スケートボードの習い事は何歳から始めるのがおすすめ?メリットや事故のリスクを解説

スケートボードの習い事は何歳から始めるのがおすすめ?メリットや事故のリスクを解説

スケートボードはどこで習えるの?けがの心配はない?東京2020オリンピックで、男子は堀米雄斗選手(22)、女子は西矢椛選手(13)が金メダルに輝きました。注目が集まっているスケートボード。やってみたい!と思った子どもは、たくさんいるのではないでしょうか。キッズ選手も海外で数多く活躍しています。子どもの習い事としてはどんな魅力があるのでしょうか。ムラサキスポーツが運営するスケートパーク「ムラサキパーク東京」のストアマネジャー、廣岡耕一さん(43)にお聞きしました。

今日のポイント

1.スケボーを習うなら4~5歳からがおすすめ
2.安全対策から始め、基本トリックの習得へ
3.トリックを決める達成感が集中力と身体を鍛える
4.初心者向けボードは1万円以下で購入できる
5.レッスンは必ず体験し、相性や内容を理解しよう
6.道具選びは安物を避けて。プロの助言を頼ろう

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スケボーを習うなら4~5歳からがおすすめ

スケートボードは、コーチの指導を理解できる4~5歳からがおすすめ。男女の人気も半々で、13~14歳から海外で活躍する子もいます。

何歳から始めるのがおすすめ?

A.コーチの指導が理解できる4~5歳からがおすすめです。

本人が興味を持ってやってみたいと言うなら、2~3歳でも構わないと思います。ただ、コーチの指導を理解しながらレッスンを受けるには、4、5歳くらいからが適切でしょう。

どんなことを習うの?

A.4輪の競技用スケートボードを使用します。

スケートボードには、3輪のサーフィン練習用、2輪でボードの真ん中がねじれるブレイブボードなど、いくつか種類があります。多くのスケートパークでレッスンが受けられるのは、車輪が4つ付いた競技用のスケートボードです。長さ約80センチ、幅約20センチのものが一般的で、子ども用は一回り小さいものを使います。

A.ストリートを再現したフィールドでトリック(技)の出来栄えを競います。
スケートボードのほかBMXやインラインスケートでも利用できるムラサキパーク東京の屋外フィールド

スケートボード専用のムラサキパーク東京の屋内フィールド

競技は手すりや階段などを再現したストリート、スノーボードのハーフパイプのようなバーチカル、スリバチ状のコンビプールを使うパークなどがあります。それらのフィールドでジャンプやターンなど、トリック(技)の出来栄えを競います。

女の子でもできるの?

A.初心者レッスンは男女半々。女の子も挑戦しています。

「最初はちょっと怖いけど、それを乗り越えてトリックができたらうれしい!」。そんな気持ちを持っていれば性別は関係ありません。ムラサキパーク東京の初心者向けレッスンでは、未就学児から小学生低学年くらいの年齢層は、男女比はほぼ半々です。

どんな有名キッズスケーターがいるの?

A.13~14歳のキッズも海外で活躍しています。

女子では西矢椛(にしや・もみじ)選手が、史上最年少の13歳10カ月でオリンピック金メダルに輝きました。銅メダルを獲得した中山楓奈選手は16歳です。男子には、池田大輝(いけだ・だいき)選手がいます。彼は14歳で、すでに海外の大会で活躍しています。その6歳年上のお兄さん、大亮(だいすけ)選手もキッズ時代から活躍していた有名選手です。

キッズスケーターはどんな大会を目指すの?

A.登竜門となっているのは「FLAKE CUP」です。

小学生までのキッズスケーターなら誰でもエントリーできます。600人以上が参加して全国10カ所で開催され、各大会の上位者によるチャンピオンシップもあります。これまでにオリンピック代表候補になるような有名選手を数多く輩出しています。

カリキュラムは、安全対策から基本トリックの習得へ

スケボーを習う時は、まずは安全対策から始め、基本トリックの習得を目標にしていきます。慣れてきたら、より難しいトリックへ挑戦します。

レッスンではどんなことを習うの?

A.最初は安全装備の付け方、転び方から練習します。

ムラサキパーク東京を例に挙げると、1回2時間の初心者レッスンなら、準備運動の後、ヘルメットやパッドなどの安全装備を実際に装着します。ボードへの乗り方や降り方を練習し、安全な転び方も体験してもらいます。ボードをコントロールして安全に滑れるようになれば、超初心者コースは合格になります。

A.基本の3トリック「前進」「回転」「ジャンプ」を次のステップとして習得します。

超初心者コースを合格したら、ステップアップスクールで「チクタク」「ショービット」「オーリー」の3つに挑戦します。チクタクはボードを左右にこぎ、前進させます。これで平らな場所でも自由に移動できます。ショービットは後ろ足でボードを180度水平方向に回転させるトリック。様々な回転系トリックの基礎になる技です。オーリーはジャンプ技です。前進しながら後ろ足でボードの後ろをキックして浮かせ、同時に自分もジャンプします。

けがの危険はない?

A.もちろん体を打ったり骨折したりというリスクはありますが、しっかり安全対策を講じています。

私たちのレッスンではヘルメット、ひじパッド、ひざパッド、手首や掌を守るリストガードの着用を求めています。その上で初心者向けのレッスンでは、危険を感じたらボードを降りること、転ぶときは膝から着くことなどをまず教えます。こうした対策でリスクを減らしています。

個人技が中心だと練習は寂しくない?

A.キッズ同士でアドバイスし合いながら切磋琢磨しています。

練習中はキッズ同士スマホでお互いの動きを撮影しながら、「ここはもっとこうしてみたら?」と、アドバイスを送りあって和気あいあいと楽しんでいます。

トリックを決める達成感が集中力と身体を鍛える


スケートボードの最大の魅力はトリックを決めたときの達成感です。難しいトリックに挑戦することで、集中力が身につき、その過程で足腰や体幹が鍛えられていきます。魅力を3つ紹介します。

①トリックが決まったときの快感は、忘れられない。

数あるトリックは、簡単には成功できません。上級者のお手本を見ながら、ああでもないこうでもないと考え、何度も試します。そうしてある時パッと出来たときの達成感は、何物にも代えられません。子どもの頃、鉄棒の逆上がりを練習して、やっと出来たときの快感といえば伝わるでしょうか。

②かっこいいトリックへの挑戦に熱中し集中力が養われます。

熱中して練習に取り組むことで、集中力も養われます。「何をやっても続かなかったのが、スケボーだけは熱心にやっている」という保護者の声をよく聞きます。

③足腰や体幹、ボディバランスを鍛えられます。

何度もボードに乗っていると知らず知らずのうちに足腰は鍛えられます。回転やジャンプでは体幹の強さやボディーバランスも求められるため、これらの鍛錬にもなります。スピード感のある様々な動きの中でも自分の体の位置が把握できるようになり、スケボーに限らず様々な場面でけがをしにくくなります。

初心者に必要な道具は2万円以下で購入できる

ヘルメット、安全装備、初心者用スケートボード。

スケボーを始めるために必要な準備は、安全対策とスケートボード。できればスケートボード用のシューズも揃えるとなお良いでしょう。

初期費用はどれくらいかかるの?

A.安全装備やボード、シューズなどの初心者向け用品は、2万円以下で揃います。

ムラサキスポーツでは、初心者の子ども向けボードを6900円(税込み)から販売しています。安全装備のヘルメット、ひじパッド、ひざパッド、手首や掌を守るリストガード、スケートボード専用のシューズを揃えても、2万円以下で揃うでしょう。

A.練習場所は、無料の公営スケートパークや、1日1,000円程度のスケートパークが利用できます。

ムラサキパーク東京の場合、平日は1日880円(税込み)、土日祝祭日は1日1100円(税込み)で利用できます。年間や月間パスも用意しています。

(編集メモ)
ムラサキパーク東京のほかも含めた子ども向けレッスンの料金相場を見ると、1回1時間〜2時間で2000円から3500円程度のところが多く、月謝制のスクールでは月4回で6000円から1万円くらいになることが多いようです。

レッスンは必ず体験し、相性や内容を親子で理解しよう

子どもとの相性は、その教室によって様々。必ず親子で参加しましょう。スケボーに関する基礎知識を知ることで、子どもとの接し方のヒントを得ることもできます。

教室はどう選べばいいの?

A.まずは体験クラスでお試しを。コーチや教室との相性をチェックしましょう。

コーチや教室が、どんな子にも同様にフィットするとは限りません。相性がいいかどうか、体験レッスンなので試してみましょう。そうした初心者向けレッスンを用意しているスケートパークや教室がおすすめだと思います。

初心者レッスンではどんな反応があるの?

A.「丁寧に教えてくれる」や「コーチがカッコいい」という声もあります。

危険なイメージがありますが、安全装備の正しい装着法やボードの乗り方降り方、基本的なトリックのコツに至るまで、コーチが実演を交えながら教えるため、「丁寧に教えてもらえて良かった」という感想をいただきます。またお手本ライディングには、「コーチがカッコよかった!」という声もあります。

道具選びは安物を避けてプロの助言を頼ろう

壁一面にスケートボードが飾られているムラサキパーク東京SHOP内の様子。

おもちゃ屋で販売されている低価格のボードは避けましょう。スポーツ用品店でどんなものが良いか相談することをおすすめします。

スケートボードはどう選べばいいの?

A.スケートボードを扱っているスポーツ用品店で、相談することをおすすめします。

子どもがどんなスタイルのスケーティングを目指したいのかを相談しましょう。適切な道具を案内してくれるはずです。

A.おもちゃ屋の安物だけは避けましょう。

「それだけはやめて」は、おもちゃ屋やディスカウントストアで、3000円台で売っているような安物ボードです。見た目はちゃんとしていそうでも、部品の材質が悪かったり、取り付けが粗悪だったりで、危険です。実際うちのコーチや上級スケーターが試してみたこともありますが、全くトリックを決められませんでした。安物は危険なうえ、上達の妨げにもなります。

そのほか保護者が注意しておいたほうが良いことは?

A.最初の初心者向けレッスンは、親子一緒に参加することをおすすめしています。

保護者がスケートボードのことを全く知らないと、難しいトリックへの挑戦を安易に薦めてみたり、「そんな簡単な技もできないのか」とダメ出ししたりすることになりがちです。実際自分もやってみれば、「我が子はこんなに難しいことに挑戦しているのか」と、体で理解できます。できれば一緒に継続してみると良いでしょう。

【プロフィール 廣岡耕一(ひろおか・こういち)】
画像提供:ムラサキパーク東京

ムラサキスポーツが東京都足立区で運営するスケートパーク「ムラサキパーク東京」のストアマネジャー。サーフィン歴28年、スケートボード歴10年、BMX歴4年、講師歴7年、子ども向けレッスンも多数担当してきており、息子が中学生になってスケートボードにハマり始めたのが、密かな喜び。「時々、トリックを決めた動画を見せてきます。とにかくすごい!と、ほめています。子どもが自らやり始めると成長が本当に速いですね」。

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