データサイエンティストのフリーランスは稼げる？エンジニア案件やなり方も解説

フリーランスも目指せる？データサイエンティストの将来性

まずはデータサイエンティストの将来性について、データを用いてご紹介します。

データサイエンティストとして働いている人が将来性を感じている割合は84%

データサイエンティスト協会が会員向けに行ったアンケート調査によると、「データサイエンティストという仕事に将来性を感じますか」という問いに対し、「将来性を感じる」と「どちらかというと将来性を感じる」を合わせると、84％の人が将来性を感じると回答しました。

調査対象が、会員かつ就職先や転職先としてデータサイエンティストを検討している人も含んでいることから、データサイエンティストの「将来性」は、高く評価されている実態が伺えます。
 
 引用：DataScientist Society JOURNAL

ビッグデータの世界市場規模は、2026年に2734億ドルに達する見通し

株式会社グローバルインフォメーションでは、ビッグデータの市場規模は、2021年には1626億ドルであったが、2026年には2734億ドルに達するという見通しを立てています。このことからビッグデータ業界は、目覚ましいほどの成長を遂げているだけではなく、今後も高い将来性を期待できるともと言えるでしょう。

最近では、COVID-19による世界経済や金融市場への影響を把握するために、ビッグデータの導入が急速に進められてきました。さらに、ソーシャルメディア・IoT・マルチメディアなどにより、消費者志向を反映したデータ量が急激に増加しており、多様なソースを集約・管理し、最大の価値を引き出すためのフレームワークが求められるようになりました。

このような社会情勢からも、データサイエンティストが社会にとって必要不可欠な役割を担う職種になりつつあることが推察されます。

引用： 株式会社グローバルインフォメーション「ビッグデータの市場規模、2026年に2,734億米ドル到達予測」

データサイエンティストの人口

日本国内のデータサイエンティスト数は、6.3万人～9.4万人程度と言われています。

数字だけ見るとそれなりの数が居るようにも思われますが、DXの推進やAI・IoTの社会実装が進むにつれデータサイエンティストの需要は拡大の一途を辿る一方です。2025年には9.7万人、2030年時点で14.5万人まで不足数が拡大するというデータもあり、今後さらにデータサイエンティストは求められ、その数は増えていくことでしょう。
参考：データ分析でフリーランス

しかし供給に対して需要がまだまだ追いついていないことから、データサイエンティストの数が増えたとしてもしばらくは不足傾向が続くと考えられます。データサイエンスを学べるスクールも増えています。

フリーランスのデータサイエンティストの案件・年収相場

フリーランスのデータサイエンティストの年収相場は、700~1,300万円程度と言われています。

週5日稼働かつ経験者向け案件の単価相場は、100〜150万程度であり、高単価の案件が多いことがわかります。多くの企業や現場でデータサイエンティストが求められていることから、フリーランス活躍の場は広がる一方です。

ただしフリーランスの場合、実力・実績が年収に直結します。そのため年収に大きな差が表れることもあります。フリーランスデータサイエンティストになったからと言って、必ずしも高年収が実現するわけではないことを理解しておきましょう。
参考：データサイエンティスト年収

データサイエンティストがフリーランスとして活動するメリット

本項目では、データサイエンティストがフリーランスとして活動するメリットをお伝えします。

自由な働き方ができる

データサイエンティストに限った話ではありませんが、フリーランスとして活動することで会社員として働くよりもより自由度の高い働き方ができます。

例えば、ライフスタイルに合わせて週3・4日だけ働く、昼夜問わずスキマ時間を活用しながら働くなど、自分の希望に沿ったより柔軟性の高い働き方を叶えられるでしょう。
参考：データサイエンティスト副業

収入アップが見込める

データサイエンティストには、統計学や情報処理を始めとした情報科学系の知識だけでなく、分析したデータを実際に運用するための応用力、課題を発見し解決に導くための問題解決力・提案力など様々なスキルが求められます。
自発的な自学が求められる仕事である一方で、その分スキルに見合う高単価な案件が多いのも、データサイエンティストの魅力です。

フリーランスとして独立することで、自身の持つ様々なスキルを遺憾なく発揮する場を見つけられるため、会社員時代よりも収入アップを見込めるでしょう。フリーランスエージェントの利用でさらに高単価案件に参画できる場合もあるため、ぜひチェックしてみてください。

好きな仕事だけ取り組める

データサイエンティストに対する需要が高まってきている一方で、IT・Web業界をはじめ多くの業界でデータサイエンティストの供給が不足しています。

フリーランスとしてデータサイエンティストの仕事に取り組むワーカーからすれば、豊富な案件の中から自身の得意・不得意に応じて仕事を取捨選択できるでしょう。

このように自分で仕事を選べるのも、フリーランスの魅力の1つと言えそうですね。

データサイエンティストがフリーランスとして活動するデメリット

ここでは、データサイエンティストがフリーランスとして活動するデメリットを紹介します。

収入が不安定になりやすい

フリーランスは青天井で年収を高められる一方で、年収が不安定になりやすいといった側面を持ち合わせています。

独立直後は安定した収入を得ていたとしても、大きな金額の業務を発注してくれていたクライアントとの取引が終了するとすぐに年収が下がってしまうことも考えられるでしょう。またケガや病気などで仕事に携われなくなった時も、収入がゼロになってしまうこともあります。

正社員のように社会保障や給与保障がないため、取引状況や自身の健康状況によって収入が大幅に変動します。フリーランスに転身する際は、収入面のリスクについても十分に理解しておきましょう。
参考：フリーランスエンジニアはやめとけ？

案件獲得など自分から営業する必要がある場合もでてくる

会社員データサイエンティストの場合、営業部隊が案件の獲得に努めてくれるため自ら営業に取り組む必要はありません。
しかしフリーランスになると、自ら営業に取り組み案件の獲得に努める必要があります。

営業が苦手な人は案件を獲得できないため、理想の年収を叶えることは難しいかもしれません。また人によっては営業にばかり時間が費やされてしまい、本業であるデータサイエンティストの業務に時間を割けなくなってしまうなどの懸念も生じ得るでしょう。

営業が苦手な人はフリーランス向けエージェントを活用するなど、案件獲得方法を工夫してみましょう。

フリーランスデータサイエンティストにおすすめのエージェント6選

続けて、フリーランスとして活動するデータサイエンティストにおすすめのフリーランスエージェントを紹介します。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、ITエンジニアやクリエイターなどIT系に特化した案件を取り扱う採用支援サービスです。レバテックフリーランスは5000社以上と取引をしており、案件の多くが直請案件であることから、余分な中間マージンが発生しません。その結果、業界トップクラスの高単価案件がたくさん揃っています。

またIT業界に精通した専門アドバイザーへの相談も受け付けているため、アドバイザーとのカウンセリングを通して、フリーランスとして案件を獲得できるのはもちろん、自身の市場価値も知ることができます。

キャリア選択を迷っている人にもおすすめのサービスと言えるでしょう。

TECH STOCK

出典：TECH STOCK

TECH STOCKは、直受け・高額なIT案件を多数ラインナップする、フリーランス特化型のITエージェントサービス。アナリティクス支援など、データサイエンティストが活躍できる案件も豊富です。月額報酬は80万円以上の高単価案件が多く、報酬アップを目指すフリーランスにおすすめできます。

TECH STOCKを通して案件を請けたフリーランスは、福利厚生サービスや税理士紹介サービスの利用が可能です。節税対策や経理処理について専門家による適切なサポートを受けることにより、案件に集中しやすくなるのは大きなメリットといえます。

サービス登録後は案件ベースでの紹介となるため、「今すぐ参画できない」という人は登録のみでもOKです。一方すぐに案件を請けたい人は、公開されている求人に応募して積極的にアプローチすることもできます。

ランサーズエージェント

出典：ランサーズエージェント

ランサーズエージェントは、大手クラウドソーシングサービス「Lancers」を運営する、ランサーズ株式会社のITフリーランスエージェントサービスです。データサイエンス案件では、PythonやRを中心としたフルリモート案件が多数そろっています。

案件の紹介を受けたいフリーランスは、会員登録をして職務経歴書をアップロードするだけ。条件やスキルレベルにマッチした案件を、担当エージェントが紹介してくれます。紹介案件から気に入ったものが見つかれば、エージェントが企業とのマッチング面談を設定する流れです。

マッチング面談ではエージェントによる面接対策が実施されるため、「面談は苦手で……」というフリーランスも心配はいりません。本番前の徹底した企業情報の共有により、面接成功率がアップします。

また無事に案件にアサインされた後も、エージェントのサポートは終わりません。案件参画中に調整や交渉が必要なことが出てくれば、フリーランスはいつでもエージェントに相談可能です。

Midworks

Midworksは、IT系フリーランスエンジニア専門のエージェントサービスです。

Midworksの魅力は、正社員並みに福利厚生が充実している点。
案件が継続できなかった場合、60%の報酬保障を受けられます。それだけではなく、交通費・書籍・勉強会費用の支給、生命保険の半額負担サービスなどあらゆるサポートを受けられます。
フリーランス特有の不安定さ、福利厚生の手薄さがネックになっていた人も、Midworksを利用することで安心して活動に取り組めるでしょう。

さらに取り扱い案件の80％以上が非公開のため、Midworksでしか見つけられない好条件の案件をチェックできる点も魅力の1つと言えます。
また、Midworksは主要サービス10社のうち案件充実度の高さでNo.1に選ばれています。※2021年度
 


※週3～週5、フル稼働可能（1日8時間以上）な案件がメインとなっており、実務経験2年以上の方が主な対象となります。
※副業案件はありません。

TECHBIZ(旧:テックビズフリーランス)

TECHBIZ(旧:テックビズフリーランス)は、参画サポートが充実していると評判のIT職種専門のフリーランス向けエージェントサービスです。
3万件以上もの紹介可能案件を保有している他、手厚い参画サポートにより、稼働継続率は97％を誇ります。キャリアアップを目指すミドル層の登録も多く、案件の質やサービスの信頼性は業界随一と言えるでしょう。
実際に「フリーランスに転身したばかりの人にこそ、利用を検討して欲しいサービス」といった口コミも見られます。

そんなTECHBIZ(旧:テックビズフリーランス)では、実質無料で記帳・確定申告も代行してくれます。
何かと手間と時間がかかってしまう記帳・確定申告業務もしっかりサポートしてくれるため、実務に集中できるでしょう。

取り扱い求人は、大手企業や自治体との取引を有する企業、地方企業、スタートアップまでさまざま。
エンジニアとして自分の可能性に挑戦したい人は、TECHBIZ(旧:テックビズフリーランス)を利用することでさらに一歩先の成長を実現できるのではないでしょうか。

SEES

株式会社Miraieが運営するSEESは、シニアエンジニアに特化したフリーランスを中心とする人材紹介サービスです。

SEESは、登録者の平均年齢が58歳であるにも関わらず、これまで延べ1000人以上のシニアエンジニアの参画を支援してきた実績を誇ります。そのため、年齢がネックになりがちな40代～60代のシニアエンジニアであっても、フリーランスとして案件を獲得することができるでしょう。

またSEESに登録しているパートナー企業数は約5000社にも上り、幅広い選択肢の中から希望に沿った案件探しができます。さらにITに特化したコーディネーターが自分の代わりに、契約更新・条件交渉・次回案件の選定をしてくれます。

SEESを活用することで、フリーランスであっても案件を途切れさせず継続的にプロジェクトに参画できるでしょう。
 

フリーランスデータサイエンティストまとめ

データサイエンティストは将来性が高く、フリーランスとして活躍できる可能性を秘めた職業です。

高単価の案件も多く、会社員からフリーランスに転向したとしても収入アップも見込めるため、データサイエンティストとして独立を検討している人はチャレンジしてみる価値はあるでしょう。