「Code Tech Lab」の教材は、アプリボット(サイバーエージェントグループ)が提供するオンライン教材「QUREO(キュレオ)」。同社がゲーム運営で培ったノウハウが詰め込まれ、子どもが夢中になってプログラミングを学べるようになっています。
今回は明光×「QUREO」の取り組みについて両社に登場していただき、詳しくお話をお伺いしました。
後編では「QUREO」の魅力と今後の展望についてお聞きしていきます!
子どもが夢中で楽しめる仕掛け
—いきなりですが、「QUREO」の由来は「Curiosity(好奇心)」から来ているんですか?
いえ、実はもっと色々な意味があるんです。
Curiosityも入っているのですが、正しくは「Quest for Curiosity and Creativity(好奇心と創造性の探究)」が由来です。
ゼロから物を作っていく楽しみや「こういうものを作りたい」という気持ち、新しい知識に心躍る体験をしてほしい、という思いが込められています。
—先ほど、明光さん側から「子ども達が思った以上に積極的!」というお話が出ましたが「QUREO」の魅力はどんなところなのでしょうか。
私たち株式会社アプリボットは、主にスマートフォンゲームの開発・運営を行っている会社です。「QUREO」には当社がこれまでに多数のゲームで培ったゲーム開発・運営ノウハウを活かした仕掛けを多数取り入れています。
—ゲーム開発ノウハウですか。具体的には?
教材の導入部分ではプロローグの動画が流れます。「QUREO」には、
「舞台は2200年、近未来都市キュレオシティ。世界が悪(バグ)におそわれ、街が崩壊してしまう。ガイドキャラクターの『アルゴ』とともに悪を倒す旅に出て、世界を戻しにいこう!」
というストーリーを設けており、お子さんが「勉強だ」と身構えないよう、ワクワクしながら進めていただけるようになっています。
ほかにも、次々とクリアしたくなるようなレベルデザインも仕掛けのひとつですね。
最初は簡単な課題なのですが、どんどんレベルが上がっていき、クリアすることの爽快感を味わえるようになっています。
レベルを上げてランクアップしていくと、自分の作るゲームに使えるキャラクターがゲットできます。
実際のゲームでも使われていた本格的なキャラクター素材を800点ほど収録していますので、色々なキャラクターを次々と集めることができ、飽きさせないようになっています。
キャラクターの作り込みにもこだわっていて、たとえばガイドキャラクターの「アルゴ」くんも社内のイラストレーターがオリジナルで描き下ろしたものです。男の子にも女の子にも好まれそうな多種多様なキャラクターを用意しました。
プログラミング教育の地域格差
—必修化を前に、プログラミング教育にはかなり注目が集まってきましたね。はい。2020年の必修化を前に、今からプログラミング教育に取り組み始めている学校や塾、スクールも増えてきました。
とはいえ、それはやはり人口の多いエリアの話です。全国的に見ると、エリアによる格差が生まれています。
いろいろな地域のお子さんに届けたいという動機から「プログラミング初心者の子どもでもオンラインで学べるようにできないか」とスタートしたのが「QUREO」なんです。
—地方といえば、離島地域(鹿児島県徳之島町)にも導入されていると伺いました。
「QUREO」ができたことによって、遠隔地でも実施しやすくなりました。
地方に行けば行くほど、専門的な知識を持った講師人材は不足します。「QUREO」の場合、知識面はガイドキャラクターが担ってくれるので、その課題をクリアしやすいんです。
中には、60歳くらいの方が講師をされているケースもあるんですよ。
子どもだけでなく、大人にもおすすめ
—「QUREO」の内容は大人でも楽しめそうですね。私もゲームが好きなので、楽しく学べそうです。
ぜひ!
「小学生対象」とはしてありますが、年齢制限はないので、中学生以上の方でも学んでいただけますよ。
大人になってからプログラミングを勉強しようと考えると、初めから難しい言語に入って挫折してしまう方も多いです。まずは「QUREO」で触れてみるのもおすすめです。
現場からの声をもとに次々と機能リリース
—明光さん側からは「QUREO」の魅力として「成績表」機能が挙げられていましたね。ユーザーや講師の意見も取り入れながら作り上げているのかなと感じました。そうなんです。「QUREO」は基本的に自学自習スタイルなので、より細かくユーザーや講師の声を聞いています。
進捗管理や成績表といった指導者向けの機能もそうで、当初はなかったのですが、希望を多くいただいたためあとから実装しました。
とくに成績表に関しては、講師や保護者の方から「プログラミングの概念にどんなものがあるのか、お子さんがどの項目をどこまで理解しているのかつかみにくい」という声を伺っていました。
そこで、お子さんの「QUREO」レッスン内での正誤データを集計するシステムを独自開発し、成績表として習得度を可視化できるようにしたのです。
※成績表機能は、「QUREO」の通学コースのみ利用いただける機能です。
また、カリキュラムの細かい見直しも適宜行っています。「このあたりの課題で子どものテンションが下がっちゃいました」と教えていただいたり。
勉強ですから、うまくいかないときがあるのは仕方ないのですが、システムで解決できる課題なら改善したいんです。
まとめ
ワクワクする演出や仕掛けなど、一見するとゲームのような「QUREO」ですが、内容はかなりの本格仕様。
気軽に自学自習できるのにしっかりと実力がつくカリキュラムは、大人にとっても魅力的です。
インタビュー中も「何か希望の機能などはありますか?」「実は、生徒にこういう子がいまして……」とコミュニケーションを取り合っていた両社。ユーザーや現場の声を反映し、これからもどんどん進化していくことでしょう。
「Code Tech Lab」にぜひ一度、足を運んでみてください。