授業を通して得られるそれらの実感によって築かれていく個々の自信が、子ども達の生き生きとした表情や感性を生み出しているような気がしました。
保護者の方に聞く!アーテック first STEAMの魅力
お子さんを迎えに来られた保護者の方々に教室の魅力を伺いました。■教室へ通い始めた後のお子さんの変化について
「創作はもともと苦手でしたが、教室に通い出してから好きになってきたようです。毎回教室に行くのを楽しみにしています」「タブレットは家にあっても触っていなかったのですが、教室で使うようになってからは、自分で動かすことがうれしいようで、使うようになりました」
■教室について感じている良さ、魅力について
「現在、小学校で使われている教材などを作っている会社が運営元だと聞きました。幼稚園から小学校へ進むのに学習の壁があるといった話をまわりから聞いていたのですが、ここならスムーズに取り組めそうだなと思い、通わせることを決めました」子ども達に将来につながる原体験を
最後に、今日子ども達に指導を行った「アーテック first STEAM」教室の講師であり、株式会社アーテックの企画室教室コンテンツチームに所属する大橋一平氏にお話を伺いました。―「first STEAM」はもうすぐ全国展開されるそうですが、先行授業をされてみて、感触はいかがですか?
提供カリキュラムは、カリキュラムを作った担当者が授業を行い、その後に修正をかけ、実際の授業時の注意点等を踏まえた形にしています。とはいえ、まだまだ追求していかなければならない部分は多々あると思っています。現在の内容で授業をして気づいたこと、感じたこと等を盛り込みつつ、引き続き、カリキュラムを進化させていきたいと考えています。
―授業を通して、子ども達には、どんな変化が見られますか?
いろいろあるとは思いますが、特に変化を感じるのは、子ども達に発言力、積極性が出てきたことです。
教室へ通い始めた当初、保護者の方も心配になるくらい、全然しゃべらなかったお子さんが、授業を通して発言できるようになりました。自分で作ったものを他の子に説明したり、どんどん積極的に発言できるようになってきていますね。
自分で作ったものに自信を持てる、という点に関しては、全員ができるようになったように思います。
―最後に、これからお子さんがプログラミング教育を受ける予定の保護者の方達へメッセージをお願いします。
私達は、この教室を単なるプログラミングを行うだけの教室だとは思っていません。幼児の段階で子ども達がやれることはそれほど多くないので、タブレットの操作、サイエンス、ブロック、そしてプログラミングを含めたいろいろな経験が、子ども達のよりよい将来につながる原体験になると考え、カリキュラムを作っています。
小学校、中学校、高校、そして大人になるまでつながっていくような原体験を是非、この教室を通して、お子さんにしていただければと思います。
「アーテックfirst STEAM」は2020年4月〜開講予定!
「アーテックfirst STEAM」は2020年4月より全国で開講予定!オープン後はこちらのページから各教室を検索できます。
【体験レッスン+口コミ投稿でAmazonギフトカードプレゼント】口コミ掲載数No.1!First STEAMの口コミ・評判・料金をわかりやすく紹介。カリキュラムや特徴など、気になる情報が満載
この記事をcoeteco.jp で読む >「デジタルアート」カリキュラム監修者・原田先生へのインタビューはこちら
ビジュアルプログラミングアプリ「Viscuit」開発者であり、「アーテックfirst STEAM」カリキュラムを監修されたコンピュータサイエンス研究者・原田先生へのインタビューはこちら。先生がViscuitやカリキュラムに込めた思いを語っていただいたロングインタビューです。ぜひご覧ください。
「Viscuit(ビスケット)」開発者・原田康徳先生 | アーテック「first STEAM」監修
株式会社アーテックが4歳から学べるSTEAM教育スクール「first STEAM(ファーストスティーム)」を新規開講します。今回は「デジタルアート」のカリキュラムを完全監修された「Viscuit(ビスケット)」開発者・原田 康徳先生にお話を伺いました。
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