(対談)プログラミング教育 HALLO powered by Playgram x やる気スイッチ™ 始動!プログラミングでも「やる気スイッチ」ON

(対談)プログラミング教育 HALLO powered by Playgram  x やる気スイッチ™ 始動!プログラミングでも「やる気スイッチ」ON
トヨタをはじめ、名だたる企業と提携・共同研究を行う株式会社Preferred Networks(プリファードネットワークス、略称PFN)は7月、小学生から始めるプログラミング教材「Playgram™(プレイグラム)」を発表しました。

「Playgram」の特長は、ビジュアルプログラミングからテキストコーディングへとシームレスに移行できること。高度な技術が学べる教材でありながら、ゲームのような見た目と操作感で子どもが楽しく取り組めるアプリに仕上がっています。

(会見日と同時に公開された、コエテコ独占インタビュー)

(インタビュー)「天才の集まる企業」PFNのプログラミング教育とは?|代表取締役CEO西川徹

国内屈指のAIスタートアップ企業、Preferred Networks(PFN)が今回発表したのは小学生から始めるプログラミング教材「Playgram™」。なぜ今、PFNがプログラミング教育を手がけるのか?代表取締役 最高経営責任者である西川徹氏と、開発担当の西澤勇輝氏にお話を伺いました。

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そんなPFNが「Playgram」スクール導入のパートナーとしてタッグを組むのは、個別指導学習塾「スクールIE」など総合教育サービス事業を展開する株式会社やる気スイッチグループ(以下、やる気スイッチグループ)です。

やる気スイッチグループといえば200の質問に答えることで個性や性格を分析し、指導方法や学習計画、講師との相性判断に生かす「個性診断テスト(ETS)」を導入するなど、”子どもを知り尽くし、子どもに寄り添う教育”を体現した存在と言えるでしょう。

技術のプロと教育のプロがタッグを組むとき、どのような化学反応が起こるのか?

この記事では新ブランドとしてオープンする「プログラミング教育 HALLO powered by Playgram  x やる気スイッチ™」(以下、HALLO)について、PFN代表取締役 最高経営責任者 西川徹氏とやる気スイッチグループ代表取締役社長 高橋直司氏にお話を伺いました。

(左)株式会社Preferred Networks 代表取締役 最高経営責任者 西川徹氏
(右)株式会社やる気スイッチグループ 代表取締役社長 高橋直司氏


(「Playgram」公式動画)

「本物に触れさせたい」思いが交差した「HALLO」

—「HALLO」についてお聞きします。そもそも、協業のきっかけは何だったのでしょうか。

西川:

私たちは「Playgram」を去年の4月ごろから開発してきました。それがだんだん形になってきたので、どんな風に世に出して行こうかなという話になったんですね。

はじめは「いきなりアプリストアに放り込んでみるのも面白いんじゃないか」と考えていたのですが、弊社のスタッフから「さすがにそれは無茶すぎるよ」と(笑)。

教育分野で知名度も実績もないコンテンツをいきなりユーザー向けに出しても、使ってもらえないと言われたんです。

私自身、8歳の子どもを育てている身です。スタッフの言葉に「確かに、得体の知れないサービスをいきなり子どもに与える気にはなれないな」と感じました。どこかのスクール様のカリキュラムとして導入していただくほうが、安心して「Playgram」に触れていただけるのではないかと気づいたんです。


そこで協業していただける会社を探し、ご縁を持てたのが、「スクールIE」をはじめバイリンガル教育やスポーツ教育など広く教育に取り組んでおられるやる気スイッチグループ様でした。

子どもと非常に強いリレーションシップを築いておられるやる気スイッチグループ様なら、心強い味方になってくださるだろうなと確信しましたね。

高橋:

ありがとうございます。

協業のお話をいただいたのは、今年の1月ごろでしたね。そこから非常にスピーディにお話が進み、このたび「HALLO」を新ブランドとして立ち上げることができました。

私たちやる気スイッチグループは、常に「画期的なもの」「本物」を探究し続けています。近年の教育界ではEdTechが大きなテーマですが、中でも「Playgram」は画期的、かつ本物であると強く感じました。これは、ぜひタッグを組みたいなと。

そこで「うちの教育もご覧になってください」と、西川CEOにバイリンガル幼児園の「Kids Duo International(KDI)」を見に来ていただいたんですよね。

西川:

「KDI」の光景は衝撃でした。ほんの小さな子どもがスムーズに英語を使いこなし、算数の難しい問題にチャレンジしている。「子どもの能力って、どこまで引き出せるんだろう」とワクワクが止まりませんでした。

「やる気スイッチグループさんとなら、日本からすごい子どもを輩出できるかもしれない」と。

高橋:

「才能」や「英才教育」と聞くと「選ばれた、特別な人たち」というイメージをお持ちの方もおられるかもしれません。

しかし私たちは、「才能」はあらゆる子どもに眠っていると考えています。一人一人の可能性を見出し、花開かせるのが私たちの教育の目指すところです。


西川:

とくに未就学児〜低学年ごろの子どもは、教育次第でいくらでも伸びていきますよね。

プログラミングの話をすれば、本当は興味を持てる子なのに、触れる機会がなかったせいで才能が開花しなかった、というのはもったいない。

プログラミングは、パソコン1台さえあれば何でも作れるツールです。興味を持ってくれさえすれば、「天才」になれるチャンスはあらゆる子どもに眠っています。

高橋:

職業に貴賎はありませんけれども、今の時代、プログラミングが世界を変えうるスキルであることは確かですからね。

西川:

はい。ですから「Playgram」のコンセプトは「本物に触れさせる」としました。子ども向けの教材だからといって、”おもちゃ”レベルではダメだなと。

ただの習い事や思い出作りにとどまらず、プログラミングでいろいろな表現ができるレベルまで育てたかったんです。そのため「Playgram」では、プログラミングの入り口から本格的な技術までがシームレスにつながるように設計しました。この奥行きは、ぜひ「HALLO」で体験していただきたいですね。

「Playgram」では、ビジュアルプログラミングからテキストコーデイングへシームレスに移行できる。入り口は広く、奥行きは深いコンテンツだ

データだけでは見えてこない、子どものリアルに向き合う

—あえて聞きますが、単なる「コンテンツ提供」ではなく「協業」という、より強い協力体制を選んだ理由とは。

西川:

開発だけに注力していると、視野が狭くなり、独りよがりなコンテンツになります。

実際に学んでいる子どもが「Playgram」のどこにハマり、どこにつまずくのか。それをしっかりと把握し、改良していかなければ、真に子どもの役に立つコンテンツは作れません。学習データだけでは見えてこない、子どものリアルな姿を反映するのが不可欠なんです。


我々は技術のプロである一方、教育についてはまだまだ勉強中です。"餅は餅屋"ではありませんが、教育のプロであるやる気スイッチグループ様と協業できれば、現場のノウハウをより多くサービスに取り込んでいけると感じました。

高橋:

ありがとうございます。西川CEOにご評価いただけたとおり、私どもは子どもの個性に合わせた教育にこだわっております。ただ、そうなりますと、定期的な教材のアップデートは必要になると考えました。

そのためには、単なる「コンテンツ提供」にとどまらず、密接に意見を交換できる「協業」の形がベストでした。お互いの強みを持ち寄ることで、「HALLO」をさらにレベルアップさせたいなと。

—「個性に合わせた教育」について、具体的に教えていただけますか。

子ども達を見てみますと、一人一人本当に個性豊かなんです。褒めたほうが伸びる子もいれば、講師がグイグイ引っ張ったほうが伸びる子もいる。

「教材だけ渡しておけば、勝手にやる」なんて子はほとんどいなくて、その子の性格、行動の傾向、学習進度を踏まえながら教えることで「やる気」が引き出されます。


僭越ながら申し上げると、これまでの教育では、これらは先生方の「職人技」にとどまっていたように思います。長い時間を共にする中で、なんとなく見えてくる……というような。

このあり方を否定するわけではありませんが、どうしても子どもに合った教育が提供できるまでに時間がかかってしまうのは事実です。

そこで、やる気スイッチグループでは子どもの個性をなるべく可視化できるシステムを用意しました。「個性診断テスト(ETS)」といい、「スクールIE」の生徒様には全員受けていただきます。

「スクールIE」で導入されている「個性診断テスト(ETS)」


ETSでは、200の質問に答えることで子どもの個性を分析します。具体的な内容は、成績アップに関わる「学習基本力」「学習関連能力」はもちろん、「あなたのすばらしいところ」や「やる気度」など精神面も広くカバーしています。

ETSで個性を可視化することで、学習計画や講師との相性判断がしやすくなり、早い段階から子どもに合った教育が提供できます。ETSは今回オープンする「HALLO」にも導入しておりますので、プログラミングにおいても個別最適化された教育がご提供できればと考えております。

西川:

やる気スイッチグループ様という強力なパートナーを得て、すでに「Playgram」には想像以上の反響をいただいています。「良いものを作れば、必ず広まる」と信じてやってきた取り組みが報われた思いです。

今後もやる気スイッチグループ様のお力を借りながら、プログラミングが好きな子どもを少しでも増やすことができれば、僕たちにとってこの上ない喜びですね。

「教育の新たな柱」となるプログラミングに、ぜひ触れてみて

—最後に、お二人が「HALLO」にかける思いについて教えてください。

西川:

プログラミングは今後、日本の産業を支える一つの柱になるでしょう。ところが現在は、まだまだプログラミングのできる人材が不足しており、諸外国と比べて生産性が低い社会であることは否めません。

とはいえ、今年度からプログラミング教育が必修化し「やっぱり、IT教育って大事なのかな」という認知も徐々に広まってきました。

私たちは民間事業者として、コンピュータサイエンスが日本の教育の柱を担えるよう、今後もより完成度の高いカリキュラムやメソッドを研究し続けていきますので、ぜひ「HALLO」を通じてプログラミング教材「Playgram」に触れてみていただければと思います。

高橋:

新型コロナウィルスの影響で、「5年から10年かかる」と言われてきた社会の変化が一気に進んだ印象があります。

教育の面でも、学校の勉強さえしていれば一生安泰、という時代はもう終わりました。今後の教育では、勉強に限らず、さまざまなスキルを18歳までにどれだけ身につけられるかが問われるでしょう。

プログラミングはまさにその一つです。今は限られた人だけのスキルのようなイメージがありますが、「HALLO」を通してプログラミングが身近になり、より多くの子どもに「世の中を変えていける可能性」が拓かれれば幸いです。

—ありがとうございました。

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