野球とサッカー、子どもの習い事にはどちらがおすすめ?それぞれの魅力や教室も紹介

野球とサッカー、子どもの習い事にはどちらがおすすめ?それぞれの魅力や教室も紹介
スポーツの習い事で人気がある競技には、「水泳」「体操」「サッカー」「テニス」「野球」などがあります。この記事では、どちらを習えば良いのか迷いやすい野球とサッカーについて解説します。それぞれ魅力的なおすすめの教室も紹介します。

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野球とサッカー、子どもにより人気のスポーツはどちら?

2021年に株式会社クラレが小学6年生の男女を対象に行なった「将来就きたい職業」のランキングでは、1位が「スポーツ選手」でした。

内訳を見ると、サッカーが44.7%、野球が23.5%と、この2つだけで全体の7割弱を占めており、サッカー選手に憧れる子どもたちが多いことがわかります。

では、習い事の人気はどうでしょうか。

習い事で人気があるのは「サッカー」


学研教育総合研究所(以下、学研教育総研)の2021年8月に「現在行っている習い事」を調査した結果によると、「サッカー・フットサル」が8位(6.4%)、「硬式野球・軟式野球・ソフトボール」が13位(2.8%)でした。

これらの結果を参考にすると、将来就きたい職業、現在行っている習い事、そのどちらにおいても、スポーツジャンルとしてのサッカー人気は、野球の倍程度あることがわかります。

「大谷翔平選手」は憧れのスポーツ選手1位

一方で、日本高校野球連盟と朝日新聞社が1993年から5年に1度、全国約4000の加盟校に対して行なっている調査では、野球人気の低下について「これまで野球の人気の割合が多すぎた」という意見もあり、ほかのスポーツへの関心が高まったことも要因の一つとして紹介しています。また、オリンピックの結果や大谷翔平選手の活躍の影響で、野球人気は高まっていくという意見もあります。

「進研ゼミ小学講座」が、小学3年生から6年生の会員1万6531名を対象に実施した、2021年の意識調査では、大谷翔平選手が小学生の憧れのスポーツ選手ランキング1位。サッカー選手では、10位に久保建英選手がランクインしています。特定のスポーツ選手の人気では、野球選手への注目度が高かったようです。

野球の特徴と「向いている子」は?

野球は、1チーム9人で行なわれ、各ポジションごとに役割が明確に分担されているのが特徴です。チームプレイでありながら、バッティングや守備で個人に焦点が当たる要素も多いため、バランス良く活躍する機会があるでしょう。試合中はプレイが止まることも多く、個人がいかに行動するべきかを考える時間もあります。

レイするごとに状況を分析しながら、一つひとつ着実に行動していくことが得意な性格の子どもにとっては、向いているスポーツといっても良いかもしれません。

サッカーの特徴と「向いている子」は?

1チーム11人で行なうサッカーは、瞬間的な判断を伴うチームプレイが重要になります。広いコートの中で常に変わり続ける状況に対応する必要があり、攻守も状況に応じて目まぐるしく切り替わります。

状況を分析をしながら、臨機応変に行動を変えていくのが得意な性格の子どもにとっては、向いているスポーツといえるかもしれません。

野球とサッカーの「習い事状況」の比較

野球とサッカーの魅力にはそれぞれどのような違いがあるでしょうか。ここでは、習い事にかかる費用や準備する道具の違いなど、それぞれの習い事を始める前に知っておきたいことを紹介します。

スクールの費用

野球の習い事の月謝は、地域の野球チームの場合、月会費が2000円~3000円のところが多く、チームによっては入会金・入団金があるところもあります。そのほか大会参加費や、合宿費が必要になることもあります。整った環境で専門的なことも学べるスクールの場合、月会費が6000円〜9000円前後になる場合もあります。

サッカーの習い事の月謝は、クラブチーム、スクールなどによってそれぞれ変わります。地域のチームは月3000円前後で参加できるところも多いですが、有名クラブチームやスクールでは、月6000円〜9000円前後の月謝で、整った設備やプロのコーチングを受けることができる場合があります。月謝以外に入会金・年会費などが設定されている場合があるため、問い合わせでよく確認しましょう。

どちらも、月謝のほかに「入会金」「年会費」「スポーツ保険料」「ユニフォーム代金」などがかかる場合があるため、よく確認しましょう。

保護者の負担

保護者の負担については、野球とサッカーで違いがあるというよりも、通う先の運営団体によって負担差が変わることがあるでしょう。民間企業が運営する場合は、保護者の負担がない場合が多いでしょう。地域のボランティアスタッフによって運営されている場合は、保護者の負担が多くなるところもあります。

野球とサッカーの習い事には、「専門的なスクール」「地域のチーム(スポーツ少年団)」「有名クラブチーム」などがあります。「専門的なスクール」は民間企業の経営、「地域のチーム(スポーツ少年団)」は地域のボランティアによる運営、「有名クラブチーム」はプロの下部組織が運営しているところなどがあります。

いずれにせよ、事前に保護者が負担するべきことにどのようなことが考えられるのかを事前に確認しておく必要があるでしょう。

ケガのリスク

野球とサッカーで、それぞれ考えられるケガのリスクについてまとめました。

野球ではどんなケガをするの?

少年野球では、デッドボールや捕球ミスによって、ボールが体にぶつかって、アザや打撲ができることがよくあります。

一般的には、投げる動作が重なり肩や肘の痛みが出ることや、腰をひねることで腰痛が起こりやすいといわれています。とくに、体に合わないバットを使いながら過剰に練習を重ねると、疲労骨折につながることもあります。

走塁のターンなどで逆側に一気に負荷がかかった瞬間には、太ももやふくらはぎの肉離れや、足首の捻挫も起こりやすくなります。肉離れは、バッティングで脇腹に起こる場合もあります。足だけでなく、グローブでボールをキャッチすることなどの影響で、手首の捻挫も起こりやすくなります。

サッカーではどんなケガをするの?

幼稚園〜小学生にかけてのサッカーで起こりやすいケガは、全身の打撲です。子ども同士の体がぶつかることや転ぶことが原因で打撲がおきやすくなります。そのほか成長痛による膝の痛みなどがあるほか、無理な体勢やミスキックなどで足首の捻挫も起こりやすくなります。

ボールを蹴るため、足の甲や足首の骨のケガが多くなったり、ジャンプの着地、素早い方向転換、全速力のダッシュからのストップ時などの反動やひねりによって、膝の靭帯損傷などにつながる可能性もあります。

いずれも、準備運動やストレッチを行ったうえでプレーすることや、練習のしすぎなどに注意すること、小さな痛みなどの体の変化を無視しないことなどが、大きなケガを予防するために大切なポイントになるといえるでしょう。

野球とサッカーのおすすめ習い事教室

どちらも人気スポーツであるため、スクール数は他競技に比べて多く、スクールごとの特徴も多様です。ここでは、野球・サッカー、それぞれ3つずつおすすめの教室を紹介します。

【野球】①ルーキーズJrベースボールクラブ


「ルーキーズJrベースボールクラブ」は、全国60箇所、1000人以上の子どもが通う大手の野球スクールです。「打つ・捕る・投げる・走る」といった野球の基本的な動作を覚えつつ、社会に出てからも必要な「あいさつ」「礼儀作法」「ルールを守る力」「他者を尊敬する精神」など精神的な成長もうながす指導を大切にしています

スクールに通う子どもの保護者からは「これまではただ挨拶をしているだけだったけど、今では意味をわかった上でやっているのが見てわかる」「最後まであきらめずやり抜く力が身についた」など、野球以外のことにもつながる成長を実感する声が多く寄せられています。

未就園児〜小学生までを対象に、年齢と実力に合わせて「0部」「1部」「1.5部」「2部」と4つのコースが用意されており、全体を通じて一人でも多くの子が野球を好きになることや、中学校の部活でも通用するレベルにすることが、目標として掲げられています。

・ルーキーズJrベースボールクラブ
対象:2歳〜12歳
コース&料金:0部(2才~)、1部(年少~小学1年生)、1.5部(年中~小学2年生)、2部(小学生)|月会費6600円~、ほか入会金、年会費、スポーツ保険代、ユニフォームレンタル料など
※詳しくは教室にお問い合わせください

【野球】②ジュニアバッティングスクール

「ジュニアバッティングスクール」は、​バッティング技術の指導に特化した野球スクール​です。おもな対象は小学生〜中学生で、少年野球や部活をしている子ですが、「野球が好き!」という気持ちがあれば誰でもOK。

レッスンは、少人数制を軸に、個別指導も行なっています。とくに大事にしているのは子ども自身が「考える力」を身につけること。レッスン中は、子どもたちに問いかけを繰り返すことで、みずから改善点を考えるよう促します。また、それらを継続することで自分を客観視する力を身につけていきます。

バッティング技術に特化したトレーニングは、少年野球や部活で自信を持つことに繋がりやすいと保護者からも評判。定期レッスンだけでなく、1回のみのレッスン(ビジター)も受け付けています。

・ジュニアバッティングスクール
対象:小学生~中学生
コース&料金:バッティングコース(8360円/月4回)、ビジター(3000円/1回)、そのほか入会金、年会費など
※詳しくは教室にお問い合わせください

【野球】③ジュニアピッチングアカデミー

「ジュニアピッチングアカデミー」は、ピッチング技術の向上に特化したスクールです。

バッティングスクール同様、少人数制を軸に、個別指導も行っています。プロのコーチが安全でパフォーマンスの高い投球フォームを基礎から指導を行います。

ピッチングは、バッティングに比べて肩・肘のケガのリスクが高く、小学生のうちから正しいフォームを身につけることが重要です。内野手・外野手でも、正しい投げ方を学ぶために通う子もいます。

レッスン中の指導で大事にしているのは、子どもが「自分で考える力」を身につけること。練習中であっても生徒自身が考えたことや気づいたことは、あとで振り返れるようにその場でメモを取るように教えます。自分のフォームを客観視したり、ほかの選手のフォームを見ることで、子どもが自分で課題発見・解決できるように導いていきます。

ピッチングに必要な筋肉を鍛え、関節をやわらかくするトレーニングを行いながら、あらゆる方面からピッチング技術の向上を目指します。

ジュニアピッチングアカデミー
対象:小学生~中学生
コース&料金:ピッチングコース(8360円/月4回)、ビジター(3000円/1回)、そのほか入会金、年会費など
※詳しくは教室にお問い合わせください

【サッカー】①リベルタサッカースクール


リベルタサッカースクールは、子どもたちの「ココロに体力を」を指導理念としています。サッカーを通じて協調性、社会性、礼儀といった「心の成長」を目的としたサッカースクールです。全国に約1200教室あり、約2万1000人が通っています。

レッスンにはクラス分けがなく、3〜12歳までの子どもが一緒になってプレイします。年上の子が年下の子たちをリードする場面なども多く、年齢の垣根を超えたコミュニケーションが取れます。

認めて、褒めて、励まして、勇気づける」を指導方針に掲げ、うまい子だけでなく、一人ひとりのできることに光を当てることを指導のモットーとしており、子どもたちは楽しさを感じると同時に自分にしかない魅力を見つけることができます。サッカーだけでなく、外遊びが好きになったり、運動への苦手意識を克服した子も多くいます。

・リベルタサッカースクール
対象:3~12歳
コース&料金:7580円/月、そのほか、入会登録費や運営管理費、更新費など
※詳しくは教室にお問い合わせください

【サッカー】②CTTサッカースクール

CTTサッカースクールは、「スポーツを通じて『人間力』を高める機会、育成を創造する」というミッションのもと、一般社団法人スポーツインストラクター協会が設立したサッカースクールです。

ここでいう「人間力」とは、未来を自分で切り拓く力のこと。夢や目標を見つけてチャレンジをするときに必要な自信や自己肯定力を身につけつつ、「仲間」を大事に思う気持ちやコミュニケーション力を育てていきます。

レッスンは1回60分。45分の基礎練習のあと、残りの時間では試合形式のミニゲームを行ないます。指導の中で大事にしているのは、子どもたちをほめること。プレイに失敗したとしてもポジティブな声かけをすることで、次もまた積極的にチャレンジできるように、子どもたちのモチベーションを上げていきます。

・CTTサッカースクール
対象:3~12歳
コース&料金:幼児クラス(3歳~未就学児)、小学クラス(小学生対象)
料金:月謝6480円、ほか入会金、年会費、ユニフォーム代・スポーツ保険など
※詳しくは教室にお問い合わせください

【サッカー】③ルーキーズJrサッカー

「ルーキーズJrサッカー」は、「サッカーを好きになってもらう」ことを目標にしたサッカースクール。コースは、2才からを対象にした未就学児クラスのほか、年少から小学1年生を対象にしたクラス、年中から小学2年生を対象にしたクラス、小学1年生~6年生を対象にしたクラスに分かれています。

子どもたちが一緒になって声を出してプレイすることで集中力を高め、チームの一体感を生み出す方法を特徴としています。

サッカーの基本的な技術のほか、「心」の育成も大事な要素として捉え、「ルール・マナーを守る」「しっかりあいさつする」「思いやりを持つ」など、社会に出てからも生かせる力を養います

・ルーキーズJrサッカー
対象:未就学児〜12歳
コース&料金:0部(2才~)1部(年少~小学1年生)1.5部(年中~小学2年生)、2部(小学1年生~6年生)|月会費6600円~、そのほか入会金、年会費、スポーツ保険代、ユニフォームレンタル料など
※詳しくは教室にお問い合わせください

まとめ

野球かサッカーかで迷っているときは、ぜひ各スクールが開催する体験会に参加して、実際に雰囲気を確かめてみると良いでしょう。子どものときには、ユニフォームを着た選手たちの姿を見たときの反応も、かっこいいと思う一方で圧倒されてしまう子もいるなど様々です。

習い事を長く続けるためには、子ども自身の興味関心を実際に見て確かめることが大切です。場合によっては、野球とサッカーだけでなく、様々なスポーツや体操を体験できる、総合・他種目スポーツの習い事を検討しても良いかもしれません。

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