プリスクールに通うメリットと注意点は?保護者の声も紹介!
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小学校で外国語活動がはじまり、早期英語教育と探究型学習の人気が高まったことから、英語で幼児教育をする「プリスクール」が保護者の間で人気です。元プリスクール経営者の国際評論家まなぼん(本名・村田学)がプリスクールのメリット6つと注意点を解説します。親の体験談とともに詳しく紹介します。
<メリット>
1.早期教育で英語力がぐんと伸びる
2.多様な文化に触れることができる
3.教育メソッドが多様
4.探究型学習で思考力が育つ
5.ICT機器を「文房具」として使いこなせる
6.進路先が広がる
<デメリット>
1.授業料が高い
2.協調性が育ちにくい!?
3.先生の入れ替わりが多く、指導の質を見極める必要がある
4.長期休暇が長すぎる!
5.「英語と日本語ちゃんぽん」になってしまう
6.施設の安全面・防災面・衛生面を確認する必要がある
プリスクールに通って良かった! 6つのメリットを紹介
プリスクールに通うメリットにはどんなことがあげられるのでしょうか。ここでは6つのメリットを、実際にスクールに子どもを通わせた保護者の声とともに紹介します。①早期教育で英語力がぐんと伸びる

「子どもはプリスクールに2~5歳まで通って公立小学校へ。小学5年生でが英検2級に受かりました。子ども自身、「自分は英語ができる!」と自信がつき、自公肯定感を持てるようになった」(小学5年生の保護者)
「新幹線の中でトイレを探していた外国人をみかけた娘が、『トイレはこっちだよ』と英語で自ら声をかけた姿に感動。プリスクールで英語力をつけたおかげだと思いました」(年長の保護者)
プリスクールの授業は全て英語で実施します。日記を英語で書いたり、好きなオモチャや絵本などを英語でプレゼンする「ショーエンドテル(show and tell)」をしたりします。英語のつづり字を正しく読み、きれいに発音するためのルール 「フォニックス」の学習を取り入れているスクールも多く、英語耳を育てながら英語の発音も磨きます。自然と外国人とコミュニケーションできる子どもに育ちます。
②多様な文化に触れることができる

「旅行で訪れることがない国の先生と交流できるので、海外留学しているような感覚です」(年中の保護者)
「日本の学校にはない行事がたくさん。ハロウィンで「アナと雪の女王」のアナの格好をした子どもは大はしゃぎして楽しそうでした」(年少の保護者)
プリスクールでは、イギリス、アメリカなどの英語圏の国々をはじめ、インド、フィリピン、インドネシアなど多国籍の先生と日々過ごします。クリスマスやハロウィン、好きな本の主人公になりきる「キャラクターデー」、スクールのみんなで一晩過ごす「パジャマパーティー」など、イベントも豊富です。文化や宗教の異なる先生たちと交流を深めていく中で、多様性を尊重する気持ちを育てることができます。
③教育メソッドが多様

モンテッソーリやレッジョ・エミリアなどの幼児教育を取り入れているスクールが多いです。また、世界基準の国際バカロレアプログラムを採用しているスクールも増えています。授業を全て自然に囲まれた公園でするスクールや、STEAM教育に特化した「ロボティックス」などの世界最先端の学びを取り入れているスクールも。カリキュラムの内容は毎年子どもたちの理解度をみながら見直しています。
④探究学習で思考力が育つ

「子どもが自分から『図鑑が欲しい』と、言うように。英語と日本語で書かれている図鑑を楽しそうに読んでいます」(年長の保護者)
「乗り物やロボットが好きだった子ども。今では『どうやって乗り物が動くのか』という仕組みも理解できるようになりました。スクールでもエンジンやモーターの違いについて丁寧に教えてくれます」(年中の保護者)
英語で探究的な学びを提供するスクールが多いです。「どうして?」という疑問から物事に興味を膨らませ、自ら「調べる」癖をつけるように持っていきます。「汚れた手で触った食パン」と「手洗いした手で触った食パン」の菌の繁殖を比較し、食品と衛生管理を子どもに教えるスクールも。水の循環のテーマで、液体・個体・気体について調べた後、実際に川に足を運んで蒸発実験に取り組むスクールもありました。
⑤ICT機器を「文房具」として使いこなせる
「通っていたプリスクールでは、年少で軽くタブレットに触って、年中からフォニックスの暗記ゲームや算数のゲームをしていました。家でも同じゲームを入れて、友達と競っています。英語力と計算力を身につけるために楽しく使っています」(年中の保護者)「スクールの授業でタブレットを使ったり、家でも海外の知育系Youtuberの番組を見たりしています。 子どもがネット依存で悩む家庭もいますが、 うちの子は物心がつくころから遊びと学びの道具としてバランスよく使えていると思う」(年長の保護者)
ICT教育に積極的なスクールが多いです。年少はタブレットでフォニックスのゲームなどをします。年中になると探究学習で撮影した写真や動画をタブレットに記録します。年長ではタブレットで文章や表グラフを作成し、データを分析する力も磨きます。電子機器はゲームをするための「遊ぶもの」だけではなく、情報を集めてプレゼン内容をまとめる「文房具」として捉えて、ネットリテラシーを高めます。
⑥進路先が広がる
「インターナショナルスクールのプリスクールにいたので、インターの小学部に進級することを決めました。プリスクールで英語力をきちんと身につけていないと、インターの授業にはついていけないと聞いています。小学部卒業後は海外のボーディングスクール(中高)に進学したり、将来は海外進学も目指したりできるので、選択肢が広がると思います」(年長の保護者)東京都内のプリスクールに通う子どもの進学は「お受験組」「インター組」「公立組」の3つに分かれます。高い英語力が求められるインターへの進学も可能になります。将来、海外に転勤する予定がある家庭は、子どもをプリスクールに通わせると、海外に渡ったとき、現地で言葉の面で苦労することも少なくなるでしょう。
プリスクールに通って後悔!?注意点6つを解説

これまでプリスクールのメリットについて説明してきましたが、一方でどのような注意点があるのでしょうか。ここでは6つポイントを紹介します。
①授業料が高い
「兄弟で通っていたときは、冬のボーナスが来年度の学費に飛んでいきました…」(年長の保護者)「授業費以外にも設備費やスクールバス代など諸々あった。やはり高すぎる!」(年長の保護者)
プリスクールの授業料の相場は年間約150万円です。そのほかにも遠足費、スクールバス代、学校行事によって保護者からの寄付が求められることもあります。夏休みの間は「サマースクール」を開校しているスクールも多いですが、参加する場合は別途約30万円かかります。保育無償化の対象施設もあるので、事前に調べましょう。
②協調性が育ちにくい!?
「お受験を考えている親は、放課後に子どもをお受験教室に通わせているのですが、子どもが「膝の上に手をおいてグーする」ということがなかなかできなくて困っていた話を聞いた。プリスクールでは日本の学校で重んじる作法は学ばないから、子どもが可愛そうと思ってしまった...」(年長の保護者)「先生たちもおおらかで、授業も欧米風スタイル。子どもを『型』に入れないのを良いと思うかは親次第だと思う」(年長の保護者)
日本の園では、集団行動を通して子どもに協調性や団結力の大切さを教える教育がされています。一方でプリスクールは、子どもが自分で考えて自主的に行動する「個」を主体にするスタイル。授業中も「Me Please」と手を上げて、先生に質問を積極的にすることが求められます。探究的な学びの質が高くなることは良いことですが、行き過ぎると、公立・私立小学校入学後に「空気が読めない」と言われることも…
③先生の入れ替わりが多く、指導の質を見極める必要がある
「探究的な学び方は先生によって違う。年中の担任は、子どもが深い学びができるよう、上手に誘導していたんだと年長の担任になってわかった。やっぱり、当たり外れはあると思う」(年長の保護者)「4月に年少で入園して、夏休み開けたら先生いなくなって新しい先生になっていた…。年中ではアシスタントの先生が、クリスマスから帰ってこなかった。新しい先生が良い人だったからほっとしたけど、正直、戸惑った」(年長の保護者)
年度途中に他校や海外のプリスクールに転職するなど、スクールによって先生の入れ替わりが多いので注意しましょう。親としては心配ですが、スクール側も採用活動を年間通して準備しています。日本の保育士の資格を持っている先生が少ないのも事実です。ただ、海外大学の教育学部を卒業している人や海外の教員免許を持っている人もいるので、スクール説明会に参加して、指導の質をきちんと見極めましょう。
④長期休暇が長すぎる!
「共働きだし、夏休みもスクールが主催している『サマースクール』に通わせるしかない。サマースクールもお金がかかるから夏のボーナスが消える。夏休みが長い理由がわからない」(年中の保護者)「夏休みも冬休みも欧米のカレンダー通り。子どもの面倒をみるため、会社を休むこともあった」(年長の保護者)
プリスクールの冬休みは1カ月程度、春休みは2週間程度、夏休みは3週間程度。「サンクスギビング(感謝祭)」と「メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)」など海外の祝日もあります。インターナショナルスクール所属のプリスクールの場合、夏休みが約2カ月半あることも。サマースクールに参加する子もいますが、長期休みの過ごし方について悩んでいる家庭は多いです。
⑤「英語と日本語ちゃんぽん」になってしまう
「うちの子はしゃべりはじめるのが遅くて、4歳ごろに英語と日本語が混じった状態で話せるようになりました。年長になってようやく日本語、英語は言語が違うことがわかってきたようです」(年長の保護者)「娘は3歳後半からだーっと英語が話せるようになってびっくり。日本語のときはなぜか『プリキュア口調』で少し上から目線の話し方...かわいいんだけど、ジジババにも上から目線の日本語で話していた...」(年長の保護者)
日本語で話しているときにフレーズが英語になってしまうなど、英語と日本語が混ざってしまうことがあります。お受験する場合は、日本語での面接もあるので、特に気をつけてもらいたいです。ただし、幼児期においては、日本語で思考する母語力と英語で思考する第二言語力が均衡状態になっています。プリスクール卒業後に公立校などに進学すれば母語は年齢相当に成長するので過度な心配はいりません。
⑥施設の安全面・防災面・衛生面を確認する必要がある
「入ってすぐに手に引っ掻き傷があり、心配で担任の先生に聞いても子ども同士のよくあるトラブル、とだけの説明。後で事務室に詳しく聞きに行った」(年中の保護者)「通っていたプリスクールはナッツ類の持ち込みが禁止されていた。ハロウィンにナッツが入ったチョコレートを危うく持ち込むところだった」(年長の保護者)
プリスクールの多くは、認可外保育施設です。事故が起きないような管理体制が守られているのかをきちんと調べましょう。災害などの緊急時に備えて、日本語で子どもたちを誘導できる先生がいることも大事です。園庭がないスクールもあるので、子どもがおもいっきり体を動かせる公園が近くにあるかどうかなど、施設の環境も確認しましょう。コロナウイルスの感染対策やアレルギー対策なども事前に調べましょう。
まなぼんからのメッセージ
英語力や探究力、ICTスキが身につくなど様々な魅力がある「プリスクール」。実際に通わせる場合は、プリスクールの文化をどこまで受け入れるかが問われます。英語が苦手な親の場合は、英語の壁を乗り越えて、外国人の先生と 一緒に子どものために良い関係を築けるかどうかもポイントです。メリットと注意点を十分に把握したうえで、子どもにとってよい道を選んでいただけたらと思います。イラスト:カワチハルナ
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