(取材)「Omega Crafter」|PFNが贈る、自動化が楽しいクラフトゲームの魅力に迫る

「Omega Crafter」|PFNが贈る、自動化が楽しいクラフトゲームの魅力に迫る
株式会社Preferred Networks(以下、PFN)は3月29日、オープンワールドサバイバルクラフトゲーム「Omega Crafter」(オメガクラフター)の早期アクセス版をPCゲーム配信プラットフォーム Steamで発売しました。

自動化が楽しいオープンワールドサバイバルクラフトゲーム『Omega Crafter』の早期アクセス版を本日発売 - 株式会社Preferred Networks

株式会社Preferred Networks(本社:東京都千代田区、代表取締役 最高経営責任者:西川徹、プリファードネットワークス、以下、PFN)は、本日、オープンワールドサバイバルクラフトゲーム『Omega Craft [...]

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「Omega Crafter」の特徴は、なんといってもプログラミングによる自動化。かわいらしい相棒の「グラミー」をプログラムし、素材の収集や建築、作物の栽培などを自動化することで、効率よくゲームを進めることができます。


「Omega Crafter」のプログラミングには、日本e-Learning大賞を受賞したプログラミング教材「Playgram」(プレイグラム)のノウハウが活用されているとのこと。

「Playgram」の魅力、ならびに同教材が活用されている「プログラミング教育HALLO」の盛況ぶりはコエテコでもかねてよりお伝えしてきたところですが、なぜ今、PFNがゲーム領域にチャレンジしたのでしょうか?

同社代表取締役 最高経営責任者 西川徹氏、丸山史郎氏、佐藤拓弥氏に伺いました。

プログラミング教材の開発、そして教室の開校へ

——機械学習や深層学習(ディープラーニング)、ロボティクス等の分野で存在感を発揮する御社が、小学生から始めるプログラミング教材「Playgram」を発表したのは2020年7月のことでした。なぜ当時、教育分野への注力に踏み切ったのでしょうか?

西川:
きっかけは小学校でのプログラミング教育必修化でした。学校教育の一部となることは、広くあまねくプログラミングの知識を行き渡らせるメリットはあるものの、どこまで深い内容を扱えるかは未知数でした。

さらには大学入試にも組み込まれるとなると、“やらされ感”と言いますか、受動的に、仕方なく取り組むものというイメージがついてしまうのではないか。そんな懸念がありました。


西川:
少し私自身の話をしますが、私にとってプログラミングは特別なものだったんですね。

プログラミングを通じてコンピュータの力を引き出せば、物理的な制約を取り払った仮想空間の中で、さまざまなアイディアを自由自在に実現できる。

たとえばゲーム開発なら、キャラクターを動かしたり、音楽をつけたり。プレイヤーとして遊ぶだけでなく、クリエイターとして世界を創造できたことは、ちょっとしたパラダイム転換でした。

そんなふうに楽しいプログラミングが、受験勉強という目的に閉じてしまうのはもったいない。プログラミング本来の面白さを感じてもらうためにできることはないか。そう考えた結果、プログラミング教材「Playgram」の開発に至りました。

(インタビュー)「天才の集まる企業」PFNのプログラミング教育とは?|代表取締役CEO西川徹

国内屈指のAIスタートアップ企業、Preferred Networks(PFN)が今回発表したのは小学生から始めるプログラミング教材「Playgram™」。なぜ今、PFNがプログラミング教育を手がけるのか?代表取締役 最高経営責任者である西川徹氏と、開発担当の西澤勇輝氏にお話を伺いました。

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丸山:
「Playgram」はプログラミングのスキルを学べるだけでなく、コンピュータサイエンスの基礎的な概念もきちんと身につくコンテンツになっています。

なぜなら、もし子ども達が「Playgram」を入り口としてプログラミングに興味を持ち、より高度なものを作ろうとすれば、アルゴリズムやデータ構造などの知識が不可欠になるためです。

それでいて「Playgram」は、ゲーム感覚で楽しめるように作られています。アルゴリズムの知識を駆使し、より速く、効率的なプログラムを追い求めるプロセスを楽しんでもらいたいですね。


(対談)プログラミング教育 HALLOとプリファードネットワークスが語る、これからのコンピューターサイエンス教育

2020年のスタート以来、ハイレベルな授業内容で保護者さまからの支持を集めてきたプログラミングスクールHALLO。今回はHALLOの魅力、スクールで使用するプログラミング教材「Playgram」の特長やこれからのコンピューターサイエンスについて、HALLOの鳥海氏、Playgramを開発したPreferred Networksの西澤氏・丸山氏にお話を伺いました。

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——「Playgram」は現在、小学生・中学生向け教室である「プログラミング教育HALLO」の教材として展開中ですね。

西川:
「Playgram」には大変自信を持っており、子ども達がゲーム感覚で次々と知識を身につけられるようにデザインされていますが、より楽しく学ぶことを考えると、やはり教室内でのコミュニケーションも効果的だと判断しました。

たとえば行き詰まってしまったときに、先生から助言をもらったり、お友達と見せ合いっこをしながら進めたり。教室という空間が生み出すシナジーは意義深いものです。

「プログラミング教育HALLO」にはオンライン教室もありますので、お近くに教室のない方もぜひ体験してみてください。

(教室取材)小3でPythonコーディングも!0からプロ水準を目指せる「プログラミング教育 HALLO powered by Playgra

今回、コエテコでは、昨年(2020年)11月に開校したプログラミング教育 HALLO powered by Playgram x やる気スイッチ™️三鷹校を取材!現場ではなんと、小3にして英語を流暢に読み上げながら、Pythonのコーディングにチャレンジするお子さんを目の当たりに。授業のようすを、写真を交えて詳しくお伝えします!

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プログラミング教育 HALLOの口コミ・評判・料金

【体験レッスン+口コミ投稿でAmazonギフトカードプレゼント】口コミ掲載数No.1!プログラミング教育 HALLOの口コミ・評判・料金をわかりやすく紹介。カリキュラムや特徴など、気になる情報が満載

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かわいい「グラミー」と自動化の世界へ

——3月29日、御社は新たにオープンワールドサバイバルクラフトゲーム「Omega Crafter」(※アーリーアクセス版)をリリースされました。ゲームという媒体にチャレンジした理由は。

西川:
コンテンツの力を通じてプログラミングの面白さを伝えていきたいという発想自体は、「Playgram」と軌を一にするものです。ただ、その伝え方はいろいろあって良いだろうと。ゲームという形式を取ることで、これまでとはまた違った層にアプローチできればと考えました。

佐藤
「Omega Crafter」は、オープンワールドでサバイバルしながらレベルを上げ、素材を集めてクラフトし、より強いボスへ挑む……というゲームです。

カギとなるのは自動化。プログラミング可能なキャラクターである「グラミー」を動かし、素材の収集や建築、作物の栽培といったタスクを自動化することで、より効率的なプレイが可能となります。



佐藤
プログラミングには、「~を拾う」「~を操作する」「ずっと繰り返す」などの操作があらかじめ書かれたブロックを使います。テンプレートもありますので、簡単な自動化であれば特別な知識なくはじめられます。「Playgram」で使われているビジュアルプログラミングを取り入れているので、プログラミングへの最初の一歩を踏み出すのにも最適です。


西川:
個人的に、クラフトゲームで一番面白いのは自動化だと思うんですね。

ひとつひとつ取り組めばとても時間のかかるタスクが、ちょっとした工夫によって自動化され、放っておけば完了する。この快感はまさに、プログラミングの魅力に通じるものです。

より面白い街、より巨大な建築を作りたいがために、プログラミングを工夫する。あるいはうまくいかない部分も、粘り強く試行錯誤する。クラフトゲームという題材なら、こうした理想的な学習の流れを作り出せるはずです。

佐藤
それでいくと、グラミーのかわいらしさにも注目して欲しいですね。主人公の相棒であるグラミーは、プログラムが間違っていたり、対象となる素材を見つけられなかったりするとエラーを起こしてしまいます。

普段、プログラミングをしていてエラーが出るとイライラしてしまうものですが、グラミーが困っている姿はほほえましく、なんだか許せてしまうんです。

西川:
グラミーはとても愛されていますよね。先日行われた『Omega Crafter AWARD (γ)』(2024年2月10日)でも、グラミー達とコミュニケーションできる、ほのぼのとした世界を作ってくださった方がいました。

Omega Crafter - Omega Crafter AWARD (gamma) Winners Announced 🎊 - Steam News

Thank you all for playing Omega Crafter Demo! We will announce the winners of Omega Crafter AWARD (gamma), for the best photos/videos posted during the demo distribution period!!!

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「Omega Crafter」には公式コミュニティ(Discord)もありますので、ぜひ他のプレイヤーともコミュニケーションを取りながら、オリジナルの世界を作り上げてみてください。

Discord  

Discordサーバー「Omega Crafter」に参加しよう!

Discord channel for Omega Crafter - an open world survival and crafting game under development | 3383人のメンバー

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プログラミングへの多様な入り口を提供したい

——プログラミング教育に続き、ゲーム市場にもチャレンジされた御社ですが、「Omega Crafter」にはどのような期待をかけていますか。

西川:
昨今ではAIの進化が著しく、コンピュータに関連するスキルの重要性がますます高まっています。人間との役割分担、ならびに共存共栄が模索されるなかで、弊社としては、一人でも多くの人がコンピュータに親しむ機会を作り出したいと考えています。

そしてその入り口は、可能な限り多様であることが望ましいでしょう。人間はそれぞれに個性的ですから、学校教育がきっかけになる人もいれば、プログラミング教材を通じて着実に学ぶのが好きな人、ゲームにのめり込んでいるうちにプログラミングが得意になっていく人もいるはずです。

私自身、コンピュータにはまるきっかけになったのはゲームでした。ゲームを作りたくてあれこれと試している間に、アーキテクチャやネットワーク、ハードウェアなどに関心を持って今に至ります。今回、私たちが世に送り出した「Omega Crafter」もまた、誰かにとっての“きっかけ”になってくれれば嬉しいですね。今後も各種のアップデートを予定していますので、ぜひ気軽に遊んでみてください。


Omega Crafter on Steam

Adventure in a vast open-world survival craft game with your programmable sidekick Grammi! Program the Grammi to collect materials, build your town, craft weapons and armor to challenge strong enemies! Play alone or with friends online!

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