英検の各問題の配点は何点?自己採点でCSEスコアを割り出すことはできる?

英検の各問題の配点は何点?自己採点でCSEスコアを割り出すことはできる?
英検では、2016年より国際標準規格CEFR(セファール)に対応した「英検CSEスコア」を採用し、英語力を客観的に評価する仕組みに変わりました。それと同時に、各技能のそれぞれの問題の配点がわからなくなっており、自己採点でスコアを算出することができなくなっています。英検CSEスコアや各級の合格スコアについて詳しく解説します。

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英検の配点に影響?CSEスコアとは? 

2015年以前の英検は、リーディング、リスニングなど、各技能のそれぞれの問題で配点が決まっており、自分が何点取れたかを自己採点で算出することができました。

一方、2016年から導入された「英検CSEスコア」では、問題数に関係なく、各技能にスコアが均等に配分されているため、技能ごとに1問あたりのスコアへの影響が異なります。

また、各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory)を用いてスコアが算出されるため、正解の数で自己採点をすることができません。

そのため、合格スコアを獲得するための考え方が大きく変わりました。

2015年以前の配点

たとえば、2015年度第1回の準1級は、全99点のうち、リーディングが51点、リスニングが34点、ライティングが14点という配点でした。配点の低いライティングでたとえ1問も正解できずに0点だったとしても、他の技能の得点が高ければ、合格する可能性がありました。

例)リーディング51/51点+リスニング34/34点+ライティング0/14点=85/99点

※準1級の合格の目安である7割を超えており、実際の合格点も73点だったので余裕をもって合格。

つまり、苦手な技能を得意な技能でカバーすることができました。

英検CSEスコア導入以降の配点

英検CSEスコアでは、問題数に関係なく各技能にスコアが均等に配分されているため、技能ごとに1問あたりのスコアへの影響が異なります。

例えば、準1級の場合、リーディングで750、リスニングで750、ライティングで750と均等にスコアが配分されています。合格するためには各技能でバランスよくスコアを獲得することが必要です。

上記の2015年度第1回の準1級の例を当てはめてみるとどうなるのかを見てみましょう。

例)リーディング750+リスニング750+ライティング0=1500

※準1級の合格基準スコア1792を下回るので不合格。

このように、配点差がなくなったため、各技能でバランスよく得点することが必要になっています。

英検の配点は?CSEスコアの特徴

2016年以降の新しい英検の試験結果は、単に試験に「合格」「不合格」というだけではありません。
ここでは、2016年度第1回実用英語技能検定より導入された英検CSEスコアの特徴を紹介します。

4級・5級は3技能、3級〜1級は4技能の英語力が測れる

5級、4級は、リーディングとリスニングに加え、別途新しく導入されたスピーキングテストを任意で受けられます。そのため5級、4級は、リーディング・リスニング・スピーキングの3技能を測定できます
なお3級~1級は、ライティングも含めた全4技能の英語力を測れます。

総合的な英語力はもちろん、全級共通の指標で技能別の英語力が可視化されるため、得意分野や学習を強化すべき技能が以前より分かりやすくなりました。

正答数が同じでもスコアが違う

英検CSEスコアは、各回の全答案採点後、統計的手法を用いて算出されます。
つまり、全受験者の答案結果から難易度を加味し、調整した上でスコアが算出されます

そのため、たとえ以前受検した際の正解数と今回の正解数が同じだったとしても、回次ごとに英検CSEスコアが変動します。

合格までの距離がわかりやすい

合格までの距離が分かりやすくなったのも英検CSEスコアの特徴です。
英検CSEスコアは、英検バンドと連動し、合格までの距離を可視化してくれます。

英検バンドとは、各級の一次試験・二次試験の合格基準英検CSEスコアを起点とし、スコアを25点刻みに区切ったものです。合格基準英検CSEスコアを上回る一つ目のバンドは+1、その上のバンドは+2と表示されます。反対に下回った場合は、-1・-2と表示されます。

受検級に合格した人も、次までの合格目安が分かるため、次の級を受検する際の目安にすることもできるでしょう。

国際基準を意識した採点方法

英検CSEスコアは、国際標準規格CEFRに対応しています。

そのため総合的な英語力と、技能ごとの能力のレベルをグローバルな視点で把握することができ、自分がどんな能力を備えればよいか、学習の重点をどこに置けばよいかが明確になる点が特徴です。

目標の級の合格を目指すことはもちろんですが、生涯学習として英語能力をステップアップさせていきたい人にも、英検CSEスコアは大いに役立つでしょう。

各級の合格基準スコア

2016年度より英検の各級の合格基準スコアは以下のように固定されています。

一次試験
合格基準スコア 測定技能
1級 2028 リーディング
リスニング
準1級 1792 ライティング
2級 1520
準2級 1322 リーディング
リスニング
3級 1103
4級 622
5級 419

二次試験
合格基準スコア 測定技能
1級 602 スピーキング
準1級 512
2級 460
準2級 406
3級 353

スピーキングテスト
合格基準スコア 測定技能
4級 324 スピーキング
5級 266

※4級、5級のスピーキングテストは、一次試験の合否に関係なく任意で受験できます。

英検CSEスコアはCEFRレベルではどのくらい?

英検では、受験級によってCEFRレベルを算出するための英検CSEスコアの範囲(CEFR算出範囲)を定めています。
CEFRレベルが算出できるのは3級以上からであり、各級とスコアをCEFRレベルに当てはめると下記の通りとなります。
 

引用:公益財団法人日本英語検定協会『英検CSEスコアとは』
引用:東京音楽大学『各資格・検定試験とCEFRとの対照表 』 

英検の各級に合格するには「どれくらい正解すればいい」などの目安は?

前述のように英検CSEスコアは、問題数に関係なく各技能にスコアが均等に配分されており、技能ごとに1問あたりのスコアへの影響が異なるため、正答数の目安はわかりません。

英検のホームページでは、1級、準1級の合格の目安として、「各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率が求められる」といわれており、それぞれの技能でバランス良く得点することを前提に、全体で何割ほど正解すれば良いのか、を考えるようになりました。
参考:英検の勉強時間は?級ごとに解説

英検対策におすすめの習い事教室

英検CSEスコアの採用により、英検を合格するためには各技能をバランスよく身につける必要があります。苦手な技能もサポートしつつ、英検合格に必要な各技能を伸ばしてくれる、おすすめの英語教室を紹介します。

学研のKimini英会話

出典:学研のKimini英会話
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ネイティブキャンプ

出典:ネイティブキャンプ
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また「今すぐレッスン」というシステムもあり、24時間365日いつでもレッスンを受講したいと思った瞬間にレッスンが受けられるのも魅力。まとまった時間を取ることが難しい人でも、最短5分というスキマ時間で学習できるので、少しずつでも着実に英検対策を進められるでしょう。
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ツリーベルこども英語教室

「ツリーベルこども英語教室」は、世界に羽ばたく人を創るという理念の下、グローバルな力を身につけることを意識した教室です。

1歳半~中学3年生までを対象に、1クラス6名の少人数制で、きめ細かなレッスンが行なわれており、英語を使って自分を表現できるクリエイティブな力、英語を武器として将来さまざまなことにチャレンジしていく気持ちを養うことができます。

小学生からは英検対応にも注力。小学校卒業までに中学卒業レベル(英検3級)、中学卒業までに高校卒業レベル(英検2級)の英語力をつけることを目標にしています。

2019年度は、5級は100%、4級は89%、3級でも70%もの高い合格率を出した実績があり、生徒ひとりひとりに合わせた指導で、英検合格に向けて効率的に学習できるのが魅力です。

シェーン英会話教室 

「シェーン英会話教室」は、2歳〜中学生を対象に、年齢や習熟度によって13段階にレベル分けされたレッスンで着実に会話力を身につけることができる英会話教室です。

小学生は5段階のレベル分けがされており、子どもの興味に合わせたトピックで文法も押さえるなど、「聴く・話す・読む・書く」の4技能を伸ばします。

ネイティブの講師による、オリジナルの教材を使った英語のみのレッスンに加え、小学校1、2年生からは日本人講師による英検準備コース、小学校3、4年生からは英検対策コースも用意されています。

各級の合格に必要な語彙・文法・表現を着実に身につけるだけでなく、英会話力の向上を目指すことも可能。日本人講師が、ひとりひとりの理解度に合わせて弱点を補強するレッスンを行なうので、効果的に英語力を身につけることができます。

時間をかけてじっくり学ぶレッスンと、短期集中で学べるレッスンがあり、英検の開催日程に合わせて選べるのも魅力です。

English Brains英語アカデミー

「English Brains英語アカデミー」では、徹底的な文法指導とそれをアウトプットするトレーニング、そして圧倒的な読書量(多読)により、英検合格にもつながる「読む・聞く・話す・書く」の4技能をバランスよく身につけることができます。

年長から小学校中学年までが対象の「BBコース」では、「BBカード」を使って楽しくゲームをしながら英語の音やリズム、英文法を学ぶことができます。

「BBコース」を卒業すると、小学校2年生~6年生を対象とした「小学生英検コース」が用意されており、4名までの少人数制で、ゲームなどを楽しみながら英検合格を目指すことが可能。

また小学生~高校生を対象とした「コミュニケーション特化コース」では、学年、レベル別指導で文法・読解を徹底的にインプットし、さらにスピーキング・ライティングのアウトプットを繰り返すことで表現力を身につけることができます。

大学受験で英検CSEスコアを活用するにはどのくらいのスコアが必要?

大学入試では、英検を始めとする外部の検定試験の成績(級)や点数(スコア)を大学入試の合否判定に利用する『入試が英語外部検定利用入試』(外検入試)を利用できるケースもあります。英検CSEスコアを外検入試に活用する際は、CEFRのB1以上(英検2級以上)が必須と言われています。

なお外検入試には、次の通り様々な種類があります。

  • 出願資格:大学が指定した外部検定が出願の要件になる
  • 得点換算:大学の入試試験の点数に換算する
  • 加点:入試の総合点に上乗せする
  • 合否参考・判定優遇:合否判定の際に優遇措置を行う

同じ英検CSEスコアでも大学や学部によって優遇措置が異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

英検CSEスコアについてまとめ

英検の評価方式が、それまでの素点方式から「英検CSEスコア」になったことにより、英検の合格は単純に「何問正解したか」ではわからなくなっています。その代わり、自分の今の英語力がグローバルな視点で認識できるようになっていますので、「合格」「不合格」だけにこだわるのではなく、4技能をバランスよく学習して、実践的な英語力を磨いていきましょう。

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  • 質問 英語を習うのは初めてですが大丈夫ですか?

    答え もちろんです。生徒さんは初めて英語を習う方が多いので、講師たちは楽しく学べるよう工夫していますのでご安心ください。継続して学習を続けることで、小学校5年生から始まる英語の授業にもスムーズに対応できるようになるでしょう。レッスン中は基本的に英語のみで講師は話しかけることが多いですが、外国人講師も日本語を理解できる方がほとんどです。また、万一の接続トラブルなどは、運営側の日本人スタッフが対応してくれるスクールもあります。

  • 質問 子どもが一人で受講することはできますか?レッスン中は親も同席する必要はありますか?

    答え コース内容や年齢にもよりますが、基本的にはオンライン受講のセッティングをしていただいた後の保護者の方の同席は必要ありません。幼児コースの場合は、20分程度のレッスン時間が多く、あっという間に終わります。講師は指導法の研修を受けたプロですので、お子さんの集中が途切れて席をたったり、うろうろしても大丈夫です。「こっち見て」「顔を見せて」と声をかけながら自然と慣れていただきますので、ご心配の必要はないかと思います。もちろん、最初のうちは保護者の方が横についてもらい、徐々に慣れた時点でお子さんお一人でレッスンを受けてもらうことも可能です。

  • 質問 オンラインレッスン中にトラブルが発生したらどうすればいいですか?

    答え オンライン画面にログインをして、接続のトラブルや時間になってもレッスンが始まらない場合は、スクールの事務局やサポート窓口等ににご連絡ください。LINE公式アカウントでの問い合わせやりとりが可能なスクールもあります。レッスンの事前確認として①ID/パスワードを入力してログインして画面に入れること②使用する機材の音声テストとWEBカメラの接続テストを各家庭でご確認ください。授業中に音声やインターネット接続の不具合が生じた場合に、原因が生徒側にあるとレッスンができないケースが発生することもあります。

  • 質問 スマートフォンやタブレット端末でもレッスンは受講できますか?

    答え はい。可能です。
    多くの方がタブレット端末やスマートフォンでレッスンを受講されています。 マイクとスピーカー機能(タブレットやスマホには実装されています)がついていれば問題ありません。普段はパソコンで受講し、時々スマートフォンで受講するなど、その都度デバイスを変えることも可能です。しかしスクールのカリキュラムによっては、パソコンでのレッスンを前提としていることがあるため、スクールの事務局にご確認ください。パソコンの場合はヘッドセットが必要な場合がありますが必須ではありません。

  • 質問 外国人の先生が言っていることを子どもが理解できないのでは?

    答え 幼児コースでは楽しく遊びながら英語に触れることから始まります。わからない部分も含めてインプットを続けることで、リスニング力や会話のスキルアップにつながるものです。徐々に自分の知っている単語やジェスチャーを使って伝えようとする姿勢を小さい頃から身に付けることが大事なステップです。外国人教師の中には、日本語が話せる講師もいますが、日本語が話せる講師であっても、なるべく英語のみでレッスンを行うスクールもあります。