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2人に1人以上が利用中、子どもと「LINE」どう付き合う?(インタビュー)

今や我々の生活に欠かせないツールとなったSNS。

中でも「LINE(ライン)」は行政や学校にも取り入れられており、「いつから与える?」「子どもの利用をどこまでコントロールしていい?」と頭を悩ませる保護者も多くなっています。

効率的に情報をやり取りできる一方で、トラブルのきっかけにもなってしまうICT技術。子どもがうまく付き合うにはどうすれば良いのでしょうか?

今回は「LINE」を開発・提供するLINE株式会社を取材!

実際のトラブル事例も交えながら、同社が取り組むデジタルリテラシー教育についてお伝えします。

(左)LINE株式会社 執行役員 江口清貴さん
(右)同 公共政策室 藤川由彦さん

日本人口の2人に1人以上が利用

—まずは基本データをお聞きします。現在「LINE」を使っているユーザーはどのくらいいるんでしょうか?

藤川:

「LINE」の月間アクティブユーザー数は約8300万人で、そのうち毎日LINEを使っているユーザーは約86%です。およそ7200万人が毎日「LINE」を利用している計算になりますね。


ユーザーの男女比率は半々で、年齢層はほぼ日本の人口比率に沿った分布です。

「若い人のツール」という印象で語られることも多いですが、実際は40代以上の方にも広く使っていただいています。

利用の判断は各家庭の方針で

—子ども(未成年)の利用にはどのような規約がありますか。

藤川:

未成年の場合は「親権者など法定代理人の同意を得たうえで本サービスを利用」するようお願いしています。
2. 規約への同意
2.2. お客様が未成年者である場合は、親権者など法定代理人の同意を得たうえで本サービスを利用してください。また、お客様が本サービスを事業者のために利用する場合は、当該事業者も本規約に同意したうえで本サービスを利用してください。

LINE 利用規約(https://terms.line.me/line_terms/?lang=ja
年齢については、「利用推奨年齢」は設定しておりますが、利用を「禁止」するものではなく、各ご家庭の判断にお任せしています。

—めやすとなる年齢はあるけれども、OKするかどうかは保護者の判断にゆだねているのですね。

そうです。利用推奨年齢はこれまで「4歳以上」だったのですが、2020年1月にはこれを「12歳以上」に引き上げました*

* iPhoneの場合。Android版LINEやPC版LINEには適用なし(2020年1月6日現在)。関連URL:http://official-blog.line.me/ja/archives/80472765.htm


アプリの年齢制限には弊社だけでなく、通信キャリアやアプリストア(App Store)も関わってきます。

少しややこしいですが、順番に説明しますね。

子どものスマホは店頭でのフィルタリング有効化が義務

藤川:

現在、日本には「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」、通称「青少年インターネット環境整備法」があります。

この法律では、子どもが使う携帯電話を契約する場合、店頭でフィルタリングを有効化するよう定められています。

iPhoneの場合、フィルタリングは概ね「12歳以上」に設定されていますので、親御さん自身が解除しない限り、お子さんのスマホは「12歳以上」になっていることが多いでしょうね。

—たとえば小学3年生(9歳)のお子さんがスマホを買った場合、全年齢向けのコンテンツは見られるけれども、「17歳以上」向けのコンテンツは利用できないわけですね。

ええ、その通りです。

子どものLINE利用には個別に設定が必要

藤川:

通信キャリアが行なっている対策に続き、アプリストアの話に移ります。

iPhone向けアプリが販売されている「App Store」では、すべてのアプリに推奨年齢が設定されています。

たとえばここで「17歳以上」に設定されているアプリは、17歳以上のお子さんしか使えません。YouTubeなどがそうですね。

推奨年齢に達していないと、アプリがストアの画面から見えなくなります。

つまり、「12歳以上」でフィルタリングされているスマホからYouTubeアプリはダウンロードできない*んです。

* 保護者側で個別に設定する場合を除く


「LINE」はこれまで、推奨年齢を「4歳以上」と定めていました。これはほぼ「全年齢OK」に等しいレートです。

2020年1月にはこれを「12歳以上」に引き上げました。* 保護者が「12歳以上」向けのアプリ利用を制限するフィルタリング設定をしていれば、11歳以下のお子さんご自身では「LINE」をダウンロードできなくなったのですね。

* 関連URL:http://official-blog.line.me/ja/archives/80472765.html

利用するには、保護者が「許可」の設定をしなければいけません。これが「実際の利用はご家庭の方針にゆだねる」の具体的な中身です。

未成年ユーザーは「ID検索」ができない

藤川:

それから、たとえお子さんが12歳以上であったとしても、18歳未満であれば「ID検索」機能は使えません。

年齢認証は各通信キャリアのシステムを利用しているため、お子さんが年齢をごまかして使うこともできません。

—「ID検索」というと、一人ひとりが決めておいた「LINE ID」を交換することでLINEの友達になれる機能ですよね。ひと昔前の「メルアド交換」のような。

そうです。なぜ18歳未満のお子さんに「ID検索」を許可していないかというと、外部の掲示板にIDを書き込み、知らない人とやりとりをしてしまう事態を避けるためなんですね。

外部の掲示板やSNSへの書き込みは、弊社では管理できませんから。

表に出ない子どものSNS(ネット)トラブル

—法律、通信会社、そしてLINE社がそれぞれお子さんを守ろうとしていることが分かりました。

ここまで厳重に対策しなければならないということは、子どもがトラブルに巻き込まれる事例も多いのでしょうか。


江口:

巻き込まれているだけじゃなくて、自分から裸の写真を撮って送っちゃう子もいると聞いています。

—Web記事で読みました。児童ポルノは児童自身が製作していることも多いとか。
“SNS被害例”①:「レアの人気スタンプをあげるから」

「スタンプをあげる」というやりとりから始まり、時間をかけて信頼関係を築く。
被害者から「秘密」を聞き出したのち、「裸の写真を送れ。さもなくば秘密をばらす」などと脅し、裸の自撮り画像を送らせる。

進む低年齢化と性被害・・・“SNS被害”の子ども年間1,800人超 被害児童・生徒がフィルタリングをかけない理由(FNN PRIME)
そう。「子どもだから」って固定概念があると驚いちゃうでしょう。

僕たちはいろいろな方向から「LINE」のセキュリティ対策を講じています。子どもを守るにはまず実態を知ることが大事なので、警視庁や県警などと協力して対策を講じています。

憶測や又聞きではなく、エビデンス(実例)に基づいた対策に取り組んでいることを知っていただければと思います。

デジタルリテラシー、5つのポイント

—冒頭で「毎日7200万人がLINEを利用している」というお話もありました。トラブルの危険性はあれど、「一切使わせない」とするのも非現実的なのかな……という印象です。

そんな中、LINE社の考える「デジタルリテラシー」とは何でしょうか。


江口:

僕らはデジタルリテラシーを5つに分けて考えています。中身は以下の通りです。
  • 情報モラル
  • プログラミング
  • 金融・情報リテラシー
  • サイバーセキュリティ
  • 法律
この5つが揃って「デジタルリテラシー」になるという考え方です。
このうち情報モラル教育プログラミング教育に関してはすでにCSR活動として取り組んでおり、金融・情報リテラシー教育、サイバーセキュリティ教育は現在準備中です。

今回は「情報モラル教育」「プログラミング教育」「サイバーセキュリティ教育」の3つについてご説明しましょう。

情報モラル教育 | 無償の講師派遣を約10,000校で実施

江口:

情報モラルのベースとなるのが、フィジカル(物理的)な空間とバーチャル(インターネット上)な空間は同じものという考え方です。

大人もそうですが、SNS上になると対面ではとても言えないような罵詈雑言を書き込んでしまう人がいますよね。

でも、画面の向こうにいるのは生身の人間であって、SNSだから許されるわけではない。この考え方を身につけてもらいます。


同時に、バーチャルな空間ならではのトラブル事例なども知ってもらいます。

「これ、かわいくない」というセリフを考えてみましょう。口頭であれば「かわいくない?」とイントネーションをつけて話すので、「かわいいよね?」という意味だとわかります。

これがテキストだと「かわいいと思えない」の意味で伝わってしまうかもしれない。SNSでのやりとりはテンポが速いので、こうした誤認が容易に起こり得ます。


2011年ごろには「LINEいじめ」が話題となり、「LINE」が学校現場から敵視される事態が起こりました。

そこでいじめの実態調査を行ったところ、ささいな言葉の行き違いがいじめにつながるケースが少なくないと分かりました。

そのため弊社では、多いときで年間約2500カ所に講師を派遣し、無料で情報モラルの講演やワークショップを行なっています。

「スタンプで言葉を和らげる」など、コミュニケーションに濃淡をつけて行き違いを防止する方法を提案しています。

プログラミング教育 | 授業で使える教材を無償公開

藤川:

プログラミング教育に関しては「LINE entry」というツールを開発・運営しています。名前の通り、子ども達にとってプログラミング教育への入り口になるようなサービスです。

(コエテコライター体験記事)

私は、プログラミング教育を浸透させるには2つのバリア(障壁)があると考えています。

1つ目は、ジェンダーにとらわれるのはナンセンスかもしれませんが、いまだに女の子がとっつきにくいと思われていること。これは日本だけでなくグローバルに問題視されている傾向です。

女の子自身だけでなく、親のほうが「女の子なんだから、そこまでやらなくても」とバイアス(偏見)を持っているケースもあります。

このバリアを取り払うには、とっつきやすい入り口が不可欠です。

幸い、LINEには定番のキャラクター達がいます。「この子達を動かしてあげよう!」とすることで、女の子や親御さんが抵抗を覚えにくいツールになっているのが大きな特長です。


2つ目は、学校の先生方が戸惑っておられること。

急に「プログラミング教育」が必修化し、どう授業をすればよいか分からない。そもそも、パソコンだって得意じゃないのに……と困られている先生は少なくありません。

そこで弊社では、プログラミング教育の授業の補助となるアイテムを「LINE entry」上で無償提供しています。

授業で使うスライドや、授業の流れが具体的にわかる台本のようなものですね。このツールの作成にあたっては放送大学や千葉大学等の先生方に加わっていただきました。以下の動画は、長岡京市とLINEが共同で開発した独自のカリキュラムによる授業の様子です。

(長岡京市の小学校で行われた「スマイル・スタディ~算数×プログラミング」(動画))

—カメにペンを取り付けて絵を描くんだ!すごくかわいい。私もやりたいです。

江口:

楽しそうでしょう?

僕も、彼(藤川)もそうだと思うんだけど、訓練を受けてプログラミングができるようになったわけではないんだよね。

僕なんかは〇〇の〇〇を〇〇したいからプログラミングを覚えたわけで。

* プライベートな内容なため、一部を伏せ字にしています。

—急にプライベートな話になりましたね(笑)。でも確かに、現職のエンジニアの方は「それぞれに興味・関心があって始めた」ケースが多いと聞きます。

江口:

今、世の中にあるプログラミング教育ツールはともすれば「プログラマ育成」的な側面に偏りがちです。

でも、僕たちがやりたいのはそこじゃない。作りたいのは、コンピュータに命令するとモノが動いて楽しい!という体験です。

全員が全員、プログラミングにハマるかは分からない。だとしても、プログラミングを通して身につく論理的思考力はさまざまな知識の素地になります。

たとえば契約書って、プログラムのコードと論理構成がほぼ一緒でしょう?

—言われてみるとそうですね。まずは言葉の定義があって、Aのときはこう、Bのときはこう、みたいな。

そう。この思考法が身につくと、生きていく上ですごく便利なんです。

トライアンドエラー(試行錯誤)の姿勢もそうですね。全体を想像しながら書いていって、ダメだったら修正して完成させていく。

この経験を楽しめるようになれれば、お子さんの成長にもプラスになるはずなんです。

サイバーセキュリティ教育 | 1枚の写真で自宅が分かる

江口:

サイバーセキュリティ教育については直接、実例を見てもらうのが早いと思うので、一緒にやってみましょう。

題して『ストーカーの気持ちになってみよう』* です。

* 記事中のコンテンツは江口さんが用意してくださった仮のもの。正式なコンテンツはただいま準備中とのこと。

—えらい物騒なスライドが始まりましたね。

こんな写真がSNSに投稿されたと考えてください。この写真1枚から、投稿者の自宅が特定できてしまいます。

あなたがストーカーだったら、まず何をしますか?


—特徴的な建物を探しますよね。たとえばこの〇〇ビルとか。

その通り。よく見るといくつかヒントになりそうな建物が写っています。

まずは、今言ってもらった〇〇ビルで「Google画像検索」をしましょう。全国にいくつかあるみたいですが……これっぽいですね。


〇〇ビルの所在地が分かったので、念のため「Google Map」で隣の建物もチェック。当たりです。

—ほうほう。

引き続き「Google Map」を見てみましょう。この角度から〇〇ビルが見えているから、視線の向きに線を引いてみる。

距離から考えると、撮影地は△△マンションっぽい。


—さっそくマンションがばれちゃった!

まだまだ続きますよ。次は何階から撮影したか調べましょう。

この写真には、△△マンションの隣のビルの屋上が写っていますね。隣のビルは10階建て。その屋上がこの角度で見えるってことは、撮影場所は15階くらいかなと。

そこで賃貸住宅のサイトを見てみると、15階の部屋がちょうど空いています。窓からの眺めも載っているからチェック。うーん、高さがちょっと違う。ということは、17階くらいかな?


—そうか、賃貸住宅のサイトか。埋まってる部屋も分かるから、すごい勢いで特定されていきますね。

フロアの図もあるから、そっちもチェックしましょう。撮影の角度を考えると、このへんから撮ってるんでしょうね。

……という感じで、1枚の写真から部屋の位置がだいたい分かってしまいました。


—恐怖しかないです。部屋から撮った写真は絶対にネットに上げちゃダメだ……。

これを見せるとだいたい皆さん、笑顔が消えますね。

SNS時代ですから、個人での情報発信は避けられません。でも、最低限気をつけるべきルールはある。

横断歩道のない道路を渡るケースを考えてください。危険だけど渡らなきゃいけないなら、左右をしっかり確認して渡る必要があるでしょう?

僕たちが伝えたいのはネットを渡るコツです。SNSでの情報発信やパスワードの管理、サイバーセキュリティの考え方を伝え、安全にSNSを利用してもらうのがねらいです。

今はまだ準備中ですが、大学入学直後のオリエンテーションなどに取り入れてもらえたらと考えています。

新しい世界へのドアは開かれている

—本日はさまざまなお話をありがとうございました。あらゆる面で、時代は大きく変化しているのだな……と実感できる取材でした。

最後に、「コンピュータやプログラミング教育とどう接したら?」と迷われている方に向けてメッセージをお願いいたします。


藤川:

これからを生きる子ども達は、コンピュータを使う側からコンピュータで作る側に回っていきます。

プログラミングは男の子・女の子に関係なく未来が開かれている分野です。ぜひ親御さんも一緒に「LINE entry」を体験してみてくださいね。

江口:

保護者の方も、親に反対された経験ってあると思うんです。車の免許を取ろうとしたら「ダメ」と言われてしまったとか。

「あのとき、もしOKされていたらどうなっていたかな?」と考えてください。何か新しい世界が開けていたかもしれないですよね。

ましてプログラミングは小学校でも必修化され、これからの世界で確実に必要になるスキルです。お子さんがやりたいと感じているなら、やらせない手はないはずです。

20年くらい前には、いよいよ世界がグローバル化するぞとなって「英語を学ぼう!」という機運が高まりました。

しかし実際は定着せず、日本は出遅れてしまった。この歴史をもう一度繰り返していいんでしょうか。

もう一度言います。プログラミングはもはや「やらせようか迷う」フェーズではありません必要なことは前提として「どうやらせるか」を試行錯誤するフェーズに入っている。

ジェンダーの話もそう。「うちは娘だからやらせなくても……」と思っている方もおられるかもしれない。でもプログラミングって、今後の世界において「家庭科」の内容に近い生活スキルです。

保護者の世代の抵抗感を、お子さんの世代に伝えないでください。あちこちに門戸が開いている時代です。お子さんの成長をぜひサポートしていただければ幸いです。

—ありがとうございました。

関連URL

☆LINE entry プログラミング教育 出前授業 申し込み
https://un-linecorp.secure.force.com/Program/

☆LINE entry 公式サイト
https://entry.line.me/

☆LINE entry 学校の授業で使える教材
https://entry.line.me/study

☆LINE entry 公式ブログ(LINE entryでの遊び方などを紹介しています)
http://line-entry-blog.line.me/

公開日:2020.03.09

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