英検の各級(5級~1級)のレベルや出題形式、問題数などをまとめ - 合格率も

英検の各級(5級~1級)のレベルや出題形式、問題数などをまとめ - 合格率も
年々受験者数が増加傾向にあり、人気の資格となっている英検。1級から5級までの7段階が用意されており、小学生から社会人まで、幅広い層が受験することができます。各級のレベルや出題形式、合格基準スコア、合格率などをまとめました。

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英検各級のレベルについて

英検が公開している各級の目安や出題形式は下記のようになっています。

・5級のレベルや出題内容
目安レベル:中学初級程度
出題形式:筆記、リスニング、録音形式のスピーキングテスト
出題内容:英語を習い始めた人の最初の目標。家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題される。英語の基礎固めに最適。スピーキングテストも受験可能

・4級のレベルや出題内容
目安レベル:中学中級程度
出題形式:筆記、リスニング、録音形式のスピーキングテスト
出題内容:出題形式や内容がより実用的になる。身近なトピックを題材とした読解問題が加わる。スピーキングテストも受験可能

・3級のレベルや出題内容
目安レベル:中学卒業程度
出題形式:筆記、リスニング、面接
出題内容:二次試験でスピーキングテストが加わる。筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野が広がる。中学卒業段階の英語力の達成目標(文部科学省)がこの級となる

・準2級のレベルや出題内容
目安レベル:高校中級程度
出題形式:筆記、リスニング、面接
出題内容:教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わる。大学の入試対策にも最適。高校卒業段階の英語力の達成目標(文部科学省)が準2級~2級

・2級のレベルや出題内容
目安レベル:高校卒業程度
出題形式:筆記、リスニング、面接
出題内容:医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題される。また、試験にライティングが加わる。この級に合格すると、海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価され、ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできる

・準1級のレベルや出題内容
目安レベル:大学中級程度
出題形式:筆記、リスニング、面接
出題内容:エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題される。「実際に使える英語力」の証明として高く評価されている

・1級のレベルや出題内容
目安レベル:大学上級程度
出題形式:筆記、リスニング、面接
出題内容:二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされる。英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力が重要になる。世界で活躍できる人材の英語力の証明となる

英検の各級の具体的な出題形式や問題数、合格率

次に、英検各級の具体的な出題形式と問題数、合格基準スコアや合格率を紹介します。合格率については、英検から公式の発表があったのは2015年度が最後。2016年度以降は正確な数字はわかっていませんが、概ね同程度と考えられます。

5級

【審査基準】
初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。

読む:初歩的な語句や文を理解することができる
聞く:初歩的な語句や文を理解することができる
話す:初歩的な内容についてやりとりすることができる
書く:初歩的な語句や文を書くことができる

【出題形式と問題数】
・リーディング(R)
短文の語句空所補充(15問)
会話文の文空所補充(5問)
日本文付き短文の語句整序(5問)

・リスニング(L)
会話の応答文選択(10問)
会話の内容一致選択(5問)
イラストの内容一致選択(10問)

・スピーキング(S)※録音型面接
音読(1問)
パッセージについての質問(2問)
受験者自身のことなど(1問)

【スコアと合格率 】
満点スコア:(R+L)850点、(S)425点
合格基準スコア:(R+L)419点、(S)266点
合格率:81.4%(2015年度)
合格のための正答率:各技能6割程度

4級

【審査基準】
簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる。

読む:簡単な文章を理解することができる
聞く:簡単な内容を理解することができる
話す:簡単な内容についてやりとりすることができる
書く:簡単な文を書くことができる

【出題形式と問題数】
・リーディング(R)
短文の語句空所補充(15問)
会話文の文空所補充(5問)
日本文付き短文の語句整序(5問)
長文の内容一致選択(10問)

・リスニング(L)
会話の応答文選択(10問)
会話の内容一致選択(10問)
文の内容一致選択(10問)

・スピーキング(S)※録音型面接
音読(1問)
パッセージについての質問(2問)
イラストについての質問(1問)
受験者自身のことなど(1問)

【スコアと合格率】
満点スコア:(R+L)1000点、(S)500点
合格基準スコア:(R+L)622点、(S)324点
合格率:69.9%(2015年度)
合格のための正答率:各技能6割程度

3級

【審査基準】
身近な英語を理解し、また使用することができる。

読む:身近なことに関する文章を理解することができる
聞く:身近なことに関する内容を理解することができる
話す:身近なことについてやりとりすることができる
書く:身近なことについて書くことができる

【出題形式と問題数】
・リーディング(R)
短文の語句空所補充(15問)
会話文の文空所補充(5問)
長文の内容一致選択(10問)

・ライティング(W)
英作文(1問)

・リスニング(L)
会話の応答文選択(10問)
会話の内容一致選択(10問)
文の内容一致選択(10問)

・スピーキング(S)※個人面接
音読(1問)
パッセージについての質問(1問)
イラストについての質問(2問)
受験者自身のことなど(2問)

【スコアと合格率】
満点スコア:(R+W+L)1650点、(S)550点
合格基準スコア:(R+W+L)1103点、(S)353点
合格率:52.9%(2015年度)
合格のための正答率:各技能6~7割程度

準2級

【審査基準】
日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

読む:日常生活の話題に関する文章を理解することができる
聞く:日常生活の話題に関する内容を理解することができる
話す:日常生活の話題についてやりとりすることができる
書く:日常生活の話題について書くことができる

【出題形式と問題数】
・リーディング(R)
短文の語句空所補充(20問)
会話文の文空所補充(5問)
長文の語句空所補充(5問)
長文の内容一致選択(7問)

・ライティング(W)
英作文(1問)

・リスニング(L)
会話の応答文選択(10問)
会話の内容一致選択(10問)
文の内容一致選択(10問)

・スピーキング(S)※個人面接
音読(1問)
パッセージについての質問(1問)
イラストについての質問(2問)
受験者自身の意見など(2問)

【スコアと合格率】
満点スコア:(R+W+L)1800点、(S)600点
合格基準スコア:(R+W+L)1322点、(S)406点
合格率:36.7%(2015年度)
合格のための正答率:各技能7割程度

2級

【審査基準】
社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。

読む:社会性のある内容の文章を理解することができる
聞く:社会性のある内容を理解することができる
話す:社会性のある話題についてやりとりすることができる
書く:社会性のある話題について書くことができる

【出題形式と問題数】
・リーディング(R)
短文の語句空所補充(20問)
長文の語句空所補充(6問)
長文の内容一致選択(12問)

・ライティング(W)
英作文(1問)

・リスニング(L)
会話の内容一致選択(15問)
文の内容一致選択(15問)

・スピーキング(S)※個人面接
音読(1問)
パッセージについての質問(1問)
イラストについての質問(1問)
受験者自身の意見など(2問)

【スコアと合格率】

満点スコア:(R+W+L)1950点、(S)650点
合格基準スコア:(R+W+L)1520点、(S)460点
合格率:26.4%(2015年度)
合格のための正答率:各技能7~8割程度

準1級

【審査基準】
社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。

読む:社会性の高い分野の文章を理解することができる
聞く:社会性の高い内容を理解することができる
話す:社会性の高い話題についてやりとりすることができる
書く:社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書くことができる

【出題形式と問題数】
・リーディング(R)
短文の語句空所補充(25問)
長文の語句空所補充(6問)
長文の内容一致選択(10問)

・ライティング(W)
英作文(1問)

・リスニング(L)
会話の内容一致選択(12問)
文の内容一致選択(12問)
Real-Life形式の内容一致選択(5問)

・スピーキング(S)※個人面接
自由会話、ナレーション(1問)
受験者自身の意見を問う質問(4問)

【スコアと合格率】

満点スコア:(R+W+L)2250点、(S)750点
合格基準スコア:(R+W+L)1792点、(S)512点
合格率:16.0%(2015年度)
合格のための正答率:各技能7~8割程度

1級

【審査基準】
広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる。

読む:社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる
聞く:社会性の高い幅広い内容を理解することができる
話す:社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる
書く:社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる

【出題形式と問題数】
・リーディング(R)
短文の語句空所補充(25問)
長文の語句空所補充(6問)
長文の内容一致選択(10問)

・ライティング(W)
英作文(1問)

・リスニング(L)
会話の内容一致選択(10問)
文の内容一致選択(10問)
Real-Life形式の内容一致選択(5問)
インタビューの内容一致選択(2問)

・スピーキング(S)※個人面接
自由会話
スピーチ(1問)
Q&A

【スコアと合格率】
満点スコア:(R+W+L)2550点、(S)850点
合格基準スコア:(R+W+L)2028点、(S)602点
合格率:12.0%(2015年度)
合格のための正答率:各技能8割程度

英検対策におすすめの習い事教室

英検では、級が上がるにつれて出題形式や出題内容が変わるため、それに合わせてしっかりと学習する必要があります。合格に向けて効率的に学習するうえで、強い味方となってくれるのが英検合格へのノウハウを持った英語教室。中でもおすすめの英語教室を紹介します。

①英検クラスで小学生の合格をサポート「ツリーベルこども英語教室」

「世界に羽ばたく人を創る」という理念の下、英語力だけではなく、世界で通用するコミュニケーション力を身につけられるのが大きな魅力の「ツリーベルこども英語教室」。

発音と文字の関係性を学ぶ「フォニックス学習」に力を入れており、知らない単語でも読めたり、発音を聞いただけで綴りが書けたりするようになるほか、美しい発音が身につくのも大きなメリットといえます。

小学生からは英検対応にも力を入れており、小学校卒業までに英検3級合格が目標。10~12歳を対象とした小学生中上級クラスでは、「Elementary Class」(45分)+「英検クラス」(45分)で、会話のトレーニングに加え、アカデミックな英検トレーニングで英語の理解力を大きく向上させることができます。

②弱点を補強するレッスンで合格を目指す「シェーン英会話教室」

「シェーン英会話教室」は、子どもたちが夢中で英語に興味を持てるよう、楽しく飽きないアプローチを実践。五感をフルに使った対面のレッスンを、CELTAやCertTESOLといった英語指導の国際資格を主に持ったネイティブ講師が行なうことで、自然と会話のレベルが上がっていくのがシェーン流です。

小学校1、2年生からは日本人講師による英検準備コース、小学校3、4年生からは英検対策コースも用意されており、模擬問題を繰り返し行なうことなどにより、英検各級の合格に必要な語彙・文法・表現などを丁寧に指導してくれます。

ひとりひとりの理解度に合わせて弱点を補強するレッスンで、効果的に英検合格を目指せるのが魅力です。

③文法&多読で英語を読む力を培う「English Brains英語アカデミー」

英語の学習を通してグローバルな視点や考え方を身につけていくことができる「English Brains英語アカデミー」。

毎週、英語の絵本を読むことが宿題として出され、多読を通じて「やり抜く力」が身につくほか、英文法を理解することを重視しており、英語という言語そのものを理解しようとする、ロジカルに考える力が養われるのも特徴です。

年長から小学校中学年までが対象の「BBコース」を卒業すると、小学校2年生~6年生を対象とした「小学生英検コース」が用意されており、楽しく学びながら英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能をバランスよく身につけることができます。

また、スピーキングとライティングのアウトプットを繰り返すことで表現力を身につける「コミュニケーション特化コース」に進んで、さらなる英語力を身につけていくことも可能です。


まとめ

英検に合格するためには、まずは自分がどの級を目標とするのかを決め、その級に合格するためにはどれくらいの英語力が必要なのかを確認することが大切です。そのうえで、目標とする級に合格するための学習を効率的に行なうことがおすすめ。しっかりと事前対策して、英検合格を目指しましょう。

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