そんなゲームを自分の手で作れたら……いやいや。そりゃすごいけど、さすがに無理でしょ?
ましてや3Dゲームなんて、夢のまた夢。
Nintendo Switchで、ゲームプログラミングが学べるソフトが発売されるんです!
そのソフトこそ、先日、Twitterトレンドにも挙がった『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』。
その名の通り、ナビにしたがってひとつずつ知識を身につけながら、超イケてるゲームを自作できちゃうソフトだそう!
今回はなんと、発売前の『はじめてゲームプログラミング』を特別に体験させていただくことに。
いやあ、ライターになってよかった……。
子どもの頃の私よ!ついにゲームプログラマーを目指すときが来たぞ!
豊富なスクリーンショットを交えながら、楽しくレポートしていきます!
『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』とは
『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』は、任天堂の開発室から生まれたプログラミングソフトです。丁寧なナビゲーションに従い、不思議な生き物「ノードン」をつなげるだけで、ゲームプログラミングが楽しめます。
ソフトには「ナビつきレッスン」と「フリープログラミング」の2つのモードが収録。「ナビつきレッスン」で学んだ知識を活かし、「フリープログラミング」モードでオリジナルゲームを制作できるのが特長です。
しかも、作ったゲームはインターネットで公開可能!* もちろん、人が公開したゲームをもらうこともできて、もらったゲームの裏側(プログラム)も見られるから、ハイレベルな作品を参考に、どんどんレベルアップしていけるのが魅力。
ゲームを「あそぶ」だけでなく、「つくる」楽しみを体験したい方にピッタリのソフトなんです。
本当に誰でもできるの?本当に?
ワクワクしながら、都内某所に足を運ぶライター。何といっても今日は、発売前の『はじめてゲームプログラミング』を体験レポートする日!足取りも軽くなるってものです。
でも、本当にまったくの素人なんだけど、大丈夫かなあ?
『ネコでもわかる〇〇』とかね。
「いや、全然分かんないんだけど。私は本当に人間だったのかな?」って毎回悔しくなるわけよ。
大丈夫、安心してください!
『はじめてゲームプログラミング』では、本当にどなたでも楽しめるように、丁寧にナビゲーションしますから。
百聞は一見にしかず。まずはチャレンジしてみてください!
いざ挑戦、「おにごっこバトル」をプログラミング
『はじめてゲームプログラミング』の「ナビつきレッスン」では、7つのゲームを作りながらプログラミングを学びます。内訳は以下の通りです。- レッスン1:二人対戦!おにごっこバトル
- レッスン2:コロコロボール
- レッスン3:エイリアンシューティング
- レッスン4:GO!GO!アスレチック
- レッスン5:謎解きの部屋
- レッスン6:エキサイトレーシング
- レッスン7:3Dアスレチックワールド
今回はレッスン1、「二人対戦!おにごっこバトル」にチャレンジ。どうやら、制作のめやす時間は40分のようです。
先方のお時間もあるし、しっかり40分以内で作り上げないと……(急に社会人になるライター)
大丈夫です!ためしに、「おにごっこバトル」のレッスンをスタートさせてみてください。
画面に、1〜7の数字が並んでいますよね。これはそれぞれ、学習ステップを表しています。
スモールステップで学んでいけるから、まったくの初心者でも、無理なくゲームが作れるはずですよ。
ちょっと安心しました。では、ステップ1にトライしてみます!
画面には真っ青な空が映し出され、ヒトがぽつんと1人。まずは、このヒトをスティックで動かせるようにプログラムするようです。
プログラミングは、方眼紙のような画面に「ノードン」達を配置することで行っていきます。
「スティックノードン」と「ヒトノードン」をワイヤーでつなぎ、「スティックが倒れたら、ヒトが左右に動く」ようにプログラム。ボブがとっても細かくナビゲートしてくれるので、迷うことがありません。
何がいいって、1ステップずつ、ノードン達がめっちゃ褒めてくれるのよ。
普段の仕事もこのくらい褒められたい。もっと褒めてくださいよ。
はいはい。ちゃんとレビュー続けてくださいね。
ノードン達は個性豊かで、ガンコ者っぽい子もいれば、ギョーカイ人っぽい子も。キャラクター化されていることで、難しいプログラムの概念も楽しく習得できると感じました。
ちょっと立ち読みしたことあるけど、プログラミングの本ってどうしても難しい用語が多いんだよね……。
このソフトは、「オレは〇〇をするぜ〜」「アタシは〇〇をチェックするわよ!」って感じで説明してくれるから、とっつきやすくて助かります。
オフィスソフトの「図形」感覚で分かりやすい
無事にヒトの挙動が設定し終わったので、次はステージ作りに挑戦。でもこのステージ作り、実はつまずきやすいポイントで……
取材でもよく見るトラブルが、「端っこを設定していなかったせいで、キャラクターがあさっての方向に飛んでいって、消えちゃった」とかね。
画面に見えているものと、プログラミング特有のルールが結びつきづらくて、慣れるまではイライラしがちなんです。
「落下しないよう固定する」「壊れない設定にする」など、プログラミング特有の概念はバッチリ学びつつも、「何が起こっているのか理解できない(=解決できない)」なんて袋小路に陥りづらいのが嬉しい。
しかも、ステージはもちろん3D!
インディーの2Dゲームが流行っているとはいえ、やはり時代は3Dゲーム中心なので、「気軽に」「3Dの」ゲームが作れるのは大きなポイントだと感じました。
別の取材で聞いた話ですが、今の子どもに2Dゲームを与えると、どうしても「何これ?しょぼーい」と興味を失ってしまうそうで……。
はじめからリッチなグラフィックのゲームを作れるのは、やる気アップにつながりそうです。
いよいよオニ出現。おじゃまボールも発射!
主人公とステージが大体できたところで、次はオニを配置していきます。主人公と同じ要領で、オニもコントローラーで動かせるようにプログラミング。
このままではオニが一方的に攻撃できてしまうので、オニを足止めする”おじゃまボール”も発射できるようにしました。
ボールをよけながら、ステージをぴょんぴょん飛び回って追いかけっこ。
うんうん、ゲームバランスが整ってきましたよ!
「ヒトノードンが壊れたら」、「1秒待って」、「リトライ」っと。うまく動くかな?
プログラミングの画面で「+」ボタンを押せば、プログラムした結果が簡単に確かめられます。
ボールの発射速度が速すぎないか?ステージの大きさはどうかな?など、細かく確かめながら作り込めるのが嬉しいですね。
最後は、自由に色を変更して……完成!
お見事、「おにごっこバトル」が完成しました!
予想以上にちゃんとしたゲームになりました!
「チェックポイント」で学習の成果をふりかえる
無事に「おにごっこバトル」を完成させたライター。モノの動きやステージの作り方、リトライの仕方など、さまざまなことを学びました。とはいえ、このままだとすぐに忘れちゃいそう。なんせアラサーなもので……
えっ、ちょっ、そこは壊れないでほしいんだけど!?なんでそうなるの!?
あっ、そうか、「こわれる」がオンになってるからか。よーしよしよし。オフにしましたよ。これでイケるでしょ?
と思ったら今度はそっちが壊れるんかい!
楽しそうだねえ。
笑ってないで手伝ってくださいよ!これ、意外と難しいんですから!
単純に難しいというよりは、プログラミングをしていて、ついついやってしまいがちなミスや勘違いをあらかじめ教えてくれるイメージ。
たとえば「ステージ」なんて、固定されているのが当たり前と思いがちですが……
実際はひとつひとつ、落ちないようにプログラムしなきゃダメ。まさにこれが、ゲームプログラマーがやっている仕事なんだろうな。
(「ええっ、もうダウンロード版を予約しちゃったよ」なんて方も安心してください。カード単体でも購入できます!)
攻略本とかカードって、なんでこんなにワクワクするんでしょうね。眺めているだけで楽しいです。
作品はインターネットに公開OK、達人の作品から学べる!
そんなこんなで、なんとかゲームを作り上げたライター。今回は時間の都合上、「ナビつきレッスン」のみのレポートとなりましたが、「フリープログラミングモード」なら、これをベースに好きなゲームが作れちゃいます。
「ナビつきレッスン」では”おじゃまボール”が落ちてくるようにプログラムしたけど、たとえば、UFOが落ちてくるプログラムにしてもいいわけだよね。
ステージもいろいろ工夫して……っていうか、応用すれば『ドンキーコング』が再現できちゃうかも!
いろいろとアイディアが出てきたみたいですね。素晴らしい!
ちなみに、作ったゲームはインターネット経由で公開したり、もらったりできるんですよ。ちょっと見てみてください。
促されて見てみると、そこには開発チームが試作したというゲームたちがズラリ。もちろん、自分が作ったゲームも、「ゲームID」を教えることで自由に配布できます。
『あつまれ どうぶつの森』とか、『ミートピア』と同じような仕様ですね。
すごい!ちゃんと裏側のプログラムが見られるようになってるんだ。
「この機能って、どうやって作ってるんだろう?」って思ったとき、直接プログラムを見て学べるのが嬉しい!
はじめはナビ通りのゲームしか作れなくても、達人の知識とコラボレーションしながら、だんだんと高度な作品が作れるようになっていく。
しかも、「ゲームIDを共有する」システムだから、無法地帯になりづらいのが嬉しいですね。
その点『はじめてゲームプログラミング』は、「適切な制限の中で、自由にできる」理想的なバランスが保たれている印象です。
安心・安全な仕組みづくりは、さすがの任天堂といったところ。自由に、だけど、無法地帯にならない範囲で交流できる『はじめてゲームプログラミング』なら、保護者も安心して与えられるのではないでしょうか。
市販のUSBマウスが接続できるから、パソコン感覚で◎
最後にぜひ伝えておきたいポイントが、『はじめてゲームプログラミング』は「市販のUSBマウスでも操作できる」こと。もちろんタッチ操作もできるので、直感的にプログラミングしたい場合はそれでもOK。
でも、いよいよマジで取り組みたくなった場合、タッチだとちょっぴり物足りなくなる子もいるでしょう。
変なところを触っちゃって、「アアーッ!」ってなりたくないし……
どうしても、首が疲れやすくなるしね。
まっすぐモニターを見る姿勢になるので、首の疲れも軽減されるのではないかと感じました。
めざせゲームプログラマー。キミの挑戦を待ってるぜ!
そんなこんなで、『はじめてゲームプログラミング』体験が終了!途中からは仕事であることを忘れるくらい、熱中して楽しんでしまいました。いやあ、まさかレッスン1を丸ごと体験させていただけるなんて思いませんでした!任天堂さん、懐が深い……。
でも、まだまだまだまだやりたい!
帰ったらすぐに、と言いたいけど、まだ発売されてないんですよね。早く来月になってほしい〜!
任天堂公式ショップ(マイニンテンドーストア)で予約できるほか、Amazonでも予約注文可能です。次にギョーカイのテッペンを取るのはキミかもしれませんよ!
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かつて「Metasequoia(メタセコイア:3DCGのモデリングができるソフト)」に挫折した苦い経験が蘇ります。