(取材)Gakken ON AIR(学研オンエアー)とは?限りなくリアルに近いオンライン学習塾で高校受験をめざす!
「Gakken ON AIR」は、全国に教室を展開する学研がオンラインライブ授業を大きく進化させ、リアルな対面授業に限りなく近づけたオンライン教育サービスです。対面授業の持つメリットや良さをなるべく残しつつ、デジタルツールのメリットを活かし、ご家庭で自学自習のサイクルを回せるようになっているのが魅力なのだとか。気になるサービス内容について、(株)学研メソッドの山下さんに詳しくお話を伺いました。
この記事をcoeteco.jp で読む >(取材)偏差値76の難関校合格者は、まさかのオンライン学習のみ! Gakken ON AIRで見事合格の親子に聞く
この記事では、Gakken ON AIRのみで名門・渋谷教育学園幕張高等学校(偏差値76)に合格された佐藤さん親子にインタビュー! 「基礎固めにおいて、Gakken ON AIRの右に出るサービスはない」(お母様) 「に頻繁な質疑応答があり、問題のレベルも高いので、集中力を切らすヒマもないです」(華子さん) そう語る佐藤さん親子の学習スタイルは?本音でくわしく伺いました!
この記事をcoeteco.jp で読む >同校は新型コロナウイルス感染症が蔓延する以前からオンライン授業の可能性を推測し、学習塾の機能をまるごとインターネット上で実現できないかと試行錯誤していたとのこと。
そこで同校は、学研グループと共にAIやバーチャル機能の開発や導入を行い、デジタルを駆使したシステムによってリアル教室をそのまま「オンライン上に再現」。通塾する手間がなく、しかも効率よく学習が行えるオンラインのメリットを最大限に活かした学習塾を展開しています。
今回は、創造学園第5事業部(オンライン事業部)統括代理 林 大介先生にエディックオンラインについて詳しくお聞きしました。
エディックやエディックオンラインを検討中の方はもちろん、より良いオンライン学習を模索している皆さんにも参考になるインタビューです。ぜひご覧ください。
創造学園エディックオンライン校とは
創造学園オンライン |
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授業スタイル |
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特徴 |
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運営会社 | GakkenGroup エディック創造学園 |
Gakken On Airのルーツ「創造学園エディックオンライン校」
―創造学園エディックオンラインはGakken On Airのルーツとなった学習塾だそうですね。これまでの歩みについてお話しいただけますでしょうか?
創造学園は兵庫県南部、具体的には芦屋〜姫路までを対象とした総合的な教育機関で、他府県に教室は持っていません。現在は中学受験向けの塾や個別指導塾などを展開しており、とくに高校受験においては、兵庫県の入試に特化した対策を行っています。進学実績も兵庫県ナンバー1で、大きな強みとなっています。
オンライン校が本格的にスタートしたのは昨年からで、今年、初めて受験生を受け持つ形になりました。
スタート当初は、「本当にオンラインだけで中3の生徒が入試にのぞめるのか」と聞かれることもありましたが、結果を見ると、兵庫県で公立トップ校である神戸高校、長田高校、兵庫高校、国立明石高専、市立西宮、姫路西高などに合格する生徒が続出。「オンラインでも本格的な学びができる」と証明した形となりました。
そんなエディックがオンライン教育に注目し始めたのは、かれこれ2019年ごろのことでしょうか。あるとき、社長がビデオ通話システムについての書籍を社員に紹介したんです。まだ今のようにオンライン会議なども一般的ではなかった時期で、当時としては先進的なツールでした。
その書籍を読んだ社員の間で、これからは授業でもオンラインを使ったサービスが普及していくだろうと意見が一致し、いろいろな方向から事業に生かす方法を考えました。そこから生まれたのが、エディックオンラインだったというわけです。
そのような流れで開発がスタートし、2020年3月にシステムをリリースしようとしていた直前のことでした。新型コロナウイルスの流行による緊急事態宣言が発出され、全国一斉休校となりました。
開発当初はこのようなことになるとは考えていませんでしたが、「在籍する生徒全員の学びを止めないためには、このシステムが使えるはずだ」と確信。およそ8,000名の小1から中3の生徒さまを対象に、3月5日という早い段階で、オンライン双方向授業を実現させることができました。
―確か、当時の安倍首相が全国の教育機関に臨時休校要請をしたのは2月下旬でしたよね。3月すぐにオンライン授業を展開するとは、素早い対応に驚きます。
そうですね。創造学園は、臨時休校要請からわずか1週間後にビデオ通話システムを活用したオンライン授業を始めました。全国で最初にZoomを使用した民間学習塾と言われ、メディアに取り上げられることもありました。
振り返れば、あの頃は日本中が混乱していましたよね。塾はもちろん、学校へも登校できなくなって。
応急処置として録画した授業を配信する塾も多い中で、エディックは当初から双方向で先生ともやり取りができたことで、保護者の方からも「安心した」と、高い評価をいただきました。
そこで、「これを(エディックの対象地域である)兵庫県内の一部地域だけで行うのはもったいない。学研グループの中で担当部署を作り、全国の中学生を対象に* 双方向オンライン塾をやってみたらどうか」という流れが生まれ、開校したのがGakken On Airだったのです。
エディックオンラインはここがスゴイ|オンラインも対面教室も「同じ」!
―エディックからはそうそうたる高校への合格者が輩出されているとのことですが、具体的なカリキュラムや特徴などを教えていただけますか?
エディックオンラインの特徴は2つあります。
- オンライン特有のデメリットを解決しメリットにフォーカス
- 自宅に塾の学びをまるごと再現
しかし私どもは、オンライン学習塾はむしろ、リアルな教室よりも「多くの目」で見守っていると考えています。
リアルな教室はクローズな環境ですから、保護者の方には、教室内の状況がわかりません。一方でオンライン学習塾は、すぐそばに保護者の方がいて、様子を見ることができます。子ども達だけでなく、先生がどのような授業をして試験対策をしているのかも、直接見たり聞いたりしていらっしゃるわけです。
ですから、授業を受けているお子さまも教える教師も良い意味での緊張感を持って取り組んでおり、それが自然と成績にも影響してきたのではと考えております。
また、創造学園には、コミュニケーション能力、言い換えれば人間力がある先生が揃っています。指導力は当然のこと、生徒が何を望んでいるのかを確実にキャッチできるため、オンラインであっても、生徒を置き去りにしない授業を展開しております。
一方的に講義をするのではなく、どんどん生徒に質問に回答してもらう。これは、創造学園という塾が伝統的に培ってきた文化でもあります。兵庫県で「塾に行かせるならエディックに」と言われるのは、生徒と教師が密接に関わっているからだと思います。
実際に、授業が終わったあとの時間に先生に質問したり、相談したりする生徒の姿をよく見かけます。入試前にはオンラインで面接特訓をするなど、個別に対応もしていますのでご安心ください。
―とても手厚くサポートしてくださるのですね。それでも保護者としては、やっぱりオンラインだと集中できなさそう、ましてや高校受験ともなると難しいのではと思ってしまうのですが……。
ええ、保護者の方のご心配もよくわかります。
しかし、たとえば、カメラをうまく使うことで、生徒さんのノートや手もとを先生が逐一見守る環境を作り出せます。こんなふうにセッティングしてあげると、生徒さん達は驚くくらい真剣に緊張感を持って問題を解きます。
教室なら、ぐるぐる周りながら確認するところですが、オンラインなら画面上で全員の手もとが見えます。常に見られているわけですから、常に全力投球で集中するようになります。
オンラインは集中できない、と言われますが、工夫しだいでそうした課題は解消できると考えています。
―なるほど。ただ、受験となると、保護者からも先生に相談をしたいタイミングがよくあります。そのあたりはオンラインでどう対応していらっしゃるのでしょうか。
進路相談や保護者会、質問対応も塾の大切な役目です。ただ、これに関してはむしろオンラインの良さが生きてくると考えています。
家事の合間や、仕事から帰宅したばかりでも、オンラインならちょっとした時間に「先生、ちょっといいですか」と話しかけることができます。
わざわざ塾に行く必要がないので、忙しい保護者の方にもたいへん好評です。初めは抵抗感をお持ちだった保護者様も、慣れてこられると「便利で助かる」とおっしゃることが多いですよ。
―オンラインだけど面倒見が良い印象ですね!
よく「オンラインでも」とか「オンラインだけど」と前置きがつくのですが、それを解消しオンライン学習塾だから選んだと言ってもらえるように、私たちは日々努力しています。
とはいえ、たしかにオンラインならではの不安材料はありました。
一例を申し上げると、zoomで集団授業をしている時には言いづらいことや、相談しにくいのをどうカバーするかです。
お子さまなら勉強の遅れで不安だとか、保護者の方ですと、それこそ受講費の引き落としについてといったことも、オンラインで他の方がいるときには話しづらいことです。
かといって面談の予約をして、その時間に塾に出向くというのも大変です。
さらに、オンライン学習塾というのは手軽に入塾できる一方で気軽に退塾してしまう懸念点がありました。対面で先生と話すことでより強い結びつきができますが、そうした“つながり”が多少弱いと感じていました。
そこをカバーするためにどうにかできなかと思って導入したのは「FAMoffice」を塾用にした「FAMCampus」です。
アバターを使い教室で学ぶ感覚を自宅に再現
―FAMoffice(ファムオフィス)というのは、いったいどんなものなのでしょう?
オフィス向けのバーチャル空間です。これを完全な塾仕様にしてもらいました。
自分のアバターがバーチャル上のオンライン塾で実際に歩き、職員室で先生と話し、教室や廊下で他の友だちと話すこともできます。ちょっと想像しづらいと思うのですが、動画をご覧になると雰囲気がよくわかります。
―これはすごいですね。まるで自分が教室にいるようです。
オンライン上で同じクラスにいたとしても、なかなか友達という感覚が生まれません。でもこれなら、学校が終わって帰宅し、あつまれどうぶつの森みたいな感じで、オンライン塾に入室して話せます。
実際にはモニター越しでしか会ったことがない、全く知らない子同士なので、最初はちょっとハードルはあります。そこで最初は先生が間をつないだり、何人かに声をかけて始めるのですが、慣れてしまうと本当に便利に使うようになります。
生徒さん達にアンケートをとったところ「オンラインの塾で新しい友だちがたくさんできた」と書いてくれていました。
―このシステムによる授業、学習面のメリットはどうでしょうか?
上手に活用している生徒さんは、とても効率よく勉強しています。これまで往復かけて塾に行き質問していたけど、スッとオンラインで入ってきて先生のアバターにパパっと質問をする。解き方などを指導して、ほんの数分で理解したらもう退室しています。
時間を有効に使い、効率的な学習をする価値観に気づくと大きいですね。もちろん、すべてのお子さまがそうではありませんが、そうしたお子さまのフォローも含めて今後はさらに改善していきます。
ワクワクする新しい学びも取り入れたエディックオンライン
―ところでエディックオンラインではsozowの興味深い講座も行っていらっしゃいますね。主要科目以外に、なぜこうした講座も行うようになったのでしょうか。
何か「楽しい!ワクワクする!」そういった時間も生徒さまに提供したいと考えていました。エディックオンラインは学習塾ですから、勉強にもつながり、子どもたちの将来に役立つものはないか、と探していたのです。
そこで、たまたまsozow様の公式サイトを見て、まずビジュアルがとても印象に残りました。子どもたちの興味を引きそうなことばかりですし、コンテンツ自体も動画編集やプログラミングなど21世紀型スキルにあてはまります。
いわゆる“勉強”だけでなく、オンラインの特性を活かし、創造学園エディックオンラインの幅を広げたいという思いもありました。
sozowと“創造”学園も、なにか縁があると勝手に感じて(笑)、思い切って僕自身がメールで問い合わせをしました。ありがたいことに、代表の方からご返信をいただき、では一緒にやってみましょうという流れになったというのが経緯です。
―プログラミングやデザイン、動画編集とさまざまなジャンルに及んでいますね。林先生が特におすすめの講座はありますか?
子どもたちはマインクラフトに夢中なようです。
個人的にはデザインの講座がとてもいいなと思っています。
単純にデザインをするだけでなく、どういう理由でこのようなデザインになっているのか、ユーザーの視点で物事をとらえる体験から学べることは多いと思います。それこそ社会に出たときに役立つスキルとして大きな財産になるのではないでしょうか。
ただ、こうした講座も「学び」のひとつだという点がなかなか周知されていない面はありますね。ぜひ保護者の皆さまにも、お子さまの可能性を広げる、勉強とは違った意味での学びに関心を持っていただけたらと思います。
むしろオンライン学習塾が良いと積極的な選択肢になってほしい!
―では、最後にエディックオンラインやオンライン学習塾を検討している皆さまへ、林先生からメッセージを頂けますでしょうか。
オンラインは、新しい学びのスタイルです。これまではリアルな教室に対する副次的な位置づけでした。でも私たちはライフスタイルの変換と捉えています。
教室に行くのと変わらない、むしろオンライン学習塾のほうがよいと積極的に選んでいただけるようにしたいと願っています。
家にいながら学びたいことを学べる、それが大事です。テストも家で受けて宿題もアプリで提出できて、すべて自宅でできることが、これからは浸透していくでしょう。
近くに塾がなかったり、何らかの事情で通学が大変だったりしても、オンライン学習塾なら問題ありません。
―オンライン学習は、リアルな教室に行けないときのための「保険」のように思っていたところがあります。でも今回、詳しくお話を伺い、これからはオンライン学習塾だから選んだ、と積極的な選択肢のひとつなのだと思いました。
まさにおっしゃる通りです。
とはいえ、オンライン学習塾や、エディックオンラインのアバターのようなシステムが実際にどうなのかは、なかなか伝わりにくいかもしれません。ぜひ、単独受講が可能な夏期講習などで体験をしていただき、エディックオンラインの良さを実感していただければと思います。
—今日はありがとうございました。
「オンライン学習塾を選んで」成績アップと賢く生き抜く力を手に入れよう
時間は無限にあるわけではないことは、特に受験生になると感じることです。
オンライン学習塾は通塾する必要がないので、その時間を学習や食事、お風呂といった時間にあてることができます。
林先生がおっしゃった「時間を有効に使い、効率的な学習をする価値観」を意識すれば、必然的にオンライン学習塾という候補が出てくることでしょう。
まるで本当に教室にいるかのようなバーチャル空間なら、多くの子どもたちが違和感なく勉強に集中し、仲間と切磋琢磨し成長していけると感じました。
オンライン学習塾を上手に活用し、成績アップと共に「賢く生き抜く力」も伸ばしていけるといいですね!