フリーランスのAIエンジニアになる方法は?年収・単価相場や副業案件の獲得方法を解説

ChatGPTをはじめとするAIが台頭する昨今「AIエンジニア」としてAIの開発やデータ分析に取り組む人も増えていることと思います。専門性の高い職業であるため、スキル・実績を身につければフリーランスとして活動することも十分可能な仕事です。

この記事は、そんな「フリーランスAIエンジニア」を目指して情報収集している人に向けて、仕事内容の概要や案件例、気になる年収や単価相場について解説していきます。「具体的にどうすればフリーランスAIエンジニアになれるの?」と気になっている人も、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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フリーランスAIエンジニアの仕事内容・案件例

AIエンジニアは、その名の通りAI全般の開発・調査業務を担う職種です。自らAIを作成したり、AIを活用したシステムを構築したり、データの分析・解析を行なったり…手掛ける内容は多岐にわたります。このような業務を、企業に雇われることなく独立して推進する人たちが「フリーランスAIエンジニア」です。

フリーランスAIエンジニアが実際に従事する案件の例としては、主に以下のようなものが挙げられます。

案件名 案件概要
AI開発 Python等のプログラミング言語を用いて、実際にAIモデルを作成する
画像認識・画像処理 画像上にある人・ものを認識する技術を活用し、システム・アルゴリズムを作成する
音声認識 人間の声などの音声を認識して動作するシステム・製品の設計・開発
自然言語処理 人間と同じように文章や音声を理解できるシステムの構築
異常検知 大量のデータの中から法則性や規則性を見出し、エラーを検出するシステムの開発

最近では医療・金融・製造業など、実に多様な分野でAI技術の導入が進んでいる最中。会社員よりもフットワーク軽く案件に参画していけるフリーランスAIエンジニアの需要は、日を追うごとに高まってきています

フリーランスAIエンジニアの年収・単価相場

フリーランスエンジニア向け案件紹介サイト「フリーランススタート」のデータによれば、フリーランスAIエンジニアの月額平均単価は76.8万円となっていました(2024年4月現在)。単純計算で、年収にして約922万円です、


フリーランススタート|フリーランスAIエンジニアの平均単価

引用:フリーランススタート|AIエンジニア(人工知能)のフリーランス求人・案件一覧


平均でこの単価なので、専門性が高いこともありフリーランスAIエンジニアはかなりの高収入を狙える仕事と言えます。ただし、最高単価202万円・最低単価20万円とふり幅が大きい点はやはりフリーランスといったところ。仕事を獲得できるか、高単価案件に巡り合えるかどうかは、スキルや実績次第となるでしょう。

参考までに、カカクコムの求人検索エンジン「求人ボックス」に記載されている会社員AIエンジニアの平均年収は「598万円」。これでも日本の平均年収よりだいぶ高いものの、フリーランスAIエンジニアと比べると大きな差があります。

求人ボックス|会社員AIエンジニアの年収

引用:求人ボックス|AIエンジニアの仕事の年収・時給・給料


会社員AIエンジニアとして働いている中で「もう少し年収を上げたい」「もっと専門性を高めたい」といった考えがあるのであれば、フリーランスに挑戦してみる価値は十分あるでしょう。

フリーランスAIエンジニアに必要なスキル

ここでは、フリーランスAIエンジニアに必要なスキルについて見ていきましょう。

プログラミング言語

フリーランスAIエンジニアには、プログラミング言語のスキルが必須です。PythonやR言語、Java、C++といった、AI分野に強いプログラミングスキルを持っていると、市場価値の高い人材として評価されやすくなります。

AI分野において最も利用されているプログラミング言語はPythonです。Pythonは、Webアプリ制作や業務システムなど多目的で用いることができる汎用言語で、科学技術計算やデータ分析に用いる言語としても知られています。書きやすく読みやすく設計されているため、初心者にもおすすめの言語です。

 データ処理と分析に関するスキル

AIエンジニアには、データ処理と分析に関するスキルも必要です。特に機械学習の場合、膨大で複雑なデータの中からパターンを予測し適切な分析へと導くスキル、さらにディープラーニングでは人間の脳の動きを模したニューラルネットワークに関する知識が求められます。

また膨大なデータを処理するためのデータベース処理、データの特徴や構造を理解するための探索的データ解析(EDA=Explanatory Data Analysis)に関するスキルもAIエンジニアに必須のスキルです。

フレームワークとライブラリの知識

AIエンジニアには、プログラミングを効率的に進めるためのフレームワークやライブラリの知識も大切です。AIモデルの訓練と評価には特にPythonが利用されることが多く、TensorFlow、PyTorchなどのPython用機械学習フレームワークの利用経験が求められます。

また分析に役立つライブラリを必要に応じて使えるスキルも必要です。PandasやNumPyなど、Pythonのデータ処理ライブラリの使用経験が業務に役立つでしょう。

フリーランスのAIエンジニアになるための方法

やりがいが大きく高年収も狙えるフリーランスAIエンジニアですが、そのキャリアを歩みだすためには具体的にどのような手順を踏む必要があるのでしょうか。ここでは、フリーランスのAIエンジニアになるための方法を4STEPでご紹介します。

  • AI・ディープラーニングの実務経験を積む
  • 実績をもとに副業AIエンジニアとして取り組む
  • ポートフォリオを作成する
  • フリーランスエージェント等を利用しつつ独立する

AI・ディープラーニングの実務経験を積む

まずは基礎を習得するためにも、できるならば会社員AIエンジニアとして実務経験を積むことをおすすめします。AIエンジニアという仕事に必要なAI活用スキル・ディープラーニングといった知識は、未経験から独学で身につけるには少々ハードルが高いからです。

関連記事:ディープラーニングとは?実用例も簡単に解説!

またAIエンジニアに限らず、エンジニア業界でフリーランスとして案件を獲得するためには開発実績が非常に重要になります。どんなものを作れるのか、どの程度のスキルがあるのかを示すことができなければ、その人に仕事を頼もうとは思ってもらえません。実績構築という面で考えても、一度会社員AIエンジニアになることを検討した方がいいでしょう。

習得したスキルをもとに副業AIエンジニアとして取り組む

会社員AIエンジニアとしてある程度経験を積み、業務の流れや必要なスキルを理解してきたら、最初は副業AIエンジニアから始めてみましょう。いきなりフリーランスになるのは、経済的な面から考えてもかなり危険。本業の収入がある状態なら、安心してスキル向上に励むことができます

フリーランスとしての業務運営に必要なスキルや、クライアントとのコミュニケーション方法などを学んでいきましょう。なお当然ながら、副業に取り組むことが許可されているか、就業規則等の確認は事前に済ませておくようにしてください。

ポートフォリオを作成する

ポートフォリオは、自身のスキルや経験を具体的に示すための重要なツールです。副業に取り組む中で参画したプロジェクトや、独自に開発したAIシステムなどを実績としてまとめ、技術レベルをアピールできるようにしておきましょう。ポートフォリオを充実させることで、クライアントへの信頼を得やすくなり、案件を獲得できる可能性がグッと高まります。

ただし、取り組んできた内容のすべてをポートフォリオとして掲載していいわけではない点には注意が必要。企業やプロジェクトの方針によっては掲載NGとしている場合もあるので、不安な方は一言声をかけてから動くようにしましょう。

フリーランスエージェント等を利用しつつ独立する

実務経験の構築とポートフォリオの作成まで完了したら、後は自身のタイミングで独立を計画していきましょう。独立初期の案件獲得が不安なのであれば、営業活動を手助けしてくれる「フリーランスエージェント」のようなサービスも存在します。エージェントを通じて様々なプロジェクトにアクセスできる上、契約や報酬の交渉などのサポートも受けられるため、諸々の負担を低減することが可能です。

エージェントを利用していくうちに自身のスキルや市場価値を把握することができれば、いずれ企業との直接契約に向けて動き出していくといいでしょう。エージェントサービスのように仲介手数料を取られることがないため、より高収入を狙っていけるようになりますよ。

関連記事:フリーランスエージェントおすすめ一覧

フリーランスAIエンジニアが案件を獲得する方法

ここでは、AIエンジニアがフリーランスエンジニアとして案件を獲得する方法についても見ておきましょう。
参考:フリーランス案件サイト

クラウドソーシングプラットフォームを利用する

1つ目の方法は、クラウドソーシングプラットフォームを利用するというものです。クラウドソーシングプラットフォームには多くの副業案件が掲載されており、自分で案件を選んで応募することができます。

フリーランスAIエンジニアとしての実績が少ないという人、独立してやっていく自信がないという人は、まずクラウドソーシングプラットフォームで副業案件から始めてみるのがおすすめです。目の前の仕事を1つ1つ丁寧にこなしていくことで着実に実績ができ、かつスキルも身についていくでしょう。

SNSで営業をする

2つ目の方法は、SNSで営業をして案件を獲得するというものです。昨今はマーケティングの一環でSNSを利用する企業や個人が多いので、希望する条件の副業案件を獲得できる可能性があります。

SNSは案件獲得だけでなく、フリーランスAIエンジニアのキャリアに役立つ人脈づくりとしても役立ちます。幅広い分野の人と交流を持つことで、将来獲得できる案件の幅も広がるでしょう。

フリーランスエージェントを利用する

フリーランスとして独立したばかりの人であれば、フリーランスエージェントを利用するのもおすすめです。フリーランスエージェントを通じて、スキルやキャリア、条件に応じた最適の案件を紹介してもらえるので、単価交渉や条件交渉といった営業の手間をかけることなく案件を獲得できます

エージェントによっては福利厚生などのサービスが充実しているところもあります。独立したばかりとなると不安に感じることは多いため、エージェントが心強いサポートとして役立つでしょう。

フリーランスAIエンジニアで月収150万円は可能?

フリーランスAIエンジニアで月収150万円もの額を稼ぐことは可能なのでしょうか。結論から先に言えば、フリーランスAIエンジニアで月収150万円は可能です。

「フリーランススタート」の求人・案件 月額単価相場によると、フリーランスAIエンジニアの最高単価は202万円となっています(2024年5月時点)。このことから、スキルや経験が高ければ150万を超える高い月収を獲得することも可能であることがわかります。
参考:AIエンジニア(人工知能)の求人・案件一覧|フリーランススタート

一方で、月収150万円を稼ぐことはかなり高いレベルの話であり、決して簡単に実現できるというものでもありません。高いスキルや知識を武器に、クライアントから「月150万円出しても来てほしい」と望まれるほどの市場価値の高い人材になる必要があるのです。

月収150万円を稼げるフリーランスAIエンジニアを目指し、クライアントの求めるスキルや技術を磨き、自らの市場価値を最大化する努力をしていきましょう。

まとめ

当記事では「AIエンジニアとしてフリーランスになりたい」と考えている人に向けて、主な仕事内容や報酬単価、フリーランスAIエンジニアになるための具体的な行動フローについてまで、詳細に解説してきました。

今やあらゆるところでAIが活用されるようになってきたこともあり、そのAIを自在に扱うAIエンジニアの需要は急速に高まっています。プログラミングスキルはもちろん高度なデータ分析能力等が求められるレベルの高い仕事ではありますが、その分やりがいは大きく、高収入を狙っていける点も魅力です。

未経験からでは少々キャッチアップが困難になりやすいため、可能であれば「会社員→副業→フリーランス」といったステップでキャリアを構築していくことをおすすめします。会社員や副業で堅実に実績を積むことができれば、首尾よくフリーランスとしてスタートを切れるはずです。

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よくある質問

  • Q フリーランスエージェントとは何ですか?
    A フリーランスエージェントは企業への営業から契約締結までの業務を代行してくれるエージェントや企業のことです。経験年数2-3年以上のプログラマーやWebデザイナーの案件が多く、エージェントを通して案件の紹介や面接調整はもちろん、職務経歴書やポートフォリオの添削、プロジェクト参画後のフォロー、正社員並みの福利厚生を整えている企業もあります。なかには新規案件が獲得できない場合の収入保証を条件付きで用意しているフリーランス向けエージェントもあるため、フリーランス特有の不安定さを感じることなく仕事に集中できるメリットがあります。詳しくはこちら
  • Q フリーランスが案件を探すにはどうすればいい?
    A フリーランスが仕事を受注する際に最も利用している方法は「知人、同業者からの紹介」「自らの営業」が多いと言われています。案件を自ら探すとなるとフリーランスエージェントやクラウドソーシングサイト、インターネットの求人サイトへの登録がよいでしょう。フリーランスになって間もない方は、人脈や実績がなく、「知人、同業者からの紹介」「自らの営業」がうまくいかないパターンもあるため、サイト登録も並行して利用するのがおすすめです。
  • Q フリーランスエージェントは無料で利用できますか?
    A 利用料金はフリーランスエージェントによって異なります。一部のフリーランスエージェントは無料で登録や基本的な利用ができる一方で、特定の機能やサービスを利用する際には有料となることがあります。利用料金に関する具体的な情報は、各プラットフォームのウェブサイトや利用規約を確認するか、サポートにお問い合わせください。
  • Q フリーランスと個人事業主は同じ意味ですか?
    A フリーランスは特定の会社や団体などに所属せず、案件ごとに契約して仕事をする働き方をしている人の「呼称」で、個人事業主は株式会社や合同会社などの会社を設立せずに税務署に開業届を出している人の「税務上の区分」です。一般的に、フリーランスを名乗っている人は開業届を出している人または出す予定のある人が大半です。フリーランスとして一定額の収入を得ると確定申告が必要になり、確定申告には青色申告と白色申告があります。それぞれ所得税の控除額や提出書類などが異なり、青色申告は白色申告と比べて帳簿付けなどの手間がかかる分、きちんと確定申告をすれば節税メリットが受けられます。
  • Q フリーランスは増えすぎ?
    A クラウドソーシングサービス「ランサーズ」が発表したフリーランス実態調査2021によると、フリーランス人口2017年をピークには減少傾向になったものの、2020年と2021年を比較して約57%増の1670万人、1年以内にフリーランスになった人は517万人と、フリーランス人口は過去最大になったと言われています。また、経済規模も28兆円と過去最高を記録しています。その理由の1つとして、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、在宅ワークなどより柔軟な働き方が求められるようになったことがあげられます。
  • Q そもそも、フリーランスとは?
    A 特定の会社や団体などに所属せず、案件ごとに契約して仕事をする働き方をしている人の呼称です。フリーランスに多い職種はライターやカメラマン、デザイナー、プログラマーなどがあげられます。フリーランスは雇用されているわけではないため労働基準法は適用されず、最低賃金や労働時間、休日、有給休暇、労働災害での補償などは適応外です。その代わり、下請代金支払遅延等防止法の対象とされており、さまざまな法的義務を依頼主に課されています。
  • Q どんな人がフリーランスに向いていますか?
    A フリーランスに向いている人の特徴は①自己管理ができる②安定性よりも変化を求める③フットワークが軽いなどがあげられます。フリーランスは自分の裁量で仕事内容を選べる自由さがある分、自己管理が徹底できないと仕事量やスケジュールがうまく調整できずに納期を破り信用を落として結果的にトラブルや契約が無くなる可能性もあります。会社に所属していれば先輩や上司など周りが助けてくれていたことも全て自分一人で解決できる自己管理能力が求められます。また、安定性よりも変化を求めて常に向上心を持てる方、新しいことにもどんどん挑戦していくフットワークの軽さもフリーランスに向いていると言えます。
  • Q フリーランスになるデメリット(リスク)は?
    A フリーランスは自分の裁量で働き方を決められる自由があるものの、全て自己責任・不安定というデメリットがあります。フリーランスのデメリットの1つとして「収入が不安定になる」ことがあげられます。会社員であれば毎月決まった日にお給料を得られますが、フリーランスは仕事がないイコール無収入になります。常に仕事が受注できればよいのですが営業活動がうまくいかず焦って低報酬の仕事を受注して労働時間に対して報酬が少なくなり結果として過労になってしまうことも。また、労働基準法の対象外のため仕事上のトラブルはもちろん、病気や事故で働けなくなった場合の保証は自分で個別に協会や民間保険の加入する必要があります。