「遊ぶ」から「創る」へ。Robloxで学ぶ、次世代のものづくり教育とは?
世界中で3億人以上が利用するゲームプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」は、いまや小学生にとって身近な存在となっています。
Robloxを活用したプログラミング教材を取り入れる教室も増えるなか、2019年よりマインクラフトを使ったプログラミング教育を展開してきたロジックキッズラボが新たにスタートしたのが「プロブロコース」です。

ロジックキッズラボ
ロジックキッズラボのプロブロコースは、ゲームを「遊ぶ」だけでなく「創る」体験を通じて、ものづくりの考え方を学べる実践型コースです。
プロブロコースを手がけるのは、ゲーム会社でプランナー・ディレクターとして活躍し、大学・専門学校でも10年以上指導を続ける現役の教育者、小笠原一磨さんです。
本記事では、小笠原さんにコース誕生の背景から指導へのこだわりまで、詳しく語っていただきました。
既存のプログラミング教室に物足りなさを感じている保護者の方や、新しい教育手法に関心をお持ちの教育関係者の方は、ぜひ最後までお読みください。
ロジックキッズラボ「プロブロコース」とは

プロブロコースで使用される「Roblox」
まずは、ロジックキッズラボが新たにスタートさせた「プロブロコース」の概要についてご紹介します。
| 項目 | 内容 |
| 対象 | 小学校高学年〜中学生 |
| 学習内容 | Robloxを使ったゲーム制作・ものづくり |
| 特徴 |
|
| 指導形式 | 個別指導・少人数制 |
| 受講場所 | 教室 / オンライン |
| 料金 | 入会金:11,000円 授業料(2回):16,500円 授業料(4回):33,000円 |
プロブロコースは、小学校高学年〜中学生を対象に、Robloxを活用したゲーム制作を通じて、ものづくりの力を育てる実践型コースです。
教室とオンラインどちらでも受講可能で、生徒5人にコーチ1人の少人数制個別指導で学習を進めます。
プロブロコースの流れ
プロブロコースでは、単にプログラミングを学ぶだけでなく、発表やフィードバックを通じて改善を重ねながら、自分の作品を育てていく学び方を採用しています。
実際の授業では、1ヶ月〜3ヶ月のスパンでオリジナルゲームの制作に取り組みます。
単に「作って終わり」ではなく、企画・制作・公開・改善までを一連の流れとして経験することで、より実践的なものづくりの視点を養えるのが特徴です。
さらに、現役プロによる個別指導やAIを活用した制作支援など、実践性の高さも特徴の一つです。

AIを活用した開発の方法も指導
ここからは、プロブロコースの開発を手がけた小笠原さんへのインタビューを通して、コースの設計意図や教育の狙いを詳しく見ていきます。
なぜRobloxで「ものづくり」にこだわるのか
――プロブロコースを立ち上げた背景と、「ものづくり」にこだわった理由を教えてください。小笠原さん:「子どもたちが興味のあるもので教育につなげたい」というのが出発点でした。そこで、Robloxを使って何か教えられないかと考えたんです。
もともと私たちは、2019年にマインクラフトを活用したプログラミング教材を開発しています。
「将来、自分たちの子どもが食べるのに困らないように、プログラミングスキルを身につけて、仕事につながるものづくりができるようになってほしい」という想いがありました。
当時はロボット系のプログラミング教室が主流で、マインクラフトを使ったプログラミングスクールはまだ少なかったと記憶しています。
その後、教材にマインクラフトを採用するスクールが増えて、今ではかなり一般的になりました。
子どもたちにとって魅力的なコンテンツを入り口に、プログラミングに触れる機会が増えたのはとても良いことだと思っています。
ただその一方で、魅力的なコンテンツが重要視されて、教材における学びの独自性が薄れてきているのではないかと感じるようになりました。
そこで、改めて「ものづくり」そのものをどう教えるかについて考えたのが、今回のコースを立ち上げたきっかけです。

プロブロコースを設計した小笠原 一磨さん
――ものづくり教育のプラットフォームとして、なぜRobloxを選んだのでしょうか。
小笠原さん:Robloxを採用したきっかけは、子どもたちに教えてもらったことでした。
実際にRobloxに触ってみて、今子どもたちに学んで欲しい事を教えてあげられると感じました。
というのも、Robloxは制作をサポートするAI機能があるうえ、作ったものを公開して遊んでもらうまでの流れもシンプルなんです。
ゲーム制作に必要な素材(3Dモデル・効果音・BGMなど)も探しやすく、操作も直感的なので、小学生や中学生でも理解しやすいと感じました。
出典:Roblox実際の授業はどのように進むのか
――実際の授業では、1ヶ月〜3ヶ月のスパンでオリジナルゲーム制作に取り組むそうですね。どのように進めていくのでしょうか。小笠原さん:本コースでは、Roblox上で実際にゲームを制作しながら学習を進めていきます。
自分で考えたものを形にしていく過程を通じて、論理的思考力や表現力を養っていくイメージです。
また、ゲームは作って完成ではなく、遊んでもらって初めて完成するものだと考えています。
そのため、プレイヤーを楽しませるための設計や、公開までのスケジュール設計、フィードバックを活かした改善など、実際の開発に近い流れを一貫して経験できるようにしています。

大人気ゲーム「Roblox」で完成までのスケジュールの立て方まで学べる
――実際にフィードバックはどのように行われるのでしょうか。
小笠原さん:子ども同士でのテストプレイや発表の機会を設け、その中でお互いにフィードバックを行います。
さらに、イベントで作品を展示し、外部の方に遊んでもらう機会もあります。
――ゲームを「作って終わり」にしないカリキュラムには、どのような狙いがあるのでしょうか。
小笠原さん:プログラミング技術習得の先にある「どうすれば相手に楽しんでもらえるか」を考えることが大切だと考えています。
自分が作りたいものを形にするだけでなく、遊んでもらい、その反応をもとに改善していくプロセスが重要です。
本コースは実際の仕事でも使われるPDCAサイクルに近い手法で行います。
子どもたちにも理解しやすいように「どう作って、どんな気持ちになるか考えよう」「考えたものを作ろう」「感想をもらおう」「感想を見て、どう変えていく?」と、かみ砕いて伝えています。
その上で、一人ひとりのペースや関心に合わせて、無理なく取り組める形で進めていくことを大切にしています。
――そうした取り組みを通じて、どのような力が身につくと感じていますか。
小笠原さん:生徒は自然と「考える力」と「改善する力」を身につけていきます。
自分が作りたいものを作るだけでなく、「どうすれば楽しんでもらえるか」を考えるようになる点が大きいですね。
子どもはどう変わるのか?「遊ぶ側」から「創る側」への変化

「Roblox」をとおして遊びに本気で向き合う経験を
――授業の中で、子どもたちが「遊ぶ側」から「創る側」に変わる瞬間はありますか。
小笠原さん:4月最初に実施した春期講習では、「3分でクリアできるアスレチック」というテーマでゲーム制作を行いました。
参加したのは、Robloxに惹かれて集まった子どもたちで、中には気軽な気持ちで参加している子もいました。
ただ、いざ授業が始まると本格的な制作に入るので、最初は少し戸惑った様子もありました。
それでも、作り方を学びながら自分のイメージしていたものが形になっていくと、一気に楽しそうな表情に変わっていきます。
その後、子ども同士でテストプレイをするのですが、そこで自分のゲームがうまくクリアできなかったり、思った通りの行動をしてもらえなかったりする場面が出てきます。
そして、「どうすればうまく伝わるか」を考え始めるタイミングが、まさに「創る側」に変わる瞬間だと感じています。
――「創る側」の経験を経て、子どもたちの制作への向き合い方はどのように変わっていくのでしょうか。
小笠原さん:自分が面白いと思っていたものが、そのままでは伝わらないとわかると、制作への姿勢が変わっていきます。
たとえば、「ここは難しすぎたな」「これは余計かもしれない」と試行錯誤を重ねながら、ものづくりに対して真剣に向き合うようになっていきます。
ゲームデザインとは何かを体験的に学べるワークショップをレポート。元「もじぴったん」プロデューサー中村隆之教授が、ゲームのおもしろさを設計する考え方や子どもたちの学びの様子を解説します。
2026/04/03
創作意欲を引き出すためのアプローチ
――創作意欲を引き出すためのアプローチについて、詳しく教えてください。小笠原さん:いきなりプログラミングに入るのではなく、「こういうものを作ってみたい」という意欲が芽生えたタイミングで、プログラミングに挑戦する流れを意識しています。
そのため、まずは素材を組み合わせて、壁や床など形ができていく楽しさを知ってもらうところから始めます。
やらされるのではなく、自分から作りたくなる状態になる設計です。
――大学や専門学校でも指導されている中で、小中学生への指導で意識している違いはありますか。
小笠原さん:正直、本質的に教えていることは変えていません。
ただ、小中学生の場合は、よりビジュアルで理解できる形にしたり、言葉の選び方を工夫したりと、伝え方は意識して変えています。
その一つとして、ゲームを計画する際に、「笑わせる」「あっと驚かせる」「びっくりさせる」「悩ませる」「悔しがらせる」といったように、どんな感情にさせたいかを最初にセットします。
感情を先に決めることで、自分が作っているもののどこでその感情が動くのかを意識するようになります。
質の高さというよりも、「ここで、こう感じてほしい」という狙いが生まれるようになるんです。
出来上がったゲームを遊んで狙い通りにいかない場合もありますが、その場合は実際に遊んでもらって出てきた感情に切り替えて改善していく事もあります。

一人ひとりに合わせた個別指導とコーチ体制
――実際の教室運営や指導体制についても教えてください。どのような環境で学べるのでしょうか。小笠原さん:生徒5人に対してコーチ1人の少人数制です。
大前提として、子どもたちの目指すゴールはそれぞれ違います。
複雑なゲームに挑戦したい子もいれば、まずはアスレチックや迷路などを完成させたい子もいます。
そのため、対話を重ねながら、その子がどこまでできるかを見極めて、負荷のかけ方や進め方を調整しているのがポイントです。
また、指導を行うコーチは、ゲーム会社での開発経験と教育経験の両方を持つ人材です。現場で培ったノウハウをもとに、子どもたちにもわかりやすく伝えていきます。

コーチはプロのゲームクリエイター
――実際の指導では、どのようにレベルに応じた対応をされているのでしょうか。
小笠原さん:子ども一人ひとりの興味や得意分野に応じて、取り組む内容を柔軟に変えています。
プログラミングをどんどんやりたい子もいれば、まずはゲームを完成させたい子もいて、目線はかなり違うんですよね。
たとえば、プログラミングが得意な子であればギミックの実装に挑戦してもらい、初心者の子であればステージ構成を通して「どうすれば楽しいか」「どう悔しがらせるか」といった部分から考えてもらいます。
プログラミングで、ものづくりを学ぼう|まずは体験から

オンラインの場合は、ご自宅にRobloxが動くパソコンがあればOK!
ゲームを制作するだけでなく、「ユーザーに届けて、フィードバックをもらって、改善する」といった一連のサイクルまで体験できるのが、プロブロコースならではの学びです。
Robloxというなじみ深いプラットフォームを通じて、ものづくりの本質的な面白さと難しさに触れてみましょう。
プロブロコースでは、本受講の前に体験授業への参加を推奨しています。
Roblox Studioの基本操作に触れながら実際にゲーム制作を体験することで、授業の雰囲気や講師との相性を確かめたうえで受講をスタートできます。
体験後は保護者とお子さまを交えた面談を実施し、一人ひとりの興味や得意分野に応じて個別にカリキュラムを設計します。授業はオンラインで行います。
プログラミング教育の次のステップを探しているご家庭は、まずは体験授業からお気軽にご参加ください。
実際に制作されたゲームも公開中
小笠原さんは、Robloxで制作したオリジナルゲームをYouTubeでも公開されています。実際にどのような作品が作られているのか気になる方は、ぜひあわせてチェックしてみてください!
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