特に社会人になってからの挑戦は、「今からでも間に合うのか」と不安になりますよね。
今回は、26歳・小売EC系の卸営業から、未経験でIT企業(自社開発)のエンジニアへ転職したFさんにお話を伺いました。
未経験からエンジニアになるために何を・どう進め、84社応募の末に自社開発企業の内定を掴んだのか——26歳からの挑戦のリアルな軌跡に迫ります。
入社5年でマネージャーになった今、営業経験がどう活きているかも伺いました。
未経験からエンジニアを目指すあなたに、実践的なヒントが詰まっています。
元営業がエンジニアを目指したきっかけ|「作って届ける」仕事へ
小売・広告・EC運用を手がける会社で、店舗向けの「卸営業」を1年ほど担当していました。
卸営業とは、メーカーの商品を小売店やその仕入れ先に販売する仕事です。
私の場合は、ベンダー(商品を仕入れて店舗に流す商社)向けの営業と、店舗へ直接売り込む直販営業の両方を行っていました。
扱っていた商材は、美顔器・プロテイン・シャンプーなど。
1日の流れは、午前から15時ごろまでベンダーや店舗を訪問して営業活動と販売棚の整備を行い、その後は会社に戻って資料作成やメール対応をする、というハードな毎日でした。
卸営業から、なぜ未経験のエンジニアを目指そうと思ったのでしょうか?
一番の理由は、「自分の手で何かを作って、直接人に届ける仕事がしたい」と強く思うようになったからです。
前々職の化学系商社では川上の原料を扱っていたため、エンドユーザーの顔が見えず、人の役に立っている実感が持ちにくかったんです。
そこで消費者に近い小売へ移ったのですが、実際に営業を経験して「売ること以上に、作って届けること」が自分の本当のモチベーションだと気づきました。
未経験からの挑戦に、迷いはありませんでしたか?
半年ほど深く悩みました。
当時26歳で既に1度転職していたため、「またすぐ辞めると思われないか」という懸念がありました。
働きながら勉強するか、退職して背水の陣で挑むかも葛藤しましたが、前職が激務だったため両立は現実的ではないと判断し、退職して学習にフルコミットする決断を下しました。
26歳・未経験からエンジニアになるには?直面した3つの不安
未経験からの挑戦で不安になりやすい「自社開発への転職は厳しい?」という点は未経験から自社開発エンジニアは厳しい?記事で、費用を抑える方法は給付金対象のプログラミングスクールおすすめで詳しく解説しています。退職して学ぶことに対し、どのような不安を抱えていましたか?
「時間と大金をかけて、本当にエンジニアになれるのか」というプレッシャーが最大の不安でした。
また、ずっと文系の営業畑だったため「プログラミングの適性があるか」、そして「26歳・3社目という経歴で、希望する自社開発企業に採用してもらえるか」という点も大きな懸念材料でした。
その重圧や不安を、どのように乗り越えたのでしょうか?
不安要素を一つずつ因数分解して対処しました。
適性については、入学前にProgateなどの独学ツールでコードを書き、「形になるのが面白い、これなら続けられる」という確信を得ました。
金銭面は国の給付金制度を活用してリスクを最小化。
経歴の壁に対しては、「営業経験を強みとして語れるエンジニアになろう」と覚悟を決めました。
教育訓練給付制度の認定を受けたプログラミングスクールの講座を受けると、受講料の最大80%が給付されます。 この記事では、最初に教育訓練給付制度について、さらにITスキル等の講座に利用できる制度の条件や対象、申請の方法、給付金が使用できるおすすめのプログラミングスクールを解説します。
2026/07/27
未経験からエンジニアになるには何をする?スクールと求人サービスの活用
スクール選びは自社開発に強いプログラミングスクールや転職に強いプログラミングスクールおすすめ、求人サービスは未経験向けのIT転職エージェント記事もあわせてご覧ください。転職活動では、どのようなサービスを活用しましたか?
メインは通っていたスクールSHIFT TERAS CAMPUS(旧DMM WEBCAMP エンジニア転職)のキャリアサポートです。
ただ、それに依存しすぎるのも危険だと考え、自分でも求人サービスに登録し、直接応募も並行して行いました。
「プロの支援」と「自らの主体的な行動」のハイブリッドで選択肢を広げました。
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カウンセラーとのやり取りで、とくに印象に残っていることはありますか?
転職の厳しい現実を、包み隠さず伝えてくれたことです。
「自社開発の求人はあるが、未経験には狭き門である」と。
甘い言葉で期待を持たせるのではなく、現実を直視させた上で「では、どうすれば内定を勝ち取れるか」を一緒に戦略立ててくれたことで、かえって強い信頼関係を築けました。
プロのサポートを受けることで、転職活動はどう変わりましたか?

プログラミングスクール受講後の変化
「未経験からのエンジニア転職」という見知らぬ土地の地図を手に入れることができました。
サポート前は、求められるレベルもアピール方法も手探りでしたが、地図が頭に入ったことで「どこに向かって何をすべきか」が明確になりました。
この正しい土台があったからこそ、自己応募の求人サービスも有効に活用できたのだと思います。
スクールではどのような技術を、どのくらいの期間で学びましたか?
4ヶ月のコースで、Ruby on Railsを中心にフロントエンドからインフラ(AWS)まで、実務に必要な技術を網羅的に学びました。
基礎からチーム開発、ポートフォリオ制作まで実践的なカリキュラムをこなし、学習開始から約6ヶ月でエンジニアへの転職を実現しました。
関連ページ:インフラエンジニアスクールのおすすめ10選!AWSやCCNAを学ぼう!
未経験エンジニア転職の結果|84社応募・自社開発内定と年収の変化
実際の選考結果について、リアルな数字を教えていただけますか?
約2ヶ月間で84社に応募し、書類通過が14社、最終的な内定は1社でした。
未経験ゆえに書類選考で厳しく絞られ、お祈りメールが続くのは精神的に辛かったですが、なんとか泥臭く走り抜けました。
最終的に、幅広い事業を手がけ、挑戦を後押ししてくれる理想的な自社開発企業に入社できました。
転職後、年収や働き方はどのように変化しましたか?
年収は前職から一時的に下がりましたが、「実力をつければ必ず後からついてくる」と割り切っていました。
最初はキャッチアップに必死で残業も多かったですが、圧倒的な成長実感があったので苦ではありませんでした。
フレックスタイム制など、営業時代にはなかった柔軟な働き方ができるのも嬉しい変化です。
卸営業時代の経験が、エンジニアの仕事で「意外と役立っている」と感じることはありますか?
非常に多いです。
特に「要件のヒアリング力」と「周囲を巻き込む力」は直結しています。
コードを書く前に、ビジネス側が「本当に作りたいもの・解決したい課題」を正確に汲み取る力や、非エンジニアに技術的な話を分かりやすく伝える力は、営業時代に培ったものです。
この対人スキルが評価され、入社5年目の現在はマネージャーを任されています。
実際にエンジニアとして働いてみて、想像とのギャップはありましたか?
良い意味でのギャップは、想像以上に「チームで協力して進める仕事」だったことです。
一人で黙々とPCに向かう孤独な作業をイメージしていましたが、実際はレビューし合い、頻繁にコミュニケーションを取ります。
人と話すのが好きな自分には天職でした。
大変なのは「一生勉強が続くこと」ですが、裏を返せば「一生成長し続けられる仕事」だとポジティブに捉えています。
未経験からエンジニアになるには?26歳経験者からのアドバイス
これから異業種からエンジニアを目指す方へ、一番伝えたいことは何ですか?
「悩む前に、まず小さく手を動かしてみてほしい」ということです。
いきなり高額なスクールに申し込むのではなく、無料の学習サイトや本で少しコードを書いてみる。
そこで「難しいけれど、作るのが面白い」と感じられるかがすべての出発点になります。
適性があるかどうかは、頭で考えているだけでは絶対に分かりません。
最後に、キャリアチェンジに踏み出せない方へエールをお願いします。
「未経験=ゼロからのスタート」ではありません。あなたがこれまで培ってきた経験やコミュニケーション力は、エンジニアの世界でも必ず強力な武器になります。
使える制度やプロの支援を賢く頼りつつ、主体的に行動すれば、道は必ず開けます。
26歳・3社目で飛び込んだ僕から言えるのは、「やってみないと分からないし、思っているよりいつからでも間に合う」ということです。
転職前はどのようなお仕事をされていたのですか?