今回は、ワンダーコードのほか「7つの習慣J®」など教育プログラムの提供や学校・学習塾支援を行う株式会社FCEエデュケーションの代表取締役社長 尾上 幸裕さんがワンダーコードの魅力をたっぷりと語ってくださいました。
ワンダーコードは、英語とプログラミングの両方をお子さんに楽しく学ばせたい保護者の皆さまのほか、「新しいカリキュラム」を探しているスクールや教育機関の皆さまにとっても興味深い内容のカリキュラムとなっています。
Wonder Code(ワンダーコード)とは?基本情報
- プログラミングと英語を同時に学べる
- STREAM教育(科学・技術・工学・数学・芸術・リーディング)の実践
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21世紀型スキルが身につく
- 情報/ICTリテラシー・創造力とイノベーション・学び方の学習・クリティカルシンキングと問題解決力・コミュニケーションやコラボレーション能力
子どもたちは楽しく学びながら、チームワークや英語・テクノロジーなど21世紀型スキルを習得。グローバルリーダーとして活躍するための基礎を身につけられる学習カリキュラムが、ワンダーコードです。
ワンダーコードの教材として使われるプログラミングロボット「Dash(ダッシュ)」は、世界中の25,000を超える学校で導入されています。
英語とプログラミングを学び「グローバル人材」を育てる
—最初にワンダーコードについてお伺いします。ワンダーコードの対象年齢と、どのような教室でワンダーコードが活用されているか教えていただけますか?
ワンダーコードの対象年齢は年長さんから小学校高学年で、メインは小学4年生ですね。
直営のスクールのほか、フランチャイズの教室も多数あり、日本各地で受講いただけます。
また、英語教室などの教育機関が「これからの時代に重要とされる英語とプログラミング両方を同時に学べるカリキュラムがいい」とワンダーコードを導入するケースも多くあります。
—ワンダーコードは海外での利用実績があり、評価されているそうですね。
はい。そもそもワンダーコードはアメリカのシリコンバレーに本社を置くWonder Workshop、香港の大手教育プラットフォームThe Education Group、韓国でプログラミングスクールを運営するWonder Code LimitedというIT先進国の企業によって開発されました。
海外でワンダーコードが普及しているのは、オバマ元大統領がワンダーコードで使用するロボット「Dash」をホワイトハウスで紹介したことで、全米で一気に広がった経緯があります。「Dash」はアメリカでは、主に小学校の教育カリキュラムとして導入されていますね。
アジア圏はこれから導入を進めていくところですが、すでに韓国や中国のプログラミングスクールやインターナショナルスクールなどで利用されています。
—では、日本での展開はどうでしょう?
2021年にワンダーコードの販売を始め、約1年で約60のスクールや幼稚園で利用されています。
最初は弊社が運営するスクールでの、トライアル的なワークショップからスタート。日本ではあまり見られないカリキュラムだったので受け入れられるか不安もありましたが、予約がすぐに埋まって驚きました。
何より、ワンダーコードを体験したお子さま達が本当に楽しそうで。より多くのお子さまにぜひ体験してほしいと思い、教材としてのリリースを本格化させました。
—短い期間でそれほど多く導入されたというのはすごいですね。
最初はわたし一人で営業をしていたので、正直、営業活動にも限界がありました。これほど広がったのは、スクールや先生方のほうから非常に多くのお問い合わせをいただいたためです。特にお問い合わせで目立ったのは、日本在住の外国人の先生方でした。
ワンダーコードはオールイングリッシュ、すべて英語で指導することが前提の教材です。そのため、教える環境として先生の英語レベルのチェックがあり、そこがネックとなり導入が難しいという現状もあります。しかし、英語学習においては、学ぶ環境も重要なため、チェックは慎重に行っています。
—オールイングリッシュということは、教室に通われるお子さまも英語が話せることが前提なのでしょうか?
いえいえ、お子さまは英語が全くわからなくても問題ありません。
プログラミングでロボットを動かしながら、自然と英語も学べるのがワンダーコードの特徴です。そもそもロボットを動かすというのは「見てわかる」ことですから、英語が話せないからといって楽しめないということはありません。
お子さまは、ロボットで遊んだり、ほかのお子さまと話したりするなかで無理なく自然に英語に慣れ、どんどん英語を話せるようになります。そのため、お子さまの急成長に驚かれる保護者さまも多いです。
—「オールイングリッシュ」にこだわった理由を教えていただけますか?
グローバル人材の育成を弊社は重視しています。ですから、英語力の習得は大前提。そのため、プログラミングを通して高い英語力を身につけられるカリキュラムにこだわりました。
ただ教えやすさも重要だと考えています。そのため、いまは日本の教育現場に合わせて使用しやすいコースも準備しています。一定の英語力があれば、ワンダーコードを上手に活用していただけるようなカリキュラムを用意する予定です。
ワンダーコードの基本はSTREAM教育。英語と技術のほか、数学・表現力も学べる
—ワンダーコードの内容について、より具体的にお伺いしたいと思います。まず、ワンダーコードではどのようなことを学べるのでしょうか?
ワンダーコードの基本はSTREAM教育です。
- Science…科学
- Technology…技術
- Robot / Reading…ロボット / 読解力
- Engineering…工学
- Art…表現力 / 創造力 / リテラシー
- Mathematics…数学
—ワンダーコードのレッスンを受けたお子さま方の様子についても、ぜひお聞かせください。
2021年に直営校で第1期のトライアルを行い、2022年4月からは第2期を実施しています。こちらは近隣の小学校に告知したところ、すぐに申し込みで定員が埋まりました。
参加したお子さまは、ほぼ全員プログラミング知識ゼロからのスタート。英語に関しては、すでに日常会話ができるお子さまもいる一方で、まったく英語に触れたことがないお子さまもいました。
子どもたちの英語力が幅広いため、先生としては指導が難しい場面があるかと危惧したのですが、そんな心配は無用でした。ワンダーコードに子どもたちが夢中になってくれたのです。「明日はワンダーコードの日だ、待ちきれない」と楽しみにしているお子さまの様子を保護者の方から伺ったときはとても嬉しかったですね。
Dashという見た目が可愛く子供の興味をそそるロボットを使用し、子どもたちが自分自身でコードを組みながら学ぶことに対して、特に保護者さまからの評価が高かったことも印象に残っています。
—保護者さまにも好評だったのですね。実際に保護者さまからどんなお話がございましたか?
「英会話スクールは難しそう行きたくないと抵抗していた子どもが、ロボットを動かすワンダーコードには興味をもってくれた。いざ通いだしてみたら、コードを組みロボットをプログラミングすることがとても楽しそうで。また、英語が自然と耳に入ってくるからか、カタコトながら英語を話し始めた」というお話が印象的でしたね。
子どもは柔軟性も高く吸収力もあるので、環境さえ整っていれば、英語を話せるようになるのだなと実感しました。
また、保護者の方から多くいただいた声が「英語に対する抵抗感がなくなったのがとても良かった」というものです。なかには、プログラミングに関心があって入ってきたお子さまが「英語をもっと話せるようになりたい、だからインターナショナルや英語教室に通いたい」と言い出して保護者様も驚かれたという話もありました。
「Dashが家にもほしい」とお子さんにお願いされ、ご両親が購入するというケースもあります。いずれにしても、お子さまの前向きな姿、意欲的な姿に驚かれたという方がとても多いです。
—Dashみたいなかわいいロボットを見たら、みんな夢中になりそうです!実際のレッスンで印象に残っていることはありますか?
お子さま同士がチームとなり、協力しあうクリエイティブミッションが印象に残っています。
前提の説明となりますが、ワンダーコードは、1から8までの「ワンダーファン」でカリキュラムが区切られています。ワンダーファンは、学習進捗によって分けたレベルのようなものです。
毎回のカリキュラムを終えると、次はチームになってお子さまだけでロボットにまつわるストーリーを作り、それに基づくコードを組んで、成果を発表します。これが、クリエイティブミッションというカリキュラムです。
一人の子がアイデアを出すと、英語が得意な子が「僕が英語に書き直すよ」と言う。「それなら私がコードを書く」「プレゼンテーションをがんばるよ」と、それぞれが得意分野の力を発揮して、まさにチームプレーで子どもたちが自然と助け合う姿に感動しました。
—ダッシュというロボットを介して、みんながひとつにまとまってミッションにチャレンジしていくのですね。
まさにおっしゃるとおりです。
また、カリキュラムには、チームで活動する時間のほかにも、自由にアプリを使ったりロボットを動かしたりできる時間も設けています。そこでは、ひとりひとりが想像力全開で、たとえばオリジナルの帽子を作ってロボットをデコレーションしたり、ロボットにブルドーザーを装着して動かしたり、こちらがビックリするようなクリエイティビティを発揮してくれます。
みんなでひとつになって頑張る時間もあるし、さらに自由に自分で考える創造の時間もあるのがワンダーコードです。
—なるほど。では、ワンダーコードでは、子どもたちのどのような力を伸ばせるとお考えですか?
ワンダーコードでは、STREAMの力はもちろんですが、チームクリエイティブミッションを通じてコミュニケーション力やコラボレーション力がつきます。
いわゆる21世紀型スキルの中でも、想像力やクリティカル・シンキング、問題解決力をとくに伸ばせるカリキュラムとなっています。
「将来使えるスキル」は親が子どもにあげられる最高のプレゼント
—ワンダーコードが開発された背景についてもお話を伺えますか?
弊社は2004年に創立されましたが、当時は子どもたちに詰め込み型の学習をさせているのに、世間は勉強エリートを求めなくなっているという教育的ミスマッチが起きている状況でした。その後、ゆとり教育が普及していくのですが、今度は働くことに対する意欲の低下が叫ばれた。
そんなときに私たちは、主体性教育の普及に取組み、7つの習慣を子どもたちに広げる授業を開始しました。FCEは、『21世紀スキルを身につけ、未来を切り拓く力』を育む『グローバル人材育成』を行いたいと考えています。
—グローバル人材育成ということで、ワンダーコードがピッタリの教材だったということでしょうか。
はい。いまや習い事も多様化し、子どもたちの身の回りにある娯楽も増えました。子どもたちは本当に時間が足りません。
そこで出会ったのがワンダーコードです。英語とプログラミング、まさにグローバル人材を育成するのに必須なスキルが一度に身につく内容が素晴らしいと感じました。
幼少期や学童期における「将来の可能性を広げるスキルを身につけること」は人生の選択肢を増やす意味で重要だと実感しています。ワンダーコードはそのために最適な教材とカリキュラムだと考えているのです。
—小中高でプログラミング教育が新設・拡充、大学入試に「情報Ⅰ」が加わるなど、子どものうちからテクノロジーに関わる機会が増えてきています。御社の、いまの時代の教育にかける思いや目標があれば教えてください。
よくITリテラシー格差とか、教育格差の問題が取り上げられています。教育的平等は非常に難しいのが現実です。格差は簡単にはなくなりません。
でも格差を埋めることはできる。幼少期から学童期に楽しく学ぶことで、すべての教育の土台となる「さまざまな力」を育んでほしい。ワンダーコードは、それに適したカリキュラムだと感じています。
ワンダーコードは、英語とプログラミングに特化していますが、それだけでなく、数学的な思考や読解力、あるいはクリエイティビティといった、生きる力とすべての学習を支えるスキルを伸ばします。
また、ワンダーコードは比較的リーズナブルです。弊社は、全国どこにいてもワンダーコードに触れられるようインフラを整えていくのがひとつの使命であると考えています。
—ありがとうございます。では最後にメッセージをお願いいたします。
子どもの幼少期は本当にあっという間に過ぎてしまいます。この時期に「人生にかけてずっと使えるスキル」を、ぜひ保護者の方々が子どもたちにプレゼントしてあげてください。お子さまにとって「一生の宝もの」となるスキルです。
いろいろな場所でワンダーコードの無料体験を行っているので、ぜひお近くのスクールのドアを叩いていただければと思います。