コンサルタント副業は可能？フリーコンサルおすすめプラットフォームも解説

そもそもコンサルタントは副業でコンサル業をしてもいいの？

結論、コンサルタントを本業としている方が、副業でコンサルを始めることには何の問題もありません。厚生労働省が定める「副業・兼業の促進に関するガイドライン」によれば、どんな職業だとしても副業や兼業を推進する旨がしっかりと明記されています。

• （２） 人生 100 年時代を迎え、若いうちから、自らの希望する働き方を選べる環境を作っていくことが必要である。また、副業・兼業は、社会全体としてみれば、オープンイノベーションや起業の手段としても有効であり、都市部の人材を地方でも活かすという観点から地方創生にも資する面もあると考えられる。
• （３） (前略）、自身の能力を一企業にとらわれずに幅広く発揮したい、スキルアップを図りたいなどの希望を持つ労働者がいることから、こうした労働者については、長時間労働、企業への労務提供上の支障や業務上の秘密の漏洩等を招かないよう留意しつつ、雇用されない働き方も含め、その希望に応じて幅広く副業・兼業を行える環境を整備することが重要である。

引用：副業・兼業の促進に関するガイドライン｜２ 副業・兼業の促進の方向性

コンサルタント業は専門的な知識・経験が必要とされるため、副業人材だとしても非常に高い需要があります。本業で十分な実績を身につけた人なら、そのスキルを通して副業でも大きな価値を提供できるでしょう。自身の経験をさらに深めることにも繋がります。

コンサルタント副業を始めるメリット

本章では、コンサルタント副業を始めるメリットを解説します。

スキルアップを目指せる

副業としてコンサルタントを始めることは、自身のスキルアップに大きく貢献します。コンサルタント業務は、問題解決能力や分析力、コミュニケーション力など、多様なスキルが求められますが、副業を通じてコンサルタント業に取り組めば、本業では得られない新たな知見や技術を習得できるでしょう。

例えば、クライアントの課題を分析し、解決策を提案する過程で、論理的思考力やプレゼンテーション能力を培うことができます。また、様々な業界の企業と関わる機会も得られるため、知識の幅もぐっと広がるでしょう。本業だけでは経験できない、多様なプロジェクトに携わることで、自身の市場価値も高まるでしょう。

人脈を拡大できる

コンサルタント副業は、人脈を広げる絶好の機会にもなるでしょう。その理由として、本業では接点のない業界や企業と関わるチャンスが生まれることもあるからです。例えば、異なる業界の経営者や担当者と直接話す機会を得ることで、ビジネスの視野が広がり、新たなビジネスチャンスが生まれることもあるでしょう。また、コンサルタント仲間との交流を通じて、情報交換や相互研鑽を行うこともできます。

コンサルタント副業は、「もっと多くの人と繋がりたい」「ビジネスのネットワークを広げたい」といったニーズに応えるだけでなく、自身のキャリアを長期的に見た際に大きな財産となる人脈形成にも貢献するでしょう。

収入が増加する

コンサルタントは専門性が求められる職種であるため、副業であっても高単価案件が多い傾向があります。特に経営コンサルタントの場合、月間単価50万～100万円程度の高収入案件も珍しくありません。このような高収入案件に参画することで、本業とは別の収入源を確保でき、経済的な余裕を持てるようになるでしょう。
例えば、将来のための貯蓄を増やしたり、趣味や旅行など自分のための時間にお金を使ったりと、生活の質を高められます。

先行き不透明な社会だからこそ、収入増につながる副業は、安定的な生活を実現する上で有効な手段と言えるでしょう。

コンサルタント副業の案件例

続いて、コンサルタント副業の案件例を紹介します。

業務改善コンサルタント

業務改善コンサルタントは、企業の業務プロセスを見直し、効率化や改善を支援する専門家です。

企業が抱える課題は多岐に渡りますが、業務フローの分析や課題の特定、改善策の提案、そして実行支援までを一貫して行う役割を担います。例えば、無駄な作業工程を洗い出し、ITツール導入による自動化を提案したり、部署間の連携をスムーズにするためのフローを構築したりします。

企業全体の生産性向上に貢献する重要な仕事であり、企業の経営者と一体となって業務改善や業務の質の向上に取り組みます。

マーケティングコンサルタント

企業のブランド価値向上や売上拡大を目指すマーケティングコンサルタントは、企業のマーケティング戦略の立案・実行を支援する仕事です。消費者のニーズを的確に捉え、最適なマーケティング施策を提案することで、企業の成長を力強く後押しします。

具体的には、市場調査や競合分析を基に、効果的な広告キャンペーンの企画や運営を推進したり、ウェブサイトやSNSを活用したデジタルマーケティング戦略の策定などを行ったりします。近年、デジタルマーケティングの重要性はますます高まっており、データ分析に基づいた戦略立案ができるマーケティングコンサルタントの需要は増加の一途を辿っています。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業のIT戦略立案からシステム導入・運用支援まで、ITに関連する業務や戦略に幅広く関与します。例えば、クラウドサービスの導入支援やセキュリティ対策の強化、データ分析基盤の構築など、企業のIT環境全体を最適化する役割を担い、新しいシステムの選定や導入支援、既存システムの改善提案、デジタルトランスフォーメーション（DX）などを推進します。

ITテクノロジーの進展やインターネットの普及に伴い、企業のDX推進は、競争力を維持する上で不可欠な戦略になりつつあります。伴い、ITコンサルタントの需要もますます高まっています。

経営コンサルタント

経営コンサルタントは、企業全体の経営戦略から組織改革、新規事業開発など、事業経営に直結する業務や戦略に対してアドバイスや助言、サポートを行う仕事です。企業の経営課題は複雑多岐に渡りますが、経営コンサルタントは客観的な視点から課題を分析し、中長期計画の策定や事業ポートフォリオの見直し、人材育成プランの提案など最適な解決策を提案します。企業が持続的に成長していくための羅針盤的な存在であり、企業の事業活動に大きな影響を与えます。

経営者と協働することも多いため、経営に関する知見や経営者と良好な関係を築くコミュニケーション能力、業界に関する深い理解も求められるでしょう。

医療コンサルタント

医療コンサルタントは、病院や介護施設など医療機関に特化した経営支援を行う仕事です。人材採用・育成支援や財務診断、患者満足度向上策の提案など、多角的な視点から医療機関の経営をサポートします。高齢化が進む日本において、医療機関の経営は重要な課題となっており、医療コンサルタントへの期待はより高まると考えられるでしょう。

医療機関が抱える課題は、それぞれの施設によって異なります。そのため、課題合わせて適切な戦略をアドバイスできる、幅広い知見が求められるでしょう。さらに、医療機関が絡む法律や医療の知識が必要になる場合もあります。

副業コンサルの始め方3STEP

ここからは「どうやれば副業コンサルを始められるの？」と悩んでいる人に向けて、副業コンサルの始め方の概略を3STEPで解説していきます。まずはこの手順で案件獲得に挑戦してみてください。

①実務経験を積む

コンサルタントとして副業を始めるには、まずは実務経験を積むことが何よりも大切です。コンサル業への深い理解と実績があれば、クライアントからの信頼も得やすく、様々な案件をつかみ取りやすくなります。

未経験OKのコンサル副業もないわけではありませんが、相場が低く稼ぎにくかったり、自分の経験になりにくかったりする可能性も。質の高いアドバイスができるような問題解決スキルを身につけ、需要の高い副業人材になるためにも、まずは実務経験の積み上げや実績の獲得に励んでみましょう。
参考：コンサルに強い転職エージェント

②クラウドソーシングサイトで案件に応募する

ある程度のコンサルスキルを習得出来たら、実績を付けるためにも早速案件獲得へと動き出しましょう。中でもおすすめなのは「クラウドソーシングサイト」。企業や事業主が不特定多数の人に対して業務を依頼する場のことで、副業コンサル案件を見つけるにはうってつけ。企業へ直接応募をかけるのに比べ、より気軽に副業を始めることができます。

③副業マッチングサービスやエージェントで直案件を獲得する

クラウドソーシングサイトである程度実績を積んだら、副業向けのマッチングサービスやエージェントサービスへとシフトしていくのがおすすめ。というのも、クラウドソーシングサイトは企業と副業ユーザーの仲介役を担ってくれる都合上、手数料を徴収するシステムになっており、少々稼ぎにくいからです。企業と直接契約することができれば、さらに大きく稼いでいくことも十分可能でしょう。

副業コンサルの収入相場

一口に副業コンサルといっても「ITコンサル」「営業コンサル」「マーケティングコンサル」と様々な種類があるため、収入相場を一概に言えないところがあることも確か。そんな中でも一つの目安となるのが、副業サイト「クラウドワークス」に公開されている相場一覧表です。この情報によれば、Webコンサルタントの相場は「時間当たり5,000円〜」となっていました。

日本最大級の副業案件数を誇るクラウドワークスのデータであるため、ある程度の信ぴょう性はあると考えて差し支えないでしょう。同サイトに掲載されている他のビジネス系職種の相場と比べても、コンサルの単価は高めの印象でした。


なおこれはあくまで一つの目安であり、担当する業務内容や自身のスキル、経験によって大きく変動する可能性がある点には十分ご注意ください。

副業コンサルにおすすめのエージェント

副業コンサルに取り組むなら、エージェントを活用するとスムーズに案件を獲得しやすいでしょう。ここではおすすめのフリーコンサルエージェントを紹介します。

フリーコンサルBiz

副業コンサルに取り組むなら、大手コンサルタント会社や上場企業からの案件が多いフリーコンサルBizがおすすめです。

運営しているアクシスグループはヒューマンリソース事業を約20年にわたり展開しており、独自のネットワークを通して、事業会社から直接請け負った案件を多く取り扱っています。大手コンサルタント会社ともほぼ全てが直接取引のため、単価が高く魅力的な案件に参画可能です。

柔軟なキャリア支援を受けられるのもフリーコンサルBizならでは。副業で活躍し続けるのはもちろん、フリーランスとして独立を目指す、正社員のコンサルを目指す、といった選択肢もあります。
参考：フリーコンサルBizの評判

ハイパフォコンサル

信頼と実績のあるエージェントを探しているなら、20年の活動実績があり、これまでに38,000人以上が利用している、ハイパフォコンサルがおすすめです。案件参画後のフォローが充実していることから、多くのフリーランスコンサルタントが継続して利用しています。

上場企業や外資企業などの案件の紹介を受けられる可能性があるのも特徴。フリーランスとして個人で活動しているときには獲得が難しい案件へのアサインもかなうかもしれません。80％以上がリモート案件のため、副業として取り組みやすい案件が多数あるでしょう。
参考：ハイパフォコンサルの評判

エミリーコンサルタント

エミリーコンサルタントは高待遇案件が豊富にそろうエージェントです。他には出ていない独自案件も多く、希望に合わせた案件の紹介を受けられます。副業コンサルタントとして活動するときに、自分の希望するペースで働ける案件を見つけられるでしょう。

専属のキャリアアドバイザリーコンサルタントのサポートを受けられるのも特徴。案件の紹介まではもちろん、案件に参画したあとも、相談できる体制が整っています。加えてキャリア形成に関する相談も可能。コンサルタントとしてどのように成長していきたいのかを伝えることで、将来につながる案件に取り組めます。

副業コンサルを始める場合の注意点

ここでは、トラブルなく副業コンサルを始めるために知っておきたい注意点についてご紹介します。最低限以下の2点については、事前によく確認しておくようにしましょう。

• 本業の社内規定で副業が禁止されている可能性がある
• 収入によっては確定申告をしなければならない

本業の社内規定で副業が禁止されている可能性がある

副業を始める前に最も重要なのは「本業の勤め先で副業が許可されているかどうか」という点です。国は副業を推進していますが、企業によっては独自の規定によって副業が禁止されている場合も少なくありません。

ルールを無視して副業を始めてしまうと、最悪の場合解雇となってしまうことも考えられるので、社内規定はしっかりと確認しておくようにしてください。

収入によっては確定申告をしなければならない

副業コンサルによって得た収入が20万円を超えると、確定申告が必要になります。意図せず脱税を犯してしまうことのないよう、副業を始めるからには税金に関する知識を身に付けておきたいところです。

年間20万円は月に換算すると17,000円程度。副業で月にこれ以上の金額を稼ぐことが想定される場合には、あらかじめ申告の準備をしておくようにしましょう。開業届および青色申告申請書を提出しておけば、副業にかかった出費を経費とすることもでき、節税に繋がります。

コンサルタント副業まとめ

当記事では「コンサルタントの知見を活かして副業に挑戦してみたい」と考えている人に向けて、副業コンサルの始め方や収入相場、事前に注意しておきたい点についてまで、詳細に解説してきました。

コンサルタントは、コミュニケーション能力や課題解決能力、論理的思考力といった高度なスキルが求められる専門的な仕事です。多くの企業がコンサルの力を必要としているため、本業で十分に経験・実績を積んでいるのであれば副業で成功することも不可能ではないでしょう。

今はクラウドソーシングサイトや副業マッチングサイト等が充実しているので、忙しい中でも隙間時間で副業に取り組みやすくなっています。副業は本業に良い影響を及ぼすことも考えられるので、社内規定に引っかからないのならぜひ積極的に挑戦してみてください。