ゲームや遊びが大好きな子どもにとって、「ぷよぷよでプログラミングを学べる」ということは非常に大きな学習のモチベーションとなるに違いありません。ツールは無料で公開されているので、ご家庭でも気軽に取り組んでみてはいかがでしょうか。
この記事では、ぷよぷよプログラミングの特徴や学習のメリット、さらにはぷよぷよプログラミングでプログラミングを学ぶときのポイントをご紹介します。
教育現場でも採用!ぷよぷよプログラミングとは
出典:【公式】ぷよぷよeスポーツ×プログラミングぷよぷよプログラミングとは、2022年に「株式会社セガ」が公開した教育用プログラミング学習教材です。
どのような教材なのか、概要を見ていきましょう。
人気ゲーム「ぷよぷよ」のコードを写経する教材
ぷよぷよプログラミングは、ソースコードの書き写しでプログラミングを学ぶ、「写経型」の教材です。子どもがお手本のコードを1字1句間違えず書き写すことで、「ぷよぷよが落ちてくる」「ぷよが左右に移動する」などの動作を実装できます。ぷよぷよプログラミングで使用されているのは、「HTML 」「JavaScript」という2つのプログラミング言語です。教材ではプロのエンジニアが作成したソースコードがそのまま使用されており、子どもは現場仕様の本格的なコーディングに触れられます。
プログラミングは「Monaca」上で行う
ぷよぷよプログラミングをプログラミングの開始に当たっては、HTML5アプリ開発ツール「Monaca」の利用が必要です。Monacaとは、Monaca Educationが提供するプログラミング環境ソフトのこと。ブラウザ型で提供されるため、アプリなどをインストールする必要はありません。Monaca上でプログラミングをきれいに写し取れれば、同一画面でぷよぷよの動作を確認できます。
レベル・スキルに合わせた4つのコースがアリ
ぷよぷよプログラミングには、基礎・初級・中級・上級の4コースがあります。基礎コースは、プログラミング入力量4行のみの最も簡単なコースです。タイピングがまだ十分に身に付いていない子どもは、基礎コースでスキルを磨くとよいでしょう。
基礎より上のクラスになると徐々に入力量が増えていきます。初級は28行・中級は95行となり、最も難しい上級クラスでは1,015行のコード入力にチャレンジすることが可能です。
ぷよぷよプログラミングに取り組むメリット
ぷよぷよプログラミングの特徴は、「ひたすら書き写すのみ!」の写経型であることです。写経によってどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。プログラミングのカンを養える
テキストプログラミングにはさまざまなルールがあり、1つでも間違えるとプログラムは動作しません。ぷよぷよプログラミングでひたすらコードを書き写すことにより、正しくコードを入力することがいかに重要であるかをリアルに実感できます。また多量のコードを入力していれば、「文末が同じ」「文字列には’’が必要」などといったコーディングのルールも見えてくるはずです。
同じ構文を何度も書き写していけば、理屈はよく分からなくてもコードの書き方のコツが理解できます。
修正のコツをつかみやすくなる
完成したコードを実行してもうまく動かないときは、どこかに打ち間違いが発生しています。子どもはお手本のコードと自分が打ったコードを見比べながら「どこが間違っていたのだろう」と探さなければなりません。エラーカ所を探し出し正しく修正することは、コーディングミスへの対応方法を学ぶことにつながります。また同じエラーが続けば、自分が苦手とする入力パターンも見えてくるはずです。プログラミング中にたくさんの「気づき」を得られることも、子どものスキルアップに役立ちます。
プログラミングの自信がつく
「テキストプログラミングでぷよぷよを動かせた」という成功体験は、子どもの自己肯定感を高めます。プログラミングが楽しくなり、より難しい学習へのモチベーションとなるでしょう。プログラミングに慣れてくれば、既存のコードをいじってカスタマイズすることも可能です。てぷよぷよの色を変える・音を変えるなどをして楽しむうち、プログラミングスキルはより高いレベルへステップアップします。
ぷよぷよプログラミングにチャレンジするときのポイント
ぷよぷよプログラミングは本格的なテキストプログラミングを学ぶに当たっての入口として活用できます。ただし効果を実感するためには、大人による適切なフォローが必要です。子どもに取り組ませるとき、注意したいポイントをご紹介します。大人が見守る
テキストプログラミング未経験の子どもがぷよぷよプログラミングに取り組む場合は、そばで大人が見守るのがおすすめです。タイピングスキルが未熟な子どもの場合、1文を書くだけで時間がかかります。苦労して書き上げてもエラーが続くと、子どもはやる気を維持できません。子どもがくじけて挫折してしまう前に、大人が適切にフォローしましょう。
無理強いをしない
ひたすらコードを書き写す学習は、集中力が必要です。子どもの性格や状況によっては、途中で嫌になってしまうことがあるかもしれません。子どもがぐずってしまった場合は、無理強いをせずに休憩しましょう。子どものプログラミング学習で重要なのは、苦手意識を持たせないことです。キーボード入力がおぼつかない場合は、ある程度タイピングスキルを上げてからチャレンジした方が、スムーズに学習が進みます。
ぷよぷよ以外にも!ゲーム作りにチャレンジできるおすすめのプログラミングスクールを紹介
ぷよぷよプログラミングに限らず、ゲームとプログラミング学習は親和性が高いといわれています。ぷよぷよプログラミングに惹かれた子どもなら、ゲームで学べるプログラミングに強い興味を示すかもしれません。ここからは、ゲームで楽しくプログラミングを学べるおすすめのプログラミングスクールをご紹介します。
クラスモールキッズ オンライン
出典:クラスモールキッズオンライン大人気ゲーム「マインクラフト」を教材とするオンラインプログラミングスクールです。独自開発されたマインクラフトワールドを探検できる授業は、ゲーム好きな子どもの心をガッチリとつかむでしょう。
学習の手法は子どものレベルに合わせて選択されるため、プログラミング学習が初めての子どもでも心配はいりません。まずはブロックを組み合わせてコンピューターに命令を出すビジュアルプログラミングからスタートし、徐々にレベルの高いプログラムを作成していきます。
授業形態は2〜3人に講師が1人の少人数体制で、きめの細かいサポートを受けられます。ソフトやパソコンの設定から接続までフォローしてもらえるので、授業の開始もスムーズです。
対象学年 | 小学校1年生から中学校3年生まで |
入会費 | 無料 |
月額授業料 | 16,280円(税込) |
授業時間 | 50分 |
開催時間 | 平日16〜22時、土日9〜18時 |
ライブレッスン | 月4回 |
無料体験 | あり |
ゲームカレッジ Lv.99
出典:ゲームカレッジ Lv.99ゲームとプログラミング学習の相性のよさに着目したプログラミングスクールです。子どもたちは楽しくゲームに取り組みながら、プログラミングスキルをアップできます。
選択できるコースは、「マインクラフトコース」「ポケモンユナイトコース」の2つです。いずれのコースも「プログラミング的思考」「コミュニケーション能力」「創造力」の獲得を目指して設計されており、遊びが学びにつながる工夫が豊富に盛り込まれています。
授業人数は少人数制が採用されている上、講師陣は有名大学出身の経験豊富なトレーナーばかりです。大手イオングループの運営ということもあり、運営企業のバックグラウンドが気になるご家庭にもおすすめできます。
コース名 | マインクラフト サバイバルコース |
入会金 | 無料 |
月額料金 | 8,580円(税込) |
授業回数 | 月4回 |
授業時間 | 60分 |
無料体験 | あり |
まとめ
ぷよぷよプログラミングは、ゲームで実際に使われているコードをそのまま書き写す、写経型のプログラミング学習教材です。お手本のコードを1字1句間違わずに入力することで、ゲームと同じ動きを再現できます。子どものレベルに合わせて4つコースがあるので、まずは最も簡単な基礎コースからチャレンジしてみましょう。またゲーム好きの子どもは、ゲームを教材としたプログラミング学習に向いています。「ぷよぷよプログラミングは手ごわいな」と感じたら、ビジュアルプログラミングで学べるマインクラフトなどに取り組ませてあげるとよいかもしれません。
子どもの興味に合わせた学習法を見つけて、プログラミングの楽しさを味わわせてあげましょう。