大企業を辞めて未経験の職種に挑戦するのは、やはり勇気がいりますよね。
今回は、電力会社で働いていた状態から転職し、未経験でWEBバックエンドエンジニアになったGさんにお話を伺いました。
働きながら4ヶ月でプログラミングを学び、5〜6社の応募で複数の内定を得るまで——電力会社から転職を成功させた挑戦のリアルに迫ります。
「決められたことを正確に」の世界から「自分で作って改善する」世界へ。前職の経験が今どう活きているかも伺いました。
電力会社を辞めて新しいキャリアを目指すあなたに、実践的なヒントが詰まっています。
電力会社から転職を決めたきっかけ|安定した仕事を辞めてエンジニアへ
電力会社で、3交代制(24時間を交代で回す勤務体制)で働いていました。
主に担当していたのは「パトロール業務」です。
これは、施設内の設備が正常に動いているかを、目視や計器の数値で確認・点検する仕事です。
電気を安定して供給するために設備を24時間動かし続ける必要があるので、こうした点検がとても重要になります。
ほかにも、定期的に行う機器の試験稼働の作業や、その前段階として現場の状況・作業手順を入念に確認する業務も担っていました。
まさに「社会インフラを守る」仕事です。
転職を考え始めたきっかけは何ですか?
前職の仕事には強い社会的意義を感じていましたが、趣味でプログラミングを始めたことが転機になりました。
電力会社の仕事は「決められたことをどれだけ正確にこなせるか」が生命線です。
一方でプログラミングは、作ったものにすぐ反応が返ってきて、それを改善につなげることができます。
このアウトプットとフィードバックの圧倒的なスピード感に強く惹かれ、「こっちのほうが自分に合っている」と感じたのがきっかけです。
数ある職種の中で「Webエンジニア(バックエンド)」を選んだ理由は何ですか?
最初は「これからの時代、プログラミングくらいできないとまずい」という漠然とした危機感からのスタートでした。
しかし、プライベートの時間を使ってWebサービスを個人開発し、運用していくうちに、手を動かしてモノを作る純粋な楽しさに目覚めたんです。
それが、この道を仕事にしようと決意した最大の理由です。
電力会社を辞めたい…でも不安?未経験からエンジニアへの一歩
転職を決める前、どんな不安がありましたか?
ずっと地方で暮らしてきたので、いきなり渋谷のIT企業に飛び込むことへの不安はゼロではありませんでした。
ただ、それ以上に新しい環境への期待感やワクワクの方が圧倒的に大きかったです。
というのも、転職ありきではなく趣味の延長で学習を始めていたため、「働きながら勉強し、ダメなら今の仕事を続ければいい」という心理的な余裕を持てていたことが大きかったと思います。
実際にプログラミング学習を始めてみて、最初にぶつかった壁は何ですか?
最初につまずいたのは、目に見えない「概念」の理解です。
「フレームワークって結局何なんだ?」という状態からのスタートでした。
最初は全くイメージが湧きませんでしたが、実際に手を動かして実装を重ねる中で、「これを実現したいときは、こう書けばいい」という具体的な経験から、少しずつ抽象的な概念の理解へとつなげていくことができました。
働きながらのプログラミング学習と転職活動でやったこと
スクール選びは転職に強いプログラミングスクールおすすめ、求人探しは未経験向けのIT転職エージェントやバックエンドエンジニアの転職エージェントもあわせてご覧ください。働きながらの転職活動は時間管理が難しいと思いますが、どのように進めましたか?
私は転職エージェントは使わず、プログラミングスクール付帯のキャリアサポートを利用しました。
担当の方が想定質問集を用意してくれたり、都度やるべきタスクを整理して提示してくれたおかげで、立ち止まらずに前進できました。
一人では到底スケジュールをこなせなかったと思います。

担当のカウンセラーには、具体的にどんな相談をしましたか?
自分の中で漠然としていた転職理由や志望動機を、より具体的な言葉に落とし込んでいく「言語化」のサポートをお願いしました。
客観的な視点を入れてもらうことで、自分の強みや本当にやりたいことが明確になり、自信を持って面接に臨めるようになりました。
プログラミングは、具体的に何を使って何ヶ月くらい学習しましたか?
言語・フレームワークは Ruby on Rails で、学習時間は週25時間ほど、期間にして4ヶ月です。
スクールのカリキュラムに沿って、体系的に学習を進めました。
電力会社から転職した結果|年収・仕事内容のリアル
転職活動全体で、何社くらいに応募し、何社から内定をもらいましたか?
応募したのは5〜6社ほどで、そのうち3〜4社から内定をいただきました。
年収は前職と比べてどう変化しましたか?
新卒2年目というタイミングでの未経験転職だったので、額面の年収自体はほぼ変わりませんでした。
ただ、前職にあった家賃補助などの諸手当も含めて考えると、実質的な年収では50万円ほど下がった感覚があります。
それでも、未経験からの挑戦には必要な投資だと覚悟を決めて飛び込みました。
実際に働き始めてから感じた「イメージと違ったこと」は何ですか?
良い意味で予想を超えていたのは、プログラミング以外の業務が想像以上に多いということです。
「言われたものをただ作る作業者」ではなく、エンジニアリングはあくまで課題解決のための一つの手段だと捉える環境に身を置けたことで、自分が求めていた働き方ができていると実感しています。
前職の経験が、今の仕事に意外と役立っていると感じる場面はありますか?
前職で徹底的に叩き込まれた「事前準備の重要さ」は、間違いなく活きています。
また、文字通り社会インフラを守る仕事をしていたので、「サービスを安定して動かし続けること」への意識の強さは、エンジニアとしての自分の大きな強みになっていると感じます。
電力会社を辞めて未経験でエンジニアを目指す人へ
同じく異業種から未経験でエンジニアへ転職した例として、営業からWebエンジニアになった体験談や元営業が自社開発エンジニアになった体験談も参考になります。同じように「畑違いの業界からIT未経験で転職したい」と考えている人に、今だから言えるアドバイスはありますか?
AIの進化によって、エンジニアは単に「プログラムを書く人」では通用しない時代になっています。
技術力以上に、自ら課題を見つけて解決しようとする主体性が問われます。
だからこそ、転職活動では「発言と行動が一致しているか」が非常に重要です。
「発言と行動の一致」とは、具体的にどういうことでしょうか?
たとえば「ユーザーの声を聞いてサービスを改善したい」と語るなら、面接官は当然「では、あなた自身は何かサービスを作って公開した経験はありますか?」と考えます。
やりたいことがあるなら、小さくてもいいので、今すぐ行動に移す(個人開発をしてみる等)ことが何より大切です。
転職活動を振り返って、「これはやっておいて本当に良かった」と思うことはありますか?
間違いなく「自己分析」です。
表面的な転職理由で終わらせず、「自分は本当は何がしたいのか」「なぜそう言えるのか」を、自分の原体験にたどり着くまで深く掘り下げました。
ここまで徹底できたからこそ、企業選びも面接も、苦しいものではなく前向きに取り組むことができたのだと思います。
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2026/07/17
前職では、具体的にどんなお仕事をされていたのですか?