今回取り上げるのは副業としての「アプリ開発」です。この記事を読むと次のようなことがわかります。
- アプリ開発を副業にするには
- アプリ開発にかかる費用や必要なツール
- アプリ開発で得られる収入について
- アプリ開発に必要なスキルとは
副業で収入を得る「アプリ開発」とは
わたしたちはスマホやタブレットでさまざまなアプリを利用しています。アプリ開発の中には大規模なものもありますが、今回は副業がテーマなので、もっとも身近なスマホアプリの開発について解説します。スマホのアプリはわたし達にとって、とても身近なものです。誰でもAppStoreやGooglePlayで、ひとつやふたつアプリをダウンロードした経験はあるでしょう。
アプリ開発といえばIT企業や大企業が行っている印象もありますが、個人で開発してAppStoreなどで売り出すことができます。
では、実際に個人でアプリ開発をして利益を得ている人はいるのでしょうか?
個人でアプリ開発の収入「月収40万!」
たとえば「プロ個人開発者あたか」さんはアプリ開発で月間40万円の売上を達成しています。あたかさんはスマホアプリ開発者で企画からデザイン、開発、運営まですべてひとりで行っています。収益は広告と月額課金だそうですが、月に30万、40万ということも!
とはいえ、あたかさんはもともと企業でアプリ開発を行っていた実績があり、労力も時間もかけているからこそ、安定した収入を得ているとも言えます。
趣味や学生時代からの流れで休日にアプリ開発をしたりプログラミングを学んでいる程度では、収入を得るのはやはり難しいのでしょうか? 次の例を見てみましょう。
参考:個人開発アプリが月30万円以上安定して稼ぐまでの紆余曲折
13万DL!勉強支援アプリ「STUGUIN」は女子高生が開発
「STUGUIN」という学生に人気のアプリがあります。 STUGUINは勉強支援アプリですが、2015年の時点で13万ダウンロードを記録しています。
STUGUINを開発したのはなんと女子高生(当時)です。高校時代にプログラミングスクールに通い、アプリ開発を行って「アプリ甲子園」などに応募したそうです。
高校に通いながらプログラミングスクールでコードを覚えて作ったアプリがSTUGUINです。
彼女はたまたま運が良かったのではなく、みんながいいな、便利だなと思う必要とされるアプリを開発し、不具合を修正しながらダウンロード数を増やしていったからこそ成功しました。
参考:勉強支援アプリSTUGUIN
アプリ開発で高収入は得られるのか
誰もがアプリ開発で成功するわけではありません。現実には、個人が副業でアプリ開発をして大成功高い報酬を得るというのはほんのひと握りです。しかしアプリ開発は誰でも成功する可能性があるのも事実です。
- ほとんどの場合アプリ開発で高収入は得られない
- 実績やアイデア、地道な努力によって一定以上の収入を得ることはできる
- 大ヒットのアプリを開発した場合には大きな報酬を得られる
アプリ開発で収益はどうやって発生するの?
アプリ開発では主に3つの方法から収入を得られます。- 有料アプリで収入を得る
- アプリ内課金で稼ぐ
- アプリ内広告表示で報酬を得る
有料アプリによる収入
スマホをもっていれば、何かしら有料のアプリをダウンロードしたことがあるかもしれません。有料アプリには2つの種類があります。① 買い切りタイプ
最初にお金をはらって購入する
② サブスク(サブスクリプション)
月額課金をする
サブスクでは、基本的機能は無料でより便利な機能は有料というケースも多く見受けられます。
アプリ内課金による収入
いわゆる「基本プレイ無料」のゲームに多いのが課金で儲けるパターンです。課金をしなくてもある程度は遊べますが、短時間でレベルを上げたり効率的にクリアしたりするのにお金を払います。ユーザーが課金するタイプは、最初は無料でダウンロードできるため、多くの人に利用してもらいやすいメリットがあります。
アプリ内広告表示で稼ぐ
多くのアプリが広告表示で稼ぐタイプに属しています。みなさんも毎日のように見ていると思いますが、スマホを利用していると数十秒の広告が出たり、画面の一部に広告が表示されたりしますよね。広告料で稼ぐのと同時に、「課金をすれば広告を出さないようにする」ことで稼ぐこともできます。アプリ開発に必要なものは
アプリ開発をするのに必要なものをざっくりまとめると以下の3つになります。- パソコン
- ライセンス
- スキル
パソコン
アプリを開発するにはプログラミングをするパソコン本体が必要です。パソコンは何でもいいのですが、Appleの機種(iPhone/iPad/Mac)向けにアプリ開発をするのであれば「Xcode(エックスコード)」というMac専用のソフトが必要になります。スマホのアプリなら、やはりiPhoneは外せないので結果的にMacを選ぶことになります。
ライセンス
無事アプリ開発をしたとしてアプリストアにリリースするには「開発者ライセンス」が必要になります。AppleDeveloperProgram 年間99ドル(11,000円)
GooglePlayDeveloperアカウント 初回のみ25ドル(約2,700円)
他にも、開発したアプリに有料の素材(画像や音楽など)を使うのであれば、それらの費用も必要になります。
スキル
パソコンもライセンスもお金はかかれど準備すればよいだけのことです。問題はスキルですね。スキルについてはこの後に詳しく解説します。アプリ開発に必要なスキルについて
ではアプリ開発にはどのようなスキルが必要なのでしょう。アプリ開発に必要なスキルとは
アプリ開発に必要なスキルは作ろうとするアプリにもよります。ごくシンプルな電卓アプリと3Dゲームの開発では必要になるスキルはまったく違います。
java | Google言語のひとつ |
Kotlin | Android公式開発言語 |
AndroidStudio | Google社によるアプリ開発ツール |
Swift | iOSアプリ開発専用の言語 |
Xcode | Apple社によるアプリ開発ツール |
ゲームの動きなど骨格部分がすでに出来上がっているソースコードを購入し、イラストや音楽などを整えてオリジナルゲームを作ることも可能です。ソースコードを買って作成するリスキニングという手法ですね。
とはいえ、いずれにしてもアプリ開発にプログラミングのスキルは必須です。
アプリ開発は独学で学べる?
結論から言うと「独学で参考書片手に学ぶのは厳しい」ですね。もともとプログラミングの知識があるなら別ですが、少しプログラミングに触れた程度ではひとりでアプリ開発を覚えるのは難しいでしょう。たとえ学べたとしても膨大な時間がかかるかもしれません。アプリ開発を副業にしたいと考えているならば、今後の仕事につながるようなスキルを短期間で効率的に学びたいですね。アプリ開発を学べるプログラミングスクールの選び方
アプリ開発は、アプリ開発に特化したカリキュラムが学べるスクールを選ぶのが最適です。また、スクールのなかには経験者向けのものもあるので、未経験からオリジナルアプリ開発を目指したいのであれば、基本的な学習からオリジナルアプリまでの開発まですべて学べるコースがあるスクールを選びましょう。また、アプリの開発スキルだけでなく、リリースまで行いたい方は、アプリの公開準備まで指導してくれるスクールを選びましょう。
Androidアプリのプログラミングを学びたい方は、Androidで用いられることの多いプログラミング言語「Kotlin」が学べるスクールを選ぶのもおすすめです。プログラミング言語で多く用いられているのは「Java」ですが、NullPointerExceptionという不具合が起こることも多々あります。Kotlinは事前にそのエラーを回避できる方法があり、Javaよりも安定性に優れており、学んでおくと役に立つことでしょう。
アプリ開発におすすめのプログラミングスクール6選
プログラミング講座やスクールはたくさんありますが、手っ取り早く「アプリ開発を副業にして稼ぐ」にはアプリ開発に特化したカリキュラムを学ぶのが一番です。iosアカデミア

iOSエンジニアになるためのカリキュラムが充実しているのは、iosアカデミアです。カリキュラムではアプリ開発を実際に行うことができるため、実践的なスキルが身に付きやすいことが特徴です。カリキュラムは1種類ですが、iosアカデミアは4つのプランに分かれています。
未経験エンジニア転職プランとは
- 受講期間は4ヵ月間
- 受講生から最も人気を得ているプラン
- 未経験からiOSエンジニアとしての就職・転職を目指せる
- 就活計画から内定獲得までを丁寧にサポート
オンラインレッスンと添削サポートの流れ
オンラインレッスンでは、以下の流れで学習を進めます。STEP1:基礎学習
STEP2:応用学習
STEP3:開発計画の作成
STEP4:アプリ開発
STEP5:就職活動
カリキュラムは基礎学習から始まり、実際の現場の流れに沿ってオリジナルアプリ開発のノウハウを学習します。iOSに関する知識が全くない未経験者でも習得できるよう、初心者に向けた丁寧な指導を行うことが特徴です。
受講修了後も充実のアフターフォローがある
受講中に目標を達成できなかった際には、プランによって1~2ヵ月のアフターフォローを受けることができます。修了後1~2ヵ月間は無償チャットサポートで質問できるため、わからない箇所を気軽に相談できることがメリットです。また、カリキュラム修了後にチャットコミュニティに在籍できるため、修了生同士でコミュニケーションを取る場として活用することができます。気になる場合は、公式サイトから無料個別相談に申し込んでみましょう。
ポテパンキャンプ

Webアプリケーションコースとは
- プログラミング言語の基礎知識を学べる
- アプリケーションの開発ができる
- パーソナルメンターによるメンタリングを受けられる
- 全額返金保証のキャンペーンがある
- コンテストに参加するきっかけになる
オンラインレッスンと添削サポートの流れ

初回にパーソナルメンターによるカウンセリングを実施し、自分に適した学習内容を決定します。その後、週2回のメンタリングや毎日15~23時に行われるチャット・レビューサポートで疑問を解決しながらプログラミング言語にまつわる課題に取り組むという学習内容です。
さらに期間内に「掲示板アプリ」「Twitterのクローンサイト」「オリジナルサイト」という3つのアプリケーション開発を行います。知識を学ぶだけでなく実務に近いスキルを身に着けることができるでしょう。

基本的に学習は自分のペースで進めますが、自習していて疑問や質問があればメンターに相談することができます。メンターは通過率10%の現役エンジニアで、現場の生の声を聞くことができます。学習期間は5ヶ月ほどで、費用は440,000円です。
コンテストに参加してスキルを磨く
ポテパンキャンプのWebアプリケーションコース受講後には自分のオリジナル作品をコンテストに応募することができます。実際に自分の作ったアプリケーションがどのように評価されるのかを確かめたいという方にもおすすめです。- Webアプリ開発スキルをブラッシュアップしたい
- 自分の実践スキルを知りたい
- エキスパートと繋がりたい
TechAcademy(テックアカデミー)

iPhoneアプリコース・Andoroidアプリコースとは
- iPhoneアプリコースとAndoroidアプリコースから選べる
- チュートリアル形式のカリキュラムで実践力アップ
- 週2回メンタリングを受けられる
- 自分に合った学習システムで効率的に目標を達成
オンラインレッスンと添削サポートの流れ

iPhoneアプリコースでは、期間内に「横スクロール型アクションゲームアプリ」「タスク管理アプリ」「Instagramクローンアプリ」「オリジナルアプリ」の製作を目指します。

Andoroidアプリコースで製作するのは「API通信アプリ」「タスク管理アプリ」「Q&Aアプリ」「オリジナルアプリ」の4つです。
課題を通して、Apple社が開発したSwiftやAndroidアプリ開発に必要なKotlin、その他Xcode、Git/GitHub、Firebaseなど、それぞれの開発に用いるプログラミング言語のスキルが身に付きます。どちらのコースも自分の開発したアプリを公開するまでのノウハウを学ぶことができるでしょう。
さらに週2回のマンツーマンメンタリングやチャット・レビューサポートも行っており、初心者の方でも挫折しにくいカリキュラムとなっています。料金は、いずれも4週間プラン174,900円(税込)から学べます。
両コースの受講でさらにお得に
iPhoneアプリとAndroidアプリの両方の開発スキルが身に付く「iPhoneアプリ+Androidアプリセット」があります。社会人プランの場合、それぞれ1コースずつ受講した費用に比べて60,000円もお得に受講することができます。- 幅広いアプリケーション開発スキルが欲しい
- App StoreとGoogle Play両方で作品を公開したい
- アプリケーション開発のマネジメント力を磨きたい
SAMURAI ENGINEER(サムライエンジニア)

入学から卒業まで専属講師による徹底指導を受けられるので、小さな疑問も解決しながら理解を深めることができます。
エキスパートコースとは
- 初心者でもOK
- 週1回マンツーマンレッスンが受けられる
- 現役エンジニアが専属で指導
- すべてのプログラミング言語を学べる
オンラインレッスンと添削サポートの流れ


実務経験豊富な学習コーチは受講者の学習状況を把握しており、より早く目標を達成するためのコーチングを受けることで挫折しにくくなるでしょう。いつでもチャットでの相談が可能なので、その場で疑問を解決したい方にもおすすめです。
料金は12週間プランで495,000円から受講可能です。25歳以下の学生の方は、学生証を提示して申し込むことで学生割引を利用することができます。
受講生向けのQ&Aサイトやイベントを利用できる
SAMURAI ENGINEERの受講者だけが閲覧可能なQ&Aサイトで自分の疑問を投稿すれば、さまざまなインストラクターから回答をもらうことができます。また、過去の投稿から頻出している質問を確認することでスムーズに学習できるでしょう。- すべてのプログラム言語を習得したい
- 挫折せずに学習を続けるには?
- 疑問をすぐに解決できるサービスを利用したい
- 現役エンジニアと交流する機会がほしい
KENスクール

Androidアプリ開発パックコースとは
- Androidアプリケーション開発が学べる
- プログラミング言語の基礎を身に着けられる
- 初めてJavaを学ぶ方でも理解できる
- データベースを利用するスキルを習得
- スマートフォンで操作しながら学習できる
オンラインレッスンと添削サポートの流れ

まずはJavaベーシック講座を受講し、プログラミング言語の基礎の理解を深めます。その後、アプリ画面のレイアウトやデータベースの使い方、Android上での動作確認など実践的な開発業務を学びます。
レッスンで学んだアプリケーション開発の基礎技術を活かして、Android用スケジュール帳アプリを作成するスキルを身に着けることができます。受講費用は6ヶ月で217,800円です。
Android&Javaエンジニア就転職総合コースもおすすめ
Androidアプリの開発技術をキャリアアップに活かしたという方や就職・転職先で実践力になりたいという方はKENスクールで受講できるAndroid&Javaエンジニア就転職総合コースもおすすめです。- Javaの知識をさらに深めたい
- Webシステム開発技術も学びたい
- アプリケーション開発をビジネスとして本格化させたい
- 就職活動で有利になりたい
- エンジニア職種への転職を考えている
CodeCamp(コードキャンプ)
AndroidもiPhoneも両方で利用できるアプリを開発するためには、専門の開発アプリや言語を覚えなくてはなりません。大人向けのプログラミングスクールもいろいろとありますがアプリ開発に特化したカリキュラムを選ぶのがポイントです。ここではコードキャンプのアプリマスターコースをご紹介します。(※アプリマスターコースは現在受付停止中ですので、他コースをご確認ください。)
アプリマスターコースとは
- プログラミング未経験OK
- iOS/Android両方のアプリ開発を学べる
- オンラインの双方向授業
- アプリを作成しながら覚える実践的なカリキュラム
- エンジニア経験のある講師
オンラインレッスンと添削サポートの流れ


さらにカリキュラムごとに提出が必要な実習課題があります。完成した課題は講師が丁寧に添削し、アドバイスをくれます。
オンライン講座というと一方的に「見て学ぶ」ために挫折しがちのように思いますが、マンツーマンで指導が受けられ、レッスン日等も柔軟に対応してもらえるので続けやすいメリットがあります。また、しっかりした課題添削サポートで着実にスキルが身につきます。

エンジニアから直接学べるノウハウ
スキルは学ぶだけでなくスキルを活用し副業として成り立つように実践的なノウハウも身につけないとなりません。コードキャンプの講師は、IT業界で活躍してきたエンジニアやフリーランスとして働いたキャリアを持っています。中には子育てや介護をしながらエンジニアとしての実績を積んでいる講師もいます。- どこで仕事を探せばいいの?
- 副業として5万稼ぐには
- アプリ開発の需要は
- アプリ開発のアイデアについて聞いてほしい
- IT業界の現状を知りたい
- アプリ開発のフリーランスとして働くのって?
まとめ:副業でアプリ開発は現実的なのか?
副業でアプリ開発をして収入を得ることは可能です。ただし、アプリ開発ですぐに何十万という収入を得られるわけではありません。もちろん、開発したアプリが大ヒットする可能性はゼロではありませんが、最初はクラウドソーシングで案件をとって収入を得たり、広告表示により月々数千円から1万円程度の収入ということもあり得るでしょう。
とはいえ広告表示による収入も、複数のアプリ開発をすれば、ある程度はまとまった金額になります。
これからアプリ開発のスキルをつけようと考えているのなら、あくまで副業として「お小遣いを稼ごう」のレベルからスタートしましょう。キャリアとアイデア次第で、収入を増やすこともできますし、あるいはアプリ開発の実績によっては独立も夢ではありません。
着実な一歩を踏み出すためには、まず必要なスキルと実践力を身につけることです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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