プログラミング教育がわかる、プログラミング・ロボット教室がみつかる

自分で動かすから楽しい!楽しいからもっと挑戦したくなる!『ロボフェス&ダンカップ2018決勝大会』レポート

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空高く鯉のぼりが舞う「子どもの日」、大阪の「関西大学梅田キャンパスKANDAI Me RISE」で『ロボフェス2018』が開催されました。今年で3回目となる『ロボフェス』は、夢見る株式会社が主催するロボットプログラミングイベントです。これに併せてロボットコンテストも開催され、会場はたくさんの親子連れでにぎわいました。

今年のテーマは「宇宙」! JAXAのミッションにキミも挑戦しよう!

『ロボフェス』は、ロボットプログラミング教室『ロボ団』を運営する、夢見る株式会社主催の体験型イベントです。「自分でロボットを動かしてみたい!」というお子さんたちに、身近にロボットプログラミングを体験してもらおうと始まったこのイベント。3つのフロアに分けられた会場には、小さなお子さんから大人まで楽しめる企画が目白押しでした。

今年の『ロボフェス』のテーマは「プログラミングで宇宙へ冒険に出よう!」です。その意図を夢見る株式会社代表の重見彰則さんに伺いました。
「ロボット教室やイベントなどで、お子さんたちがプログラミングに触れる機会は多くなっています。そこで昨年のロボフェスでは、プログラミング学習の先にあるものとして、最先端の研究に触れてもらう企画を関西大学の協力で実現しました。そして今年は、プログラミングが社会でどのように役に立っているかを知ってもらおうと考え、子どもたちが高い関心を持つ「宇宙」に焦点を当てることにしました」

夢見る株式会社代表の重見彰則さん

大の宇宙好きスタッフがJAXA(宇宙航空研究開発機構)に働きかけたことでコラボレーションが実現し、会場には宇宙を題材にした様々な出し物がお目見えしました。来場者の中には宇宙服を着たお子さんも見受けられ、いつの時代も宇宙は子どもたちの憧れであることがうかがえます。
JAXAでは、宇宙の素晴らしさや面白さを子どもたちに伝える科学教育活動を行っており、今後、宇宙を題材にしたプログラミング教材を、重見さんたちとともに開発する予定もあるそうです。
重見さんのお話では、プログラミング教育への関心から、ロボフェス参加者は年々増えているとのことで、今年は昨年の1000人を大きく上回り、2000名を超える来場者を迎えたそうです。

初めてのプログラミングも、ベテランの先生たちと一緒だから大丈夫

この日、最初に行われたイベントは『はじめてのロボコン』です。ロボットを触るのは初めてという初心者から、ロボット教室に通い始めて3カ月未満というお子さんを対象に、自分でプログラミングをしたロボットでコンテストに参加してもらう企画です。
「ロボットを触ってみたい」、「ロボットに興味はあるけど何から始めていいかわからない」というお子さん方にはぴったりの体験型イベントです。参加者は会場に用意された「教育版レゴ® マインドストーム®EV3」を使って、初めてのロボコンに挑戦しました。

「はじめてのロボコン」に参加する子どもたち

「はじめてのロボコン」のテーマは『はやぶさ2ミッション』です。二人一組でチームになり、小惑星物質に見立てたブロックを1分以内にどれだけ多く集められるかを競います。
最初に、重見さんから保護者の方に注意が与えられました。
「自分のお子さんのロボットがうまく動かないと、ついつい口出ししてしまいたくなると思いますが、そこはぐっと耐えてください。成功することよりも、失敗してそこから自分で考えてトライ&エラーを繰り返すことが大切です」

初めて会うチームメートともすぐに打ち解けて、協力しながら作業を行う

プログラミングは初めてというお子さんもたくさんいましたが、先生方にサポートしてもらいながら、みんな夢中でタブレットの操作をしていました。最初は思い通りにロボットを動かすことができなくて首をかしげていた子どもたちも、何度か繰り返すうちにコツをつかんだようで、楽しく競技を行っていました。

『ロボ団』の先生たちは盛り上げ上手なプロ集団

「はじめてのロボコン」と並行して、他のフロアではロボットプログラミングを気軽に体験できる様々な教室が開かれていました。この日は、幼稚園や小学校低学年くらいの子どもたちも多く参加していましたが、こんな小さなお子さんでもできるのでしょうか? 
「教育版レゴ® マインドストーム®EV3は、小さなお子さんや初心者にもわかりやすいビジュアル型のプログラミングができるんです。だから『ロボ団』の教室には、幼稚園の年長さんから通っていただけます。まだ読み書きや計算ができないような小さなお子さんでも、楽しみながら学習することができます」

『ロボ団』に通う生徒さんも、この日はボランティアで先生をサポート

どの教室でも気がついたのは、先生方がとても盛り上げ上手なことです。子どもたちに積極的に声をかけながら、小さなお子さんでも飽きずに取り組めるようにうまく誘導しています。普段は大阪の教室で教えておられるという先生の進行は、まるで漫才の掛け合いのよう。保護者の方からも笑顔がこぼれ、子どもたちもリラックスしたムードでプログラミングを楽しんでいました。

小さなお子さんの指導に長けた先生が多いのも『ロボ団』の魅力

また『ロボ団』には、中学生くらいのお子さんも多数在籍しています。「教育版レゴ® マインドストーム®EV3」はコードプログラミングにも対応しており、上級クラスの子どもたちは、プログラミング言語「Python」を使ったプログラミングを学ぶことができます。

JAXAのミッションをクリアして、宇宙へ羽ばたこう!

JAXA主催のブースでは、宇宙飛行士の試験課題でもある「ホワイトパズル」「ミラーライティング」「コミュニケーションパズル」、そして手回し発電機で動かす「クレーンローバ」を楽しむことができました。「コミュニケーションパズル」は視覚を伴わず、言葉だけで状況を説明する訓練として行われるものです。

子どもたちは丸や三角を組み合わせた図形を言葉だけで表現し、親御さんはその説明だけを聞いて形にしていきます。一見単純なようですが実際にやってみると難しく、たとえば「上」と言ってもいろいろな意味があることに気づきます。この課題のように、論理的に表現する力を養うこともプログラミング教育の目的の一つです。

意外に難しいコミュニケーションパズル。うまく説明できるかな?

優勝は誰の手に! 大盛り上がりの『ダンカップ2018決勝大会』

さていよいよ午後からは『ダンカップ2018 決勝大会』が始まりました。ダンカップは『ロボ団』の教室に通う生徒さんが日頃のプログラミング学習の成果を発揮して、全国の仲間と競い合う重要な挑戦の舞台です。
東北、関東、中部、そして西日本の予選を勝ち抜いたチームが、「タイムアタック」「キャリーアタック」「ロボット相撲」の3部門に別れて勝敗を競います。さすが全国から勝ち上がったチームだけに、様々な趣向を凝らしたロボットが目立ちます。

自分なりの工夫を重ねたロボットが勢ぞろい

「キャリーアタック」と「ロボット相撲」のチームには、競技前に1分間のプレゼンテーションが課せられ、自分たちの作ったロボットの特徴や、苦労したところなどを発表しました。

キャリーアタックに出場するチームのプレゼンテーション

中部地区予選を突破して長野から家族みんなで来られたという小学6年生の二人組は、学校の休み時間なども利用して、ロボットの改善点を話し合ったそうです。お仕事でプログラミングをされているという、保護者の方にもお話をお聞きしました。
「コードプログラミングではないから将来的に役に立たないという意見もありますが、実際に子どもが学習している姿を見ていると決してそんなことはないと思います。自分で入力して思い通りの動きを実現していくプロセスは、将来どんなプログラミング言語を学ぶときにも役立つと思います」



「ロボット相撲」では「教育版レゴ® マインドストーム®EV3」の基本パーツのみを使うという規定がある中で、どのチームもそれぞれ独自のアイデアで制作した自慢のロボットで戦いに挑みました。

レゴパーツを使う利点は、短い時間で簡単に調整できるところです。1回戦で負けてしまっても、すぐに機体に修正を加えて、2回戦では勝利を収めたチームもありました。こういう創意工夫こそが、プログラミング教育の根底にあるものなのでしょう。

最初は楽しいという理由から夢中になるロボットプログラミングも、このような大会を経験することで「勝ちたい」という意欲が芽生え、それが原動力となってさらなる技術向上ができるのだと思います。優勝したチーム、そして惜しくも負けてしまったチーム、みんなそれぞれよい表情で、『ダンカップ2018決勝大会』は大盛況のうちに幕を閉じました。がんばった子どもたち、みんなお疲れさまでした!

みごとな戦いぶりで優秀な成績を収めた子どもたち。みんなおめでとう!

「子どものための制作xプログラミング教室『ロボ団』」は、夢見る株式会社が主催しています。詳しくはこちらのサイトにアクセスしてみてください。
https://robo-done.com/

編集部コメント

「世界でも勝負できる子どもを育てる」をミッションとして、国内外で広くロボットプログラミング教室を展開する夢見る株式会社。その社名通り、プログラミング教育を通して子どもたちの夢を実現する活動を行っています。
その一つが毎年行われている「ロボフェス」。まだ幼稚園くらいの小さなお子さんが夢中になってロボットを動かす様子は、「楽しいからこそ続けられる」とおっしゃる、重見さんのお言葉通りだと感じました。その延長には「ダンカップ」のようなコンテストが準備されており、自分の実力を知ることが子どもたちの学習の励みにもなっているようです。
来年はどんな企画が用意されるのか?年々参加者の増える「ロボフェス」にこれからも期待したいと思います。

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この記事を書いた人


工樂真澄

国立研究機関での研究生活を経て、現在は小中高生の理科に関するお仕事と、サイエンスライターとして活躍中。『最新の科学を誰にでもわかりやすく!』をモットーに、日々研鑽しております。博士(理学)。

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